- 50代男性におすすめの生命保険を具体的に知りたい
- 50代男性が生命保険に入る必要性を理解したい
- 50代男性が生命保険を選ぶためのポイントが知りたい
この記事では、50代の男性が加入すべき生命保険について解説する。
50代は、定年を迎える60代に向けた準備をする時期でもあり、ライフステージの転換期と考える人も多いだろう。
いいかえると、ライフステージの転換期である50代は、自分の保険を見つめ直す時期ともいえる。
保険を見つめ直すうえでのポイント、そして50代の人におすすめする保険も紹介する。
保険の見直しを考えている50代の人は、ぜひ参考にしてほしい。
50代男性が生命保険に加入するメリットとは
ここでは50代とそれ以降の世代での、保険加入に関する統計データを紹介する。
さらに、この統計データから、50代で加入する保険の目的や必要性を解説する。
そして、50代で生命保険に加入すべきユーザー像も考察する。
自分が保険に求めている目的や自身が加入している保険の内容とも、比較してほしい。
50代男性の保険加入の実態
ここでは、保険加入者の実態について、公益財団法人である生命保険文化センターが行った調査の結果を紹介する。
以下は、世帯主の年齢ごとに生命保険の加入率・年間保険料・保険金額についてまとめているので、参照してほしい。
年齢 | 生命保険の加入率 | 保険料の年間払込額 | 加入している保険の死亡保険金額 |
---|---|---|---|
全体平均 | 84.9% | 37.1万円 | 1,386万円 |
39歳以下 | ~省略~ | ||
40~44歳 | 88.6% | 34.8万円 | 1,964万円 |
45~49歳 | 89.6% | 37.5万円 | 2,040万円 |
50~54歳 | 90.3% | 43.2万円 | 1,650万円 |
55~59歳 | 91.8% | 43.6万円 | 1,545万円 |
60~64歳 | 89.3% | 38.4万円 | 1,215万円 |
65~69歳 | 90.8% | 43.6万円 | 772万円 |
70~74歳 | 82.4% | 33.7万円 | 788万円 |
75~79歳 | 79.1% | 31.4万円 | 592万円 |
80~84歳 | 68.1% | 28.6万円 | 580万円 |
85~89歳 | 56.6% | 35.8万円 | 557万円 |
90歳以上 | 30.4% | 25.6万円 | 353万円 |
P9「〈図表Ⅰ−6〉 世帯主の加入率の推移」
P10「〈図表Ⅰ−7〉 世帯主の加入率(世帯主年齢別)」
P28「〈図表Ⅰ−34〉 世帯主の普通死亡保険金額」
P29「〈図表Ⅰ−36〉 世帯主の普通死亡保険金額(世帯主年齢別)」
P38「〈図表Ⅰ-52〉世帯年間払込保険料(全生保)(世帯主年齢別)」
加入率と保険料は65〜69歳でピークを迎える一方で、保険金額では、その前の45〜49歳より下がっている。
高齢になるほど保険料は高額になるため、保険金額を落としながら費用を抑えて、保険を継続しているものと思われる。
また子どもが独立すると、子どもの生活費や教育費への万一の備えも、必要がなくなってくる。
高齢になるほど、万一の備えである保険金が不要になっていくため、これも保険金額が減少する理由と思われる。
50代が考えるべき健康リスク
同じく生命保険文化センターの調査結果の中で、医療保険や医療特約の加入率をまとめた以下の表も見てみよう。
年齢 | 医療保険や医療特約の加入率 |
---|---|
全体平均 | 93.6% |
39歳以下 | ~省略~ |
40~44歳 | 94.6% |
45~49歳 | 95.4% |
50~54歳 | 96.2% |
55~59歳 | 94.7% |
60~64歳 | 94.2% |
65~69歳 | 94.0% |
70~74歳 | 92.2% |
75~79歳 | 91.8% |
80~84歳 | 85.3% |
85~89歳 | 92.9% |
90歳以上 | 83.3% |
P58「〈図表Ⅰ−75〉 医療保険・医療特約の加入率(民保加入世帯ベース)」
P59「〈図表Ⅰ−76〉 医療保険・医療特約の世帯加入率(世帯主年齢別)(民保加入世帯ベース)」
※医療保険や医療特約の加入率:93.6%(全体平均)、 生命保険の加入率:84.9%(全体平均)。
この表からは、医療保険や医療特約の加入率は、生命保険と比べて、全体的に上回っていることがわかる
これは高齢にともない高まる発病リスクに備えた結果が、医療保険や医療特約の加入率に反映しているものと考える。
医療保険や医療特約の加入者のなかには、少子高齢化により、公的健康保険制度が今後見直される恐れを感じている人もいるだろう。
以上のことから、50代では、保険の目的が死亡保険金から医療保障に移っていることがわかる。
50代が将来に向けて備えるべき介護保障
介護保障が、医療保障の次に備えるべき保障であることが、下記の介護保険と介護特約の加入率の推移からわかる。
調査実施年 | 加入率(全体平均) |
---|---|
2009年 | 13.7% |
2012年 | 14.2% |
2015年 | 15.3% |
2018年 | 14.1% |
2021年 | 16.7% |
P70「〈図表Ⅰ−96〉 介護保険・介護特約の加入率(民保加入世帯ベース)」より引用
この表から、近年わずかずつではあるが、介護保険と介護特約の加入率は増加している。
また2021年の調査データのなかでは、50代の加入率が、全体平均値を上回っている。
- 全体平均値
- 16.7%
- 50〜54歳の加入率
- 17.7%
- 55〜59歳の加入率
- 20.8%
国民全員が加入している公的介護保険は、介護に必要なものやサービスで提供されるが、現金では支給されない。
このため要介護状態になった場合の資金確保のために、介護保険や介護特約に加入する人が増えている状況にあるともいえる。
50代の保険の加入者像
これまでのことから50代になると、医療保障や介護保障を手厚くしたいと考えるユーザー像が浮かび上がる。
またこのユーザーは、保険の死亡保険金額を、段階的に減らしているといった特徴も持っている。
これは子どもが独立、もしくは独立が間近なこともあり、子どもに対する経済的責任が減っていることが理由だろう。
つまり50代は、保険の目的が、死亡保険金から医療や介護の保障に移る転換期でもあるといえる。
50代男性が生命保険を選ぶポイント
さまざまな保険会社が、多種多様な保険を販売しているため、どの保険を選べばよいか悩む人も多いのではないだろうか。
50代の人は、家族構成によっても、選ぶべき保険は変わってくる。
ここでは、独り身・既婚者・配偶者と子どもの同居、この三つのパターンで加入すべき保険を解説する。
これから紹介する家族構成に近い人は、保険を検討するうえでの参考にしてほしい。
50代独身男性の場合
現在独り身で、しばらくは結婚の予定がない人を想定して解説する。
この人の場合には、経済的責任を負うべき家族がいないので、亡くなったときの保険金は自分の葬式代程度があればよいだろう。
しかし独り身には、病気になった場合や要介護状態になった場合に、サポートしてくれる家族が身近にいない。
このため保険の内容も、死亡保険金以上に、医療や介護への手厚い保障内容にしておくべきだろう。
なお要介護状態になった場合には、自分で保険の手続きやお金の管理が難しくなるため、後見人を考えておいた方が良いだろう。
※後見人:要介護状態になり判断能力がなくなった人に代わり、財産管理や生活維持のために家庭裁判所によって選任される人。弁護士、司法書士、社会福祉士などにも依頼できる。
配偶者との二人暮らしの50代男性の場合
子どもがいない、もしくは子どもが独立した夫婦の場合について解説する。
この場合には医療保障と介護保障に加えて、自分に万一のことがあった場合の配偶者の生活費にも、気を配らなければならない。
このため、もし自分が亡くなった場合に、配偶者にどの程度の死亡保険金額を残すべきかを見積もっておいた方が良いだろう。
死亡保険金を支払ってくれる生命保険を選ぶ際には、一般的な生命保険を選ぶのもよいが、変額保険も検討しよう。
変額保険とは、死亡保険金の保障を受けながら資産運用ができる保険商品であり、運用成績によっては多くの保険金が得られる。
その保険金は、老後資金や定年後の海外旅行資金に使ってもよいだろう。
配偶者と子どもがいる50代男性の場合
子どもがいる場合には、子どもが独立するまでの生活費や教育費のことも考えなければならない。
子どもの進路によっても必要な教育費は変わるので、子どもと話し合いながら、必要な金額を見積もってみよう。
ここで見積もった金額に、配偶者に必要な生活費を加算すれば、自分が亡くなった際に必要な死亡保険金額が明らかになるだろう。
保険金額が高くなれば保険料も高額になるため、保険料を抑える方策として、以下のことも検討しよう。
- 死亡保険金額を減らす
- 遺族基礎年金を活用する
- 国民年金の被保険者であった人が亡くなった場合に、子どものいる配偶者、または子どもが受け取れる公的年金
- 奨学金の利用も考える
- 「逓減定期保険」への見直しも検討する
- 一般的な生命保険と比べて保険料の割安
- 保険開始から保険期間の経過とともに、保険金額が減っていく
- 子どもの独立が近づけば経済的責任も減っていくため、この場合には、合理的な保険であるともいえる
50代男性におすすめの生命保険
これまで50代で選ぶべき保険のポイントを述べてきたが、ここではそのポイントに即した保険商品をそれぞれ提案する。
前章の説明では変額保険についても触れてきたので、この保険に関しても、おすすめする保険商品を紹介する。
今回紹介する保険商品は一例に過ぎないが、保険選びをするうえでの参考にしてほしい。
医療終身保険:メディケア生命 “新メディフィットA”
メディケア生命は、住友生命のグループ会社であるため、財務面での信頼性は高い。
またネット型の生命保険会社であるため、一般的な対面型の生命保険会社と比べて、保険料が割安だ。
この理由は、ネット型の生命保険会社では、実店舗の経費や営業担当者の人件費が保険料に含まれていないからだ。
この保険では、保険料は一生涯変わらず、入院を必要としない外来手術でも保険金が受け取れる。
主契約での基本保障以外にも、さまざまな特約が付けられるため、自分に合った保障内容にできる。
- 主契約での基本保障
- 病気・ケガ治療のための入院給付金
- 病気・ケガ治療のための手術給付金
- 病気・ケガ治療のための放射線治療給付金
- 病気治療のための骨髄移植給付金
- 骨髄ドナーとして、骨髄幹細胞の採取手術を行った場合の骨髄ドナー給付金
- 特約での追加保障
- 先進医療・患者申出療養特約
- 入院一時給付特約
- 通院治療特約
- 損傷特約
- 8大生活習慣病入院特約
- 女性医療特約
- 特定女性疾病通院治療特約
- 継続入院・在宅療養収入サポート特約
- 薬剤治療特約
- 特定3疾病一時給付特約
- がん診断特約
- 特定3疾病保険料払込免除特約
- がん・介護保険料払込免除特約
- 終身保険特約
- 介護保障付終身保険特約
介護保険:アフラック生命“アフラックのしっかり頼れる介護保険”
がん保険で有名なアフラック生命は、日本では1974年に営業を開始した、外資系企業のなかでは歴史のある企業だ。
ここで紹介する同社の介護保険は、公的介護保険制度での要介護1の認定を受けると、それ以降の保険料は支払う必要がなくなる。
このとき一時金も支払われ、要介護3以上に認定されると、介護年金も受け取れる。
さらにこの保険の契約者には、以下のサービスも利用できる。
- 介護電話サービス
- 介護全般についての相談に対応
- 家族信託組成サービス
- 認知症などの発症により資産凍結を防ぐために、財産を家族に信託し運用することを支援する会社を紹介する
- 相続手続代行サービス
- 税理士や行政書士などの専門家が、相続人に代わり、各種相続手続きを代行するサービスを提供する会社を紹介する
変額保険:東京海上日動あんしん生命“マーケットリンク”
この生命保険会社は、国内最大の損害保険グループである東京海上ホールディングスのグループ企業だ。
ここで紹介する変額保険では、8種類の運用先から選んで運用できる。
運用先はすべてインデックスファンドであるために、安定した運用が期待できる。
満期保険金は年金で受け取れるが、その資金をもとに終身型死亡保険への変更もできる。
このように、「いつ保険に加入するか」で最適なプランは異なる。さらに同じ50代であっても、性別や独身・既婚などのステイタスによってその最適解は変わってくる。
年齢別におすすめの保険や50代におすすめの保険をまとめたこちらの記事も参考にしていただくと、50代男性が気をつけるべきポイントへの理解も深まるだろう。
50代の男性は自分や家族の状況を考慮しながら保険を選択しよう
この記事では50代の人に向けた、生命保険の必要性、また生命保険を選ぶうえでのポイントを解説した。
50代になると、死亡保険金を重視した保険から、医療・介護の保障を重視した保険への転換が求められる。
その際には、家族など自分の周囲の状況を考慮しながら、検討していかなければならない。
自分に最適な保険を選ぶうえでは、経験豊富な「保険のプロ」に相談することをおすすめする。
保険のプロとのマッチングサイト「生命保険ナビ」では、全国の保険のプロから、あなたに最適なアドバイザーが選べる。
豊富な経験と専門的な知識を持つ保険のプロからの助言を参考に、生命保険を選びたい人は、以下のボタンから申し込んでほしい。