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中学生に生命保険は必要?おすすめはどれ?自分に適した保険の選び方を徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • 中学生に生命保険が必要かどうか分からない
  • 中学生に適した生命保険の種類や金額を把握したい
  • 子どもの生命保険加入時の注意点が分からない

子どもの成長とともに、家族を守る手段として生命保険への加入を検討している方もいるだろう。

しかし、中学生から生命保険に加入する必要性はあるのだろうか。

本記事では、中学生が生命保険に加入する必要性や加入する際の注意点、加入するメリット・デメリットなどについて解説していく。

これから生命保険への加入を検討している方や既に加入している方でプランを見直したいと考えている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてほしい。

目次

中学生に生命保険は必要なのか

中学生に生命保険は必要なのか 生命保険ナビ

公益財団法人生命保険文化センターの「2021年度生命保険に関する全国実態調査」によると、未婚で就学前・就学中の子どもで加入する意向のある保障内容として、以下の項目が挙げられた。

項目割合
病気やケガの治療や入院に備えるもの58.1%
子どもの教育資金や結婚資金の準備に重点をおいたもの54.5%
病気や災害、事故による万一の場合の保障に重点をおいたもの43.1%
保障と貯蓄をかねたもの30.5%
貯蓄に重点をおいたもの17.5%
病気やケガのために長期間働くことができなくなったときの生活保障に重点をおいたもの10.6%
出典:公益財団法人生命保険文化センターの「2021年度生命保険に関する全国実態調査」

病気やケガの治療や入院に備えたり、教育・結婚資金を準備したりするために、2人に1人以上は保険加入を検討しているようだ。

ここでは、生命保険の役割や中学生が加入するメリットとデメリット、保険加入時の注意点について紹介する。

生命保険の役割

生命保険は、万が一の場合に備えて加入者がそれぞれ保険料を出し合うことで成立している。

損失が出た人に対して保険金を支払うことで、万が一の場合に対応しているわけだ。

生命保険にはさまざまな種類のタイプの商品があり、大きく5つの役割に分類できる。

  • 死亡や高度障害の保障
  • 病気やケガへの備え
  • 介護への備え
  • 働けなくなったときの保障
  • 年金や教育費などの準備

死亡や高度障害だけではなく、病気やケガ、介護にも備えられる保険もある。

また、就業不能保険に加入していれば、病気やケガで働けなくなった場合にも収入をカバーしてもらうことが可能だ。

貯蓄型生命保険と呼ばれる商品もあり、老後資金や教育資金を貯める役割も果たしている。

中学生が保険に加入するメリット・デメリット

生命保険にはさまざまな役割があるが、「本当に中学生に保険は必要なのか」と考えている方もいるだろう。

ここでは、中学生が保険に加入するメリットとデメリットを紹介する。

メリットは以下のとおりだ。

  • 公的医療保険で足りない部分をカバーできる
  • 将来加入できなくなるリスクを防げる
  • 保険料が安い

公的医療保険や自治体の助成制度を活用すると、中学生の医療費負担は軽減できる。

ただ、通院のための交通費や入院中の差額ベッド代、入院用品の購入など、医療費以外の出費がともなう。

民間の医療保険に加入していれば、公的医療保険で足りない部分をカバーできるのだ。

また、保険に加入する際は基本的に病歴や健康状態を告知する。

大人になって病気を患うと加入できなかったり、保険料が高くなったりすることがある。

健康状態の良い中学生のうちに加入しておけば、保険に加入できなくなるリスクを防げるのだ。

一方、デメリットは以下のとおりだ。

  • 保険料が家計を圧迫する恐れがある
  • 貯蓄型生命保険では早期に解約すると元本割れする可能性がある

中学生はこれからの進学でお金がかかる時期だ。少しでも出費を切り詰めて教育費を貯めている方もいるだろう。

そこで保険料を支払っていると月々数千円の負担でも重く感じるかもしれない。

また、学資保険や個人年金保険のような貯蓄型生命保険では、解約すると元本割れする可能性がある。

そのため、突然お金が必要になっても引き出しにくい。

中学生の保険に加入する際は、これらのメリットとデメリットを比較して検討しよう。

中学生が生命保険に加入する時の注意点

中学生の生命保険に加入する際の注意点は以下のとおりだ。

  • 保険の加入年齢を満たしているか
  • 保障範囲と保険料は適切か
  • 信頼できる保険会社か

保険に加入できる年齢は商品によって大きく異なるため、対象年齢を必ず確認しよう。

成人した18歳からの加入を前提としている保険も多く、中学生は対象外の可能性もある。

また、保障範囲の確認も欠かせない。

保険を適用できる場面を把握していないと、利用可能なタイミングを逃してしまうかもしれないからだ。

保険料が家計を圧迫していないかについても確認が必要だ。保障内容を手厚くし過ぎると、月々の保険料によって家計が苦しくなってしまう。

保障内容と保険料のバランスが取れているかも非常に重要だ。

商品を選ぶ際には保険会社の信頼性をチェックしよう。

生命保険契約者保護機構によって責任準備金の90%しか保障されないため、保険会社が破綻してしまうと資産を失ってしまうからだ。

信頼性を確認するなら、ソルベンシー・マージン比率を見てほしい。

ソルベンシー・マージン比率は、保険会社の財務健全性を示す指標の一つだ。

保険会社が持つ資本(資本的な余力)がどれだけのリスクをカバーできるのかを示す比率であり、高いほど、保険会社の経営が安定していると判断される。

人気の生命保険会社のソルベンシー・マージン比率は以下のとおりだ。

生命保険会社ソルベンシー・マージン比率
朝日生命979.3%
日本生命1,078.1%
明治安田生命1,010.7%

ソルベンシー・マージン比率が200%を下回ると、金融庁から早期是正措置命令が発動される。

ここで紹介した生命保険会社は1,000%前後をキープしているため、財務状況は良いと判断できるだろう。

中学生におすすめの保険

中学生におすすめの保険 生命保険ナビ

中学生におすすめの保険は以下のとおりだ。

  • 医療保険
  • 傷害保険
  • 個人賠償責任保険

それぞれ解説しよう。

医療保険

医療保険とは、病気やケガによる医療治療を受ける際の費用を一部または全額保障してもらえる保険だ。

入院や手術、診療費、薬代など、医療に関わるさまざまな費用をカバーしている商品が多い。

運動部に所属していると、ケガをして入院したり、手術したりすることもあるだろう。

そのようなケースに備えられるのが医療保険だ。

しかし、運動部に所属しているからと言って、必ずしも医療保険が必要なわけではない。多くの自治体で子ども医療費助成制度を活用できるからだ。

健康保険証を使って医療機関を受診した際、医療費の一部または全部を県や市などの自治体が保障してくれる制度である。

ただ、自治体ごとに違いがあるものの、入院時の差額ベッド代や入院時の食事代の自己負担額、先進医療の技術料などは保障の対象外であるケースが多い。

ケガをして入院した際の付随費用も保障してもらいたい場合は、保障内容が手厚い医療保険に加入するのも一つの選択肢だろう。

傷害保険

傷害保険はケガを補償対象とした保険だ。「急激」「偶発」「外来」の事故によってケガをし、入院したり、通院したりした場合に保険金が支払われる仕組みである。

「急激」「偶発」「外来」の定義は以下のとおりだ。

用語定義
急激事故から障がいの発生までの経過が直接的で、時間的間隔のないことをいう
(慢性、反復性、持続性の強いものは該当しない)
偶発事故の発生または事故による傷害の発生が被保険者にとって予見できないことをいう
(被保険者の故意にもとづくものは該当しない)
外来事故が被保険者の身体の外部から作用することをいう
(身体の内部的原因によるものは該当しない)
出典:PGF生命「対象となる不慮の事故について」

傷害保険には、普通傷害保険・家族傷害保険・交通事故傷害保険・ファミリー交通傷害保険・国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険などのさまざまな種類があり、仕事中のケガやスポーツ中のケガ、交通事故によるケガなどが補償の対象となる。

商品によって補償内容が異なるため、加入目的に合ったものを選ぼう。

傷害保険は被保険者の範囲を選べる商品もあるため、夫が契約者となって家族全員が保険に加入することも可能だ。

その場合、被保険者を夫1人にしている場合よりも保険料は高くなる。

個人賠償責任保険

個人賠償責任保険とは、日常生活で他人のモノを壊してしまったり、他人にケガをさせてしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償する保険だ。補償対象となる出来事は以下のとおりだ。

  • 自転車で歩行者をはねてしまった
  • 愛犬の散歩中に他人を噛んでしまった
  • 買い物の途中で購入前の商品を落として壊してしまった
  • 友達と遊んでいてケガをさせてしまった

個人賠償責任保険は火災保険や傷害保険、自動車保険などの特約として付加するケースが多い。

「生計を共にする同居の親族」が補償対象である商品が多いため、世帯主である父が加入していれば中学生も補償の対象になる。

中学生向けの生命保険の選び方

生命保険の選び方 生命保険ナビ

中学生におすすめの生命保険を紹介したが、どれが自分に合っているかわからない人も多いだろう。

ここでは、生命保険の選び方を紹介する。自分に合った保険を選ぶ際は、以下のステップで考えてほしい。

  • 加入目的を明確にする
  • 保障内容や保険期間は十分か
  • 保険料や払込期間は無理のない範囲か

それぞれ解説しよう。

加入目的を明確にする

まずは加入する目的を明確にしよう。

ライフスタイルや加入目的によって、必要な保障内容は異なるからだ。

加入理由が曖昧なままだと、自分に合った保険を見つけようがないだろう。

参考までに一般的な加入理由を紹介する。公益財団法人生命保険文化センターによると、生命保険に加入する目的は「医療費や入院費のため」が59.0%で1位だった。

「万一のときの家族の生活保障のため」が52.4%、「万一のときの葬式代のため」が12.4%と続いている。

加入目的を把握していない状態で保険を探すのは、目的地を決めずに旅に出るようなものだ。

どこを目指すか明確にするために、加入目的については必ず整理しておこう。

保障内容や保険期間は十分か

続いて保障内容についても確認しよう。適用可能な場面を把握できていないと、保険を効果的に活用できない可能性があるからだ。

「自転車事故で相手をケガさせてしまった場合も対象」「旅行先での事故が対象」「スポーツ中のケガが対象」など、保障される範囲は異なる。保障内容については十分確認しておこう。

保険期間についても検討が必要だ。保険期間が十分でないといざという時に保障期間が終了している可能性があるからだ。

「大学入学時まで」「22歳まで」「10年間」など、商品によって満期までの期間は違う。保険期間が加入目的と合致しているかチェックしておこう。

保険料や払込期間は無理のない範囲か

最後に保険料や払込期間に無理はないか検討しよう。一般的に保障内容を手厚くすると保険料は高くなる。

さまざまな状況をカバーしたり、保険金額をアップしたりすると毎月の保険料負担が重くなるわけだ。

しかし、万が一の場合に備える保険料が原因で家計が苦しくなってしまっては元も子もない。

また、払込期間を選べる学資保険では、払込期間を短くすると利率は高くなる。

しかし、1回あたりの負担額が大きくなり、自由に使える現金が少なくなってしまう。

加入する際は保険料と払込期間に無理がないか、シミュレーションしておこう。

中学生の保険は公的医療保険で足りない部分をカバーできるものを選ぼう

まとめ 生命保険ナビ

中学生は、比較的大きな病気のリスクが少なく、生命保険の加入が必要なのか悩むことが多いだろう。

しかし、部活動が始まったり、行動範囲が広がることは、その他の様々なリスクにつながることとなる。

そのため、生命保険の加入を検討してみるのが良いだろう。

本記事では、中学生が生命保険に加入する必要性やおすすめの生命保険を紹介したので、ぜひ参考にしていただきたい。

しかし、保険に加入する際には、加入する目的を明確化したうえで、保障内容や保険料、保険期間など様々な項目を考慮した上で比較検討する必要がある。

さらに、保険には膨大な数の商品があり、その中から最適な商品を選ぶのは極めて難しいだろう。

そんな時は専門家に相談することをおすすめする。

そして、全国の保険のプロの中から自身の状況に合った担当者を探すには、「生命保険ナビ」がおすすめだ。

このサービスを利用すれば、適切な保険の選定や加入手続き、見直し方法などについてアドバイスを受けることが可能となる。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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