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学資保険で審査される告知事項とは?審査内容や加入できない場合の対処法を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 学資保険の審査基準や内容が知りたい
  • 学資保険の審査で注意すべき点を知りたい
  • 審査に通らなかった場合の対応法が知りたい

学資保険は、一定期間にわたり保険料を払い込み、時期が来た際に子どもの教育資金を保険金や祝い金として受け取ることが出来る貯蓄型の保険である。

学資保険に限らず、保険に加入する時は健康状態などの審査に通ることが必要になる。

審査ではどこが見られているのか、注意すべき点はないかと心配している方もいるだろう。

そこで本記事では、学資保険の審査で見られる内容や審査を受ける際の注意点について解説する。

また、審査に通らなかった場合の対応法についても触れるので、学資保険への加入を検討している方にはぜひ参考にしてほしい。

目次

学資保険の審査とは?基本的な知識と流れ

学資保険の審査とは 基本的な知識と流れ 生命保険ナビ

子どものために学資保険への加入を考えているものの、「そもそも学資保険についてあまり理解できていない…」と、不安を感じている人も少なくないだろう。

ここでは、学資保険や加入する際に行われる審査について解説していくので、「どのような保険か」を知り、子どものための第一歩を踏み出してはいかがだろうか。

学資保険は、子どもの将来をサポートする保険

〈学資保険〉とは、教育資金を準備するための貯蓄型保険を指し、子どもの将来をサポートする保険だと言える。

一定期間保険料を払い込み、進学するタイミングでお祝い金や、満期保険金を受け取れるのだ。

参考として、大学進学時の初年度費用を進学先別に紹介する。

目安の費用となってしまうが、「最低でも初年度だけでこれくらい必要なのか」と感じてほしい。

大学進学時の初年度費用

入学先初年度費用
国立大学約800,000円~1,000,000円
私立大学(文系)平均1,188,991円
私立大学(理系)平均1,566,262円
私立大学(医歯系)平均4,890,539円
※私立大学:授業料・入学金・施設備費
参考:マネープラザ ONLINE「大学の学費はどのくらいかかる? 金額の目安や資金を確保する方法」

日本学生支援機構で奨学金を借りる場合、毎月受給できる通常の奨学金とは別に、〈入学時特別増額貸与奨学金〉という方法で1度限りお金を借りることが可能だ。

入学時特別増額貸与奨学金とは?

大学などに進学するとなると、入学金や引っ越し費用などまとまった金額が必要になる。そのため、入学するタイミングのみ増額して借りられる奨学金のこと。

しかし、この入学時特別増額貸与奨学金は、入学したあとに振り込まれるため、一時的にでも親がお金を立て替えるなどのサポートが必要になるのだ。

以上のように、大学に進学するとなると多額の費用が必要になるため、計画的に準備を行う必要があるだろう。

学資保険で審査される内容とは?

クレジットカードを作ったことがある人は、〈審査〉という言葉を聞いたことがあるのではないだろうか。

クレジットカードの審査と内容は異なるが、保険にも審査があり、加入条件を満たしているかが確認される。

「審査=保険会社に告知しなければならない内容」であるため、しっかりと告知し、学資保険に加入しよう。

下記では、告知義務のある代表的な内容を紹介するので、今後の参考にしてほしい。

学資保険で審査される内容
  1. 被保険者と契約者について
  2. 被保険者と契約者が健康かどうか
  3. 被保険者が生まれたときの状態

※用語について

  • 被保険者(保障を受ける人):こども
  • 契約者(保険料を払う人) :親もしくは祖父母

被保険者と契約者について

学資保険の場合、被保険者(こども)と契約者(親)の基本情報が必要になる。

代表的な例を紹介する。

代表例
  • 名前
  • 性別
  • 生年月日
  • 年齢
  • 身長
  • 体重

被保険者と契約者が健康かどうか

被保険者(こども)と契約者(親)が、「健康かどうか」の情報が必要になり、現在の健康状態だけではなく、過去の健康状態の申告も必要になる。

代表的な例を紹介するので、当てはまるところがないか思い出していこう。

代表例
  • 聴力・視力・言語・そしゃく機能に、現時点で障害があるか
  • 医師の診察など(治療・投薬含む)を最近3ヶ月以内に受けたか
  • 病気やケガが原因で、7日間以上にわたる医師の診察・治療・検査を受けたか
  • 病気やケガが原因で、7日間以上にわたる医師の投薬が行われたか
  • 健康診断や人間ドックなどの検査を受け、異常を指摘されたことが過去2年間にあったか
  • 7日以上の入院や、手術を受けたことがあるか   など

学資保険に加入するためには、過去の健康状態や病歴を偽りなく申告する必要がある。

「告知しないといけないことがあるけど、学資保険に加入できないと困るし…」と、偽りの情報を申告してしまうと、告知義務違反になる可能性があるため注意しよう。

告知義務違反について下記の「しっかりと告知をしていないと、違反になる」で紹介しているので、ぜひ確認してほしい。

また、なんらかの病気を過去に患い手術や入院をしたとしても、完治してから5年の歳月が経っていれば告知しなくても問題ない。

しかしガンの場合は、完治してから10年以上の歳月が経っていたとしても告知しなければならないので気をつけよう。

その他記入ルールは保険会社によって異なるため、ルールを丁寧に確認し、不明点は保険会社に問い合わせすると安心だ。

被保険者が生まれたときの状態

被保険者(子ども)が生まれたときの状態を、保険会社に告知しなければならない。

例えば、生まれたタイミングでの身長・体重・在胎周期が挙げられるだろう。

学資保険に加入するタイミングで、被保険者(子ども)が3歳未満の場合、告知しなければならないケースが多い。

「体重はこれくらいだったかな?」と、おおよその情報を記入せず、書類を確認して正しい情報を告知しよう。

学資保険の審査の流れについて

学資保険に加入する際の審査の流れについて解説していくので、今後の進み方を把握しておくとスムーズに加入できるので参考にしてほしい。

健康状態について保険会社に告知する場合、〈告知書扱い〉と〈診査医扱い〉という方法が一般的である。

どちらの方法で申請するかは保険会社によって異なるため、加入時にしっかりと確認しよう。

告知書扱い

告知書扱いとは、医師の診査を受ける必要がなく、告知書に健康状態に関する情報を記入する方法を指す。記入した情報によって、健康診断結果表の提出、医師の診査を受けるなどの指示をされるケースがあるので覚えておこう。

下記では代表的な質問内容を紹介するため、事前によく調べておくといい。

質問内容は、保険会社によって内容が異なることがあるので注意しよう。

  • 生年月日
  • 職業
  • 受診歴(最近3ヶ月以内)
  • 健康診断の結果(過去2年以内)
  • 治療歴(過去5年以内) など

ノーマルプランの場合、告知書扱いになることが多く、契約者(親)が書類に記入する。

健康診断書の提出などを求められたときは、きちんと期限内に提出しよう。

診査医扱い

診査医扱いとは、実際に医師に健康状態を確認(診査)してもらい、その結果内容と告知書を保険会社が確認した上で審査を行う方法を指す。診査する医師は、保険会社の職員(社医)か、保険会社が指定した医師(嘱託医)のため、後者の場合は連携している医療機関に診査を受けに行かなければならない。

下記では代表的な診査内容を紹介するため、どのような診査を行うか把握しておこう。

内容は保険会社によって異なるため、例として参考にしてほしい。

  • 身長
  • 体重
  • 血圧
  • 尿検査
  • 医師による問診

検査を受ける際には、本人確認用の公的証明書などの持ち物が指示されているケースもあるため、保険会社から指示されている持ち物を忘れないよう注意する必要がある。

このように、告知方法によって流れが変わってくるため、保険に申込む際には注意して告知作業を進めていこう。

もし、不明点などがあれば、間違えないためにも保険会社に確認すると安心だ。

学資保険の審査で注意するべきポイント

学資保険の審査で注意すべきポイント 生命保険ナビ

学資保険の審査で注意すべきポイントについて解説していくので、スムーズに加入するためにも1つ1つ確認していこう。

学資保険は、加入条件に年齢制限がある

学資保険には、被保険者(子ども)と契約者(親)に、年齢制限があるということを知っているだろうか。

被保険者(子ども)の場合、一般的には6歳まで(小学校へ入学する前)と言われており、人気が高い学資保険であれば、2~3歳までの保険も多い。

そのため、幅広い種類の保険から選ぶためにも、0歳~3歳の間に加入を目指す方がいいだろう。

契約者(親)の場合、一般的には男性が50~55歳、女性が55歳~60歳と言われている。

理由としては、契約者(親)に万が一のことがあれば保険料の払込みが免除になるケースがあるためだ。

すべての学資保険が対象になるわけではなく、保険料の払込みが免除になるプランや、保険料払込免除特約を付帯した場合のみ対象になる

万が一のこととは、死亡・高度障害状態のことを指す。

年齢を重ねるほど、病気などになりやすくなるため、万が一の状態になる可能性が上がる。

そのため、契約者(親)の年齢が高すぎる場合は、加入できないケースが多い。

しっかりと告知をしていないと、違反になる

告知しなければならないことを、「これを書いたら審査落ちるかな…」と、偽りの情報を記入してしまうと、告知義務違反になる。

では、告知義務違反を犯すと、どのようなペナルティを受けるのだろうか。

告知義務違反と保険会社が判断した場合、学資保険は契約解除となる。

それまで支払った保険料は元本割れをした金額で返還され、保険料の返還がされないケースもある。

このように、告知義務違反をすると大きなペナルティがあるため、十分に気を付けて記入するといいだろう。

低出生体重児や早産児は、加入が難しいケースがある

低出生体重児や早産児は、学資保険への加入が難しいケースがある。

理由としては、下記の理由が挙げられる。

  1. 学資保険に加入している者同士が、公平であるため
  2. 保険会社のリスク軽減のため

「もしものときは、みんなで助け合おう」という考え方が、保険だ。

そのため、保険に加入している者同士が公平でなければならない。

医療技術が進歩しているおかげで、健康な状態で成長できる子もいるが、低出生体重児や早産児で生まれてくると発育・発達の過程でなにかしらの問題が起きることがある。

通常よりもリスクが高いとなると、公平さに欠けてしまうため、加入が難しい保険もあるのだ。

学資保険の審査に通らなかった場合は

学資保険の審査に通らなかった場合は 生命保険ナビ

さまざまな理由から、学資保険の審査に通らなかった場合、どのように将来の資金を準備すればいいのだろうか。

ここでは、もしものときに備えて、別の手段を紹介していく。

加入条件が緩い学資保険を探す

「この保険がいい!」と、理想的な保険を見つけても、母子どちらかの健康状態に問題があったなどの理由から審査に通らなかった場合、加入条件が緩い保険を探してみてはいかがだろうか。

契約者(親)の健康状態が理由で、学資保険への加入が難しいのであれば、持病の告知なしで学資保険に加入できる商品を選ぶといいだろう。

しかし、契約者(親)が万が一の状態になってしまっても、学資保険の保険料の払込み免除(払込免除特約)を受けられないため、慎重に考えるといい。

被保険者(子ども)の健康状態が理由で、学資保険への加入が難しいのであれば、医療保障特約をつけないことにより、学資保険に加入できるケースがある。

この2つの特約は、医療保険などでカバーできるため、うまく活用しよう。

また、保険料の割り増しなど、条件次第では学資保険に加入できるケースがあるため、保険会社に相談してみるといいだろう。

もし、「どうしたらいいんだろう…」と悩んでしまったら、保険のプロフェッショナルに相談することをおすすめする。

自分では導き出せなかった答えを、保険のプロフェッショナルなら提案してくれるはずだ。

学資保険の契約者を変更する

もし、契約者(親)の健康状態が原因で学資保険に加入できない場合、契約者(親)を変更するといいだろう。

例えば、父親名義で学資保険の申込をして審査に落ちたのであれば、母親名義で再度申込むと契約できる可能性があるので試してみてはいかがだろうか。

学資保険以外の方法で教育資金を準備する

両親の病気や、子どもの持病などにより、どうしても審査に通らないケースもあるだろう。

そのような場合は、下記のような選択から将来の準備をはじめられるので、参考にしてみてほしい。

  1. 投資信託
  2. 終身保険
  3. 貯蓄

①投資信託

投資信託とは、資産運用のプロが代理で運用を行う投資方法で、最低限の投資知識があればはじめられる投資方法だ。

国内の株や海外の債券など、さまざまな金融商品を組み合わせており、長期間かけて運用するためリスクが株式投資などに比べると低い傾向にある。

また、国が行っている制度の1つに「NISA(少額投資非課税制度)」があり、この制度を利用すればお得に投資を続けられる。

なぜなら、通常は利益に対して税金がかかるが、NISA口座を利用すれば一定金額が非課税になるためだ。

しかし、金融商品を購入するときに支払った金額よりも価値が下がる(元本割れ)リスクや、最低限でも投資知識が必要になることなど、デメリットもあるので慎重に決めるといいだろう。

②終身保険

被保険者(子ども)の健康状態が問題で、学資保険に加入できない場合、親名義で終身保険に加入するのも1つの選択だ。

親に万が一のことがあっても、死亡保障を受けられるため、そのような面でも安心できる。

③貯蓄

上記で紹介した方法に比べると、効率的とは言えない方法だが、元本割れなどのリスクはないため安心できるシンプルな方法だ。

「毎月〇万円」と、確実にコツコツと積み立てていけば、子どもが進学するタイミングで大きな金額になっているだろう。

学資保険の審査内容と注意点を確認しよう

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、学資保険の審査で見られる内容や審査を受ける際の注意点について解説した。

また、審査に通らなかった場合の対処法についても解説を行った。

学資保険の審査では、契約者である親と子どもの基本情報・健康状態と子どもの出生状態について確認される。

この時に嘘の情報を書いてしまうと、告知義務違反となり、保険に加入できなくなってしまう。

また、審査に通れば学資保険に無事加入できるが、審査が通らない場合もある。

その際は無告知で加入可能な保険や保険料の割り増しを検討する必要があるが、一人で探すのが心細いと言う人もいるだろう。

そんな時は、保険のプロに相談することも検討してほしい。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、加入しやすい学資保険を選ぶことができるはずだ。

ただ、保険のプロは数多く存在し、自分にとって最適な担当なのかをすぐに見定めることもまた難しい。

マッチングサイトである「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。

無料で利用できるので、是非活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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