- 生命保険の加入の際に80歳満了なのか終身払いで悩んでいる
- 最適な保険料の払い込みをする期間がわからない
- 生命保険を選ぶ際のポイントが知りたい
生命保険の加入時に、80歳満了のような80歳満了(有期払い)か終身払いかで悩んでいる方は多いのではないだろうか。
払い込み方法次第で、保険料が安くなることもあるのでよく理解した上で選択してほしい。
本記事では、保険の満了って何なのか、そして保険の払い込み方法による長所や短所について解説する。
また、生命保険を選ぶ際のポイントについても解説していく。
これから生命保険への加入を検討している方や既に加入している方でプランを見直したい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてほしい。
生命保険の80歳満了(有期払い)とは?
保険料の払い込みをする期間は、保険の種類によっていくつかパターンが存在する。
また、それぞれの払い込みをする期間によって保険料が変わったり、払い込みをする期間次第で年齢に制約があるので注意したい。
ここでは、それぞれの具体的な内容を見てみよう。
保険料の払込方法の種類
生命保険の保険料の払い込みをする期間は、主に以下の3通りだ。
- 終身払い
- 有期払い(80歳満了など)
- 一時払い
「どのパターンが適しているか」は、契約者の年齢や家族構成によって異なる。
状況によって備えるべきリスクの種類や保障するべき金額が異なるため、当然と言えるだろう。
終身払いとは、被保険者が存命である限り保険料を払い込み続ける方式で、終身にわたる保障を求める方に適している。
保険料は加入当初から変わることはないが、保障を維持するためには一生涯の払い込みが必要だ。
有期払いは、特定の時期の経過後、または特定の年齢に達した時点で保険料の払い込みが完了する方式だ。
例えば、「20年払い込み終了」や「80歳で払い込み終了」といった選択肢があり、長きにわたる保険料の払い込みから解放されることが大きなポイントだ。
最後に、一時払いは保険契約時に必要な保険料を一括で払い込み、その後は追加の払い込みが発生しない方法だ。
これは、一度に大きな支出を行うことができる方にとって、経済的な選択肢となる。
以上のように、払い込みをする期間の選択肢は多岐にわたり、それぞれのライフスタイルや経済状況に合わせた適切なプランを選択することが重要だ。
それぞれの払込方法が選択できる年齢
終身保険における払い込みをする期間の選択には、保険商品によって年齢による制約が伴う。
終身払いの場合、多くの保険会社が設定している加入上限年齢は85歳前後だが、中には90歳まで加入を受け付ける商品も存在する。
これに対して、有期払いはある程度の年齢で払い込みを完了するプランが一般的だが、加入時の年齢次第では選べるプランに制約がある場合もある。
さらに、一時払いでは加入年齢の範囲が広いことが特徴で、多くの場合3歳から90歳程度までの間で加入が可能だ。
一時払いは、特に相続対策としての利用を考慮する方に選ばれることが多く、一括で大きな額を支払うことができる経済的余裕がある場合に適している。
各払い込みをする期間の選択肢は、個々の年齢や将来の計画に応じて検討する必要がある。
保険に加入する目的や保険料負担などを鑑みて、具体的にシミュレーションすることが大切だ。
払込方法別の保険料の推移
終身払い、80歳満了(有期払い)、一時払いの各払い込みをする期間によって、保険料のトータルでの保険料額は異なる。
終身払いの場合、一度に払う保険料は低めに設定されるケースが一般的だ。
ただし、保険料の払い込みは被保険者が亡くなるか、高度障害状態になるまで継続するため、トータルで見ると高額になるリスクが高い。
また、定年退職後も保険料の払い込みが続くため、年金生活に入ってからの経済的負担を考慮する必要がある。
一方で、有期払いでは契約時に設定された時期や年齢まで保険料を払い込む必要がある。
期間満了後は保険料の払い込み義務がなくなるため、保険料の負担がなくなる。
例えば、60歳や65歳で保険料の払い込みが終了するプランでは、退職後の負担を軽減できるだろう。
一時払いは、契約時に全額を支払う方法だ。
まとまったお金が必要だが、保険料のトータルを最も抑えることができる選択肢となっている。
それぞれの払い込みをする期間には長所や短所が存在し、長期的な経済計画と照らし合わせて検討することが重要だ。
生命保険は80歳満了(有期払い)が良いの?保険料の払込方法別の特徴とは
生命保険の保険料を払い込みをする期間には、終身払い、有期払い、一時払いという3つのおもなパターンが存在するが、それぞれに長所や短所がある。
ここでは、保険料を払い込みをする期間毎の長所や短所、それぞれで向いている人の特徴について解説する。
払込方法別の特徴
生命保険において、それぞれの払い込みをする期間の長所や短所をそれぞれまとめた。
生命保険を選ぶときの参考にしてみてほしい。
終身払いの性質
- 80歳満了(有期払い)と比較をして、一度で払い込む保険料が安い
- 終身にわたる保障が得られる
- 長く生きた場合に、80歳満了(有期払い)よりも払い込む保険料のトータルが高くなる恐れがある
- 定年後、年金生活に突入してからも保険料の払い込みが続くため、負担となる恐れがある
終身払いは、被保険者が存命である限り保険料を払い込み続ける形式だ。
終身払い方式の大きな利点は、一回ごとの保険料が比較的低く抑えられていることである。
とはいえ、被保険者がいつ亡くなるかは予測できないため、長寿であればあるほど最終的に支払う保険料の合計が多くなるリスクがある。
さらに、退職後も生存している限り保険料の払い込みが続くため、年金生活に入ってからの経済的負担が重くなることも考慮すべきだ。
終身払いは、保障を亡くなるまでずっと求めるため、大きな安心材料となる。
その一方で、払い込みのトータルが未知数である点を理解し、将来の経済計画に組み込む必要がある。
80歳満了(有期払い)の性質
- 80歳払い込み満了は、80歳になった契約応当日以降の保険料の払い込みがいらなくなる
- 80歳満了(有期払い)にすると、解約返戻金が少なからず上昇してくる
- 終身払いと比べて、一度で払い込む保険料が高い
- 被保険者の年齢次第では、制限される懸念がある
80歳満了(有期払い)は、被保険者が80歳を迎えるまでの間、保険料を払い込み続ける方法だ。
80歳以後は追加の払い込みが不要となるため、経済的負担がなくなる。
保険に加入している期間は亡くなるまで保障されるが、払い込みする期間が終了するため、その後の経済的負担はない。
ただし、このタイプの保険では、加入時の被保険者の年齢次第では選択できるプランが限られることがある。
80歳満了(有期払い)は、定年退職後の負担を考慮している人や、将来的に保険料の払い込みを終えてしまいたいと考えている人に適している。
興味がある場合は、事前に年齢をはじめとした契約条件の確認が欠かせない。
一時払いの性質
- 亡くなるまでの間、保障を受けられる
- スムーズな相続対策ができる
- 生計保険控除が一度しか受けられない
- 解約のタイミングでは元本割れすることも
- まとまった資金が必要
一時払いの終身保険は、保険契約時に一括で全額の保険料を支払う形式だ。
これにより、被保険者は亡くなるまでの間、保障を受けることができる。
一時払い方式の最大の利点は、保険契約者が亡くなった場合や特定の高度障害に該当した場合に、約束された保険金が支払われるという安心感が得られる点だ。
さらに、死亡保険金は相続財産に含まれるが、法定相続人の数に応じて非課税枠が適用される。
具体的には「500万円×法定相続人の数」が非課税となるため、相続税負担を軽減できるメリットがある。
一方で、契約から短い間で保険を解約した場合には、払い戻しをされる解約返戻金が投じた元本を下回るリスクがある。
また、一時払いの終身保険には生命保険料控除が契約年のみであるため、税制上の恩恵を継続して受けることはできない。
契約時にまとまった保険料を支払えるだけの余力がある場合は、一時払いでの契約を検討すると良いだろう。
それぞれの払込方法が向いている人の特徴
生命保険の払い込みをする期間は、先述したように終身払い・有期払い(80歳満了など)・一時払いの三つに大別される。
それぞれの方式でメリットとデメリットは異なるため、自分のニーズに応えられる支払方法を選択しよう。
終身払いは、保険料払い込みが被保険者の生涯にわたるため、一回あたりの保険料が相対的に低めに設定されていることが多い。
「月々の保険料支出を抑えたい」と考えている方に適している方法と言えるだろう。
例えば、現役で働いている間は安定した収入があるが、将来的に収入が減少する可能性を懸念している60代前半までの方々が該当する。
80歳満了などの有期払いは、ある時点で保険料の払い込みが完了する。
満了後は保険料を支払う必要がなく、保険料負担がなくなる特徴がある。
この点から、退職後の年金生活に入ることが見込まれる高齢者の方に適していると言えるだろう。
ただし、払い込み期間中は終身払いに比べて月々の負担が大きくなるため、経済的余裕があることが前提となる。
最後に、一時払いは契約開始時に保険料全額を一括で支払う方式だ。
一時払いだと保険料に割引が適用されるケースが多く、トータルでの保険料負担を抑えたい方に適している。
また、長期にわたる契約の場合、支払った保険料を超える解約返戻金を受け取れる可能性がある。
将来的な貯蓄を進めつつ、より多くの資金を受け取りたいと考えている方にも向いていると言えるだろう。
しかし、初期に大きな一括での払い込みが必要となるため、まとまった金額を手元に用意できる人が対象となる。
このように、生命保険の払い込みをする期間を選ぶ際は、個々のライフステージや経済状況、将来に対する計画を総合的に考慮することが求められる。
それぞれの払い込みをする期間が持つ長所や短所を理解し、個人の状況に最適な選択をすることが重要だ。
最適な生命保険の選び方
今までの内容を踏まえて、最適な生命保険を選ぶにはどうすればいいだろうか。
「支払方法は特に意識しない」と考えていると、契約後に後悔してしまうリスクがある。
自分のニーズに合った保険契約をするためにも、以下で解説する最適な生命保険を選ぶポイントについて知っておこう。
ライフプランを考える
生命保険を選ぶ上で、個々のライフプランに基づいて必要な保障を検討することが重要になる。
具体的な見直しのタイミングとしては、以下が挙げられる。
- 就職
- 結婚
- 子どもの誕生・家族の増加
- 住宅購入
- 転職
上記のように、さまざまなライフイベントが起きたときは、保険の見直しを行おう。
ライフステージの変化によって、備えるべきリスクは異なるためだ。
保険によって備えるべきは、葬儀費用・家族の生活費・子どもの教育費などが挙げられる。
これらの必要とされる時期を明確にし、具体的にいくら必要なのかシミュレーションしよう。
また、現役で働いている間は収入の補填が必要であり、老後は長期の医療費や遺族の生活保障が求められるだろう。
ライフプランは、結婚、家の購入、子育てといった重要なイベントが生じるごとに変化することを押さえておこう。
また、ライフプランの変化に伴って、随時保険の見直しを行うことも忘れないでほしい。
このような計画的なアプローチにより、無駄な保障を避け、必要な時に適切な保障を得られるようになるだろう。
保険商品を比較する
生命保険の商品の選定にあたっては、保険料だけでなく、保障内容・保険期間・解約返戻金などを含む多面的な比較が求められる。
契約概要や保険設計書、パンフレットを参照し、各商品を詳細に検討することが重要だ。
また、保障内容が同一であっても、保険期間やその他の条件によって保険料が異なる場合がある。
細かい要素まできちんとチェックしたうえで、総合的に保険商品を評価する必要がある。
そして、保険会社によるサービスの質や、契約後のサポート体制も比較する際の対象とすべきだろう。
保険の本質は「万が一の事態」に備えるものなので、必要なときにサポートを受けられると心強い。
今は「生命保険 比較」などのフレーズで検索するだけで、さまざまな比較サイトがヒットする。
気になる保険商品を複数確認して、商品の口コミや評価を見るのもいいだろう。
無理のない範囲で検討する
選択する生命保険は、個人の経済状況を考慮し、無理なく継続可能な範囲であるべきだ。
- 保障内容
- 保障金額
- 保障期間
- 保険料
- 払い込みをする期間
- 解約返戻金
- 公的社会保険の給付
上記のポイントを総合的に検討し、家計に負担をかけすぎないプランを選ぶことが肝要である。
保険料は家計にとってコストとなる点には留意しよう。保険料の支払いが厳しくなり、途中で解約すると損するリスクが高いため、要注意だ。
解約返戻金がある保険を選ぶ場合は、その分保険料が高くなる傾向にあることを理解し、経済的な余裕を持って選択すべきである。
また、無理のない範囲での保険選びをする上で、公的年金や公的医療保険、公的介護保険などの社会保障制度から「どのような給付を、どのくらい受給できるのか」を確認することも重要だろう。
「公的社会保険制度からどれだけの金額を受け取れるのか」を理解した上で、足りない部分に関しては民間保険で備える、という考え方が重要だ。
公的社会保険制度は会社員か公務員なのか、自営業者なのかによって受給要件や給付額が異なる。独力で調べるのが難しい場合は、保険のプロに相談をしてみよう。
また、このようにいつ・どんな人が保険に加入するかで最適なプランは異なる。
年齢別におすすめの保険をまとめたこちらの記事も参考にしていただき、あなたにあった保険選びの参考にしてほしい。
生命保険の80歳満了(有期払い)とは、被保険者が80歳を迎えるまで保険料を払い込む方法のこと
本記事では、生命保険の保険の満了とは何か、そして保険の払い込み方法による長所や短所について解説した。
生命保険は、保険料の払い込みをする期間によって3種類に分けることができ、払い込みをする期間によって月々の保険料が変わってくる。
自分のライフプランや収支をふまえ、最適な払い込みをする期間を選択することをおすすめする。
しかし、保険に加入する際には、それ以外にも保障内容や保険金額など考慮すべき点が多く存在する。
自分一人で選ぶのが難しいと感じた際には、保険のプロに相談することをおすすめする。
また、あなたの条件や意向に合った保険のプロを探せる「生命保険ナビ」を活用してみてほしい。
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