- おすすめの終身医療保険を知りたい
- 終身医療保険を選ぶ際のポイントが分からない
- 終身医療保険のメリット・デメリットが知りたい
ケガや病気で入院・手術をすることとなった際に給付金が支給される医療保険は、定期型と終身型の2種類に分けることができる。
このうち、保障が一生涯続く保険を終身医療保険と呼び、多くの人が老後の備えとして加入している。
そこで本記事では、終身医療保険の特徴からおすすめの商品、さらに自分に合った終身医療保険の選び方までを徹底解説する。
あなたの保険選びに役立つ情報を提供しているため、ぜひ最後まで読んで参考にしてほしい。
終身医療保険とは?必要性と加入率
ケガや病気の備えとして医療保険を検討している方も多いだろう。
中でも終身医療保険は一生涯にわたる保障を得られるため、加入する必要性を感じるケースは少なくない。
商品の特徴や加入の必要性などを正しく理解した上で、自分自身が加入すべきかどうかを判断しよう。
ここでは、医療保険の基本的な特徴と加入率を踏まえ、終身医療保険の必要性について解説していく。
医療保険の基本的な特徴
医療保険とは、ケガや病気で入院・手術をすることとなった際に給付金が支給される保険商品のことだ。
治療にかかる費用や入院期間中にかかる諸費用などをカバーし、万が一のときの経済的なリスクを軽減させる目的で加入する。
医療保険の主な保障内容は「入院給付金」と「手術給付金」となっている。入院給付金は「日額5,000円」「日額10,000円」などの形で決められた金額が入院日数に応じて支給され、手術給付金は「入院給付金日額の◯倍」「手術1回につき◯万円」などの形で支給されることが一般的だ。
ほかにもオプションとして「先進医療特約」「女性疾病特約」など、特定の保障を手厚く備えることができる。
ケガや病気のリスクに対して幅広くカバーできる点が特徴だ。
この医療保険にはいくつかの種類があるが、保障期間をベースにすると「定期型」と「終身型」の2つに分けられる。
定期型は「10年間」「60歳まで」などと保険期間が定められているタイプ、終身型は保険期間に定めがなく保障が一生涯続くタイプである。
定期医療保険は、同じ年齢・保障内容であれば契約時点の保険料が安く設定されている点が魅力だ。
しかし保険期間が満了し、同じ保障内容で契約を更新すると保険料は次第に高くなっていく。
終身医療保険は、定期型に比べて契約時点の保険料は高めだが、保障内容・保険料は一生涯変わらない。
同じ保険料で一生涯にわたる保障を得られる点は終身医療保険のメリットだ。
こうした特徴を正しく理解し、医療保険に加入すべきかどうかを判断したり、具体的にどういった商品を選ぶべきか考えていこう。
医療保険の加入率
公益財団法人生命保険文化センターの「2022(令和4)年度『生活保障に関する調査』」によると、疾病入院給付金が支払われる生命保険に加入している人の割合は以下の表の通りだった。
性別 | 加入率 |
男性 | 60.2% |
女性 | 70.1% |
全体 | 65.7% |
全体のデータを見ると、約3人に2人が医療保険に加入していることが分かる。
特に女性の加入率は7割を超えており、ケガや病気に対する保障を準備している人が多いことが確認できるだろう。
また、同調査では年齢別のデータも発表されている。年齢別の加入率は以下の表の通りだ。
年齢別 | 加入率 |
18〜19歳 | 19.0% |
20歳代 | 35.7% |
30歳代 | 67.7% |
40歳代 | 71.6% |
50歳代 | 75.3% |
60歳代 | 71.6% |
70歳代 | 61.5% |
若い世代の加入率は低く、加齢とともに加入率は上がっていく。
しかし50歳代をピークに下落していく傾向があると分かる。
同年代の医療保険加入率を参考にしながら、自分自身も加入すべきかどうかを判断しよう。
終身医療保険の必要性
前述の通り、医療保険は定期型と終身型の2種類に分けられるが、保障が一生涯続く終身医療保険に加入する必要性はあるのだろうか。
結論から述べると「加入の必要性は高い」と言える。
終身医療保険に加入する必要性が高い理由として、加齢とともにケガや病気のリスクが高まる点が挙げられる。
下記の表は年齢別に見た受療率※をまとめたもの(一部抜粋)だ。
※受療率:病院及び診療所の患者について、毎年1回行っている「患者調査」から調査日当日受診した患者の全国推計数を求め、これを人口で除して、人口10万対で表したもの。
年齢階級 | 入院 | 外来 |
20〜24歳 | 141 | 2,321 |
25〜29歳 | 198 | 2,692 |
30〜34歳 | 246 | 3,043 |
35〜39歳 | 257 | 3,174 |
40〜44歳 | 273 | 3,480 |
45〜49歳 | 345 | 3,745 |
50〜54歳 | 478 | 4,285 |
55〜59歳 | 664 | 5,113 |
60〜64歳 | 895 | 6,113 |
65〜69歳 | 1,207 | 7,951 |
70〜74歳 | 1,544 | 9,649 |
75〜79歳 | 2,204 | 11,527 |
80〜84歳 | 3,234 | 11,847 |
85〜89歳 | 4,634 | 10,728 |
90歳以上 | 6,682 | 9,248 |
上記の表からも分かる通り、基本的に年齢を重ねると入院・外来ともに受療率は高くなっていく。
特に60歳以降はその傾向が強く、医療費の負担が大きくなっていくことが予想される。
終身医療保険であれば年齢を重ねても保障が続くため、高齢になってもケガや病気に対する経済的なリスクを軽減できる。
保険料も一生涯変わらないため、早めに加入しておけば手頃な保険料で保障を備えることが可能だ。
将来のケガ・病気のリスクを踏まえると、終身医療保険の必要性は高いと言えるだろう。
おすすめの終身医療保険
終身医療保険の必要性を確認したところで、次におすすめの商品について解説していく。
「保障内容」「保険料の安さ」「女性向けの保障」という観点からおすすめ商品を紹介していくので、ぜひ自分に合ったものを探してみてほしい。
保障内容がおすすめの終身医療保険
保障内容がおすすめの終身医療保険は以下の3つだ。
- チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」
- オリックス生命「医療保険CURE Next(キュア・ネクスト)」
- ライフネット生命「終身医療保険 じぶんへの保険3」
チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ」は、ニーズに合わせて自由に保障を追加できることが特徴の商品だ。
がんや心疾患、脳血管疾患などの三大疾病だけでなく、八大疾病に対して手厚い保障を準備できる。
幅広いリスクをカバーしたい方におすすめの商品だ。
オリックス生命の「医療保険CURE Next(キュア・ネクスト)」は、七大生活習慣病に特に手厚い保障を準備できる。
入院が長期化しやすい三大疾病は支払日数が無制限、糖尿病や肝硬変などの七大生活習慣病は支払日数を拡大して手厚く保障している。
入院患者の3人に1人と言われている七大生活習慣病のリスクに手厚く備えたい方におすすめだ。
ライフネット生命の「終身医療保険 じぶんへの保険3」は、短期入院・日帰り入院を手厚く保障することが特徴となっている。
日帰り入院を含めて5日以内の入院であっても、一律5日分の入院給付金が受け取れる。
短期間の入院でも手厚い保障を受けられる点が魅力の商品だ。
希望の保障内容に適した商品を探し、申し込んでみてはいかがだろうか。
保険料の安さがおすすめの終身医療保険
保険料の安さがおすすめの商品は以下の3つだ。
- SBI生命「SBI生命の終身医療保険Neo」
- ネオファースト生命「ネオdeいりょう」
- なないろ生命「なないろメディカル礎」
「SBI生命の終身医療保険Neo」は、手頃な保険料で充実した保障を得られることが特徴の商品だ。
喫煙状況・体格が基準を満たすと、優良体料率が適用されて保険料が安くなる。健康意識も高まるため、一石二鳥の商品である。
ネオファースト生命の「ネオdeいりょう」は、健康な人の保険料が安くなる仕組みの医療保険だ。
所定の入院歴がなく、喫煙状況・体格が基準を満たす場合は健康保険料率が適用される。
「SBI生命の終身医療保険Neo」と同様、健康意識を高められると言うメリットがある。
なないろ生命の「なないろメディカル礎」は、手頃な保険料で一生涯にわたる保障を得られる商品だ。
解約返戻金をなくし、シンプルな保障内容にすることで保険料の負担を抑えている。
家計に負担をかけずに医療保障を得たい方におすすめの商品だ。
なお、年齢や保障内容によっては上記の保険以外の商品の方が保険料が安くなる場合もある。
各保険会社の保険料シミュレーションなどを活用し、なるべく保険料負担が小さい商品を選ぶと良いだろう。
女性向けの保障がおすすめの終身医療保険
女性向けの保障がおすすめの商品は以下の3つだ。
- オリックス生命「医療保険CURE Lady Next(キュア・レディ・ネクスト)」
- はなさく生命「はなさく医療」
- アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの終身医療」
オリックス生命の「医療保険CURE Lady Next(キュア・レディ・ネクスト)」は、女性特有の病気・がんを手厚く保障する商品だ。
乳がんや子宮筋腫などの女性特有の病気だけでなく、胃がんや結腸がんなどのすべてのがんによる入院で給付金が上乗せされる。
女性特有の病気・がんに対する保障を充実させたい方におすすめの商品である。
はなさく生命の「はなさく医療」は、女性限定の充実した保障を選べる終身医療保険だ。
女性特有の病気で入院したときの一時金特約や乳がん・子宮頸がん検診の受診による早期発見をサポートする特約など、女性が嬉しい特約が多く用意されている。
女性特有の病気に対して不安を抱えている方におすすめの商品だ。
「アクサダイレクトの終身医療」は、がん・女性特有の病気を手厚く保障できる特約が用意されていることが特徴となっている。
女性特有の病気で入院する場合、基本保障と同額の最高15,000円が上乗せできる。
女性特有の病気のリスクを手厚くカバーしたい方におすすめの商品だ。
女性は男性に比べて性別特有の病気が多いため、リスクをしっかりとカバーしておく必要がある。
女性向けの保障が手厚い商品を選び、万が一のリスクに備えよう。
終身医療保険のおすすめの選び方
ここまでおすすめ商品をご紹介してきたが、実際に終身医療保険はどのような点に注意して選べば良いのだろうか。
自分に合った保険商品を選ぶためにも、ポイントを押さえておくことが大切だ。
ここでは、終身医療保険を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントについて解説していく。
ライフプランを考える
まず、自身のライフプランをどうしていきたいのか考えることが大切だ。
希望するライフプランによって必要な保障内容が変わってくるため、具体的な商品を選ぶ前にイメージしておこう。
例えば、今後結婚や出産によって家族が増える予定がある場合、保障は手厚く準備しておく必要があるだろう。
自分一人の生活を守るだけで十分な独身とは違い、自分がケガや病気で入院・手術をすると家族の生活にまで影響が出る可能性があるためだ。
また、会社から独立して個人事業を始めようと考えている場合も手厚い保障が必要となる。
個人事業主は会社員に比べて保障が手薄になりやすく、ケガや病気で働けない期間があると収入が大幅に減少してしまう。
入院給付金などを手厚く準備し、収入減少に備えておく必要がある。
このように、希望のライフプランによって保険の内容も大きく変わってくる。
まずは自分や家族のライフプランを明確にし、どういった保障を備えるべきかイメージしよう。
医療保険への加入目的を明確にする
「なぜ医療保険に加入するのか」という目的を明確にすることも大切である。
目的が曖昧なまま医療保険に加入しても、必要な保障を得られなかったり、反対に過剰な保障を準備して無駄な保険料を支払うことになったりするためだ。
医療保険に加入する目的としては主に以下の2点が挙げられる。
- 公的医療保険でカバーできない費用を補う
- 入院期間中に減少する収入をカバーする
日本では公的医療保険が充実しているため、医療費の負担が過剰にならないような仕組みとなっている。
しかし入院期間中の差額ベッド代や食費は公的医療保険の対象外だ。
さらに自己負担額が軽減されるとはいっても治療費も負担する必要がある。
こうした費用をカバーするために医療保険に加入するケースが多いため、必要な保障額を計算して準備しよう。
また、入院期間中には収入が減少する恐れがある。
会社員・公務員は「傷病手当金」により給与の3分の2が支給されるが、入院期間が長期化すると手当金だけでは足りない可能性がある。
そして自営業者・フリーランスなどの国民健康保険加入者には「傷病手当金」の制度自体がない。
働き方によって収入減少のリスクは異なるため、自分がどの程度収入が減少してしまうか把握し、必要な保障を備えておかなければならない。
加入の目的を明確にすることで、必要な保障額も見えてくる。
ライフプランの策定とともに、医療保険に加入する目的もはっきりとイメージしよう。
無理のない範囲で保険料を設定する
終身医療保険を契約する際、経済的に無理のない範囲で検討することが大切だ。
支払う保険料が家計の負担となり、途中で契約を継続できなくなってしまっては元も子もない。
保険料と保障内容のバランスを見極め、無理なく継続できるプランを設計しよう。
特に、終身医療保険の場合は保険料を一生涯にわたって支払っていくケースも多い。
今は余裕を持って支払うことができても、将来的に保険料の負担が厳しくなってしまう可能性は十分に考えられる。
長期的な視点を持ち、保険料を負担していけるかどうかを考えて商品を選択しよう。
保険会社の公式サイトでは、保険料の概算を確認できる「保険料シミュレーション」を提供しているケースが多い。
年齢や希望する保障内容を入力するだけで簡単に試算できるため、複数の商品の見積もりを取って比較すると良いだろう。
各保険会社・商品のプランをじっくりと比較し、できるだけ保険料の負担を軽減できる終身医療保険を契約しよう。
おすすめの終身医療保険を押さえて自分に最適な保険選びを行おう
本記事では、終身医療保険の特徴からおすすめの商品、さらに自分に合った終身医療保険の選び方までを徹底解説した。
終身医療保険は、一生涯に渡って病気やケガのリスクからあなたを守ってくれる。
ずっと続く保険だからこそ、何より重要なことは、数ある保険商品の中から、自分に必要な保障内容や保険料とのバランスを見極めて加入する保険を選ぶことだ。
そのため、これらの判断に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な保険を的確に判断することができるはずだ。
また、全国の保険のプロから自分に合った担当者を探す際には「生命保険ナビ」の活用をおすすめする。
「生命保険ナビ」は、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができるマッチングサービスである。
気になった担当者とは無料相談もできるので、ぜひ活用してほしい。