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フリーランスに生命保険は必要?リスク管理を考えた保険選び

この記事で解決できるお悩み
  • フリーランスが生命保険に加入する必要性が知りたい
  • フリーランスならではのリスクを知りたい
  • 必要な種類の保険や加入時期について知りたい

フリーランスとしての仕事は自由度が高い反面、経済的なリスクを自己判断で管理しなければならない。

その中の一つが、生命保険加入の是非である。

本記事ではフリーランスのリスク管理に重要な生命保険の必要性や加入のタイミング、選び方を詳しく解説する。

この記事を参考にして、あなたは保険に加入すべきなのか、必要な保険は何かを検討してほしい。

目次

 フリーランスに生命保険が必要な理由

 フリーランスに生命保険が必要な理由 生命保険ナビ

フリーランスは、会社員とは異なり社会保険制度の面で得られる保障が少なく、不安を覚えることがあるかもしれない。

ここでは、生命保険追加の必要性を検討してみよう。

フリーランスとは

フリーランスとは、会社に所属せずに、独立して仕事をしている人のことである。

会社員との主な違いは、以下の通りだ。

勤務形態

フリーランスは、独立した個人事業主として働くため、会社員とは異なり、雇用契約を結んでいない。

そのため、勤務時間や休日、給与、福利厚生など、会社員が享受できる労働条件は、すべて自分で管理する必要がある。

フリーランスは柔軟な働き方が可能となるが、請け負っているプロジェクトの期限やクライアントの要求に応じて、柔軟に調整する必要が出てくる。

福利厚生

フリーランスは、会社員が享受できるような福利厚生は、基本的にない。

ただし、フリーランス向けの福利厚生サービスを提供する企業も増えてきているので活用することは可能だ。

社会保険

フリーランスは、国民健康保険、国民年金など社会保険に加入するが、会社員に比べ保障が少ない。

会社員は、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険などの社会保険に加入することで、万が一の時や老後の保障も、ある程度確保されている。

社会保険の違いについては、次節で詳細を解説しよう。

フリーランスは、会社員とは異なり、自分で自分の働き方をコントロールすることができる。

しかし、その反面、社会保障や福利厚生などの面で不利な立場にある。

そのため、フリーランスは、自分の状況やニーズに合わせて、適切な保険を検討しておくことが重要となる。

 フリーランスと会社員の社会保険の違い

項目フリーランス会社員
医療保険国民健康保険(保険料は自己負担)健康保険(保険料は会社と折半)
年金保険国民年金(保険料は自己負担)厚生年金保険(保険料は会社と折半)
労災保険特定職種のみ加入可労災保険
雇用保険加入不可雇用保険
出産手当金なし出産手当金
傷病手当金なし傷病手当金
老齢年金老齢基礎年金老齢基礎年金、老齢厚生年金
障害年金障害基礎年金障害基礎年金、障害厚生年金
遺族年金遺族基礎年金遺族基礎年金、遺族厚生年金

会社員は、厚生年金保険や健康保険などの社会保障制度の恩恵を受けることができる。

しかし、フリーランスが加入するのは、国民健康保険や国民年金であり、これは会社員と比べ保障内容が最低限のものとなってしまう。

また、会社員は、厚生年金保険に加入することで、老齢基礎年金+老齢厚生年金、遺族基礎年金+遺族厚生年金、障害基礎年金+障害厚生年金といった公的年金を受けることができる。

しかし、フリーランスが加入する国民年金の場合、老齢基礎年金や遺族基礎年金、障害基礎年金だけの受給となり、会社員と比べると受給額が少ないのが現実である。

 フリーランスに生命保険は必要?

前述の通り、フリーランスは社会保険制度において、会社員と比べ不利な立場にある。

ここでは、以下の3点について、フリーランスがなぜ生命保険に加入する必要があるのかについて詳しく見ていこう。

  • 国民健康保険でカバーできない保障がある
  • 国民年金だけでは老齢年金が少ない
  • 遺族年金・障害年金が少ない

 国民健康保険ではカバーできない保障がある

病気やケガで会社を休むことになった場合、会社員であれば、加入している健康保険から傷病手当金が支給される。

これは、標準報酬日額相当額の2/3の金額が、通算で1年6か月を限度に支給されるというものであり、かなり手厚い保障であるといえるだろう。

しかし、フリーランスが加入している国民健康保険には、この傷病手当金がない。

フリーランスには給与という概念がないため、病気やケガの休業補償となる傷病手当金は支給されないのである。

また、万が一、入院や手術をすることになっても、国民健康保険は入院のための費用や手術費用などの全額をカバーするものではない。

何らかの保険でカバーすることを考えておいた方がいいだろう。

 国民年金だけでは老齢年金が少ない

フリーランスが加入している国民年金だけでは、老後に支給される年金も十分ではない。

会社員は「2階建ての年金制度」と言われるように、老齢基礎年金と老齢厚生年金が支給されるが、フリーランスが老後に支給されるのは、1階部分の老齢基礎年金のみとなる。

厚生年金保険に加入している会社員と比べると、受給額が少ないため、民間の終身保険や個人年金保険に加入して、老後の生活資金を確保すべきだろう。

 遺族年金・障害年金が少ない

遺族年金、障害年金も老齢年金と同じ構造となっている。

会社員が家族を残して亡くなった場合、遺族基礎年金+遺族厚生年金の両方を受給できるし、病気やケガが原因で障害状態になった場合は、障害基礎年金+障害厚生年金を受給できる。

これが、フリーランスの場合は、いずれも基礎年金(遺族基礎年金、障害基礎年金)の受給だけとなる。

死亡保険や就業不能保険に加入するなど、残される家族のことを考えておく必要があるだろう。

生命保険で万が一に備えたい!フリーランスが抱えるリスクとは

 フリーランスが抱えるリスク 生命保険ナビ

フリーランスは、会社員とは異なり、働けなくなった場合や亡くなった場合、保障が少ないため、家族に経済的な負担をかける可能性が出てくる。

どのようなリスクが考えられるだろうか。

 働けなくなった時の生活保障がない

会社員は、病気やケガで働けなくなった場合、傷病手当金を受給することができる。

給料と同額ではないにしても、働けない状態のときに収入の補填があることで、安心感が得られるだろう。

しかし、フリーランスは、傷病手当金を受給することができないため、働けないと途端に収入が途絶えてしまう。

病気やケガで多くの治療費がかかるのに加えて、仕事ができなくなることで収入がゼロになり、経済的な負担は非常に大きくなるはずだ。

そのため、就業不能保険に加入して、働けなくなった場合の生活保障を確保することが重要である。

 亡くなった時の家族への保障がない

フリーランスにとって、亡くなった場合の家族への保障は特に重要だ。

通常、会社員は亡くなった際には、遺族基礎年金と遺族厚生年金の両方の給付を受けることができる。

しかし、フリーランスには遺族基礎年金しか支給されないため、家族に安心感を与えるためには、死亡保険などに積極的に加入することが不可欠となるだろう。

なお、遺族基礎年金の受給対象者は、死亡した人によって生計を維持されていた以下の遺族とされている。

  • 子のある配偶者

(子とは18歳到達年度の3月31日を迎えていない方、または20歳未満で障害年金の障害等級1級または2級の状態にある方を指す)

つまり、フリーランスの夫が突然亡くなっても、子どものいない夫婦だった場合、妻に遺族基礎年金は支給されず、さらに厚生年金にも加入していないため、遺族厚生年金も一切受け取れない、保障がまったく得られないということになる。

やはり、家族を守るためにも死亡保険に加入することは必須であるといえるだろう。

 老後の資金(退職金)がない

フリーランスにとっては、老後の生活資金も準備しておく必要がある。

通常の会社員は、退職時に企業から退職金が支給されることが多い。

そのため、老後の生活にも備えやすいだろう。

しかし、フリーランスにはこのような退職金はないため、不確実な将来に対して、退職金相当の金額を自分で用意しておく必要がある。

老後の生活資金を確保する手段としては、終身保険や個人年金保険に加入することが考えられる。

これらの保険に加入しておくことで、老後の生活に安心感をもたらすことができる。

フリーランスにおすすめの生命保険

フリーランスにおすすめの保険 生命保険ナビ

ここからは、フリーランスに必要な保険や選び方のポイントについて解説していく。

あわせて読みたい

働けなくなった時のための保険

就業不能保険は、病気やケガで働けなくなった場合に、一定の給付を受けることができる保険である。

フリーランスは、病気やケガによって仕事ができなくなった場合、途端に収入が途絶えてしまい、傷病手当金も支給されないため、就業不能保険に加入することが重要だろう。

就業不能保険により、働けなくなった際の生活保障を確保することができる。

支給条件や給付の仕組みなどは保険会社によって異なるため、複数社を比較して、適切なプランを選ぼう。

亡くなった時の家族への保障のための保険

死亡保険は、万が一亡くなった場合に、一定の金額を家族に残すことができる保険である。

フリーランスは、もし亡くなっても、遺族年金や障害年金などの受給金額が会社員よりかなり少なくなる。

子どもがいないと、遺族基礎年金は受給できないため、なおさら低くなる。

配偶者や家族の生活を守るためには、必ず死亡保険に加入しておくべきだろう。

この保険により、亡くなったことによる家計の不安を軽減し、安心感を得られるはずだ。

保険商品ごとに異なる保険金の支給条件や特徴をよく理解し、自分のニーズに合った保険を検討しよう。

老後の資金(退職金)のための保険

終身保険

終身保険は、保障期間が一生涯続くものであり、死亡時や高度障害になった時に保険金が支払われる。

フリーランスは、老後の生活資金を自分で準備する必要がある。

終身保険に加入しておくことで、自分がなくなった時に支給される保険金を、葬儀費用目的や残された家族に対する生活費援助などの目的として、重要な役割を果たすことができる。

また、保険会社が保険料を運用することで、運用益も見込め、老後資金にも充てることができる。

個人年金保険

個人年金保険は、一定期間保険料を払い込むことで、老後に年金を受け取ることができる保険だ。

個人年金保険は、契約時に決めた年齢から一定期間または一生涯にわたって、年金を受け取ることができる保険である。

そのため、フリーランスにとっても老後の生活資金を計画的に準備することができる。

なお、個人年金保険は、基本的に告知の必要や医師の診査は不要であるため、持病があったり健康に不安がある人でも入りやすいのはメリットといえるだろう。

老後資金を補うための手段として、個人年金は非常に有効となるはずだ。

 加入のタイミングと選び方

フリーランスは、早めに保険に加入しておくことが重要である。

死亡保険にしても個人年金保険にしても、加入する年齢が若いほど、保険料が安くなるためだ。

なお、保険を選ぶ際には、以下のポイントを押さえておこう。

  • 自分の状況やニーズに合った保険を選ぶ
    • 保険には、さまざまな種類があり、保障内容や保険料が異なる。そのため、自分の状況やニーズに合った保険を選ばなくてはいけない。
  • 保険料と保障内容のバランスを考える
    • 保険料と保障内容は、必ずしも比例しない。そのため、保険料と保障内容のバランスを考えよう。
  • 複数の保険会社を比較する
    • 同じ種類の保険でも、保険会社によって保険料や保障内容が異なる。そのため、複数の保険会社を比較して、自分に合った保険を選ぼう。

フリーランスは、会社員とは異なり、社会保険制度の面で不利な立場にある。

そのため、民間の生命保険に積極的に加入して、万が一のリスクに備えることが重要といえるだろう。

フリーランスは生命保険の加入で万が一の経済的なリスクに備えよう

まとめ 生命保険ナビ

フリーランスは仕事の自由度が高いだけに、経済的なリスクも自分自身で管理しなければならない。

特に生命保険の加入は、自身や大切な人への経済的な安定という観点から見ても非常に重要な要素である。

そのため、保険選びはライフステージや目的に合わせて、最適なものを選ぶ必要がある。

しかし、保険選びはニーズの把握や商品性の理解などが複雑で、専門的知識が必要となる。

また、商品の数も多く、その全てを一人で理解し、適切なものを選ぶことは困難だ。

そこで活用してほしいのが「生命保険ナビ」である。

全国の保険のプロの中から、自分に適した担当者を選ぶことができるサービスである。

「生命保険ナビ」を活用して、信頼できる保険のプロに保険選びについて相談してみよう。

あなたに合った担当者に出会うことが、最適な保険選びの第一歩となるだろう。お申込みはこちらから。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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