- 医療保険の内容が難しく理解できない
- 医療型医療保険と夫婦型医療保険について知りたい
- 家族にとって最適な医療保険の選び方が分からない
家族を守るために医療保険に加入したいと思っているが、何を基準に選べばよいのかわからない。
そんな人に向けて、この記事では家族に最適な医療保険の選び方について、「家族型医療保険」と「夫婦型医療保険」を例に挙げ、徹底解説する。
保険はただ加入すれば良いのではなく、自身のライフスタイルや将来の予測に合わせて選ぶことが大切である。
この記事を参考にして、あなたに最適な保険を見つけてほしい。
家族型医療保険と夫婦型医療保険とは
医療保険は保障の対象で分類して、3つのタイプに分けることができる。本人型・夫婦型・家族型だ。
夫婦型・家族型の医療保険とは
本人型の医療保険とは、被保険者が1名のみの医療保険を指す。
本人型に対し夫婦型は、夫婦合わせて被保険者となっている保険だ。
夫婦どちらかが医療保険に定められた病気やケガに見舞われた場合、保険金を受け取ることができる。
医療保険の申込において夫婦型・家族型を選択する。
家族型は夫婦型の家族保障を、更に子どもや同居の家族まで広げたものといえる。
夫婦型・家族型とも、対象の配偶者や子どもが本人型の保険に追加で加入するよりは、安い保険料で保障を受けることができる。
家族全員が医療保険に加入する余裕が無いときに、活用できる仕組みだ。
代表的なのは楽天生命のファミリー向け保険だ。同社のスーパー定期保険では、万が一のときに家族の生活をサポートすることができる。
一定額までは告知無しの医療保険のため、体調に不安があっても加入できる可能性がある医療保険だ。
当然楽天生命のため、保険料の払い込みに楽天ポイントを使うこともできる。
ほかの保険会社は夫婦型(家族型)をあまり前面に出してはいないが、申込形態として選択することはできるところもある。
医療保険の検討時は、募集人や保険会社に対し気軽に問い合わせをしたい。
夫婦型・家族型医療保険のメリット
夫婦型(家族型)のメリットとデメリットを解説する。
まず夫婦型・家族型医療保険の最大のメリットは、保険料負担が低くなることだ。
夫婦・家族それぞれが別々に医療保険に加入するよりも、トータルの保険料を少なくすることができる。
保険料は保険金支払いの原資となるほか、保険会社の事務手数料や人件費、広告宣伝費を踏まえたうえで算出される。
つまり夫婦それぞれ本人型の医療保険に加入すれば2件になる処理対応が、夫婦型だと1件で収まることになる。
家族型であれば更に効果が高く、4人家族それぞれが加入すれば4件となるものを、家族型を利用することで1件とすることができる。
家計の状況を知りたいときに、1枚保険証券を見直せばいい手軽さはとても有難い。
また、夫婦型や家族型は家庭内での管理がしやすいことがあげられる。
本人型に申し込んで夫婦それぞれの保険証券を複数枚管理するより、夫婦型(家族型)で1枚の保険証券を管理する方が、管理の手間も少なくなる。
万が一病気やケガに見舞われ、保険請求をすることになった場合も、夫婦型(家族型)だと保険証券が1つであるため、対応しやすい。
現在の日本では、保険金が受け取れる内容なのに加入者が該当する保障に入っていることを認識しない「請求モレ」が非常に多く発生しているといわれている。
このような請求モレを防ぐためにも、所有する保険証券は少なければ少ないほど良いだろう。
夫婦型・家族型のデメリット
一方の夫婦型(家族型)のデメリットだ。最も危惧するデメリットは、配偶者や家族の保障内容に制限があることだ。
多くの保険商品の場合、配偶者や家族向けのプランは、メインの被保険者に対する保障の60%前後のみ付保している。
これは保障制限と呼ばれるものだ。夫婦型(家族型)の保険料が安くなる理由の大半が、この保障制限によるものだ。
つまり夫婦型(家族型)は個人型と同等の保障で保険料が安いのではなく、保障も目減りしているケースが多いことがわかる。
保険料を節約できても保障が減ってはあまり意味がないため、医療保険を検討する際は個人型と比べて保障内容の何が異なるかを必ずチェックするようにしたい。
許容できる保障制限であれば夫婦型(家族型)を選択したい。
一方で保障制限が想定を超えるようであれば、本人型への加入をベースとして考えたい。
【シチュエーション別】おすすめ保険加入例
どのような保険に加入するか検討する際には、家族にどのような保障が必要かを可視化することが大切だ。複数のケースを考えてみよう。
子どものいない夫婦の場合
子どものいない夫婦の場合、基本は本人型への加入となる。
働いているのが夫婦どちらかという家計は、保険料に費やせるお金を見通したうえで夫婦型に加入するようにしたい。
生活のなかで子どもに恵まれたときは、家族型にするのがいいのか、そのまま継続加入が適切なのかを判断するようにしたい。
子どものいる夫婦の場合①成人前
子どもが成人前の場合、基本的に家族型をお勧めする。
ただ子どもの保障が目減りしてしまうので、検討する保険において、本人型と家族型の保障にどのくらいの差があるのかによって決めたい。
後述する、子どもに対しての自治体の保障も参考にしたい。
子どものいる夫婦の場合②独り立ち後
家族型の医療保険は、同一の生計以外の子どもにも適用できる場合がある。
最も考えられるのは成人し、独り立ちしたあとの子どもに対してだろう。
独り立ち直後の子どもは家計面で余裕がない場合も多いため、親としては家族型の医療保険を活用して支援するようにしたい。
家計が安定した段階や、結婚するタイミングで当人名義の医療保険に変えることを検討したい。
夫婦型(家族型)が向いていないタイプ
最後に夫婦型・家族型に向いていないタイプを考えてみよう。
本人型に対して保険料が削減できる分、保障も目減りしてしまうデメリットは避けられない。
そのため共働きだったり、家族に既に医療保険に対し拠出できる余裕があるのであれば、夫婦型(家族型)よりも本人型を優先したい。
より充実した保障内容を選択したいところだ。
このように、「どんな人が医療保険に加入するのか」によって最適な保険商品は変わる。
属性別におすすめの医療保険についてまとめた記事もあるので、比較していただくとより理解が深まるはずだ。
家族のライフステージに合わせた医療保険選択のポイント
生命保険はその時々の家族に最適の保険は何かを、家族のライフステージに合わせて選択していくことが大切だ。
ライフプランから必要な保険を導く
医療保険を選ぶ際は、ライフプランを設計したうえで保険商品を選びたい。
ライフプランは毎月の収入や支出やライフイベントを記載し、毎年の収支がプラスになっているか、それともマイナスになっているかが一目で確認できるものだ。
世の中には数々のライフプラン作成ツールがあるが、なかには公的医療保険の保障や遺族年金の支給額を内蔵しているものがあり、自分たちにとってこれからの課題が何かが把握できる。
20代や30代のうちは医療保険が本人型なのか、夫婦型(家族型)なのかを余り意識する機会はないだろう。
ただ年齢を重ねて保険料が高くなっていくと、本人型と夫婦型(家族型)の保障内容の違いは家計改善の対象となる。
仮に現時点では夫婦型(家族型)でいいと判断したとしても、定期的に自分たちのライフプランと見合わせて保険の見直しを検討したい。
医療保険は数年単位で新商品が販売されるため、本人型と夫婦型(家族型)の差がほとんどない保険商品が提供を開始する可能性もある。
受けられる公的保障から夫婦型(家族型)を選択する考え方もある
受けられる公的保障もまた、医療保険を決めるにあたって重要な要素となる。
たとえば最近の自治体では、15歳もしくは18歳までの子どもに対し、公的医療保険内の医療費を無料としている。
自治体の財政状態によっては1日500円などと制限が設けられているところもあるが、子どもに数々の支出がかかる子育て世代にはとても有難い仕組みだ。
この制度を使用すれば、基本的に子どもの医療費は必要ない。ただ、最小限の医療保障に加入することによって、対策を万全とすることができる。
この加入の際、家族型の医療保険で対策できることも多い。基本を公的医療としつつ、家族型で対策する方法が考えられるだろう。
定期的に保険のスペシャリストに相談したい
ライフプラン別に保険の見直しが必要とわかっていても、複雑な保険の保障内容を理解することは難しい。
そのため、定期的に保険のスペシャリストに相談し、アップデートするようにしたい。
保険の募集人は保険の手続きをする仕事ではなく、前段階のライフプランの見直しから相談できる役割だ。
何より、自分より先に様々なライフプランの作成ニーズに答え、お客様と一緒に対策をしてきた専門職だ。
保険に限らず、公的医療保障などに精通している人も多いため、存分に活用したい。
インターネットでわかりやすい説明や記事も増えてきたため、保険検討する本人だけで医療保険の商品選びをする人も増えてきている。
ただ本人型と夫婦型(家族型)の違いや、それぞれのメリットやデメリットはわかりづらく、ライフプランの兼ね合いもある。
気軽に保険の専門家に相談し、自分にとっての最適解を導き出すようにしたい。
まとめ
医療保険は、病気や怪我から自分や家族の生活を守る重要なものである。
突然、高額な医療費がかかることもあるので、将来のリスクに備えておきたい。
家族を守るためには、医療保険の基本的な役割と機能を理解し、家族のライフステージや将来の生活設計に合わせて適切な保険を選ぶことが大切だ。
医療保険には、自分以外の家族が保障対象となる家族型医療保険と夫婦型医療保険なども存在する。
本記事では、家族型・夫婦型医療保険の特徴やメリットデメリットを解説した。
自分のライフスタイルやニーズに合わせて最適なものを選んでほしい。
ただし、医療保険の種類や提供する保障が多岐にわたるため、どれを選んだらよいか迷う人も少なくないだろう。
そんな時は、保険のプロに相談しよう。
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是非、あなたの大切な家族を守るために、自分に合った担当者に相談し、最適な保険を見つけてほしい。
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