- 40代の健康リスクを考慮したがん保険の選び方について知りたい
- 評判の良いがん保険のプランの特徴を把握したい
- 40代のがん保険選びのポイントを理解したい
がん保険は万が一のリスクから自分や大切な人を守る重要なツールである。
特に40代になると生活環境や体調が変化するため、これに合わせたがん保険を選ぶことが求められる。
そこで本記事では、40代におすすめのがん保険を解説する。
具体的なプランや保険選びのポイントについても幅広く説明するので、40代のあなたにとって最適ながん保険選びの参考となれば幸いだ。
40代のがんリスクと必要ながん保険の保障内容とは
がんは年代によっても罹患のリスクが異なるが、40代ではどの程度のリスクが想定されるのだろうか。
リスクを正しく把握した上で、必要な保障内容をカバーしておくことが大切だ。
ここでは、年代別のがん罹患率やがん保険の加入率、がんの治療に必要な保障内容について解説していく。
年代別のがん罹患率
国立がん研究センターがん情報サービスの「がん統計」によると、2019年の全部位のがんの年齢階級別罹患率は以下のような結果(一部抜粋)であった。
年齢階級 | 罹患率(人口10万対) |
---|---|
20〜24歳 | 25.4 |
25〜29歳 | 43.0 |
30〜34歳 | 78.3 |
35〜39歳 | 133.3 |
40〜44歳 | 223.8 |
45〜49歳 | 337.6 |
50〜54歳 | 467.8 |
55〜59歳 | 682.5 |
60〜64歳 | 1022.9 |
65〜69歳 | 1499.9 |
70〜74歳 | 1952.8 |
75〜79歳 | 2327.5 |
80〜84歳 | 2540.9 |
85〜89歳 | 2576.7 |
90〜94歳 | 2514.8 |
95〜99歳 | 2353.7 |
100歳以上 | 1985.5 |
上記の表を見て分かる通り、がんの罹患率は加齢とともに上昇していく傾向がある。
特に40代前後から罹患率の上昇傾向が強くなっており、40代はがんのリスクが高まる年代と言えるだろう。
これまでは身の回りの同年代でがん患者が少なかったかもしれないが、40代以降は少しずつ罹患する人が増えていく可能性がある。
自分の身にも起こるリスクとして、対策を考えておく必要性が高い。
がん保険加入率
次に、各年代でどの程度の割合ががんに対する備えをしているのか確認していく。
同年代のがん保険加入率を把握し、自分が加入すべきかどうかの判断材料として参考にすると良いだろう。
公益財団法人生命保険文化センターの「2022(令和4)年度『生活保障に関する調査』」では、がん保険・がん特約の加入率を発表している。
以下の表は各年齢別のがん保険加入率をまとめたものだ。
年齢 | がん保険・がん特約の加入率 |
---|---|
18〜19歳 | 7.9% |
20歳代 | 17.8% |
30歳代 | 44.9% |
40歳代 | 48.8% |
50歳代 | 47.7% |
60歳代 | 41.3% |
70歳代 | 28.5% |
若い世代のがん保険加入率は高くないものの、30歳代以降は加入率が高くなっている。
特に40歳代は年齢別でもっとも高い割合となっており、約半数ががん保険に加入していることが分かる。
先ほどのデータでも紹介した通り、40代ごろからがんの罹患率は高くなっていく。
将来的ながんのリスクに備え、がん保険に加入している人の割合が高くなっているのだろう。
がん治療に必要な保障内容
同年代のがん罹患率やがん保険加入率を知り、がん治療に対する備えを充実させておきたいと考えている方も多いだろう。
必要な保障内容を把握し、カバーできるように準備しておくことが大切だ。
がん治療の際にカバーしておきたい保障内容として、主に以下のようなものが挙げられる。
- 治療にかかる費用
- 入院期間中の差額ベッド代・食事代
- 治療中に減少する収入の補填
- 先進医療の技術料
治療にかかる費用については公的医療保険制度で保障されており、自己負担額は3割で済む。
しかしがん治療は長期化しやすく、自己負担額が3割であっても負担が大きくなる可能性があるため備えておく必要があるだろう。
また、入院期間中には差額ベッド代・食事代を自己負担する必要がある。
さらには収入が減少するリスクも想定されるため、保障を充実させておくことが大切だ。
そして、公的医療保険が適用されない「先進医療」の技術料についても保障しておくと良いだろう。
先進医療の技術料は場合によっては数十万円〜数百万円となるケースもあり、全額を自己負担しなければならない。
がん治療の選択肢を増やすためにも、がん保険などで備えておくと良いだろう。
上記の費用を問題なく支払えるだけの貯蓄があれば良いが、40代は住宅ローンや子どもの教育資金などで支出が多い時期でもある。
がん保険を活用し、経済的なリスクをカバーしておくことをおすすめする。
40代におすすめのがん保険を紹介!
次に、40代におすすめのがん保険を具体的に紹介していく。
「保障内容」「保険料」「女性向け」という3つの観点からおすすめの商品を選んでいるため、自分に合ったものを探してみてほしい。
なお、いつがん保険に加入するかによって最適な保険商品は変化する。
年代別におすすめのがん保険についてまとめた記事もあるので、年代ごとに比較してみると40代で重視するべきポイントがより明確になるはずだ。
40代に保障内容がおすすめのがん保険
保障内容がおすすめのがん保険は以下の3つだ。
- ライフネット生命「がん保険ダブルエール」
- アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん終身」
- チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムZ」
ライフネット生命の「がん保険ダブルエール」は、長引くがん治療に対して保障と収入の両方をサポートする商品だ。
まとまった一時金の支給や治療費のサポート、収入減少への備えを充実させられるため、不安の多いがん治療に安心して専念できる。
特約を付加することで、がんにならなかった場合に3年ごとに給付金を受け取れる仕組みも用意されている。
「アクサダイレクトのがん終身」は、すべての部位のがんを初期からカバーできる点が魅力の商品だ。
上皮内新生物や高度異形成も満額保障となっており、すべての段階のがんをしっかりと保障できるところが特徴となっている。
ネット申し込みである強みを活かし、保険料が安く設定されている点もメリットだ。
チューリッヒ生命の「終身ガン治療保険プレミアムZ」は、治療内容に応じた保障を得られる点が特徴として挙げられる。
抗がん剤・手術・放射線の治療内容によって給付金が支払われるため、状況に合った保障を得られる。
近年増加傾向にある通院治療にも対応しており、入院前の検査通院から退院後の通院治療まで支払日数無制限に保障される点が魅力だ。
希望する保障内容を満たす商品を探し、がん保障を充実させておこう。
40代に保険料の安さがおすすめのがん保険
保険料の安さがおすすめのがん保険は以下の3つだ。
- ネオファースト生命「ネオdeがんちりょう」
- アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん定期」
- なないろ生命「なないろがん一時金保険」
ネオファースト生命の「ネオdeがんちりょう」は、たばこを吸っていない人の保険料が安くなる仕組みのがん保険だ。
過去1年以内に喫煙をしていない場合、非喫煙者保険料率が適用されて割安な保険料で契約できる。
健康意識も高まるため、一石二鳥の保険商品と言えるだろう。
「アクサダイレクトのがん定期」は、保険期間を定期タイプにすることで手頃な保険料を実現している商品だ。
40歳で保険料払込期間10年・入院給付金日額10,000円の最安プランの場合、月払保険料は970円となる。
「子どもが独立するまで」「住宅ローン完済まで」など、一定期間のがん保障を手厚くしたい方におすすめのがん保険だ。
なないろ生命の「なないろがん一時金保険」は、保障内容をシンプルにすることで手頃な保険料を実現している商品である。
主契約の保障はまとまった一時金となっており、1年に1回を限度に回数無制限で受け取れる。
万が一の保障をしっかりと準備しつつ、手頃な保険料で契約できる点が魅力だ。
できるだけ保険料負担を抑えたい方は、上記の商品から検討してみると良いだろう。
40代女性におすすめのがん保険
女性におすすめのがん保険は以下の3つだ。
- MICIN少額短期保険「がんを経験した女性を支えるがん保険」
- アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん終身(女性プラン)」
- アフラック生命「生きるためのがん保険Days1(レディースプラン)」
MICIN少額短期保険の「がんを経験した女性を支えるがん保険」は、過去に女性特有のがんを罹患した経験がある方でも加入できる点が特徴の商品だ。
術後治療で通院していたり、がん以外の持病を持っていたりする場合も加入できる。
ほかの選択肢になかなか出会えなかった女性の方におすすめのがん保険となっている。
「アクサダイレクトのがん終身(女性プラン)」は、通常のがん保険に女性向けの特約を上乗せできるタイプの商品だ。
基本保障に加えて女性がん入院給付金も支給されるため、女性特有のがんにかかったときは基本保障の2倍の保障が得られる。
女性特有のがんに備えたいと考えている方に最適な保障と言えるだろう。
アフラック生命の「生きるためのがん保険Days1(レディースプラン)」は、幅広い保障を備えながら女性向けの保障もしっかりとカバーできる商品だ。
入院・通院が日数無制限で保障され、女性特有のがんで給付金が上乗せされる。がんのリスクが心配な40代女性の方におすすめのがん保険である。
女性特有のがんなどもあり、男性よりも手厚い保障が必要となるケースが多いため、しっかりとリスクをカバーできる商品を選択しよう。
40代におすすめのがん保険の選び方
40代におすすめのがん保険をいくつか紹介してきたが、実際に自分に合った商品を選ぶためにはどのような観点で保険を探せば良いのだろうか。
選び方のポイントを押さえ、自分に合ったがん保険を選択しよう。
ここでは、40代のがん保険の選び方のポイントを3つ紹介する。
保障内容は一時金を充実させる
まず、保障内容を考える際は一時金を充実させることを意識しよう。
がんと診断されたときに、まとまった給付金を受け取れるタイプのがん保険を選ぶことをおすすめする。
近年、がん治療は長期入院中心ではなく、短期入院や通院による治療で対応するケースが増えてきている。
そのため入院給付金が充実しているタイプを選んでも、十分な給付金を受け取れない可能性があるのだ。
一時金が充実しているタイプの場合、がんと診断された時点でまとまった給付金を受け取れる。
一時金は治療だけでなく、入院期間中の諸費用や治療中に減少する収入の補填など、幅広い使い道が検討できる。
もちろん、長い治療に対応できるような入院・手術・通院に対する保障も重要性は高い。
しかしまずは一時金が充実しているタイプを選び、あらゆるリスクに幅広く対応できるような準備をしておくと良いだろう。
上皮内新生物の給付条件をチェックする
がん保険に加入する際「上皮内新生物」の給付条件を確かめておくことが大切だ。
上皮内新生物とは、がんが上皮の中にとどまっていて、染み渡って広がっていない状態のことを指す。
商品によっては上皮内新生物を保障の対象外としており、給付金が支給されない場合もある。
できれば「悪性新生物」と同様の保障が得られる商品を選んでおくと安心できるだろう。
なお、上皮内新生物は転移のリスクが低く、治療にかかる費用も悪性新生物に比べると少なく済むと言われている。
必ずしも「悪性新生物」と同額の保障にする必要はない。
それでも完全に保障の対象外になっている商品よりも、保障範囲に含まれている商品を選んでおいた方が良いだろう。
保険料と保障内容のバランスを見極める
がん保険を選ぶ際、保障内容と同じくらい重要なポイントとなるのが「保険料」の設定だ。
手厚い保障を備えるのももちろん大切だが、保障を充実させ過ぎて保険料の負担が重くなってしまうことがないように注意しておこう。
40代になるとがんのリスクが高まるため、手厚くカバーしたいと考える方も多いだろう。
しかし高額な保険料を設定して途中で払えなくなり、解約して保障が無くなってしまっては元も子もない。
特に40代は子どもの教育資金がかかったり、住宅ローンの支払いがあったりと、経済的に負担がかかりやすい時期だ。
その上保険料まで高額になってしまうと、家計に大きな負担がかかってしまうリスクがある。
ある程度の予算を決めておき、無理なく支払える範囲で保障内容を設定しよう。
保険会社の多くは、年齢や性別、希望の保障内容を入力するだけで保険料の概算を確認できる保険料シミュレーションを提供している。
各保険会社の見積もりを比較し、もっとも保険料の負担が抑えられる商品を選択することをおすすめする。
健康リスクが高まる40代はもしもの備えに、がん保険を準備しておこう
本記事では、40代におすすめのがん保険とその選び方を解説した。
年齢を重ねるに連れ健康リスクは徐々に高まり、これにともないがん保険の必要性もまた高まる。
しかしながら、一口にがん保険と言っても数多くの保険会社やプランが存在する。
その中で、年齢だけでなく、それぞれのライフステージに合わせて自分が求める保障内容を備えた保険に入ることが求められるのだ。
今回紹介した商品の特徴や保険選びのポイントを参考に、自分にとって必要ながん保険を見つけるようにしてほしい。
このように、何より重要なことは、がん保険の特徴を理解し、また自分自身の生活環境や経済状況、健康状態を考慮してがん保険の必要性を判断することだ。
もし商品の選択やがん保険の見直しに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに合ったがん保険を見つけることができるはずだ。
また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
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