- がん保険の加入率を知って、加入すべきかの参考にしたい
- がん保険に入るべき年齢がわからない
- 年代別におすすめのがん保険が知りたい
「がん保険の新規加入や見直しを進めているけど、どのように判断すればいいんだろう?」「年代別の、がん保険に対する考え方を知りたい」このような疑問をお持ちの方も多いのではないだろうか。
がんは日本人の死因第一位であり、最も備えるべき身近な大病の一つと言える。
がんに罹患したときの経済的な負担に備えるために、がん保険への加入は有効な対策となる。
がん保険の新規加入や見直しを進めるにあたって「周りがどれくらい入っているのか」「自分はいつから入るべきなのか」など、頭を悩ませることも多いだろう。
そこで、本記事では「いつからがん保険に入るべきなのか?」というテーマについて解説し、年代別におすすめのがん保険について紹介する。
最後まで読めば、自分にとって最適ながん保険に契約する方法を把握できるだろう。
がん保険に入るか悩んでいる人や自分の年代におすすめながん保険を探しているという方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてほしい。
年代別でがん保険に入っている人はどれくらいいるのか
がんは日本人の死因第一位であり、最も死亡リスクが高い病気と言える。
がんに対する何らかの備えをしたい場合は、がん保険の加入を検討すると良いだろう。
まずは、がん保険に入っている人はどれくらいいるのか、データを基に解説する。
がん保険の加入率の推移
公益財団法人生命保険文化センターの「2022年度 生活保障に関する調査」によると、がん保険とがん特約の加入率は39.1%だった。
約4割の人が、保険を活用してがんに備えていることがわかる。
なお、2001年以降3年ごとの加入率は以下のとおりだ。
年 | すべての保険会社におけるがん保険の加入率 |
---|---|
2001年 | 21.2% |
2004年 | 25.3% |
2007年 | 31.2% |
2010年 | 33.1% |
2013年 | 37.3% |
2016年 | 37.8% |
2019年 | 42.6% |
2022年 | 41.9% |
2001年から2022年にかけて、加入率は20%以上上昇している。
年を重ねるごとにがん保険またはがん特約を契約する人が増えていることから、がん保険の需要は高いと言えるだろう。
性別や年代、ライフステージ別に見るがん保険の加入率
性別で見ると、ガン保険・ガン特約の加入率は、すべての生命保険で男性が38.0%・女性が 40.0%だった。
また、年代ごとに見ると以下の表のとおりだ。
男性加入率 | 女性加入率 | |
20代 | 14.0% | 21.9% |
30代 | 42.9% | 46.4% |
40代 | 46.4% | 50.6% |
50代 | 45.5% | 49.2% |
60代 | 45.0% | 38.2% |
70代 | 30.0% | 27.3% |
30代から60代までの男性は、がん保険の加入率が40%を超えている。
加齢に伴ってがんに罹患するリスクが高まること、結婚や子どもの誕生などのライフステージに応じて、がんに対する備えを用意している背景があると考えられるだろう。
女性の年齢別加入率も男性と似ており、30〜50歳代が高い。
女性は乳がんや子宮がんをはじめとする女性特有のがんがあることから、男性よりもがん保険の需要が高いと言える。
40代女性のがん保険加入率は50%を超えていることから、保険または特約を活用してがんに備えるのは合理的と言えるだろう。
世帯年収・ライフステージ別のがん保険加入率も見てみよう。
世帯年収 | がん保険加入率 |
---|---|
300万円未満 | 24.9% |
300万~500万円未満 | 39.7% |
500万~700万円未満 | 51.7% |
700万~1,000万円未満 | 56.8% |
1,000万円以上 | 51.5% |
ライフステージ | がん保険加入率 |
---|---|
未婚 | 21.3% |
既婚・子どもなし | 41.8% |
既婚・末子未就学児 | 52.6% |
既婚・末子小学生 | 53.9% |
既婚・末子中学生・高校生 | 50.0% |
既婚・末子短大・大学・大学院 | 50.8% |
既婚・子どもすべて卒業 (未婚) | 41.7% |
既婚・子どもすべて卒業 (既婚) | 35.6% |
ライフステージ別に見ると「既婚・末子小学生」の世帯において、がん保険加入率が53.9%と最も多かった。
中学・高校・大学と子どもの教育資金を用意する必要があるフェーズにおいて、がん保険に加入する人が多いことがわかる。
加入率から見るがん保険の必要性
がん保険の加入率は、男性と女性ともに30代から60代にかけて高い傾向にある。
一般的に年齢とともにがんの罹患率は高くなることから、30代から60代にかけての年代の人々はがんへの意識が高まりやすいのだろう。
働き盛りの年代でがんに罹患すると、治療費だけでなくキャリア面でも不安が募る。
医療費の増大だけでなく収入の減少という経済的な打撃を抑えるための手段として、がん保険へ加入するという判断を下す人が増えると考えられる。
また、30代から60代にかけては結婚や子育てなどのライフステージの変化が起こりやすい。
守るべき家族が増える点も、がん保険の加入率が高まる理由と言えるだろう。
世帯年収別にみると、世帯年収が500万円以上の世帯ではがん保険の加入率が50%を超えている。
一方で、年収300万円未満の層の加入率は25%未満となっている。
保険料を支払うための経済的な余裕の有無も、がん保険の加入率に影響を与えていると言えるだろう。
【年代別】がん保険の給付内容
がん保険の種類によって、保障内容や受け取れる給付金の種類は異なる。
実際に加入する前に、どのようなタイミングで、いくらの給付を受け取れるのか確認することは欠かせない。
以下で、がん保険に加入することで受けられる主な給付金の種類を解説する。
がん診断給付金
がん入院給付金とは、被保険者ががんと診断された際に、一時金として支払われる給付金だ。
がんと診断されたことを証明する医師による診断書または証明書を保険会社に提出することで、がん治療や当面の生活費に充てられる一時金を受給できる。
給付金の金額は保険商品や契約内容によって異なり、一般的に50万円〜200万円程度の範囲で設定する。
給付金の使途に制限はなく、がんの治療費に充てられるのはもちろん、収入減少に備えるための貯蓄としても活用可能だ。
なお、がん診断給付金は受け取り回数が1回のみの保険商品や、複数回にわたって受け取れる保険商品がある。
複数回にわたって診断給付金を受け取れるがん保険でも、受け取りの頻度に関して「2年につき1回まで」など、一定の制約が設けられている可能性がある点には留意しよう。
がん入院給付金
がん入院給付金とは、がんの治療のために入院した際に、入院1日ごとに支払われる給付金だ。
「入院1日あたり〇円」という形で契約時に設定し、契約内容に即した給付金を受け取れる。
入院給付金は入院初日から支給対象となるケースが多いが、保険商品によっては入院の翌日から支給対象となるケースもある。
契約前に入院給付金の対象や起算日を確認しておこう。
なお、入院給付金の日額は5,000円から15,000円の範囲内で設定するのが一般的だ。
入院に際しての費用に充てられるのはもちろん、入院による収入減少を補う目的や家族の生活費の補填としても活用できる。
医療保険では、給付金を受け取れる入院日数の上限が「1入院あたり60日または120日分、通算1,000〜1,095日」のように設けられているケースが多い。
しかし、がん保険の多くは支払限度日数が無制限となっており、長期入院を強いられたときでも安心だ。
がん手術給付金
がん手術給付金とは、がんの治療を目的とした手術を受けた場合に、一時金として支払われる給付金だ。
手術の種類によって給付金額が異なる保険商品があるため、どのような手術を受けたときにいくら給付金を受け取れるのか確認しよう。
なお、給付金額は契約時に「がん入院給付金日額の10・20・40倍」という形で設定されている。
例えば、入院給付金日額を10,000円に設定している場合、受ける手術内容に応じて10万円〜40万円の範囲内で給付金を受け取れる。
保険商品によって、より手厚い給付内容にできたり、特約を付加できたりするケースもある。
どの程度がんに備えたいのかに応じて、保障内容を決めよう。
がん通院給付金
がん通院給付金とは、がん治療のために通院した際に支払われる給付金だ。
がんの手術を受けたあとの検査で通院するとき、抗がん剤治療で継続で通院治療をするときなどに受け取れる。
がん通院給付金は「通院1回ごとに5,000円~10,000円」のように決められているケースが一般的だ。
入院給付金のように、通院日数に応じて受け取れる仕組みとなっている。
がん通院給付金を受け取れれば、治療費負担の軽減や通院に伴う交通費などの費用を補填できる。
なお、がん通院給付金は主契約に含まれているケースと、特約として付加するタイプに分かれる。
がん保険に加入する際には、通院給付金が基本的な保障に含まれているのか、特約を付加する必要があるのか確認しておこう。
がん先進医療給付金
がん先進医療給付金とは、がん治療に関する先進医療を受けたときに受け取れる給付金だ。
がん治療の選択肢の中には、陽子線治療や重粒子線治療などの先進医療が含まれる。
先進医療は公的医療保険制度が適用されず、医療費は全額自己負担となる。
しかし、がん先進医療給付金を受け取れる契約内容で保険に加入していれば、先進医療給付金を受け取れる。
多くのがん保険では特約として付加する形になっており、受け取れる保険金額は「自己負担と同額(通算2000万円まで)」のように設定されている。
がん先進医療給付金を受け取れれば、がん治療の選択肢が増えるだろう。
経済的な理由で先進医療を諦めざるを得ない状況に陥るリスクを回避したい場合は、がん先進医療給付金を受け取れる特約を付加すると良いだろう。
がん死亡給付金
がん死亡給付金は、被契約者ががんにより死亡した場合に、遺族に対して支払われる給付金だ。
がんの治療ではなく、被契約者の死亡に対して給付金が支払われるため、死亡保障の一種と言えるだろう。
がん死亡給付金は、遺族の生活費や葬儀費用などの費用に充てることができる。
給付金額は「がん入院給付金日額の10倍〜100倍」のように設定されるケースが一般的だ。
なお、がん保険によってはがん以外で死亡した場合でも、死亡給付金を受け取れるタイプもある。
給付金の受取事由を確認しておき、死亡に対する備えがあるのかチェックしよう。
がん生存給付金
がん生存給付金は、がんと診断されたあとに、特定の期間が経過しても生存している場合に支払われる給付金だ。
保険商品によっては「祝い金」という文言が用いられているケースもある。
がん生存給付金は、がんの診断を受けた人の経済的な負担を軽減することを目的としている。
がん生存給付金を受け取れるタイミングは、「がんの診断を受けてから5年〜15年後」のように、保険会社が定める特定の期間が経過した時点だ。
給付金額は契約内容によって異なるが、数十万円から数百万円の範囲で設定されているケースが多い。
なお、生存給付金の受取条件として「一定期間、手術給付金や入院給付金などを受け取らない」など、制約が設けられているケースがあるので事前に確認しておこう。
【年代別】がん保険にはいつから入るべきなのか
「何歳からがん保険に加入すべきか」「自分はがん保険に加入すべきか」という疑問を感じる人も多いだろう。
結論、がん保険に加入すべき絶対的な基準はない。
しかし、自身や家族の生活を守るにあたって、経済的な不安を感じている場合はがん保険への加入を検討すべきだろう。
各年代のがん発症率
国立がん研究センターの統計によると、2019年における日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性が65.5%・女性が51.2%だった。
男女ともに、2人に1人以上が一生のうちにがんに罹患することがわかる。
また、厚生労働省の資料によると、年齢階級(5歳階級)別のがん罹患率は以下のとおりだ。
- 45歳未満:4.2%
- 45〜64歳:20.3%
- 65~74歳:30.1%
- 75歳以上:45.4%
年齢を重ねるにつれて、がんの罹患率が高まっていることがわかる。
全員ががんに罹患するわけではないとはいえ、45歳以上になると罹患率が高まることから、45歳以上の人はがんに備える必要性が高いと言えるだろう。
【年代別】がん保険へ入る際に注意すべき点
【年代別】20代・30代
20代・30代はがんの罹患率は比較的低いものの、若いうちから保険に加入することで、保険料を抑えることができる。
若いときに終身型のがん保険に加入すると、加入時の保険料が継続するため、がんの罹患率が高い年代になっても安い保険料で加入し続けることが可能だ。
現時点で健康であっても、将来的にがんに罹患するリスクは誰しもがある。
実際にがんに罹患するとがん保険の加入を断られるリスクがあるため、若いうちからがん保険に加入しておくことで、将来加入できなくなるリスクを回避できるメリットもある。
【年代別】40代・50代
40代・50代になると、がんの罹患率が上昇する。
一度がんになると、希望しているがん保険に加入できない可能性が高い。
保険料が高い引受基準緩和型保険または無選択型保険しか加入できない恐れがあることから、できるだけ早めにがん保険への加入を検討すべきだろう。
特に、家族を持つ人の場合は家計への経済的な影響も考慮する必要がある。
40代〜50代は、子どもの教育費や住宅ローンなど経済的負担が大きい時期だからだ。
保険金の額や保険料の支払期間など、自身のライフプランに合っているがん保険を選ぶことが重要だ。
【年代別】60代以上
60代、または70代になると、健康状態次第では通常のがん保険に加入できない可能性がある。
健康状態が良好でなければ、引受基準選択型保険か無選択型保険しか加入できないリスクに留意しよう。
がん保険に早期から加入するメリット
早期からがん保険に加入することで、安い保険料でがんに対する保障を得られる。
終身型のがん保険は加入当初の保険料が変わらないため、がんの罹患率が上昇する40代以降も、安いコストで保障を得られるメリットがある。
また、健康状態が良い時期に加入することで、将来的に健康上の問題が生じた際にがん保険へ加入できない事態を回避できる。
保険は公平性を保つ必要があるため、一度がんに罹患したり重病を患ったりすると、加入を断られてしまうリスクがあるのだ。
早期に加入しておくことで、がんと診断されたときに適切な経済的サポートを受けられるため、治療に専念できる精神的な余裕が生まれる。
がん家系で将来的なリスクに備えたい場合は、早い段階でがん保険へ加入すると良いだろう。
がん保険の加入を迷っている場合は、できるだけ早く加入したほうがリスク対策の面でも、精神衛生上の面からもメリットが大きい。
若いうちから加入すると、結果的に得をする可能性が高いと言えるだろう。
ただし、がん保険に加入すると毎月ないしは毎年保険料を支払う必要がある。
家庭の状況や保険料を支払う経済的余裕があるかによって、加入すべきか判断してほしい。
年代別におすすめのがん保険を紹介
以下で、年代別におすすめのがん保険の商品を具体的に紹介する。
保険選びで悩んでいる方にとって、役立つだろう。
自身の年代に合っているがん保険を選び、がんに対する備えを持っておこう。
【年代別】20代・30代の若いうちに加入すべきがん保険
20代や30代の若い世代は、収入がこれから伸びるというフェーズにある。
20代や30代の人は、保険料が安いがん保険の加入を検討すると良いだろう。
例えば、アクサ生命の「アクサダイレクトのがん終身」は「価格.com保険アワード」で1位に輝いた実績がある人気のがん保険だ。
保険期間と保険料払込期間を終身、がん入院給付金日額を10,000円に設定した際、保険料は30歳男性は月1,710円・30歳女性は1,440円だ。
終身型なので、加入時の保険料が一生涯続く。
若いうちに加入しておけば、安い保険料で一生涯の保障を得られるのでお得だ。
さらに保険料を抑えたい場合は、定期型のがん保険である「アクサダイレクトのがん定期」の加入を検討すると良いだろう。
例えば、保険期間と保険料払込期間を10年、がん入院給付金日額を10,000円に設定した際、保険料は30歳男性・女性ともに650円だ。
他にも、はなさく生命の「はなさくがん保険」も、保険料が安いと好評だ。
保険期間と保険料払込期間を終身、がん一時給付金を100万円、がん治療給付金を1カ月につき5万円とした場合、保険料は30歳男性は1,680円、女性は2,020円だ。
保障をがん入院一時金に絞った「お手頃プラン」を選択すれば、さらに保険料を抑えられる。
保険料を抑えたいと考えている若い方は、アクサ生命かはなさく生命のがん保険の加入を検討してみてほしい。
終身型を選択するか定期型を選択するかは、家族構成やライフステージに応じて決めれば良いだろう。
【年代別】40代・50代の中年が加入すべきがん保険
収入が伸びやすい働き盛りの年代でもあるため、保障内容が充実しているがん保険を選択すると良いだろう。
例えば、SOMPOひまわり生命の「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り」が挙げられる。
終身型のがん保険で、主契約は「がん治療給付型」と「がん診断給付型」の2種類からニーズに応じて選択できる特徴がある。
「新がん先進医療特約」「がん保険料免除特約」「がん診断給付特約」「抗がん剤・ホルモン剤治療給付特約」「がん外来治療給付特約」「がん入院特約」という豊富な特約が用意されているため、ニーズに応じて保障を手厚くできる。
他にも、チューリッヒ生命の「終身ガン治療保険プレミアムZ」もおすすめだ。
基本保障に手術・放射線治療時の保障を追加すれば、抗がん剤治療を受けた月ごとに10万円、所定の手術・放射線治療を受けたときに10万円または5万円を受け取れる。
さらに、ガン通院給付金として1日につき5,000円を受け取れるため、通院治療が長引いても経済的負担を軽減できる。
「基本プラン」「あんしんプラン」「しっかりプラン」の3種類があり、「あんしんプラン」「しっかりプラン」を選択すればより手厚い保障を得られる。
【年代別】60代以上の高齢者が加入すべきがん保険
60代・または70代になると、加入できるがん保険が限られてくる。
60代になってからがんに備えたい場合は、加入条件が緩い引受基準緩和型や無告知型のがん保険か医療保険が有力な選択肢となる。
引受基準緩和型や無告知型の保険は、健康状態に不安がある方や既往症がある方でも加入しやすいメリットがある。
引受基準緩和型のがん保険は、加入時の審査が緩和されており、がんに罹患した経験がある方や再発・転移のリスクがある方でも加入できる可能性がある。
例えば、アフラック生命の「 「生きる」を創るがん保険 WINGS」は、がんを経験された方向けのがん保険だ。
満20歳〜満85歳で、がんの治療を受けた最後の日から5年以上経過(所定の条件を満たす場合は3年以上経過)している場合に、申し込める保険商品となっている。
過去に経験したがんが再発・転移した場合も保障対象となり、三大治療(手術、放射線治療、抗がん剤・ホルモン剤治療)や緩和療養への備えも行える。がん治療に関して不安があるときは「アフラックのよりそうがん相談サポーター」に相談できる点も心強い。
チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ ワイド」は、引受基準緩和型の医療保険だ。
健康に不安がある方や、持病や病歴がある方でも入りやすい特徴がある。
- 最近3カ月以内に、医師から入院・手術・先進医療のいずれかをすすめられたことがない
- 過去2年以内に、病気やケガで入院をしたこと、または手術を受けたことがない
- 過去5年以内に、ガン・上皮内ガン(高度異形成も含む)、肝硬変、統合失調症、認知症、アルコール依存症で、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けたことがない
上記のすべてを満たしていれば、加入できる。加入前にかかっていた持病が悪化したとき、既往症の再発により入院したときも保障対象となっている。
がんや特定疾病に備えられる「がん保障プラン」もあるため、ニーズに応じてプランを選択しよう。
引受基準緩和型の保険は、基準が緩和されている分、保険料が高めに設定されている点に注意しよう。
60代以降は役職定年や再雇用などで収入が減少するケースが多いことから、家計との折り合いを付けることも大切だ。
がん保険に入らずに後悔する人の特徴
健康なときは「自分はがんにならないから、がん保険に入らなくても大丈夫だろう」と考えてしまう人も多い。
しかし、がん保険に入っていない状態でがんに罹患してしまうと、後悔するリスクがある。
具体的に、どのようなシチュエーションにおいて、がん保険に入らなかったことを後悔するのか解説する。
がんの治療費を払う金銭的余裕がない
がん保険に加入していない状態でがんに罹患すると、希望している治療を受けられない可能性がある。
治療に必要な費用を賄うための貯蓄がない人は、がん保険に加入していなかったことを後悔するリスクがあるだろう。
がん治療には、化学療法や放射線療法など、高額な費用が必要となる治療が行われることが多い。
公的保険の範囲に含まれる治療であれば自己負担額は抑えられるが、先進医療を受ける際には全額が自己負担となる。
ほかにも、入院時の差額ベッド代や医療用ウィッグなどの費用は全額自己負担となる。
治療費だけでなく、入院に伴う差額ベッド代や交通費、自身と家族の休業による経済的損失も見逃せない。
がんの治療は長期に及びやすいことから、治療費の負担は重くなりやすい。
治療費用に多くの資金を充てると、貯蓄が減ってしまい日常生活の質が低下する可能性も考えられる。
がん保険に加入していない状態でがんに罹患すると、経済的に困ってしまうリスクがある点に留意しよう。
がん治療に伴って家族に迷惑をかける
がん保険に加入せずにがんに罹患すると、家族に迷惑をかけるリスクがある。
高額な治療費が発生することによる経済的な負担はもちろん、貯蓄の減少により生活水準が下がってしまう可能性が考えられる。
ほかにも、自身と家族が休業することによる収入の減少が挙げられる。
がん治療によって自身と家族が仕事を休む必要がある場合、収入が減少してしまうだろう。
治療費が必要になることに加えて、収入の減少という打撃を受けることで、経済的に迷惑をかけてしまう可能性が高い。
また、がん治療は長期にわたることが多く、治療に付き添う家族にとって負担となる可能性が高い。
抗がん剤治療ではさまざまな副作用を伴うことから、普段の生活でも家族に心配をかけてしまうだろう。
がんの進行具合によっては、家族が患者の日常生活の面倒を見る必要も出てくる。
介護は一般的に身体的に大きな負担を伴うことから、介護をする側からするとつらいと感じることもあるだろう。
このように、がん治療は自身だけでなく家族にも精神的・肉体的な負担を強いる点は押さえておこう。
がんに罹患してがん保険の加入を断られる
がんに罹患して「がん保険に入ろう」と思っても、がん保険に加入できない可能性が高い。
保険に加入する際には保険会社の診査に通過する必要があるが、一度がんに罹患していると希望しているがん保険に加入できないケースが多い。
保険会社は加入者の公平性を保つために、健康リスクが高い加入者の保険の引き受けを断ることがある。
一度がんに罹患している人は保険金・給付金を支払う可能性が高いことから、保険会社からするとリスクの高い存在と言える。
なお、がんに罹患したことがある方でも、「引受基準緩和型」のがん保険であれば加入できる可能性がある。
引受基準緩和型のがん保険は、文字通り引受の基準を緩和しており加入しやすい特徴を持つ保険だが、保険料が高く設定されているデメリットがある。
このように、一度がんに罹患すると、希望している保険に加入できなくなるリスクがある。
少しでも不安がある場合は、早い段階でがん保険に加入すべきだろう。
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年代別にがんの罹患率は異なるため、がん保険の必要性も異なる。
実際に、がん保険の加入率は年齢を重ねるほど高くなるため、年代が高い人はがん保険の必要性が高いと言える。
若いうちからがん保険に加入しておけば、安い保険料で手厚い保障を受けられるメリットがある。
若いうちに入ると得しやすいのは事実だが、入るべきかは各家庭の経済状況によって異なるため、さまざまな状況を勘案して最適ながん保険を探そう。
こちらの記事で具体的に紹介した、年代別におすすめのがん保険はいずれも契約者から好評を得ており、信頼できる。
加入にあたって、ぜひ参考にしてほしい。
「いつからがん保険に入るべきなのか?」「自分はがん保険に加入すべきか?」という悩みや不安を持っている場合は、加入を前向きに検討すると良いだろう。
がん保険は、がんにり患したときの経済的不安を解消してくれる存在なので、漠然とした不安を抱えている方は加入すべきだろう。
また、保険選びに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することで自分に必要ながん保険を見つけることができるだろう。
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