- 30代におすすめのがん保険を知りたい
- 30代のがん保険選びのポイントを把握したい
- 30代に必要ながん保険の保障内容がなにかわからない
30代は、生活習慣病や肥満など健康面で変化を感じることが多い時期でもある。
家庭を持ったり、子供ができたりするなど責任を自覚することも多いだろう。
そんな時に、万が一のリスクに備えてがん保険に加入することを検討してみてはどうだろうか?
しかし、がん保険は選択肢が多く、どれを選んだら良いのか迷うだろう。
そこで本記事では、30代におすすめのがん保険と選び方のポイントを具体的に解説する。ぜひ参考にしてほしい。
がん保険の必要性と30代に必要な保障内容
30代は結婚や出産によって家族が増えるケースが多く、万が一のリスクについて考える機会も増え始める。
20代の頃とは健康リスクも異なるため、保障の重要性をより強く実感している方も多いのではないだろうか。
ここでは、30代のがんに罹患するリスクを違う年代と比較し、がん保険に加入する必要性について解説していく。
カバーすべき保障内容も確認し、自分に合った保険プランを設計する際の参考材料にしよう。
年代別のがん罹患率
国立がん研究センターがん情報サービスの「がん統計」では、がんの罹患率について発表している。
以下の表は「がん統計」で発表された2019年の全部位のがんの年齢階級別罹患率を一部抜粋してまとめたものだ。
年齢階級 | 罹患率(人口10万対) |
---|---|
20〜24歳 | 25.4 |
25〜29歳 | 43.0 |
30〜34歳 | 78.3 |
35〜39歳 | 133.3 |
40〜44歳 | 223.8 |
45〜49歳 | 337.6 |
50〜54歳 | 467.8 |
55〜59歳 | 682.5 |
60〜64歳 | 1022.9 |
65〜69歳 | 1499.9 |
70〜74歳 | 1952.8 |
75〜79歳 | 2327.5 |
80〜84歳 | 2540.9 |
85〜89歳 | 2576.7 |
90〜94歳 | 2514.8 |
95〜99歳 | 2353.7 |
100歳以上 | 1985.5 |
上記の表を見ると、30代はまだまだがんの罹患リスクが低いと感じる方も多いだろう。
実際、20代よりも罹患率は高くなっているが、本格的に罹患率が高くなっていくのは40代・50代あたりからとなっている。
しかし、裏を返すと30代を過ぎてからは本格的にがんのリスクが高まっていくと考えることもできる。
現時点のがんの罹患リスクは高くない場合でも、将来を見据えて早めに対策をしておくことが重要だ。
30代ががん保険に加入する必要性
将来的ながんのリスクを踏まえ、対策として考えられるのが「がん保険」への加入だ。
がん保険に加入する必要性を考える上で、以下の2つのポイントを押さえておきたい。
- 治療が長期化しやすい
- 先進医療の費用がかかるケースがある
まず、がんは一般的に治療が長期化しやすい病気と言われている。
がんが違う部位に転移していたり、治療後に再発したりする場合があるため、退院後も通院によって長期間治療を続けていくケースが多くなっているのだ。
治療が長期化すれば、その分治療費やその他の諸費用などの負担も大きくなっていく。貯蓄を切り崩すことになったり、生活費に影響が出たりする可能性も十分に考えられる。
がん治療にかかる費用を保障するがん保険を契約することで、給付金を受け取ることができる。
経済的な負担をカバーしつつ、安心して治療に専念することができるだろう。
また、がんの治療法の中には保険が適用されない「先進医療」による治療がある。
先進医療とは厚生労働省から承認された高度な医療技術のことだ。
先進医療の技術料については公的医療保険の対象外であるため、全額自分で負担しなければならない。
先進医療にかかる費用は技術によって異なるが、数十万円〜数百万円をすべて自己負担しなければならないケースもある。
貯蓄だけで支払うことはなかなか難しい金額と言えるだろう。
がん保険に加入して先進医療に対する保障を準備していれば、先進医療の技術料が保障されるため、治療の選択肢を増やすことができる。
幅広い治療の選択肢を用意しておくという意味でも、がん保険に加入する必要性は高い。
がん治療に必要な保障内容
がんの治療に備えて準備しておきたい保障内容としては、主に以下のようなものが挙げられる。
- 治療にかかる費用
- 入院期間中の差額ベッド代・食事代などの諸費用
- 治療期間中に減少する収入
- 先進医療にかかる技術料
入院や手術にかかる医療費は公的医療保険制度で保障されているため、自己負担額は原則として医療費全体の3割で済む。
しかし前述の通りがん治療は長期化しやすいため、自己負担額が3割であっても経済的な負担が大きくなる可能性があるため、カバーできるように準備しておく必要があるだろう。
また、入院期間中の差額ベッド代や食事代、見舞いに来る家族の交通費などは公的医療保険の対象とならない。
全額自己負担となるため、がん保険で準備しておくと良いだろう。
そして、治療期間中に収入が減少するリスクもカバーしておく必要がある。
特に30代になって結婚したり、子どもが生まれたりしている場合は家族の生活を守らなければならない。
収入の減少に対してどの程度補填すれば足りるか計算し、カバーできる分の保障を備えておこう。
先ほど解説した通り、先進医療にかかる技術料も備えておく必要性が高い。
がん保険のオプションとして「先進医療特約」が設けられているケースが多いため、治療の選択肢を増やしたい方は特約を契約しておくと良いだろう。
30代以降になると、子どもの教育費や住宅ローンの支払いなどで支出が増える人も多い。
がん治療にかかる費用を貯蓄で支払うことが厳しくなる可能性が高いため、がん保険でしっかりとカバーしておくことをおすすめする。
30代におすすめのがん保険を紹介!
次に、30代におすすめのがん保険を紹介していく。「保障内容」「保険料」「女性向け」という3つの観点からおすすめの商品をピックアップしたので、自分に合うものを探してみよう。
なお、いつがん保険に加入するかによって最適な保険商品は変化する。
年代別におすすめのがん保険についてまとめた記事もあるので、年代ごとに比較してみると30代で重視するべきポイントがより明確になるはずだ。
保障内容がおすすめのがん保険
保障内容がおすすめのがん保険は以下の3つだ。
- ライフネット生命「がん保険ダブルエール」
- メディケア生命「メディフィットがん保険」
- チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムZ」
ライフネット生命の「がん保険ダブルエール」は、がん治療にかかる費用の保障と収入の減少を両方サポートする仕組みの商品だ。
まとまった診断一時金と治療に応じたサポート給付金で医療費を保障しつつ、プレミアムタイプなら治療が長引くことによる収入減少もサポートする。
先進医療にもしっかりと対応しているため、安心して治療に専念できる商品だ。
メディケア生命の「メディフィットがん保険」は、自由診療への保障が充実している点が特徴のがん保険である。
公的医療保険が適用されない自由診療の抗がん剤を使用した場合、基本給付金額の2倍の金額を受け取れる。
がん治療の選択肢を広げつつ、経済的な負担をカバーできる点が大きな魅力だ。
チューリッヒ生命の「終身ガン治療保険プレミアムZ」は、がんの治療実態に合わせた保障を得られることが特徴となっている。
抗がん剤・手術・放射線の治療に応じて給付金が受け取れるため、治療の状況に合った保障が用意できる。
保険料も一生涯変わらないため、経済的な負担を抑えながら幅広い保障を得られる点が魅力だ。
自分が希望する保障内容と合致する商品を探し、万が一のリスクに手厚く備えよう。
保険料の安さがおすすめのがん保険
保険料の安さがおすすめのがん保険は以下の3つだ。
- アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん定期」
- なないろ生命「なないろがん一時金保険」
- ネオファースト生命「ネオdeがんちりょう」
「アクサダイレクトのがん定期」は、一定期間のみ保障が得られる「定期型」の商品だ。
終身タイプよりも手頃な保険料でがん保障を得られることが特徴となっている。
30歳で保険期間10年、入院給付金日額10,000円の最安プランに契約する場合、月払保険料は650円となる。一定期間のみ保障を手厚くしたい方におすすめの商品だ。
なないろ生命の「なないろがん一時金保険」は、シンプルな保障内容によって手頃な保険料を実現している。
主契約はがん(上皮内がんを含む)と診断されたときの診断一時金のみとシンプルで、必要に応じて特約を自由に追加できる。
保険料の負担を抑えつつ、ニーズに合わせたカスタマイズができる点が魅力の商品だ。
ネオファースト生命の「ネオdeがんちりょう」は、非喫煙者の保険料が安くなる仕組みが設けられている。
過去1年以内に喫煙をしていない場合に「非喫煙者保険料率」が適用され、割安な保険料でがん保障を得られる。
保険料の負担を抑えて健康意識も高まるため、一石二鳥の商品だ。
なお、保険料は保障内容などの条件によって変わるため、上記で紹介した商品以外のがん保険の方が保険料を抑えられる場合もある。
さまざまな商品を比較し、安い保険料で契約できる商品を選択しよう。
女性におすすめのがん保険
女性におすすめのがん保険は以下の3つだ。
- アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん終身(女性プラン)」
- アフラック生命「生きるためのがん保険Days1(レディースプラン)」
- MICIN少額短期保険「がんを経験した女性を支えるがん保険」
「アクサダイレクトのがん終身(女性プラン)」は、女性向けの特約を上乗せすることで保障を手厚くできる商品だ。
通常の基本保障に加え、女性がん入院給付金も支給されるため、女性特有のがんに罹患したときは基本保障の2倍の保障を受け取れる。
女性特有のがんに対して手厚い保障を用意したいという方におすすめである。
アフラック生命の「生きるためのがん保険Days1(レディースプラン)」は、女性向けの保障を含めた幅広い保障を準備できる商品だ。
入院・通院時の保障が日数無制限で支給され、女性特有のがんによる給付金も上乗せされる。
女性特有のがんに不安を感じている方にぴったりの保険だ。
MICIN少額短期保険の「がんを経験した女性を支えるがん保険」は、その名の通り過去にがんに罹患した経験を持つ方でも加入できる商品である。
術後治療で通院していたり、がん以外の持病を抱えている方でも加入できる点が大きな特徴だ。
過去に罹患したがんが原因でほかの商品に加入できなかった女性におすすめのがん保険となっている。
女性は、女性特有のがんに備える必要性も高く、手厚い保障を準備しておくことが重要となる。
女性向けの保障が充実している商品を選び、充実した保障を用意しておこう。
30代のがん保険の選び方
ここまで30代におすすめのがん保険を紹介してきたが、自分に合った商品を実際に探す場合はどういった点に注目すると良いのだろうか。
ここでは、30代のがん保険の選び方のポイントを3つ紹介する。
保障は一時金を充実させる
保障内容を検討する際、まずは診断一時金が充実している商品を選ぶことをおすすめする。
まとまった診断一時金を受け取ることで、さまざまな使い道を検討できるためだ。
近年、がん治療は入院や手術以外の治療法も増えており、短期入院・通院による治療という選択肢が出てきている。
入院給付金が充実しているがん保険を選んだとしても、治療の内容によっては十分な保障を得られない可能性がある。
しかし一時金が充実しているがん保険であれば、治療の内容に関係なくがんと診断された時点でまとまった給付金を得ることが可能だ。
一時金の使い道に指定はないため、医療費だけでなく、差額ベッド代や食事代、治療期間中に減少する収入の補填などさまざまな使い道が検討できる。
もちろん、治療が長引くと一時金だけでは不足するリスクもあるため、長期間の治療を見据えた給付金の備えも必要だ。
しかしまずはまとまった一時金を受け取ることを優先し、必要に応じて不足する保障を上乗せしていくと最適な保障を準備できるだろう。
保険期間を決める
加入するがん保険の保険期間を検討することも大切だ。
「いつまでがん保障が必要か」という点を考慮し、最適な保険期間を設定しよう。
がんのリスクは年齢を重ねるごとに高くなっていくため、終身型のがん保険に加入しておくと高齢になってからも安心だ。
30代から加入していれば保険料の負担も小さく、そのまま保険料は変わらない。
手頃な保険料で一生涯の保障を得ることが可能だ。
一方、子どもが独立したり、住宅ローンの支払いが完了したりすると、手厚いがん保障が必要なくなる場合もある。
特に、退職後は退職金の支給などでまとまった貯蓄を用意できるケースが多く、がんの治療費などを問題なく支払える可能性も考えられる。
このように「一定期間を過ぎた後はがん保障が必要ない」というケースの場合、終身型のがん保険に加入する必要性は低い。
割安な保険料で加入できる定期型を活用し、保険料を節約するという手もひとつだ。
今後のライフプランを検討した上で、がん保障が必要な期間を把握しよう。
無理なく継続できる範囲で契約する
保障内容を検討すると同時に、保険料についても考える必要がある。
無理なく継続できる範囲の保険料に設定することをおすすめする。
がんは治療が長引きやすく、医療費や諸費用の負担が大きくなる可能性が高い。そのため保障内容を充実させたいと考える方も多いだろう。
しかし保障内容を充実させるほど保険料も高くなり、家計にかかる負担は重くなる。
高額な保険料によって生活を維持できなくなり、途中で解約すると保障が無くなってしまう。
特に、終身型のがん保険の場合は保険料を一生涯負担するケースもある。
現在は無理なく支払うことができても、年金収入がメインとなる老後には負担が厳しくなる可能性もあるだろう。
がん保険を契約する際には、長期的に保険料を負担し続けることを前提に考える必要がある。
将来の収入・支出の見通しを立て、無理なく継続できる保険料・保障内容のバランスを見極めることが大切だ。
責任が重くなる30代のがん保険は保障内容をじっくりと比較して決めよう
本記事では、30代におすすめのがん保険と選び方のポイントを具体的に解説した。
30代になると、生活習慣病や肥満など健康面で変化を感じることが増える。
これにともないがん保険の必要性もまた高まるが、一口にがん保険と言っても数多くの保険会社やプランが存在する。
その中で、年齢だけでなく、それぞれのライフステージに合わせて自分が求める保障内容を備えた保険に入ることが求められるのだ。
今回紹介した商品の特徴や保険選びのポイントを参考に、自分にとって必要ながん保険を見つけるようにしてほしい。
このように、何より重要なことは、がん保険の特徴を理解し、また自分自身の生活環境や経済状況、健康状態を考慮してがん保険の必要性を判断することだ。
もし商品の選択やがん保険の見直しに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに合ったがん保険を見つけることができるはずだ。
また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
そんな時はマッチングサイト「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。
無料で利用できるので、ぜひ活用してほしい。