- シミュレーションに照らし合わせて自分に最適な保険を見つけたい
- 医療保険の種類とその特性について詳しく理解したい
- 医療保険にかかる費用をなるべく抑えたい
医療保険への加入を検討している多くの方が、「どの保険を選べば良いのかわからない」という悩みを抱えているのではないだろうか。
現在、様々な保険会社から多岐にわたる保険商品が販売されており、その中から自分に合ったプランを見つけることは簡単なことではない。
そこで本記事では、年代別のシミュレーションを通じて、自分に適した保険の見つけ方を解説していく。
ぜひ参考にして、自分に最適な保険に加入するために役立ててほしい。
そもそも医療保険はなぜ必要?
日本では公的医療制度や高額療養制度が利用できるため、わざわざ任意の医療保険に加入する必要はないと考える方も少なくないだろう。
しかし、現在日本ではほとんどの方が任意の医療保険に加入している。それはなぜなのだろうか。
そこで、まずは医療保険の必要性について解説していく。
また、年代別の平均保険料も紹介するので、これからの保険選びに役立てていただければ幸いだ。
医療保険の種類
医療保険は、病気やケガで入院したときに医療費の備えとして加入するものだ。
具体的な保障内容としては、入院した際に受け取れる一時金や入院給付金、手術した際に受け取れる手術給付金など、さまざまな種類がある。
また、昨今ではオンライン限定商品や対象期間中にお祝い金が受け取れる商品などがあり、顧客のさまざまなニーズに対応できるのが特徴だ。
保険料は年齢、性別、健康状態などで算出され、年齢が高くなるほど保険料も高くなるのが一般的である。
また、医療保険は特徴ごとにいくつかの種類に分けることができる。例えば、保険期間は各商品で異なり、一定期間を対象とした定期タイプと、一生涯保障が続く終身タイプがある。
医療保険の必要性
公的医療制度が充実している日本では、窓口負担が原則3割ですむようになっている。
そのため、自己負担額は少なく生活を圧迫するほどではないと思っている方も多いのではないだろうか。
しかし、入院した場合の差額ベッド代・食事代・交通費などには公的医療制度は適用されないため、自分で負担する必要がある。
公益財団法人生命保険文化センターの調査によると、入院1日あたりの自己負担額の平均は約2.1万円という結果になった。
仮に5日間入院したとすると約10万円以上の自己負担がかかる計算になる。
入院が長期化した場合はさらなる自己負担が必要になるだけでなく、収入減少のリスクも考えられる。
また、20〜70代の男女に「ケガや病気に対する不安の有無」のアンケートを実施したところ、「不安感あり」と回答したのは男性が86.1%、女性が90.5%となった。
どのようなことに不安を感じるかを下記で確認してほしい。
家族に肉体的・精神的負担をかける | 51.8% |
---|---|
長期の入院で医療費がかさむ | 50.1% |
後遺症や障害が残る | 46.7% |
三大疾病にかかる | 41.8% |
公的医療保険だけでは不十分 | 41.4% |
不慮の事故にあう | 41.2% |
障害等により就労不能となる | 38.9% |
治療の長期化で収入が途絶える | 31.7% |
保険対象外の先進医療の費用がかかる | 29.2% |
現在の準備では費用がまかなえない | 27.6% |
慢性疾患にかかる | 26.3% |
保険対象外の差額ベッド代がかかる | 23.3% |
以前のように仕事に復帰できるかわからない | 22.7% |
家族の見舞いなど付随的費用がかかる | 21.5% |
適切な治療が受けられるかわからない | 18.9% |
その他 | 0.5% |
わからない | 1.1% |
治療や身体的な不安とともに、多くの方が治療費や生活費に対する経済的な不安を抱えていることがわかった。
厚生労働省の「全国の受療率」(人口10万対)によると、入院は960、外来は5,658となっており、男女とも年齢が上がるにつれて受療率も上がっている。
これらのことから、公的医療制度が充実した日本でも任意の医療保険に加入する必要性は極めて高いと言えるだろう。
年代別の平均保険料
これから保険加入を検討している方や、現在すでに保険に加入している方も、同年代が負担している平均保険料は気になるのではないだろうか。
全生保の年間払込保険料の平均は、男性が20.6万円、女性が16.0万円となっている。年代別の年間払込保険料は下記のとおりだ。
男性 | 年間払込保険料 | 女性 | 年間払込保険料 |
---|---|---|---|
20代 | 11.9万円 | 20代 | 9.6万円 |
30代 | 19.9万円 | 30代 | 14.0万円 |
40代 | 22.4万円 | 40代 | 18.6万円 |
50代 | 25.5万円 | 50代 | 19.0万円 |
60代 | 21.2万円 | 60代 | 15.9万円 |
男女ともに20代がもっとも保険料が安く、50代がもっとも高くなった。
50代より60代が保険料が安いのは、退職することにより保険料を安く抑える方や子どもが独立し保障額を下げる方が多いと推測される。
年代別の保険加入率
ここからは、保険加入率について解説していく。
公益財団法人生命保険文化センターの生活保障に関する調査によると、入院給付金が支給される保険に加入している確率は81.8%となっている。
多くの人が医療費の備えとして保険を活用していることがわかるだろう。
【年代別】保険加入シミュレーション
ここからは、年代別に必要となる保障や金額について解説していく。
自分の年代をチェックして、ぜひ参考にしてほしい。
20〜30代
20〜30代の若年層は、社会人になったばかりの方や結婚、子どもの誕生、住宅購入などといったライフステージが大きく変わる時期である。
独身の場合は、最低限でも入院や手術費用に備えられる医療保険に加入しておくといいだろう。
若いうちは「まだ加入する必要はない」と考える方もいるが、思わぬ病気やケガで治療費が必要になった際に、貯蓄で対応できるとは限らない。
自分の生活を守るためにも、保険を検討してほしい。
また、結婚して養う家族ができた場合は、自分に万が一のことが起きても家族が困らないように、死亡保障も手厚くすべきだ。
20〜30代の年齢は独身や既婚、子どもの有無や人数など、人それぞれで備えるべき保障や金額が大きく異なるのが特徴である。
年齢が低いうちに保険に加入することで、保険料を割安にすることも可能である。
40〜50代
40〜50代は、働き盛りであるうえに、病気になるリスクが一気に上がる年代だ。
したがって、医療保険やがん保険などで治療費に備えられる保険に加入すべきである。
また、年代的に子どもがいる方も多いだろう。万が一のことがあった場合に備えて、死亡保障も手厚く確保すべきだ。
特に子どもが複数人いる場合は、末子の年齢を考慮して保障期間にも着目することをおすすめする。
60代以降
言うまでもないが、60代以降は入院や手術、大きな疾病や死亡など、さまざまなリスクが高まる一方である。
子どもが独立している方が多い60代以降は、大きな死亡保障を確保するよりも、治療費や介護状態になった際の保障を確保すべきだ。
しかし、保険料は年齢とともに割高になる傾向がある。60代以降は退職後の家計などを考慮しながら、保障と保険料のバランスを見て選ぶといいだろう。
自分に適した保険を見つけるためのポイント
医療保険や生命保険は、年代やそれぞれの状況によって必要な保障内容や期間が異なる。
自分に適した保険を見つけるためのポイントは下記のとおりだ。
- ライフプランを考える
- 加入目的を明確にする
- 無理のない範囲で検討する
詳しく解説していくので、保険選びの参考にしていただきたい。
ライフプランを考える
これから保険へ加入する方は、現在の状況と将来のリスクを把握したうえで検討しよう。
結婚や住宅購入、退職などのライフプランは、保険と大きく関わるものだ。
また、既に保険に加入している方は現在の保障内容を再確認してほしい。
医療保険は毎年新しくさまざまな商品が販売されている。
数年前や数十年前に加入した医療保険は、現在の医療制度や自分のライフプランと合っていない可能性があるのだ。
今後のライフプランを見据えたうえで、自分に適した保険に加入しよう。
加入目的を明確にする
保険に加入する際は、必ず加入目的を明確にすることをおすすめする。
「万が一のときのため」を大前提として、どのようなときにどのくらいの保障を確保したくて加入するのかを明確にしよう。
たとえば「長期入院した場合に無制限で給付金を受け取りたい」「さまざまな手術に備えたい」「通院保障を手厚くしたい」など、どこに重点を置きたいかも考えるべきだ。
加入目的を明確にすることで、複数ある保険から自分に適した保険を絞ることができるだろう。
無理のない範囲で設定する
保険は10年、20年、または終身というように、長く支払っていく固定費の発生を伴う。
そのため、自分の経済状況や家計のバランスを見て慎重に決めるべきだ。
また、現在だけでなく将来の支出も視野に入れよう。
保障期間中に住宅ローンや車のローン、子どもの教育費などで、現在よりも支出が増えることも多々あるからだ。
保険料の支払いが困難になり、生活が圧迫されることや、解約せざるを得ない事態を防ぐために、無理のない範囲で保険料を設定しよう。
まとめ
医療保険は、病気やケガなどもしもの時に、自分や家族を守ってくれる重要なものである。
そのため、自分のライフスタイルやニーズに合わせて、最適なものを選ぶことが重要である。
しかし、自分に必要な保障や、どの保険に加入すべきかわからない方は多いだろう。
本記事では、年代別のシミュレーションを通じて、自分に適した保険の見つけ方を解説した。
この記事を読んで、自分と照らし合わせることで、最適な保険選びに活用してほしい。
もし、自分一人で判断することに不安を感じる方は、保険のプロに相談しよう。
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自分に合った担当者に相談することで、安心して保険選びを行うことができるだろう。
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