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女性のための「がん保険」選び徹底ガイド!特徴からおすすめ商品紹介まで

この記事で解決できるお悩み
  • 女性が直面する可能性がある「がん」のリスクについて知りたい
  • 女性におすすめのがん保険プランを知りたい
  • 女性ががん保険を選ぶときのポイントが知りたい

医療保険があるのに、わざわざ「がん保険」を選ぶ必要があるのかと疑問に思ったことはないだろうか?

特に女性の場合、女性向けの特約を追加する選択肢もあり、その必要性について疑問に思う方も少なくはない。

「がん保険」は、がん治療に関わる高額かつ長期に及ぶ経済的保障を目的としており、「女性プラン」は女性特有のがん罹患リスクに備えることを目的としている。

「がん」というリスクに備えるうえでは有効な保険だが、これが「あなたにとって必要かどうか」は、あなた自身が決めなければならないことだ。

本記事では、あなたががん保険を選ぶ際に必要な情報を幅広く提供する。女性の抱えるがんのリスクから、がん保険や女性プランの詳細、そして選択時のポイントに至るまで、徹底的に解説する。

ぜひ最後まで読んで、あなたのがん保険選びに役立てていただきたい。

目次

がん保険の基本と女性におすすめする理由

女性は「がん保険」とどう向き合うべきか 生命保険ナビ

まず、がん保険の基本情報と、女性向けのプランの必要性について検討する。

がん保険とは「がんに関連する経済的負担への備え」

がん保険は、がんと診断された際に生じる様々な経済的負担を軽減する目的で設計された、がん保障に特化した保険商品である。

一般的な生命保険や健康保険が広範なリスクをカバーするのに対し、がん保険は特にがん治療とその関連費用のみが対象であり、がん以外の病気は保障対象にはならない。

なお、保障の範囲は商品により全く異なる。

がんの治療費、入院費など、がん治療に直接関連する費用だけを対象とする商品もあれば、治療後の心のケアや、治療期間中の収入減少の影響などを保障の対象とする商品もある。

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女性はがん保険で備える必要はあるの?

がんに対する備えは必要だが、それは「すべての人が、がん保険に加入するべき」ということを意味するわけではない。

がんに備える方法は人それぞれであり、がん保険はその中の一つの選択肢に過ぎないのだ。

たとえば、公的医療保険の「高額療養費制度」などを利用すれば、治療にかかる費用負担を抑えることができる。

また、治療にかかる費用をすべて賄えるほどの貯蓄があれば、保険は必要ないかもしれない。

しかし、公的制度では先進医療や差額ベッド代、長期にわたる治療での収入減少まではカバーしきれない。

また、治療期間や必要な治療は未知数であり、どれだけの貯蓄があれば十分かを正確に把握するのは困難である。

がん保険は、これらの不確定要素に対して、安心を提供する有用な保険商品だ。

近年は、がんは「早期発見をすれば治せる病気」という認識が広がる病気であり、どんどん新しい治療法も開発されている。

お金を気にせず治療に専念したいなら、がん保険への加入を検討すると良いだろう。

特に、十分な貯蓄がない方、個人事業主等で利用できる公的な手当が限られる方、そして先進医療を希望する方には、がん保険の加入はおすすめである。

女性は「女性プラン」で備える必要があるの?

女性特有のがんに対する不安が大きい方、または家族の遺伝的な要素からの不安が大きい方には、以下の2つの理由から、女性向けプランの検討をおすすめする。

女性は男性とは異なるがん罹患リスクがある

厚生労働省の調査によると、日本における死因の中で最も多いのは「悪性新生物(がん)」で、全死亡者の約24.6%を占めている。

これは、日本人にとって最も備えが必要な病気の一つが「がん」であることを示すものだ。

しかし、がんの罹患リスクは性別によって異なる。

男性と女性で発症部位やリスクが高くなる時期は変わるのだ。

発症部位では、男性は、前立腺、大腸、胃が多く、女性では乳房(乳がん)、大腸、結腸が多い。

時期については、女性は男性より早い時期にがんが発見されることが多い。

女性のがん患者数は、50代前半まででは男性患者数を上回るが、その後の増加率は男性の方が高い。

女性は、女性に特有のがんのリスクに適切に備えることが、重要なのである。

「女性向けプラン」ならより手厚い保障が得られる

女性向けプランは、基本の「がん保険の保障」に加えて、主に特約のかたちで女性特有のリスクを手厚く保障するものだ。

基本保障にプラスする形で、「女性がん診断給付金」、「女性がん入院給付金」、「女性がん手術給付金」、「乳房再建給付金」等を受け取れる設計の商品が多い。

ただし、保障が手厚くなる分、保険料は基本のがん保険よりも高額になる点には注意が必要だ。

アクサダイレクト『がん終身 女性プラン』の例

女性プランの例として、『がん終身 女性プラン』を確認してみよう。

30歳女性のBさんは、がん入院給付日額5000円(終身)の主契約に、「がん治療パック」と「女性がん入院特約」を付加していた。

検査で乳がんと診断されたBさんは、14日間入院(この期間内に手術)し、その後退院した。

この場合、基本保障から受け取れるお金は、【がん入院給付金=1日につき5,000円 + がん診断給付金=50万円】である。

Bさんの場合、これに加えて要件に合致した給付金を受け取ることができた。特約による給付金【がん手術給付金= 10万円+ 退院給付金=10万円 + 女性がん入院特約=1日につき5,000円】で、受取合計は840,000円となったのである。

治療に伴うさまざまな追加費用にも対応できる

保険会社の商品によっては、女性ならではのニーズに応える特別なプランもある。

たとえばアフラックの『生きるためのがん保険Days1 レディースプラン』の定期型では、乳がん手術後の乳房再建手術に対して給付金が設定されている(上皮内新生物は支払対象外)。

また、「よりそうがん相談サポート」を通じて、家事代行や宅食サポートや、心理カウンセリングなどのサービスが提供されることもある。

あなたにおすすめな女性向けがん保険の選び方

あなたに最適な女性向けがん保険の選び方 生命保険ナビ

ここでは、女性ががん保険を選択する際に考慮すべき重要なポイントについて、3つに絞り詳しく解説する。

ポイント1: 何が手厚く保障されるのか?

女性向けプランは、前述のとおり基本保障に加えて、女性特有のニーズに応じた追加保障が提供されることが一般的だ。

女性向けプランを選ぶ際には、どの保障が手厚くなるのか、そしてその保障は、どういった条件下で受けることができるのかを、慎重に確認することが重要である。

特に注意して読んでおきたいのが、「支払事由等に関する制限」や、「ご注意事項」などの項目だ。

保障に関する制限事項を詳しく説明している箇所だが、内容はやや複雑で、少々小さめのフォントで記載されているため、わかりづらい。

理解に不安がある場合は、疑問点を担当者や保険のプロに質問し、明らかにしておくことが大切である。

また、主契約が終身であっても特約が有期である場合があることにも注意が必要だ。

女性向け特約を付けていると思っていたのに、請求の段階になって「契約期間が終了していた…」という事態は避けたいものだ。

契約期間はいつまでか、そして自動的に更新されるかどうかは、契約前にしっかり確認しておこう。

ポイント2: 給付金は何回受け取れるのか?

がん保険を選ぶ際は、診断給付金はいつから受け取れるのか、そして何回受け取れるのかを確認しておこう。

通常、がん保険には「免責期間」と呼ばれる保険の対象外となる期間が設けられている。

期間は一般的に通常90日(3ヶ月)で、この間にがんと診断されても、診断給付金は受け取れない。

また、それぞれの給付金が何回受け取れるのかは、要確認である。

がんは、一度の治療で完治することもあれば、再発や転移により複数回の治療が必要になることもある。

国立がん研究センターによれば、がんの再発は「決してめずらしいことではない」。

これは、がんが発見された時点で、すでに転移している可能性があるからだという。

給付金を複数回受け取れるものにすると安心は得られるが、保険料は当然高くなる。

受けられる保障の範囲はしっかり確認しておき、納得のうえで契約しよう。

ポイント3: 初期のがん(上皮内新生物)への保障はどうか?

がん保険では、「悪性新生物」と「上皮内新生物」で異なる扱いがなされることが少なくない。

上皮内新生物とは、上皮細胞(体の表面や体腔内を覆っている組織)の異常な増殖により腫瘍を形成しているもので、まだ上皮内に留まっている状態を指す。

これらは転移の可能性は低く、治療費が比較的低く抑えられることが多い。

そのため保険会社は、上皮内新生物は給付金支払いの対象外とするか、もしくは給付金額を低く設定が少なく設定することがある。

厚生労働省の調査によれば、がんと診断された人のうちの10.7%は、上皮内新生物としての診断である。

部位別にみると、女性に多い乳房でも11.1%にとどまる。

しかし、子宮頸部では67.4%が上皮内新生物として発見されている。

そのため、女性の場合、上皮内新生物に対する保障に着目し、慎重に選択することが重要だ。

より大きな安心を得たいなら、「上皮内新生物に対しても悪性新生物と同等」の保障を提供する保険プランをおすすめする。

女性におすすめのがん保険3選

女性におすすめのがん保険3選 生命保険ナビ

ここでは、女性特有のがんへの保障を重視した「女性向けプラン」を持つ保険商品をピックアップし、特におすすめの3つの商品を紹介する。

なお、「独身者」や「既婚者」など、ライフステージ別のおすすめのがん保険については、こちらの記事でまとめたので、気になる方はあわせて参考にしてほしい。

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アフラック『生きるためのがん保険Days1 レディースプラン』

アフラック生命保険株式会社の『生きるためのがん保険Days1 レディースプラン』は、「がん」に対するリスクを広くカバーし、女性特有のニーズを手厚く保障する商品である。

入院や通院は日数無制限で保証され、女性特有のがんに対しては、基本保障の2倍の入院給付金を受け取ることができる。

このほか、「女性特定ケア給付金」では、がん治療における乳房観血切除術(乳腺腫瘍摘出術を含む)、子宮全摘出術、卵巣全摘出術を受けた際に給付金が受け取れる。乳房観血切除術後の乳房再建に対する「乳房再建給付金」もある。

これらに加え、アフラックは「よりそうがん相談サポート」が提供されている。病気や治療に関する相談や、そして給付金請求の取次まで、看護師・社会福祉士等からなるチームがサポートしてくれる(Hatch Healthcare株式会社が提供)

アクサダイレクト『がん終身 女性プラン』

アクサ損害保険株式会社の「がん保険 女性プラン」は、すべてのがんに対して初期から保障が得られる保険にオプション(特約)を付加する形の女性向けプランである。

基本プランの「がん保険」で保証される、すべての部位、かつすべての段階(上皮内新生物から高度異形成まで)で、満額保障が受け取れる。

この基本プランに女性がん入院特約をつけることで、女性特有のがんで入院した場合には日数無制限で、通常のがん入院給付金の2倍が支払われる。

これにより、女性特有のがんによる治療における経済的負担が軽減される。

MICIN少額短期保険『乳がん・子宮がん・卵巣がん経験者専用がん保険』

MICIN少額短期保険株式会社の『乳がん・子宮がん・卵巣がん経験者専用がん保険』は、乳がん・子宮がん・卵巣がん経験者専用というユニークな女性向けがん保険だ。

がんの手術から6ヶ月経過した20歳から69歳までの女性が対象で、がんの再発や新たながんに罹患した場合に80万円の給付金を一度だけ受け取ることができる。

給付金は治療費に限定されず、自由に活用することが可能だ。

死亡保障や高度障害保障なしのプランを選択することで、より月払保険料を抑えることもできる。

たとえば「35歳女性」という年齢基準のみで「女性向けがん保険」の月払保険料を比較した場合、アフラック4,400円、アクサダイレクト2,790円に対し、MICINは1,069円と圧倒的に安い。

保険の対象者も、提供される保障内容も全く違うので、単純に比較することには意味がないが、「がん罹患の経験がある方で、一定期間の備えをしておきたい」と希望するなら、検討したい保険である。

保険のプロと共に、女性ならではの「がんリスク」に備えよう!

保険のプロと共に、女性ならではの「がんリスク」に備えよう! 生命保険ナビ

本記事では、がん保険の「女性向けプラン」について、詳しく解説した。

記事を通じて、女性のがん罹患の傾向や、「女性プラン」の特徴、そして選ぶ際のポイントについて、ざっくりとイメージを掴んでいただけたのではないだろうか。

ただ、保険商品を実際に選ぶ際には、さまざまな商品について、特性や保障範囲をしっかりと確認する必要がある。

このときは、がん保険だけでなく、他の医療保険等とも比較してみることが重要だ。

これは、時間も労力も要する作業だが、この負担を軽減する方法が一つある。保険のプロに相談することだ。

保険のプロなら、保険に対する疑問や不安にじっくり向き合い、難解な点も丁寧に説明してくれる。

信頼できる専門家を探す際には、ぜひ、マッチングサイト『生命保険ナビ』を活用していただきたい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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