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がんの治療費はいくらかかる?がん保険の役割や保障内容について解説

この記事で解決できるお悩み
  • がんの治療費や自己負担額を把握したい
  • がん保険の保障内容や給付金について知りたい
  • 自分に適したがん保険の選び方を知りたい

万が一に備えてがん保険への加入を検討している人は多いだろう。

しかし、保険の特約や保障で実際にどれくらいの費用をカバーできるのか、把握できている方は少ないのではないだろうか。

そこで本記事では、がん治療にかかる費用や、それに対するがん保険の保障内容、さらには自分に適したがん保険の選び方について解説していく。

現在がん保険に加入しようと考えている方や、既に加入している保険の見直しを検討している方には、ぜひ参考にしてほしい。

目次

治療費以外にがん治療にかかる費用はいくら?

がん治療にかかる費用はいくら? 生命保険ナビ

がん保険を選ぶ際に「がん治療にかかる費用」を把握しておくことで、自分が求めている保障内容を選びやすくなる。

ここでは、代表的ながんの種類ごとに治療費を中心に解説していくので、今後の役に立ててほしい。

がん治療にかかる費用

「がん」は、日本人の死因上位をしめる「三大疾病」の1つで、男性49%・女性37%もの割合の人ががんを経験すると言われている。

実際にどのような治療・検査などに対してお金がかかるかについて、以下で解説していくので確認していこう。

がん治療で直接かかる費用

  • 診察
  • 入院
  • 手術
  • 薬代(調剤薬局)
  • 薬代(抗がん剤治療など)
  • 検査(血液検査・CT・レントゲン・エコーなど) など

その他費用

  • 診断書や生命保険会社への証明書などを作成する費用
  • 入院時に日用品などを購入する費用
  • 入院時の差額ベッド代・食事代
  • 通院時の交通費(電車代・ガソリン代など)
  • 家族に付き添ってもらう場合の交通費
  • 医療用ウィッグ
  • お見舞いのお返し など

以上のような内容の費用がかかるため、予想以上の出費になる可能性が高い。

では、がんの種類別に治療にかかる費用を紹介するので、表の金額を確認していこう。

がん治療にかかる費用(平均)

スクロールできます
がんの種類治療費手術費その他費用
肺がん73,062円約600,000円(胸腔鏡下肺葉切除術)11,102円
胃がん66,762円約500,000円(腹腔鏡下幽門側胃切除術)4,377円
乳がん60,285円約270,000円(乳房部分切除術およびセンチネルリンパ節生検)5,886円
子宮がん64,619円約400,000円(広汎子宮全摘術)3,334円
※公的医療保険(3割負担)適用後価格
参照:厚生労働省「令和3年度医療給付実態調査(表番号5 統計表第3表)」
聖路加国際病院「がん手術の治療費目安 – がん診療と相談 – 受診案内 – 聖路加国際病院」

症状や受ける治療法によって費用は異なるが、以上の金額が治療に必要な金額になるため、保険や貯蓄で備えなければならない。

がん治療には公的医療保険を活用

がん治療の際に「公的医療保険」を活用すると、経済的負担を大きく減少できる。

もしものシーンに備え、公的医療保険でどのような保障を受けられるか把握しよう。

公的医療保険が適用される治療法=総医療費の3割負担

公的医療保険が適用される治療法であれば、基本的に総医療費の3割の価格で治療を受けられる。

年齢や所得などによって、1割負担・2割負担になるケースもある。

高額療養費

1ヶ月(例:〇月1日~〇月31日)の間に受けた治療などでかかった医療費が一定金額を超えると、差額分を支給される制度である。

自己負担上限額は、年収・年齢・回数によって異なるのだ。

入院時食事療養費

病気やケガが原因で入院した際に入院時の食事代の負担を軽減でき、基本的に1食460円の自己負担額で済む。

入院時生活療養費

65~74歳の患者が入院する際に食事代と住居費用の負担を軽減でき、基本的に1食460円・1日370円の自己負担額で済む。

傷病手当金(国民健康保険は対象外)

病気やケガが原因で会社を3日間連続で休んだ場合、4日目から支給される保険金のこと。

受け取れる保険金は「受給金額:標準報酬日額×2/3=1日あたりの支給額」で計算される。

このように公的医療保険ではさまざまな保障を受けられるため、がんを発症した際は活用していくといい。

がん治療は長期化しやすい?再発は?

がんは、症状や治療法によっては治療が長期化しやすい傾向にある。

上記「がん治療にかかる費用」で紹介した種類のがんは、以下のような入院日数が必要になるため確認していこう。

入院日数(目安)

がんの種類手術
肺がん1週間
胃がん7~10日
乳がん4日~2週間
子宮がん1~2週間
参照:聖路加国際病院「がん種別治療待ち日数、入院日数の目安 – がん診療と相談 – 受診案内」

また、治療がうまくいっていたとしても、手術で取り切れなかった小さながんや、薬物治療などで小さくなったがんが現れるなど、再発する可能性がある。

そのため、再発してしまうと自分が予想していた以上の期間を治療に充てなければならない。

がん保険の役割と治療費の保障内容

がん保険の役割と保障内容 生命保険ナビ

「公的医療保険があるなら、がん保険に加入しなくてもいいのでは?」と思う人もいるだろう。

ここでは、がん保険に加入すべき理由を中心に、メリット・がん保険に加入する際の注意点について紹介していく。

がん保険に加入すべき理由

がん保険は、医療保険に比べると「がん」に特化した保険であるため、万が一がんを患ってしまっても手厚い保障を受けられるのだ。

がん保険の保障内容
  • がん診断給付金:がんと診断されたら保険金を受け取れる
  • がん入院給付金:入院した際に給付金を受け取れ、基本的に支払限度日数は無制限に設定されている
  • がん手術給付金:手術を受けると給付金を受け取れ、基本的に回数は無制限に設定されている
  • がん通院給付金:保険会社が定めた条件に当てはまる場合、通院時に給付金を受け取れる
  • 先進治療給付金:厚生労働省が効果があると認めた最新の治療法を受けた際に給付金を受け取れる(公的医療保険は適用外)
  • 死亡保険金(生存保険金):万が一死亡した場合や、一定期間健康であった場合保険金を受け取れる
  • その他給付金:がんが原因で変わった外見をケアする特約など、希望に合わせて特約を付けられる

治療の長期化・再発する可能性がある「がん」だからこそ、経済的負担が大きくなるため、がん保険で備えておくのが理想的である。

また、医療保険に比べると保険料がリーズナブルなため、気軽に加入できるのは嬉しいポイントだと言える。

がん保険と医療保険の違い

がん保険医療保険
保障内容がんのみ適用がんを含む多くの病気やケガ
支払限度日数無制限60日・120日などの支払限度日数あり
免責期間
※保障が適用されない期間のこと
あり基本的に90日なし

なお、がん保険の基礎知識についてはこちらの記事でも解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてほしい。

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がん保険に加入するメリット

がんに特化したがん保険だが、具体的にどのようなメリットがあるのだろうか。

ここでは、がん保険に加入することで得られるメリットを解説していく。

がん保険のメリット
  • がんに特化しているため、手厚いサポートを受けられる
  • 治療が長期化しても安心して治療を行える
  • がんと診断された際に保険金を受け取れるため、治療の準備ができる

がん保険のメリットは、がん治療の際に手厚いサポートを受けられるポイントだが、具体的にどれくらいの金額を受け取れるのだろうか。

以下の表で具体的な数字を表していくので、今後の参考にしてほしい。

一般的な金額

給付金名金額
がん診断給付金50~200万円
がん入院給付金日額5,000円~1万円
先進治療給付金上限額500~2,000万円
参照:楽天生命「がん保険の診断給付金(一時金)は必要? 最適な金額はいくら?」
WillNavi「がん保険「入院給付金のしくみ」」

以上が設定できる保険金の金額になるため、現在の状態・家族構成・保険に加入する目的・保険料などさまざまな視点から適切な金額を決めていくといい。

がん保険に加入する際の注意点

がん保険に加入する際の注意点を3つ紹介していくので、把握した上でがん保険に加入することをおすすめする。

がん保険に加入する際の注意点
  1. 免責期間が設定されているため、期間内は保障を受けられない
  2. 「悪性新生物」のがんだけではなく、「上皮内新生物」のがんも適用するか確認しておく
  3. 給付金の回数に限度があるのか、無制限なのかを確認しておく
  4. がん以外の病気には適用されないことを把握する

がんには「悪性新生物」と「上皮内新生物」があり、後者の上皮内新生物は適用されない保険商品もあるので注意が必要である。

上皮内新生物は、子宮・膀胱・乳房にできやすい傾向にあるため、女性は上皮内新生物も対象になる保険を選ぶ方が安心できるだろう。

治療費から考えるがん保険選びのポイント

がん保険選びのポイント 生命保険ナビ

がん保険は多くの保険会社からさまざまな条件の保険商品があるため、どの保険が自分に適しているかわからない人も多いだろう。

ここでは、がん保険を選ぶ際に参考にしてほしいポイントを解説していくので、ぜひ参考にしてほしい。

がん保険は求めるタイプから選ぶ

がん保険は、一生涯保障の「終身型」と期間が設定されている「定期型」の2種類から選べるため、自分が求めている条件に合わせて保険期間を選ぼう。

また、メインとなる保障内容が保険商品によって異なるため、どの保障内容に重点を置くか決めるといいだろう。

診断給付金タイプ

がんと診断された場合の保障がメインになり、治療を行う際の準備資金として利用可能

入院給付金タイプ

がん治療で入院する際の保障がメインとなり、長期的な治療に向き合える

治療給付金タイプ

がん治療で手術や放射線治療などを受ける際の保障がメインとなり、長期化しやすい治療に備えられる

このように、「がん保険の中でもどの保障をメインにしたいかな?」と考えながら、最適な保険を選んでいこう。

人によっては、がん保険の保障内容だけでは物足りなさを感じる可能性がある。

そのような場合は、手厚くしたい部分に「特約」を付帯させることで保障内容をバージョンアップできるので、どのような特約から選べるか把握しておくと安心だ。

どのような特約を付帯できるのかを紹介していくので、ぜひ参考にしてほしい。

がん保険に付帯できる特約参考例
  • がん入院特約
  • がん手術特約
  • がん通院特約
  • がん診断一時金特約
  • 女性がん入院特約
  • 放射線(抗がん剤)治療特約
  • がん先進医療特約
  • 外見ケア特約 など

以上が一般的に付帯できる特約である。保険会社によって特約名や保障内容が異なるため注意してほしい。

望んでいる治療が適用されるか

医療は日々進歩しているので昔では選べなかった治療を選べるなど、治療方法の選択肢は増えている。

そのため、最新の治療法にも適用できる保障内容か確認しておかなければならない。

また、「がんの四大治療」を受ける際に手厚いサポートを受けられるか・先進医療は適用されるかについて、しっかりと把握しておくといい。

四大治療とは

手術療法・薬物療法・放射線療法・免疫療法のこと

上記「がん保険に加入する際の注意点」でも触れたが、「上皮内新生物」のがんも適用されるかについて女性は確認しておくと安心だ。

最悪の場合、「がんを患ったのに保障されない…」という状態になる可能性があるので要注意である。

がん保険は、入院給付金の支払限度日数が無制限のタイプが多いが、診断給付金の支払回数や条件などが設定されていることが多い。

そのため、加入する際に「どれくらいの回数がいいか」を考えておくとスムーズに保険を選べる。

よりよい保障内容のがん保険を見つけるためには、複数のがん保険を比較してから加入を決断することをおすすめする。

保険の専門家に相談する

がん保険の選び方を紹介したが、実際に自分に適した保険を選ぶのは難しく、「どうしたらいいんだろう…」と悩んでしまう人も多い。

保険は人生の中でも高額な買い物だからこそ、知識のある保険の専門家に相談してみてはいかがだろうか。

保険代理店で相談する場合、取り扱いのある保険商品から最適な保険を提案してもらえ、無料で利用できる。

だが、「より数多くの種類から1番自分に合う保険が知りたい!」と考える人もいるだろう。

そのような人におすすめな方法は、「生命保険ナビ」を利用することである。

「生命保険ナビ」は、専門知識を深く持ち合わせた担当者と無料でマッチングできるサービスを提供している。

数多くの専門家から自分にぴったりな担当者に出会うことが重要なため、悩んでいる人はぜひ活用してほしい。

がん保険で治療費をカバーして安心な生活を

まとめ 生命保険ナビ

本記事では、がんの治療にかかる費用やそれに対するがん保険の保障内容、自分に適したがん保険の選び方について解説した。

がん治療の医療費は高額なことが多い。公的医療保険で賄える範囲も限られているので、がん保険は日々の生活を守るために有効な手段となるだろう。

一方、保険金の金額に応じて保険料も高くなる。

その適正額については、自分が求める保障内容と保険料のバランスを見極めて判断するべきである。

このように、何より重要なことは、がん保険の特徴を理解し、また自分自身の生活環境や経済状況、健康状態を考慮して加入するがん保険を判断することだ。

そのため、どの保険に入るべきかの判断に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。

一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに合ったがん保険を見つけることができるはずだ。

また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。

そんな時はマッチングサイト「生命保険ナビ」を使えば、自身の条件に合った保険のプロを簡単に見つけることができる。

無料で利用できるので、ぜひ活用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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