- 50代におすすめの生命保険が知りたい
- 50代が保険を選ぶ際や見直しをする際に重視するべきポイントが知りたい
- 同世代がどのくらい生命保険に加入しているのか知りたい
住宅ローンや子どもの教育費に親の介護など、50代はさまざまな出費を抱えていることが多い。
そこで、これまで入っていた保険を見直したり、新たに必要な保障を備えた保険に加入することを検討している方もいるだろう。
また、健康リスクも高まる50代に必要な保障や適切な保険は、これまでとは変化する。
そのため、自分に合った保障内容を備えることが大切なのだ。
そこで本記事では、50代における生命保険の役割から、おすすめの保険とその選び方についてを男女別に解説する。
50代のあなたが保険に加入する際の参考となれば幸いだ。
50代における生命保険の役割
50代は、一般的に子育てが終盤を迎えているケースが多く、教育資金が大きくかかる場合や、住宅ローンの返済といった、支出が大きくかさみやすい年代でもある。
また、定年退職も見え始めており、セカンドライフを見据えた準備も必要になってくるだろう。
一方で、50代は病気や介護といった身体的なリスクも高まり、その対策も重要になるだろう。
本章では、50代がどのようなライフステージを迎えるかを解説し、生命保険に加入してる割合について解説する。
50代が迎えるライフステージ
50代は、子どもの進学や住宅ローンの返済、自身の定年退職までの整理といったセカンドライフを見据えたライフステージが訪れる。
子どもの独立が見え始め、あとは自分たちのセカンドライフを見据えた生活基盤を整えて、そのための資金を確保する必要が生じるだろう。特に、住宅ローンの返済が定年以降も続くのか、繰り上げ返済ができるのかは大きなポイントとなる。
定年退職を迎えてから、住宅ローンをどのように返済するか計画しておくことが重要となる。
50代の生命保険加入率
公益財団法人生命保険文化センターが調査した「生活保障に関する調査」によると、50代の生命保険加入率は、以下の通りであった。
- 50歳代:男性86.9% 女性87.8%
- 全体:男性77.6% 女性81.5%
全ての年代別で見ると、50歳代は生命保険の加入率が最も高くなっている。生命保険に加入している割合が高くなっているということは、万が一のリスクが生じた場合に、保障を備えておかないと、これまでと同じ水準で生活できないと考えているからだろう。
では、50代はどのようなリスクを抱えているのか解説する。
50代が抱えるリスク
50代が抱えるリスクには、以下の項目がある。
- 死亡時のリスク:遺族への生活費や整理資金の確保
- 病気のリスク:病気やけがに対する治療費の確保
- 就業不能時のリスク:障害や働けなくなった場合の収入の補てん
- 介護のリスク:介護状態になった場合の費用の確保
- 老後のリスク:老後資金の準備
世帯主で万が一亡くなった場合、遺族が生活するための資金が不足する可能性がある。
そのため、自分の整理資金とあわせて生活費の確保を目的とした保障の準備が必要になる。
また、20代や30代と比較して、病気にかかるリスクも高まる。
一般的に、50代になると生活習慣病のリスクが高まり、男女ともに治療をする可能性が高い。
その場合の費用を確保するために、保険に加入することが重要である。
また、重篤な病気によって仕事ができず収入が減少するリスクも考慮しなければならない。
50代は、目の前のリスクだけでなく、介護資金や老後資金といった先々の資金を確保するために準備をする必要がある。
将来も見据えながらリスクへの対策が必要になる年代なので、幅広い観点で見直しを検討すると良いだろう。
どのようなリスクへの準備や対策が必要なのか分からない人は、保険の専門家への相談も検討しよう。
【50代男性向け】おすすめの生命保険と選び方
50代の男性が準備するおすすめの生命保険の選び方について解説する。
同じ50代の男性でも、属性によって準備しておく保険が異なる。
そのため、以下のケースに応じておすすめの生命保険や最適な選び方を解説する。
- 基本的に備えておくべき保障
- 既婚の場合
- 子どもがいる場合
ケースごとにどのような準備をするべきなのか、それぞれ確認しよう。
50代男性が基本的に備えておくべき保険
50代の男性が保険を検討する場合、基本的には以下のリスクに対して考慮する必要があるだろう。
- 病気を患った場合の治療費
- 亡くなった場合の整理資金
- 介護になった場合の資金
- 老後の生活資金
まずは、病気や介護といった不測の支出が生じて、貯蓄を削ってしまう可能性のあるリスクに対して備える必要があるだろう。
病気に対するリスクヘッジとしては、医療保険やがん保険、三大疾病に対する保険の準備が必要になる。
介護となった場合の資金は、介護保険から準備するケースと、貯蓄型の生命保険を活用して、介護資金を準備するケースがある。
また、老後資金の確保をするためには、個人年金保険や貯蓄型の生命保険を活用して準備しておくと良い。
以上から、未婚の50代男性は生活習慣病や介護に関する準備として医療保険や三大疾病の保険を準備する必要がある。
同じく、先々の生活資金を確保する目的で、個人年金保険や貯蓄型の生命保険を活用すると良いだろう。
50代既婚男性におすすめの保険
50代男性で既婚の場合、特に以下のリスクを追加して検討しておく必要がある。
- 病気を患った場合の収入補てん
- 働けなくなった場合の収入補てん
- 遺族の生活費
未婚男性と同じく、病気や介護といった不測の支出が生じて、貯蓄を削ってしまう可能性のあるリスクに対して備える必要があるだろう。
病気に対するリスクヘッジとしては、医療保険やがん保険、三大疾病に対する保険の準備が必要になる。
未婚の男性との違いは、遺族への生活費や収入の補てんを検討しておく必要がある。
遺族への生活費は収入保障保険、収入の補てんには就業不能保障保険を準備すると良い。
収入保障保険や就業不能保障保険は、世帯や資産の状況によって保障額が異なる。
また、未婚の男性と同じく老後資金を確保する目的にあたっては、個人年金保険や貯蓄型の生命保険を活用すると良い。
50代で子どもがいる男性におすすめの保険
子どもがいる世帯の場合、以下のポイントを踏まえてリスクヘッジしておく必要がある。
- 病気を患った場合の収入補てん
- 働けなくなった場合の収入補てん
- 遺族への生活費
- 教育資金の確保
既婚男性と同じく、病気や介護といった不測の支出が生じて、貯蓄を削ってしまう可能性のあるリスクに対して備える必要があるだろう。
病気に対するリスクヘッジとしては、医療保険やがん保険、三大疾病に対する保険の準備が必要になる。
また、遺族への生活費や収入の補てんを検討しておく必要がある。
遺族への生活費は収入保障保険、収入の補てんには就業不能保障保険を準備すると良い。
収入保障保険や就業不能保障保険は、世帯や資産の状況によって保障額が異なる。
教育資金や老後資金を確保する目的にあたっては、個人年金保険や貯蓄型の生命保険を活用すると良い。
【50代女性向け】おすすめの生命保険と選び方
50代の女性が準備するおすすめの生命保険の選び方について解説する。
一般的に、女性特有の病気に対する準備が必要である。女性がかかりやすい病気に、子宮がんや子宮筋腫、卵巣のう腫といった病気や、バセドウ病などの甲状腺に関する病気がある。
病気を治療する費用以外にも、女性疾病は個室に入る費用がかさみやすい。
そのため、通常の病気に比べると費用がかさみやすい。
こうした女性疾病に対するリスクヘッジには、医療保険に女性疾病特約を付加したものや、がん保険の準備が必要になる。
女性の場合、さらに以下のポイントに手厚く準備をしておく必要があるだろう。
- 介護資金の準備
- 老後資金の準備
- 相続資金の準備
ケースごとにどのように準備すべきか、それぞれ確認しよう。
介護資金を準備する50代女性におすすめの保険
50代女性は、先々の介護リスクに備えておく必要がある。内閣府男女共同参画局が発表した「男女共同参画白書 令和5年版」によると、要介護者の人数は男性256万5000人に対して、女性は396万9000人であった。
男性よりも介護になっている件数は多くなっている。また、女性の場合に問題視されているのは、配偶者と死別してひとり世帯になった後、介護状態になり、サポートが受けられなくなる点にある。
厚生労働省が2023年7月に発表した「令和4年簡易生命表の概況」では、男性の平均余命が81.05年に対して、女性は87.09年だった。
男性よりも女性が長生きするため、配偶者が亡くなった後に介護の必要性が生じるリスクが高い。
介護によって不測の支出が生じてしまい、結果的に貯蓄を削ってしまう可能性があるため、資産を減らさないように対策をする必要があるだろう。
介護保険に加入しておくほか、貯蓄型の生命保険で将来の介護資金を準備しておくと良いだろう。
老後資金を準備する50代女性におすすめの保険
先ほど解説した厚生労働省の平均余命の結果を見てもわかる通り、女性は長生きをする可能性が高いので、将来生活するための資金を男性よりもしっかりと蓄えておく必要があるだろう。
老後資金を確保する目的にあたっては、個人年金保険や貯蓄型の生命保険を活用すると良い。
とはいえ、どのように準備するのが最適なのかは、人によって異なる。そのため、保険の専門家に相談すると良いだろう。
相続資金を準備する50代女性におすすめの保険
男性より女性の寿命が長いため、子どもに相続する場合の相続対策も考えておく必要がある。
一般的に、夫婦のどちらかが先に亡くなった場合、配偶者が財産の殆どを相続することが多い。
配偶者の相続分は場合は、1億6000万円まで、もしくは法定相続分のどちらか大きい金額までが非課税で相続できる。
そのため、夫婦間で相続する場合、相続税が発生しない可能性が高い。
ただし、子どもが相続する場合は、以下の計算式で求められる金額が相続税の控除額となる。
いわゆる二次相続の場合は、配偶者の特別控除が無いため、相続税が発生しやすい。
そのため老後資金の準備とともに、どのように相続対策をすべきか相談すると良いだろう。
このように、いつ保険に加入するかで最適なプランは異なる。
年齢別におすすめの保険をまとめたこちらの記事も参考にしていただくと、より50代で気をつけるべきポイントへの理解も深まるだろう。
50代は健康リスクの高まりに応じた生命保険で安心を手に入れよう
本記事では、50代における生命保険の役割から、おすすめの保険とその選び方についてを男女別に解説した。
年齢を重ねるに連れ健康リスクは徐々に高まり、これにともない生命保険の必要性もまた高まる。
しかしながら、一口に生命保険と言っても数多くの保険会社やプランが存在する。
その中で、年齢だけでなく、それぞれのライフステージに合わせて自分が求める保障内容を備えた保険に入ることが求められるのだ。
今回紹介したおすすめ商品や保険選びのポイントを参考に、あなたに合った保険を見つけてほしい。
このように、何より重要なことは、保険の特徴を理解し、また自分自身の生活環境や経済状況、健康状態を考慮して保険を選ぶことだ。
そのため、どの保険に入るべきかの判断に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、あなたに必要な保険を的確に選択することができるはずだ。
また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
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