- 終身保険に加入するメリットが知りたい
- 終身保険を選ぶ際のポイントが知りたい
- おすすめの終身保険が知りたい
終身保険には、生涯にわたる保障を備えることができるという特徴がある。
一生涯の保障という安心感から、加入を検討しているという方も多いだろう。
そこで本記事では、終身保険のメリットや保険選びのポイント、さらにおすすめの終身保険をランキング形式で紹介する。
自分に合った終身保険を見つけるためにも、ぜひ参考にしてほしい。
終身保険を利用するメリットとは
死亡保険には、終身保険と定期保険の2種類がある。
このうち、終身保険を利用するとどのようなメリットがあるのだろうか。
また、定期保険とはどのような違いがあるのか気になる方も多いだろう。
そこでまずは2つの保険の違いについて解説していく。
また、終身保険を利用するメリットと注意点についても解説する。
保険期間の説明
双方の保険の大きく異なる点が保険期間である。
それぞれ説明していく。
終身保険の保険期間
終身保険の保険期間は一生涯である。払込が終了しても解約しない限り保障がずっと続くのが特徴だ。
いつ死亡しても確実に死亡保険金が支払われるので安心できるポイントと言えるだろう。
定期保険の保険期間
一方定期保険の保険期間は10年、15年、20年など一定期間となり、加入時に選択することが可能だ。
更新することで引き続き保険期間を伸ばすことができるが、最長で80歳まで、90歳までと決められている商品がほとんどである。
終身保険を利用するメリット
終身保険のメリットとしてあげられるのは下記の4つである。
- 保障が一生涯続く
- 保険料が上がらない
- 解約返戻金が受け取れる
- 生命保険料控除が活用できる
保障が一生涯続く
終身保険とは更新や満期がなく、一生涯にわたって保障が続くのがメリットだ。
年齢や加入してからの年数に関わらず、必ず保険金を受け取ることが可能である。
いつ死亡しても保険金が支払われるため、家族に残したい気持ちが強い人におすすめだ。
また、終身保険は貯蓄性もあるため、一生涯の保障を確保しながら運用できるのもメリットである。
保険料が上がらない
終身保険は保険料が上がらず一定であることもメリットと言えるだろう。
たとえば定期保険は更新がくるたびに保険料が高くなるため、保険料によっては解約したり保障を下げたりする可能性も出てくる。
年齢が上がり健康リスクが高くなる時期に解約や保障を下げることになるのだ。
しかし終身保険であれば保険料が上がる心配をせずに保障をもち続けることが可能だ。
解約返戻金が受け取れる
終身保険は解約返戻金があるのも大きな魅力である。
そのため、子どもの教育費や老後資金などの準備に活用できるのがメリットだ。
ただし、加入し短期間で解約した場合は大きく元本割れするため、解約する時期には注意が必要だ。
解約返戻金があるのは終身保険のように貯蓄性がある商品に限られているため、定期保険にはない大きなメリットである。
生命保険料控除が活用できる
終身保険に加入すると、保険料控除の対象となる。
保険会社に支払う保険料の金額を、所得金額から差し引くことが可能だ。
終身保険は一般生命保険料控除に分類されるので、保障を確保し貯蓄をしながら、所得税と住民税を安くすることができる。
終身保険を利用する際の注意点
終身保険を利用する際の注意点は下記のとおりだ。
- 早期解約を避けるために保険料の設定に注意する
- 低解約返戻金型終身保険は、途中解約しても返戻金が少ない
- 変額や外貨建てなどの積立型終身保険は損失が出る可能性がある
- 終身医療保険は保険を乗り換えた方が良い場合もある
詳しく解説するのでぜひ参考にしてほしい。
早期解約を避けるために保険料の設定に注意する
終身保険を利用するうえで絶対に避けたいのが早期解約である。
早期解約をした場合、保険料より解約返戻金が大きく下回るからだ。
そのため、確実に支払い続けられる保険料に設定することが重要である。
終身保険は定期保険と比べると保険料が高くなりやすいため注意が必要だ。
たとえば、これから収入が下がる可能性がある、子どもが生まれる可能性がある、家や車などの大きな出費を予定しているという方は、将来的な支出も踏まえて保険料を設定しよう。
低解約返戻金型終身保険は、途中解約しても返戻金が少ない
低解約返戻金型終身保険に加入する場合は、途中解約しても返戻金が少ないため注意が必要だ。
払込期間までの解約返戻金を低く設定して保険料を割安にしているのが、低解約返戻金型終身保険の仕組みである。
そのため、支払い途中で解約すると、通常の終身保険よりも解約返戻金が少なくなることを理解しなければならない。
変額や外貨建てなどの積立型終身保険は損失が出る可能性がある
変額終身保険や外貨建て終身保険などを検討する際は、元本割れのリスクについて理解すべきだ。
これらの終身保険は運用実績や為替によって解約返戻金や死亡保険金の額が大きく変動する可能性がある。
そのため、損失が出ることを十分に理解すべきである。
「絶対に損したくない」という方にはおすすめできない終身保険だ。
終身医療は保険を乗り換えた方が良い場合もある
死亡保障のみの終身保険は、基本的に見直す必要はない。
しかし、終身医療は場合によっては乗り換えた方が良いこともある。
たとえば医療技術の発達で新商品が販売され、魅力的な商品だった場合は、検討するのも良いだろう。
定期保険のように更新がないため、保険を見直すタイミングがないことが終身保険の弱点とも言える。
商品に固執せず、柔軟に対応することが重要だろう。
また、以下の記事では死亡保険を含む生命保険について、基本情報をおさらいしている。改めて概要を整理しておきたいという方がいればチェックしていただきたい。
自分に適した終身保険を見つけるポイント
自分に適した商品を見つけるポイントについて解説していく。
重要なのは下記の3つである。
- 必要な保障金額を自身や家族の生活・経済状況から判断する
- 保険料が高額になりすぎないようにする
- 特約の必要性を事前に考えておく
これから終身保険の加入を考えている方はぜひ参考にしてほしい。
必要な保障金額を自身や家族の生活・経済状況から判断する
終身保険に加入する際「どのくらいの保障金額にするのか」は重要なポイントとなる。
自身や家族の経済状況で判断しよう。たとえば家計収入、支出を把握する、子どもがいる場合は教育費にいくらかかるか調べる、将来的に起こりうる支出の増減(住宅ローンや車のローンなど)を計算するなどだ。
また、子どもの人数や配偶者の雇用形態も考慮し、必要な保障金額を判断しよう。
保険料が高額になりすぎないようにする
死亡保障を確保するのも大事だが、保障金額を大きくしすぎると保険料が高額になるため注意が必要だ。
短期間で解約した場合、保障がなくなるうえに元本割れするリスクが高くなるからである。
家計支出を把握し、無理なく支払い続けられる保険料に設定しよう。
特約の必要性を事前に考えておく
終身保険にはさまざまな特約を付加することができる。
商品により異なるが、代表的な特約は下記のとおりだ。
がん特約 | がんと診断されたときや入院、手術、抗がん剤治療や放射線治療を受けたときに給付金が支給される。 |
---|---|
三大疾病特約 | 三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)により所定の状態になったときに給付金が支給される。 |
定期保険特約 | 一定期間の死亡保障の上乗せ。子どもが成人するまでの間や退職するまでの間などの一定期間大きな死亡保障を確保できる。 |
女性疾病特約 | 女性特有の疾病による入院や手術をしたときに給付金が支給される。 |
入院特約 | 病気やケガで入院や手術をしたときに給付金が支給される。 |
通院特約 | 病気治療のために通院したときに給付金が支給される。 |
病気やケガをした際の保障を自由に付加することが可能だ。
終身保険にどの程度の特約を付加するかは、他の生命保険の加入状況や年齢、性別によって異なる。
そのため、加入を検討する前に特約の必要性について考えるべきだ。
人気の終身保険をランキング形式で紹介
ここからは終身保険をランキング形式で紹介する。
それぞれの特徴や魅力を理解し、ぜひ自分に適した商品を見つけてほしい。
【第1位】オリックス生命「終身保険RISE」
オリックス生命の終身保険RISEは、高い返戻率が魅力の終身保険である。
低解約返戻金型の終身保険のため、払込が終わるまでの解約返戻金が少ない代わりに、保険料を抑えられるのが特徴だ。
計画的な貯蓄ができるうえに、一生涯の死亡保障と高度障害保障を確保することが可能である。
契約できる年齢が払込期間によって細かく設定されているのもポイントだ。加入する際はしっかり確認しよう。
30歳男性、保険金額300万円、払込期間15年、月払保険料11,526円の場合の解約返戻金シミュレーションは下記のとおりだ。
加入後年数 | 保険料総額(円) | 解約返戻金(円) | 返戻率 |
---|---|---|---|
5 | 691,560 | 461,820 | 66.7% |
10 | 1,383,120 | 977,670 | 70.6% |
15 | 2,074,680 | 1,506,630 | 72.6% |
払込終了後 | 2,074,680 | 2,153,790 | 103.8% |
20 | 2,074,680 | 2,241,870 | 108.0% |
15年間で払込を終えると、解約金が増えていくことが確認できるだろう。
そのため、まとまった資金が必要なときに解約返戻金を受け取り、子どもの学費や老後資金に充てることが可能だ。
払込期間を10年にすると、さらに返戻率が高くなる。
30歳男性、保険金額300万円、払込期間10年、月払保険料17,109円の解約返戻金シミュレーションは下記のとおりである。
加入後年数 | 保険料総額(円) | 解約返戻金(円) | 返戻率 |
---|---|---|---|
5 | 1,026,540 | 689,040 | 67.1% |
10 | 2,053,080 | 1,445,550 | 70.4% |
払込終了 | 2,053,080 | 2,066,520 | 100.6% |
15 | 2,053,080 | 2,152,320 | 104.8% |
20 | 2,053,080 | 2,241,870 | 109.1% |
払込期間を短くすることで、より多くの解約返戻金を受け取ることが可能だ。
保障を確保しながら、将来に向けて確実に貯蓄したい方におすすめの終身保険である。
【第2位】三井住友海上あいおい生命「&LIFE」
三井住友海上あいおい生命の「&LIFE」は低解約返戻金型の積立利率変動型終身保険だ。
払込期間中の解約返戻金を抑えることで、割安な保険料を提供している。保険料の払込が終わると解約返戻金が増えるのが魅力だ。
また、払込終了後は下記のように保障内容を変更できる。
- 死亡保障継続
- 死亡保障のすべて、または一部を年金に変更
- 死亡保障のすべて、または一部を介護年金に変更
積立利率は毎月見直しされるが、年1.25%の最低保障があるため安心して運用することができるだろう。
30歳男性、保険金額1,000万円、保険期間終身、保険料払込期間60歳満了、保険料払込免除特約付きの月額保険料は21,745円である。
積立利率や経過年数ごとの詳細は下記で確認してほしい。
年齢 | 払込保険料 (累計) | 積立利率1.25% 解約返戻金 | 積立利率2.25% 解約返戻金 | 積立利率3.25% 解約返戻金 |
---|---|---|---|---|
35 | 1,304,700 | 約76万円 | 約78万円 | 約81万円 |
40 | 2,609,400 | 167万円 | 178万円 | 190万円 |
45 | 3,914,100 | 258万円 | 285万円 | 314万円 |
50 | 5,218,800 | 353万円 | 404万円 | 461万円 |
55 | 6,523,500 | 453万円 | 537万円 | 636万円 |
60 | 7,828,200 | 560万円 | 689万円 | 845万円 |
65 | 7,828,200 | 833万円 | 1,016万円 | 1,246万円 |
70 | 7,828,200 | 865万円 | 1,108万円 | 1,427万円 |
このように積立利率が高いと、払い込んだ保険料よりも300万円以上多くの解約返戻金が受け取れるのが最大の魅力だ。
【第3位】楽天生命「スーパー終身保険ずっとあんしん」
楽天生命の「スーパー終身保険ずっとあんしん」は、安価な保険料で一生涯の死亡保障と高度障害保障の確保が可能である。
低解約返戻金型終身保険のため、払込が終わるまでに解約すると解約返戻金が少ない点に留意しよう。
また保険料の支払いで楽天ポイントが貯まり、保険料の支払いにもポイントを使えるといった、楽天ならではのサービスがあるのも魅力だ。
30歳男性、保険金額300万円、払込終身で月払保険料は3,990円である。
ランキングだけで決めてはいけない!あなたに合った終身保険を選ぼう
本記事では、終身保険のメリットや保険選びのポイント、さらにおすすめの終身保険をランキング形式で解説を行った。
終身保険は保障が生涯にわたって続くことと、資産運用ができるため将来へ向けての資金準備にも活用できるのがメリットだ。
自分に適した終身保険を選ぶには、自身や家族の生活状況から保障額を計算しておくなどいくつかポイントがある。
おすすめの終身保険についても紹介したが、あくまで一例であり、大切なことはあなたにとって最適な保険を見つけることだ。
そのため、保険選びに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することをおすすめする。
専門的なアドバイスを受けることで自分に必要な保険を見つけることができるだろう。
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