- GMOクリック証券(FXネオ)とLIGHT FXの違いが知りたい
- それぞれのメリットを知りたい
- どちらを選べばいいのかわからない
GMOクリック証券(FXネオ)とLIGHT FXは、どちらも人気のFX口座という点は共通しているが、両者は異なる特徴と強みを持ち、トレーダーの取引スタイルや目標によって最適な選択肢が変わってくる。
本記事では、この2つのFXサービスを徹底的に比較検証し、それぞれの強みと特徴を浮き彫りにする。
新規にFXを始めようとする方はもちろん、二つ目・三つ目のFX口座を検討する上級者まで、幅広い層のニーズに応える情報提供を目指した記事だ。
本記事を通じて、自身の取引スタイルと目標に最適なFXサービスを選択する一助となれば幸いである。
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GMOクリック証券(FXネオ)とLIGHT FXの主な違い
ここでは、FXネオとLIGHT FXの違いを確認する。まず、サービス全体における違いを概観した上で、スプレッド、スワップポイント、および取引ツールについて、それぞれに分析を加える。
FXネオとLIGHT FXの主要項目を比較
以下に、FXネオとLIGHT FXの主な相違点を表形式で整理した。
項目 | GMOクリック証券(FXネオ) | LIGHT FX |
---|---|---|
取引時間 (夏時間は除く) | 月曜07:00〜土曜午前07:00 | 月曜07:00〜土曜06:50 |
取扱通貨ペア | 26通貨ペア (通常銘柄20、ラージ銘柄6) | 46通貨ペア (LIGHTペア12、ラージ1含む) |
取引単位 | 1,000通貨単位 (0.1Lot) ※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10,000通貨単位 | 1,000通貨単位 (0.1Lot) ※ロシアルーブル/円、ハンガリーフォリント/円は、1Lot=10,000通貨 |
レバレッジ | 最大25倍 | 最大25倍(RUB/JPY、TRY/JPY、TRY/JPY LIGHTは10倍) |
スプレッド以外の手数料 | ロスカット手数料以外は無料 | 無料 |
ロスカット手数料 | 強制決済があった場合、1万通貨単位あたり500円 例外あり | なし |
ロスカット水準 | 時価評価総額が取引金額の2%を下回った場合 (証拠金維持率50%) | 証拠金維持率100%以下 |
必要証拠金 | 取引金額の4%相当の日本円 | 該当通貨ペアのリアルタイムレート×数量(通貨)÷レバレッジ |
1注文あたり最大数量 | 通常銘柄:100万通貨 ラージ銘柄:200万通貨 | LIGHTペアは20Lot(20万通貨) 通常ペア100Lot (100万通貨、ただし南アフリカランド/円、メキシコペソ/円は200Lot) 米ドル/円ラージは300Lot |
新規建て取引上限 | 通常銘柄: 通貨ペアごとに5,000万通貨 ラージ銘柄: 通貨ペアごとに3億通貨 | 各通貨ペアごとに50,000Lot (5億通貨) |
建玉上限 | 全通貨ペア合計4,000万通貨 | 全通貨ペア合計5,000Lot (5,000万通貨) |
注文タイプ | 成行 指値 逆指値 IFD OCO IFD-OCO | 成行 指値 逆指値 IFD OCO IFO 時間成行 一括決済 ※ IFO(If Order)はIFD-OCOとほぼ同じ |
サービス開始 | 2006年「FXネオ(店頭外国為替証拠金取引)」サービス開始 | 2018年「LIGHT FX」をリリース |
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全体的な設計から、GMOクリック証券(FXネオ)はリスクを取りつつ大口取引を行いたい投資家に適しており、LIGHT FXは柔軟な取引戦略を実行したい投資家に向いていると言えそうだ。
スプレッド
FXネオもLIGHT FXも、主要通貨ペアの「原則固定スプレッド」に関しては、他FX口座と同等レベルで大きな差はない。
ただし、FXネオの方が「原則固定」の適用時間帯が長く、LIGHT FXの方が取扱通貨ペアの選択肢が多い。
また、LIGHT FXには独自の「LIGHTペア」というカテゴリがある。
LIGHTペアとは、「1取引の最大発注数量が20Lot、取引上限が通貨ペア別で300Lot」という制限内なら、お得に取引できるというものだ。
FXネオ | LIGHT FX (通常の通貨ペア) | LIGHT FX (LIGHTペア) | |
時間帯 | 午前9時~翌午前3:00 | AM8:00~翌午前5:00 | AM8:00~翌午前5:00 |
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.18銭 |
ユーロ/円 | 0.4銭 | 0.4銭 | 0.38銭 |
英ポンド/円 | 0.9銭 | 0.9銭 | 0.88銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭 | 0.5銭 | 0.48銭 |
ニュージーランドドル/円 | 0.7銭 | 0.7銭 | 0.68銭 |
カナダドル/円 | 0.6銭 | 1.5銭 | ー |
スイスフラン/円 | 0.8銭(午前9時~翌午前3:00以外は10銭) | 1.5銭 | ー |
南アフリカランド/円 | 0.9銭 | 0.9銭 | 0.88銭 |
メキシコペソ/円 | 0.2銭 | 0.3銭 | 0.18銭 |
チェココルナ/円 | ー | 0.2銭 | 0.18銭 |
トルコリラ/円 | 1.4銭(原則固定)(午前9時~翌午前3:00) 3.9銭(左記以外の時間帯) | 1.6銭 | 1.58銭 |
ハンガリーフォリント/円 | ー | 0.6銭 | 0.58銭 |
ユーロ/米ドル | 0.3pips | 0.3pips | 0.28pips |
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通常より多い数量が発注できる「ラージ銘柄」については、LIGHT FXは米ドル/円のみが対象で、スプレッドは「0.6銭」。
FXネオは、6銘柄(米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、ユーロ/米ドル、ポンド/米ドル)で、原則固定スプレッドの対象外である。
スワップポイント
以下は、2024年7月11日における2口座のスワップポイント実績である。
2024年7月11日のスワップポイント
FXネオ | LIGHT FX(通常) | LIGHT FX(LIGHTペア) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | |
米ドル/円 | 244 | -244 | 230 | -230 | 240 | -240 |
ユーロ/円 | 237 | -237 | 237 | -237 | 237 | -237 |
英ポンド/円 | 301 | -301 | 290 | -290 | 305 | -305 |
豪ドル/円 | 168 | -168 | 135 | -135 | 135 | -135 |
ニュージーランドドル/円 | 140 | -140 | 135 | -135 | 135 | -135 |
南アフリカランド/円 | ★200 | ★-200 | 18.1 | -18.1 | 20.1 | -20.1 |
メキシコペソ/円 | ★280 | ★-280 | 25.1 | -25.1 | 26.5 | -26.5 |
トルコリラ/円 | 46 | -46 | 38.1 | -38.1 | 40 | -40 |
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LIGHTペアのスワップポイントも高水準ではあるが、全体的に見ればFXネオの優位性が際立っている。
とはいえ、★表示はFXネオで展開されている「スワップポイント増量キャンペーン」を反映しているので、単純比較すべきではない。
また、スワップポイントは日々変動するため、1日の結果だけに依存せず、定期的にチェックして総合的に判断するべきである。
取引ツール
FXネオとLIGHT FXでは、取引ツールは、設計思想そのものに違いがある。
FXネオの取引ツールは、独自設計による高機能が特徴であり、日本のFXトレーダーが求めるほぼすべての要素をカバーしている。
また、PLATINUM CHARTを使用すれば、FXネオとCFDを連携させ、TOPIX、債券、商品などとの相関分析が可能である。さらに、スマートウォッチ対応もあり、利便性の高さも魅力である。
一方、LIGHT FXのツールはシンプルな設計で、PC版はブラウザベースのみの提供である。
しかし、人気のTradingViewを搭載するなど、サードパーティの力を使ってツールの魅力を高めている。
高度なチャート分析を求めるトレーダーにとっては、選択肢の一つに加える強力な理由となるだろう。
いずれも、チャートからの注文や、いわゆる「スピード注文(ワンクリックで即時に行う注文)」への対応もあり、十分な機能は揃っている。
機能の優劣を単純に比較することにあまり意味はなく、トレーダーとしてのニーズや取引スタイルに応じて選ぶことが重要となる。
GMOクリック証券(FXネオ)とLIGHT FXのメリット・デメリット
ここまでの情報に基づき、FXネオとLIGHT FXのメリットとデメリットの形で整理していく。
FXネオとLIGHT FXのメリット
以下に、それぞれのFX口座を利用することで得られるメリットをまとめた。
FXネオのメリット | LIGHT FXのメリット |
---|---|
スワップポイントが高水準 原則固定スプレッドの適用時間が長い ロスカット水準が低め(50%)で、より積極的な取引が可能 ラージ銘柄の取扱通貨ペアが多い PLATINUM CHARTで、CFDとの連携や相関分析が可能 デモ取引は、スマホ、PCアプリ、およびブラウザで提供がある GMOグループの他サービスとの連携可能 スマートウォッチ対応のアプリがある | LIGHTペアでよりお得に取引できる 取扱通貨ペアが46と多く、より多くの取引機会がある TradingViewが利用できる 高金利通貨ペアも原則固定スプレッドで取引できる ロスカット手数料が発生しない 取引上限が高めに設定されている 一括決済機能や時間成行注文が利用できる リアルな売買比率や価格分布の閲覧が可能 |
FXネオとLIGHT FXのデメリット
続いて、それぞれのFX口座を利用する場合のデメリットについても整理する。
FXネオのデメリット | LIGHT FXのデメリット |
---|---|
ロスカット時に手数料が発生する 取扱通貨ペアが比較的少ない(26通貨ペア) 原則固定スプレッドが提示されるマイナー通貨は少なめ 取引上限の設定が(LIGHT FXに比べると)低め 取引ツールが高機能すぎて使いにくい場合がある LIGHTペアのような特別な取引条件の通貨ペアがない | デモ取引機能がない ラージ銘柄が米ドル/円のみ ロスカット水準が比較的高い(証拠金維持率100%) 取引ツールがシンプルすぎ。物足りないと感じる人もいる PC版がブラウザベースのみで不安がある |
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FXネオとLIGHT FXの違いを分析
総じて、FXネオはより専門的で洗練されたサービスを、LIGHT FXは幅広いニーズに応える柔軟なサービスを提供していると分析できる。
FXネオは、より経験豊富で積極的な取引を好むトレーダーがターゲットという印象だ。
ラージ銘柄の充実や低めのロスカット水準は、大口取引や高リスク・高リターンの戦略実践を支援する意向が感じられる。
また、GMOグループの一員として、総合的な金融サービスの一環としてFX取引を位置づけていることが伺える。
一方、LIGHT FXは、より幅広いトレーダー層を対象としているようである。
ロスカット手数料が発生しない点や、高い取引上限の設定、TradingViewの搭載など、柔軟な取引戦略をサポートする機能が充実している。
さらに、リアルな売買比率や価格分布の閲覧が可能な点も、トレーダーにとって有益である。
GMOクリック証券(FXネオ)とLIGHT FXはどちらを選ぶべきか
ここでは、FXネオとLIGHT FXのどちらを選ぶべきか迷っている方のために、意思決定に役立つ情報を提供する。
まず、一般的なFX口座の選定プロセスを紹介し、その上で各口座に向いているトレーダータイプについて考察する。
FX口座の候補を比較・検討するステップ
以下は、FX口座を比較し選択する際のステップである。
自己分析
まず、自身の取引スタイル、投資目的、リスク許容度、取引頻度などを明確にする。これは、ここからの検討の基礎となるため、まず最初に行って欲しい。
重要な選択基準の特定
自己分析に基づき、最も重視する要素(例:スプレッド、使いやすさ、取引ツールの機能性など)を3〜5つ選定する。
取引コストおよびその他の条件の比較
スプレッドや手数料を詳細に比較する。このとき、取引頻度や取引量を想定して、かかるコストを計算してみることが大切だ。
また、レバレッジ、最小取引単位、通貨ペア、注文方法なども比較しよう。
取引環境の評価
取引プラットフォームの使いやすさ、モバイル対応、チャートツールの充実度などを確認する。
さらに、経済指標や市場分析レポートなど、情報提供や教育コンテンツなどの充実度も評価しておこう。
資金管理機能の評価
ロスカットルール、追証制度、資金の入出金の容易さなどを確認する。
信頼性と安全性の確認
会社の財務状況、規制遵守状況、顧客資産の分別管理などを調べる。長期的な取引を考える上で、業者の信頼性は最重要事項だ。
これに加えて、ユーザーの評価や口コミも確認しておくと良い。
GMOクリック証券(FXネオ)がおすすめな人
以下のようなトレーダーには、GMOクリック証券(FXネオ)は魅力的な選択肢となり得る。
- FXネオは、ロスカット水準が比較的低く(証拠金維持率50%)設定されている。積極的なポジション管理を行いたいトレーダーに向いている
- ラージ銘柄が充実しているため、大口取引を行うトレーダーも満足できる
- FXネオは比較的高水準のスワップポイントを提供しているため、スワップ収益を重視する長期保有戦略のトレーダーにも適している
- 独自設計の高機能なチャート分析を、安定的な環境で利用したいトレーダーに向いている
- FXネオなら、スマホでもPCでも、本番に近い環境でデモ取引ができる
LIGHT FXがおすすめな人
一方、LIGHT FXは、以下のようなトレーダーに適していると考えられる。
- LIGHT FXは46通貨ペアを提供しており、より多様な通貨ペアで取引したい投資家に適している
- LIGHTペアの提供や高金利通貨ペアでの固定スプレッドなど、ロスカット手数料が発生しないなど、取引コストを抑えたいトレーダー向きである
- 取引上限が高めに設定されているため、短期間に多くの取引を行うトレーダーに適している
- TradingViewを利用可能であり、高度なチャート分析を行いたいトレーダーに適している
- ロスカット水準が比較的高く(証拠金維持率100%)リスク管理を慎重に行いたいトレーダーに適している
GMOクリック証券(FXネオ) vs LIGHT FX:違いを知って、最適なFX口座を選ぼう!
GMOクリック証券(FXネオ)とLIGHT FXは、どちらも優良なFX口座だが、サービス設計については根本的に大きく異なっている。
よって、細かな優劣を比較する前に、自己分析を行い、自分がどんな要素を重視するのか明らかにしておくことが大切だ。
違いだけでなく強みや弱みを理解することで、サービスごとの良い点を存分に活用できるはずである。
どちらの口座も、スマホで簡単に口座開設できる。まずは口座を開設してみて、実際のツールの使い勝手を確認してみてはどうだろうか。
自分に合った口座を見つける、良い一歩になるだろう。
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GMOクリック証券(FXネオ)とLIGHT FXの違いに関するQ&A
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