- LINE FX とSBI FXトレードの違いが知りたい
- それぞれのメリットを知りたい
- どちらを選べばいいのか分からない
LINE FX とSBI FXトレードはどちらも、業界最狭級のスプレッドで、初心者にもおすすめのFX口座だ。しかし、細かいところで異なる点が多い。
そこで本記事では、LINE FX とSBI FXトレードの違いを解説する。
それぞれの特徴やメリット、選び方などを知り、FX口座選びの参考にしてみてほしい。
LINE FX とSBI FXトレードの主な違い
それでは早速、LINE FX とSBI FXトレードの主な違いを解説していこう。
主に取扱通貨ペア、スプレッドに違いがある。
取扱通貨ペアの違い
通貨ペアとは、外貨/円や外貨/外貨のように、2つの通貨の組み合わせを意味する。
FXの取引では通貨ペアを選び、売買することで利益を狙うのが一般的だ。
では、LINE FX とSBI FXトレードの取扱通貨ペアを見てみよう。
LINE FX(23通貨ペア) | SBI FXトレード(34通貨ペア) |
---|---|
米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 カナダドル/円 スイスフラン/円 南アフリカランド/円 メキシコペソ/円 トルコリラ/円 ユーロ/米ドル 英ポンド/米ドル 豪ドル/米ドル NZドル/米ドル ユーロ/英ポンド ユーロ/豪ドル 英ポンド/豪ドル ユーロ「/NZドル 英ポンド/NZドル 豪ドル/NZドル 米ドル/スイスフラン ユーロ/スイスフラン 英ポンド/スイスフラン | 米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 カナダドル/円 スイスフラン/円 南アフリカランド/円 ユーロ/英ポンド トルコリラ/円 中国人民元/円 韓国ウオン/円 香港ドル/円 ロシアルーブル/円 ブラジルレアル/円 ポーランドズロチ/円 スウェーデンクローナ/円 ノルウェークローネ/円 メキシコペソ/円 シンガポールドル/円 ユーロ/米ドル 英ポンド/米ドル 豪ドル/米ドル NZドル/米ドル 米ドル/カナダドル 米ドル/スイスフラン 米ドル/中国人民元 ユーロ/豪ドル ユーロ/NZドル ユーロ/スイスフラン 英ポンド/豪ドル 英ポンド/スイスフラン 豪ドル/NZドル 豪ドル/スイスフラン |
通貨ペアで見ると、SBI FXトレードの方が圧倒的に多い。
外貨/円の通貨ペアが豊富で、幅広い通貨に投資できるのがSBI FXトレードの魅力だ。
一方、LINE FXは取扱通貨ペアの数こそ少ないが、英ポンド/NZドルなどSBI FXトレードでは取り扱っていない通貨ペアがある。
そのため、LINE FX とSBI FXトレードで迷ったら「どの通貨ペアで取引したいか?」を一つの基準にするといいだろう。
スプレッドの違い
スプレッドとは、通貨ペアにおける買い・売りの差額を意味する。
外貨/円の通貨ペアの場合、基本的には買いが安く、売りが高く設定されている。
取引ごとにスプレッドが発生するので、FXにおける実質的な取引コストと言っていい。
では、LINE FX とSBI FXトレードのスプレッドを比較してみよう。
FX口座 | LINE FX | SBI FXトレード |
---|---|---|
米ドル/円 | 0.2銭(午前5:00〜午前9:00は3.6銭) | 0.18銭 |
ユーロ/円 | 0.4銭(午前5:00〜午前9:00は10.0銭) | 0.38銭 |
英ポンド/円 | 0.7銭(午前5:00〜午前9:00は12.0銭) | 0.88銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭(午前5:00〜午前9:00は12.0銭) | 0.48銭 |
NZドル/円 | 0.7銭(午前5:00〜午前9:00は12.0銭) | 0.68銭 |
カナダドル/円 | 0.6銭(午前5:00〜午前9:00は11.0銭) | 0.58銭 |
スイスフラン/円 | 1.6銭(午前5:00〜午前9:00は14.0銭) | 0.78銭 |
どちらも業界最狭級ではあるが、SBI FXトレードの方が全体としてスプレッドが狭い。
ちなみにスプレッドの単位は「銭」または「pips」で表される。
スプレッドは1万通貨あたりの金額なので、たとえば米ドル/円を取引した場合、LINE FXなら20円、SBI FXトレードなら18円のコストがかかるということだ。
カナダドル/円にいたっては1.0銭以上の開きがあるため、SBI FXトレードのスプレッドがいかに安いかがわかるだろう。
一方で、英ポンド/円を取引したいならLINE FXの方が安い。
取引あたりのスプレッドは小さなものだが、取引回数・取引通貨量が増えるほどスプレッドは大きくなる。
将来的な取引数・通貨量の増加を見越して、全体的にスプレッドの安いSBI FXトレードを選ぶのも一つの考え方だ。
LINE FX とSBI FXトレードの基本情報
LINE FX とSBI FXトレードの基本情報を紹介する。
FX口座 | LINE FX | SBI FXトレード |
---|---|---|
取引手数料 | 無料 | 無料 |
自動売買手数料 | 自動売買なし | 自動売買なし |
ロスカット手数料※1 | 無料 | 無料 |
取引通貨単位 | 1,000通貨 | 1通貨 |
通貨ペア | 23通貨ペア | 34通貨ペア |
スプレッド | ||
米ドル/円 | 0.2銭(午前5:00〜午前9:00は3.6銭) | 0.18銭 |
ユーロ/円 | 0.4銭(午前5:00〜午前9:00は10.0銭) | 0.38銭 |
英ポンド/円 | 0.7銭(午前5:00〜午前9:00は12.0銭) | 0.88銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭(午前5:00〜午前9:00は12.0銭) | 0.48銭 |
NZドル/円 | 0.7銭(午前5:00〜午前9:00は12.0銭) | 0.68銭 |
カナダドル/円 | 0.6銭(午前5:00〜午前9:00は11.0銭) | 0.58銭 |
スイスフラン/円 | 1.6銭(午前5:00〜午前9:00は14.0銭) | 0.78銭 |
取引可能時間※2 | 月曜午前7:00〜土曜午前6:50 | 月曜午前7:00〜土曜午前6:30 |
口座開設日数 | 最短当日 | 最短当日 |
PCツール | ◯ | ◯ |
スマホツール | ◯ | ◯ |
証券会社 | LINE証券 | SBI FXトレード |
※2 米国サマータイムの際は1時間繰り上げ
取扱通貨ペアとスプレッド以外に目立った違いはないように思えるが、実はSBI FXトレードは「1通貨単位」で取引できる数少ないFX口座だ。
通常は1,000通貨単位、または1万通貨単位で取引される。1,000通貨単位の場合、米ドル/円の取引なら最低でも15万6,000円の資金が必要だ(レバレッジなし、1ドル=156円として)。
一方、SBI FXトレードなら最低156円あればFXを始められるため、LINE FXに比べて必要資金は1,000分の1で済む。
もちろん、大きな金額を取引しなければリターンは少ないが、まずは安心して取引したい初心者には嬉しいポイントだ。
LINE FXとSBI FXトレードのそれぞれの特徴とメリット
続いて、LINE FXとSBI FXトレードのそれぞれの特徴とメリットを紹介する。
2つの違いをより詳しく知り、FX口座選びの参考にしよう。
LINE FXの特徴とメリット
LINE FXの特徴は「手軽さ」と「スマホアプリの使いやすさ」にある。
たとえばLINE FXなら、為替レートや経済指標の変動をLINE上でお知らせしてくれる機能がある。
LINEは日本人に欠かせないコミュニケーションツールなので、使い慣れたLINE上で取引に関わるさまざまな情報を受け取れるのは、非常にありがたい。
スマホアプリの使いやすさにも定評がある。シンプルな画面設計により初心者でも扱いやすく、それでいてFXに十分な機能を備えている。
また、細かいポイントになるが「横チャートが見やすい」のも大きなメリットだ。
LINE FXスマホアプリの横チャート
チャートを見ながら取引したい人にとって、スマホアプリの横チャートは重要だ。
LINE FXのそれは直感的に理解しやすい設計になっているので、他のFX口座のスマホアプリに比べて使いやすい。
SBI FXトレードスマホアプリの横チャート
実際に比較してみるとわかるが、LINE FXスマホアプリの横チャートは要素が詰まりすぎていないのが大きな特徴だ。
リアルタイム性が重要なFXにおいては、この使いやすさが大きな差になることもあるのだ。
SBI FXトレードの特徴とメリット
SBI FXトレードの特徴はやはり「業界最狭級のスプレッド」にある。
改めてSBI FXトレードのスプレッドを、他のFXと比較してみよう。
FX口座 | SBI FXトレード | LINE FX | GMOクリック証券(FXネオ) |
---|---|---|---|
米ドル/円 | 0.18銭 | 0.2銭(午前5:00〜午前9:00は3.6銭) | 0.2銭原則固定 |
ユーロ/円 | 0.38銭 | 0.4銭(午前5:00〜午前9:00は10.0銭) | 0.4銭原則固定 |
英ポンド/円 | 0.88銭 | 0.7銭(午前5:00〜午前9:00は12.0銭) | 0.9銭原則固定 |
豪ドル/円 | 0.48銭 | 0.5銭(午前5:00〜午前9:00は12.0銭) | 0.5銭原則固定 |
NZドル/円 | 0.68銭 | 0.7銭(午前5:00〜午前9:00は12.0銭) | 0.7銭原則固定 |
カナダドル/円 | 0.58銭 | 0.6銭(午前5:00〜午前9:00は11.0銭) | 0.6銭原則固定 |
スイスフラン/円 | 0.78銭 | 1.6銭(午前5:00〜午前9:00は14.0銭) | 0.8銭原則固定 (午前3:00〜午前8:59は10.0銭) |
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このように、SBI FXトレードのスプレッドはとにかく安い。
LINE FXやGMOクリック証券(FXネオ)も業界最狭と呼ばれているが、SBI FXトレードはそれを上回る価格だ。
デイトレードでは1日に数十回・100回以上も取引することもあり、SBI FXトレードは高いコストパフォーマンスを発揮することになる。
仮に米ドル/円1万通貨を1日10回取引すると、1日の取引コストは180円、1ヶ月(22日として)なら取引コストは3,960円になる。
LINE FXなら4,400円の取引コストがかかるので、440円の差だ。
1日10回取引を1年間続けた場合は、年間5,280円の差が生じる(240営業日と仮定して)。
FXを含む投資では、こうした細かい取引コストにこだわれるかどうかが重要だ。
LINE FX とSBI FXトレードはどちらを選ぶべきか
最後に、LINE FX とSBI FXトレードはどちらを選ぶべきか、その判断基準を紹介する。
まずはFX口座選びのポイントを整理しよう。
FX口座選びのポイント
FX口座選びのポイントは2つある。1つは「スプレッドの狭さ」、もう1つは「自分との相性」だ。
まず、スプレッドは狭いに越したことはない。1取引あたりのコストは小さいが、取引の回数や通貨量が増えれば、コストも大きくなる。
FX初心者から抜けるとこの取引コストの差が従来よりも大きく感じるので、「スプレッドが狭い」というだけでメリットがあるのだ。
ただし、スプレッドの狭さだけで決めるのは危険だ。FXは比較的短期で取引する投資なので、取引ツールの使いやすさによる影響が大きい。
自分との相性の良い取引ツールを知るためにも、FX口座が提供しているデモ取引を行ってみよう。その上で、自分に合ったFX口座を選ぶのが正解だ。
LINE FXはこんな人におすすめ
LINE FXは「スマホで気軽に取引したい人」に向いているFX口座だ。スマホアプリの設計がシンプルで直感的に見やすく、初心者にもおすすめできる。
また、為替レートや為替関連情報をLINE通知でお知らせしてくれるのもありがたい。
一つ注意すべきは、「LINEポイントを使った取引はできない」ことだ。
「LINE FXはLINEポイントで始められる」と誤解している人もいるが、両サービスは連携していないため注意しよう。
SBI FXトレードはこんな人におすすめ
SBI FXトレードは「取引のコストパフォーマンスを高めたい人」におすすめのFX口座だ。
業界最狭水準のスプレッドにより、長期的に見ると取引コストを数千円以上抑えられるケースが多い。
また、SBI FXトレードはスプレッドの狭さだけでなく取扱通貨ペアの豊富さも魅力だ。
韓国ウォン/円やブラジルレアル/円を取り扱っているFX口座は少ないので、幅広い取引を楽しみたい人にもSBI FXトレードをおすすめしたい。
LINE FX とSBI FXトレードの違いを知り自分に合ったFX口座を選ぼう
本記事では、LINE FX とSBI FXトレードの違いを解説した。改めてその内容をまとめる。
- LINE FX とSBI FXトレードのスプレッドは業界最狭水準
- 取扱通貨ペアはLINE FXが23通貨ペア、SBI FXトレードが34通貨ペア
- SBI FXトレードはスプレッドがさらに安く取引コストが小さい
- 投資できる通貨ペアも豊富なので幅広い取引が楽しめる
- LINE FXはスマホアプリが使いやすく直感的に操作できる
- 横チャートが非常に見やすいのでストレスなく取引できる
LINE FX とSBI FXトレードはどちらも人気のFX口座だが、目的によってどちらを選ぶべきか異なる。まずは自分の取引スタイルや投資したい通貨ペアを決め、自分に合ったFX口座を選ぼう。