- 外為どっとコムとトライオートFXの違いが知りたい
- それぞれのメリットを知りたい
- どちらを選べばいいのかわからない
FXの自動売買が新たな収入源として注目を集める中、その実態や投資家との相性を判断するための情報は十分とは言えない。
そこで本記事では、総合的なFXサービスを提供する「外為どっとコム」と、自動売買に特化した「トライオートFX」を徹底比較し、両者の特徴、メリット・デメリット、適した投資家像を明らかにしていく。
自動売買に興味はあるが踏み出せない人や、自動売買を自分の戦略に取り入れるか検討中の人に向けた内容となっている。
自動売買への理解を深め、最適な取引方法を見い出す一助となれば幸いである。
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外為どっとコムとトライオートFXの主な違い
ここではまず、外為どっとコムとトライオートFXの主な相違点について整理していく。
外為どっとコムとトライオートFXの基本情報をを比較
以下は、両FX口座の基本情報を表形式で比較したものである。
項目 | 外為どっとコム(外貨ネクストネオ) | トライオートFX |
---|---|---|
取引時間 (夏時間除く) | 月曜午前7時〜土曜午前6時 | 月曜午前7時〜土曜午前6時 |
取扱通貨ペア数 | 30通貨ペア | 20通貨ペア |
取引手数料 | 0円 | 自動売買注文に対してマークアップ手数料あり |
最小取引単位 | 1Lot(=1000通貨) | 1,000通貨(南アフリカランド/円のみ10,000通貨) |
一度に発注できる数量 | 全通貨ペア共通で5,000Lot(500万通貨) | マニュアル注文: 主要7通貨ペアで1,000万通貨、それ以外は100万通貨 自動売買注文: 200万通貨 |
レバレッジ上限 | 個人:最大25倍 | 個人:25倍 |
必要証拠金 | 時価評価額×保証金率(露ルーブル/日本円は6%。その他の通貨ペアは4%) | 時価評価額の4%以上(通貨ペアごと) |
ロスカットルール | 有効比率(100%〜50%の間で10%刻みの設定が可能)を下回ったら実行される ただし、毎営業日の取引時間終了時刻の直前1時間以内は、有効比率が100%を割り込むと実行される | 有効比率100%以下でロスカット |
自動売買機能 | なし | あり |
デモ取引 | あり | なし |
両建 | 可能(設定で「あり」「なし」が変更できる) | 可能 |
注文タイプ | 成行 指値 逆指値(ストップ) IFD OCO IFO マーケット(スリッページ設定) トレール 時間指定 スピード注文 スピード注文2 | マニュアル注文(成行、指値、逆指値注文、OCO、IFD、IFO、一括決済、クイック決済) 自動売買注文 |
サービス開始年 | 2002年 | 2014年 |
運営会社 | 株式会社外為どっとコム | インヴァスト証券株式会社 |
詳しくはこちら |
外為どっとコムは、取引できる通貨ペアや注文方法の選択肢が幅広く、初心者から上級者まで利用しやすいサービス設計だ。
一方、自動売買機能を有するトライオートFXは、戦略的な取引を行いたい中級から上級者向けのサービスと言える。
スプレッドおよび手数料
以下は、外為どっとコムとトライオートFXのスプレッド区分のうち、もっとも狭く提示されたスプレッドについて比較した表だ。
2024年7月現在、外為どっとコムでは、「業界最狭水準スプレッドキャンペーン」が展開されている(下表の★)。
このため、単純に比較することはできないが、その点を考慮したとしても、トライオートFXの提示スプレッドは若干広めとなっている。
外為どっとコム(★はキャンペーン対象) | トライオートFX | |
条件 | 午前9:00~翌午前3:00 | 100万通貨〜300万通貨 |
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.3銭 |
ユーロ/円 | ★0.4銭 | 0.5銭 |
英ポンド/円 | 0.9銭 | 1.0銭 |
豪ドル/円 | ★0.5銭 | 0.6銭 |
ニュージーランドドル/円 | ★0.7銭 | 1.7銭 |
カナダドル/円 | ★0.6銭 | 1.9銭 |
スイスフラン/円 | 1.8銭 | 2.0銭 |
南アフリカランド/円 | ★0.3銭 | 1.8銭 |
メキシコペソ/円 | 0.2銭 | 原則固定対象外 |
トルコリラ/円 | ★1.6銭 | 1.5銭 |
ユーロ/米ドル | ★0.3pips | 0.3pips |
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なお、トライオートFXの自動売買を利用する場合は、取引数量に応じたマークアップ手数料(取引数量が増えると割安になる仕組み)が適用される。
- 1万通貨未満
- 2.0pips
- 1万通貨〜10万通貨
- 1.0pips
- 10万通貨〜50万通貨
- 0.5pips
- 50万通貨以上
- 無料
手数料は、ポジションを作るときと手仕舞うときに、約定価格に手数料が上乗せされた価格での取引により支払う。
たとえば、米ドル/円を5万通貨(手数料は1.0pipsの区分)を150円の指値で買建てする場合、取引価格は【150円+0.01円(1.0pips)=150.01円】となる。
スワップポイント
以下は、両FX口座のスワップポイント実績である。どちらの提示するスワップポイントも、非常に高水準だ。
トライオートFXは、高金利通貨で良い条件を提示しているが、一方でマイナススワップも大きい点には注意が必要である。
2024年7月11日のスワップポイント
外為どっとコム | トライオートFX | |||
買 | 売 | 買 | 売 | |
米ドル/円 | 230 | -260 | 235 | -285 |
ユーロ/円 | 236 | -256 | 225 | -260 |
英ポンド/円 | 300 | -320 | 300 | -345 |
豪ドル/円 | 130 | -145 | 135 | -180 |
南アフリカランド/円 | 18 | -23 | 22 | -28 |
メキシコペソ/円 | 25 | -30 | 27 | -32 |
トルコリラ/円 | 38 | -58 | 38 | -48 |
詳しくはこちら | 詳しくはこちら |
取引ツール
外為どっとコムは、各種デバイスに最適化した「外貨ネクストネオ」を提供している(スマホ版、iPad版、Webブラウザ版、リッチアプリ版がある)。
マニュアルでの操作を前提としているので、見やすさや操作性の高さにおいて秀でている。
また、チャート分析機能にも力を入れており、多彩なテクニカル指標を使っての詳細な分析が可能である。
一方のトライオートFXのツールは、スマホ版とPC版のシンプルなラインナップながら、自動売買機能の提供がある。
取引戦略を設定、市場監視および分析が簡単にできる、自動売買に特化した設計となっている。
他サービスとの連携
外為どっとコムも、インヴァスト証券(トライオートFXの運営会社)も、FX取引以外のサービスの展開がある。
両社とも、他サービスとの間で、ある程度の連携や行き来ができる設計になっている。
外為どっとコムのサービス | インヴァスト証券のサービス |
---|---|
FX(外貨NEXT neo) らくらくFX積立 CFD NEXT 外貨NEXTバイナリー | トライオートFX トライオートCFD トライオートETF くりっく365 MAiMATE |
外為どっとコムは、外国為替を基軸とした多様なサービス展開により、顧客基盤の拡大を図っている。
一方、インヴァスト証券は自動売買技術を軸に、FX、CFD、ETFなど多様な資産クラスへのアクセスを提供している。
さらに、AIを活用した次世代サービスの展開も行っており、より技術革新に注力している姿勢が見て取れる。
外為どっとコムとトライオートFXのメリット・デメリット
ここからは、外為どっとコムとトライオートFXの特徴を、メリットおよびデメリットの形で整理していく。
外為どっとコムのメリット・デメリット
まずは、外為どっとコムを利用した取引で得られるメリットとデメリットを見てみよう。
外為どっとコムのメリット | 外為どっとコムのデメリット |
---|---|
取扱通貨ペアが多く、多様な投資機会を提供 自分で柔軟に取引戦略を試せる 豊富な取引ツール(リッチアプリ版、Webブラウザ版、スマホアプリ版、iPadアプリ版) デモ口座の提供により、リスクなしで取引の練習ができる 高機能なチャートと注文機能を備え、取引機会を逃さない 初心者向けの学習コンテンツが充実 メール、電話、チャットの3チャネルで24時間サポート | 自動売買機能がない 「最狭スプレッド提示時間」は午前9時〜翌午前3時までと短め 多機能であるために操作が複雑で、難しいと感じる人もいる |
外為どっとコムは、「欠点の少なさが特徴」とも言えるFX口座だ。自動売買を行わないなら、初心者から上級者まで満足できるだろう。
取引通貨ペアが30と豊富で、マイナー通貨ペアが充実している。人民元、シンガポールドル、香港ドルなど、幅広い通貨ペアの取り扱いがあるから、これらの通貨に興味があるトレーダーにとっては良い選択肢となるだろう。
トライオートFXのメリット・デメリット
一方のトライオートFXについても、メリットとデメリットを整理した。
トライオートFXのメリット | トライオートFXのデメリット |
---|---|
自動売買機能により、手間をかけずに取引できる 独自の自動売買ロジック作成が可能 スワップポイントが高水準で、自動売買と併用した戦略もできる 充実したスマホアプリ機能 AIを活用した次世代サービス(MAiMATE)の提供 自動売買に特化した情報提供や教育コンテンツ Zoom(画面共有できる)や電話で「取引コンシェルジュ」が利用できる | 自動売買注文に対してマークアップ手数料がかかる 取扱通貨ペア数が20ペアと比較的少ない 手動取引向けの機能や情報が比較的少ない 自動売買の性質上、市場の急変時に対応できないリスクがある 自動売買システムに依存しすぎるおそれがある |
ここで、トライオートFXの自動売買機能について、簡単に紹介しておこう。
トライオートFXの自動売買機能は、主に「セレクト」と「ビルダー」の2つの方式が提供されている。
「セレクト」は、専門家が開発したプログラムの中から、投資家が自分に合ったものを選択して利用できる機能だ。
これにより、FX取引の経験が少ない初心者でも、自動売買を始められる。
一方、「ビルダー」は、より経験豊富な投資家向けの機能で、独自の自動売買ロジックを作成できるものだ。
さらに、「チャートメイク」という機能も提供されており、これは投資家が予想する為替レートの動きをチャート上に描くだけで、それに基づいた自動売買プログラムを生成できるユニークな機能である。
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外為どっとコムとトライオートFXはどちらを選ぶべきか
ここでは、この2口座のどちらを選択すべきかを、「自動売買機能は必要か?」という視点から考えていく。
そのうえで、両口座におすすめのトレーダー像についても考察する。
「自動売買機能は必要か?」を判断するステップ
外為どっとコムとトライオートFXの選択にあたって重要なのが、「自分は自動売買を必要としているか」を考察する過程だ。
これは以下のようなステップで検討できる。
まず、自分の取引スタイルを明確にする必要がある。
以下の質問に答えることで、自分の取引スタイルを確認しよう。
- 日々の取引時間をどれだけ確保できるか
- 取引に感情を影響させてしまうことが多いか
- 複数の通貨ペアや戦略を同時に運用したいか
- 過去のデータをもとに戦略を検証できるか
次に、自動売買機能が提供する利点を理解することが重要である。
これらの利点が自分の取引スタイルに合致するかを考えることで、自動売買の必要性を判断できる。
- 市場に張り付くことなく、多くの取引機会を捉えられる
- 感情に左右されずに、一貫した取引が可能となる
- 複数の通貨ペアや戦略を同時に運用できる
- バックテストを行うことで、実際の取引に移行する前にリスクが評価できる
自動売買には多くの利点もあるが、限界もある。
一定程度自力で作業する必要があることは認識しておくべきである。
- 予期せぬ市場変動や急激なニュースの影響には対応しきれない
- 定期的な市場モニタリングや手動での介入が必要
- 取引戦略が複雑になると管理も大変になる
- バックテストによる戦略の検証は、ある程度自分で行わなければならない
これらを総合的に考慮し、自分の取引スタイルと目的に最適なFX口座を選ぶことが重要である。
自動売買機能が自分のニーズに合致する場合、トライオートFXは優れた選択肢となる。
一方で、自動売買が不要なら、外為どっとコムのような総合力のあるFX口座が最適な選択肢となるだろう。
外為どっとコムがおすすめな人
最後に、それぞれのサービスがどんな人に向いているのかを整理してみよう。
外為どっとコムは、以下のような人におすすめだ。
- 自分で取引戦略を立て、積極的に市場分析を行いたい人
- 多様な通貨ペアを取引したい人
- 高度なテクニカル分析を行いたい人
- デモ取引を通じて十分に練習してから実取引を始めたい人
- 人民元、シンガポールドル、香港ドルなどを取引したい人
- CFD、バイナリーオプション取引にも挑戦したい人
トライオートFXがおすすめな人
一方、トライオートFXをおすすめしたいのは、以下のような人である。
- 時間をかけずに効率的な取引を行いたい人
- 感情に左右されず、一貫した取引を行いたい人
- 自動売買のロジックに興味があり、独自の戦略を構築したい人
- スワップポイント収益を狙って取引したい人
- AIを活用した最新の投資手法に興味がある人
- CFD(差金決済取引)やETF(上場投資信託)にも興味がある人
外為どっとコムとトライオートFXの大きな違いは「自動売買が使えるかどうか」である
外為どっとコムもトライオートFXも、FX取引サービスであることは共通しているが、取引の自動化と手動操作の比重において大きく異なる。
求めるものが自動売買機能なら。トライオートFXのメリットを享受できる。
しかし、そうでないなら、取引通貨や戦略に柔軟に対応できる外為どっとコムの方を有用に活用できるかもしれない。
大切なのは、取引スタイルや重視するポイントに合わせて自分にあった選択をすることだ。
ぜひ公式サイトをチェックして、各サービスの強みや弱みをしっかり理解し、自分なりの活用方法を考えてみてほしい。きっと、投資目標達成に向けた最適な取引環境が見つかるだろう。
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外為どっとコムとトライオートFXの違いに関するQ&A
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