みんなのFXのレバレッジは最大何倍？レバレッジの確認方法から変更可否まで

みんなのFXは初心者から上級者まで人気のFXサービスだ。キャンペーンも充実しており、条件を満たせば通常よりもお得に取引できる。

本記事ではそんな、みんなのFXのレバレッジについて解説する。

レバレッジは最大何倍なのか？どうやって設定するのか？など、みんなのFXのレバレッジについて気になる疑問を解消していこう。

みんなのFXのレバレッジとは

みんなのFXで利用できる「レバレッジ」とは何なのか、ここではその意味やメリット・デメリット、計算方法などを解説する。

FXの「レバレッジ」とは？

FXにおけるレバレッジとは、自己資金よりも多くの金額を取引できる制度のことだ。

日本語で「てこの原理」を意味し、小さな力で大きなものを動かせる表現を転用した投資用語だ。

よりわかりやすく説明すると、手元にある資金を証拠金として扱うことで、通常よりも多くの金額を持って取引ができるようになるのだ。

レバレッジはいわば「借金」だが、銀行や消費者金融からお金を借りるように利息はかからない。これがFXにおけるレバレッジの大きな特徴と言える。

FXサービスの多くはレバレッジ制度を取り入れているが、サービスによって利用できる倍率は異なる。

レバレッジ25倍が基本だが、10倍を設定できるFXサービスもある。ちなみに国内FXサービスは金融庁の規制により、個人の場合は最大25倍までレバレッジをかけられる。

レバレッジをかけるメリット

FX取引においてレバレッジを設定することを「レバレッジをかける」「レバレッジを効かせる」と表現する。

では、レバレッジをかけるメリットとは何だろうか。

まず、大きなメリットは利息などが発生せずに、自己資金の数倍〜25倍の金額を取引できることだ。

たとえば、米ドル/円が1ドルあたり156円で取引されているとしよう。取引通貨単位が1万通貨のFXサービスなら、最低でも156万円の自己資金が必要だ。

1,000通貨単位なら15万6,000円の自己資金が必要であり、それでもFX初心者にとってはハードルが高い。

では、これにレバレッジ25倍をかけると必要な証拠金（自己資金）は取引通貨量の4％となる。

つまり1万通貨単位のFXサービスなら6万2,400円、1,000通貨単位のFXサービスなら6,240円が必要な証拠金だ。

このように、レバレッジをかけると少ない自己資金でもFX取引を始められる。

もう1つ大きなメリットは、利幅が広がることだ。レバレッジをかけて取引するということは、取引によって得られる利益もその分増える。

レバレッジ25倍なら利益も25倍だ。レバレッジなしで4,000円の利益が出た場合、レバレッジ25倍なら利益は10万円になる。

自己資金は少なく、利益が大きい。夢のような制度がレバレッジだ。

しかし、デメリットもあり、これを正確に把握していないと大損する可能性もあるので注意しよう。

レバレッジをかけるデメリット

レバレッジをかけるデメリットは、利幅が広がるのに比例して損失額も大きくなることだ。

前述のように、通常4,000円の利益のところ、レバレッジ25倍なら利益は10万円に増える。

同じように、通常4,000円の損失のところ、レバレッジ25倍をかけると損失は10万円に増える。

レバレッジをかけると利益は増えるが、逆に損失も増えてしまうのだ。これがレバレッジのデメリットであり、最大のリスクでもある。

また、レバレッジをかけると証拠金以上の損失が出る可能性もあるので注意してほしい。

たとえば米ドル/円を1万通貨、レバレッジ25倍で取引したと仮定しよう。1ドル=156円なら必要な証拠金は6万2,400円だ。

つまり、6万2,400円で1万ドルの取引をしていることになる。

この状況で、米ドル/円の為替レートが1ドル＝146円に急変するとどうなるか。156万円分だった買いポジションは146万円まで下がり、10万円の含み損となる。

証拠金を超えた損失になるので、差し引き3万7,600円の負債になる（単純計算）。

このように、レバレッジはメリットも大きいがデメリットも大きいことを忘れないでおこう。

みんなのFXのレバレッジは最大何倍？

それでは、みんなのFXのレバレッジについて紹介する。概要を知り、他のFXサービスと比較してみんなのFXのレバレッジを把握しよう。

みんなのFXのレバレッジ概要

みんなのFXのレバレッジは「最大25倍」となっている。ただし、ロシアルーブル/円とトルコリラ/円の通貨ペアに関しては「最大10倍」だ。

みんなのFXのレバレッジ倍率
最大25倍の通貨ペア	最大10倍の通貨ペア
米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 カナダドル/円 スイスフラン/円 南アフリカランド/円 メキシコペソ/円 オフショア人民元/円 香港ドル/円 シンガポールドル/円 ポーランドズウォティ/円 チェココルナ/円 ハンガリーフォリント/円 ノルウェークローネ/円 スウェーデンクローナ/円 ユーロ/米ドル 英ポンド/米ドル 豪ドル/米ドル NZドル/米ドル ユーロ/英ポンド ユーロ/豪ドル 英ポンド/豪ドル 豪ドル/NZドル 米ドル/スイスフラン ユーロ/スイスフラン 英ポンド/スイスフラン 米ドル/カナダドル 米ドル/オフショア人民元 ユーロ/ポーランドズウォティ	ロシアブール/円 トルコリラ/円

ちなみに、最大25倍・10倍は個人取引であり、法人取引ではさらに高いレバレッジをかけられる。

法人取引の場合は営業日ごとに変動するので、倍率を知りたい人は法人口座レバレッジの紹介ページを確認しよう。

レバレッジの計算方法

みんなのFXはレバレッジを「25倍固定」で取引するFXサービスだ。

したがって、「資金10万円にレバレッジ10倍をかけて100万円分の取引をする」など、自分でレバレッジをコントロールできない。

取引する通貨数量に応じて、常に「25分の1（×0.04）の資金で取引をする」のが、みんなのFXにおけるレバレッジの正しい認識だ。

たとえば、米ドル/円を1ロット（1万通貨）取引する場合、実際に必要となる資金は「400通貨分」だ。

1米ドル＝156円で取引されているなら、1ロットに必要な取引資金は6万2,400円ということになる。

多くのFXサービスは、みんなのFX同様に「レバレッジ25倍固定」で取引をする。

一部のFXサービスを除いては、倍率を自分で設定できないので注意してほしい。

では、どうすればFX取引の損失リスクを軽減できるのか？その方法の1つが、「実効レバレッジを低めに抑えること」だ。

実効レバレッジについては、後述の「実効レバレッジをコントロールするには？」で紹介している。

他のFXサービスとのレバレッジ比較

では、みんなのFXのレバレッジを、他のFXサービスと比較してみよう。

FXサービス	最大レバレッジ	取引単位
みんなのFX	25倍	1,000通貨	詳しくはこちら
DMM FX		1万通貨	詳しくはこちら
GMOクリック証券（FXネオ）		1,000通貨	詳しくはこちら
LIGHT FX		1,000通貨	詳しくはこちら
LINE FX		1,000通貨
SBI FXTRADE		1通貨
トライオートFX		1,000通貨
外為どっとコム		1,000通貨
GMO外貨	1倍・10倍・25倍	1,000通貨	詳しくはこちら
松井証券FX（MATSUI FX）	1倍・5倍・10倍・25倍	1通貨

最大レバレッジについては、どのFXサービスも最大25倍となっている。ただし、FXサービスによって取引単位が異なる。

たとえば米ドル/円をレバレッジ25倍で取引する場合、みんなのFXなら「156円×1,000通貨×4%」で計算し、最低限必要な証拠金は6,240円だ。

これが1万通貨単位で取引するFXサービスの場合、最低限必要な証拠金は6万2,400円になる。

あるいは、1通貨単位で取引できるFXサービスなら必要証拠金は最低6.24円だ。

このようにレバレッジの最大倍率は同じでも、取引単位によって最低限必要な証拠金が変わる。

みんなのFXでレバレッジを確認する方法

みんなのFXにおけるレバレッジ確認は、スマホアプリで「実効レバレッジ」を確認できるようになっている。

②で確認できるのが実行レバレッジだ。実効レバレッジとは、FX口座に預けている純資産額に対するレバレッジのことだ。

たとえば10万円分の取引に対して純資産額が1万円なら、実効レバレッジは10倍となる。

実効レバレッジをコントロールするには？

実効レバレッジとは、実際の取引金額に対する「純資産の割合」を示している（純資産＝FX口座残高＋評価損益）。

米ドル/円を1ロット（1万）取引すると、必要資金は400通貨分になる（10,000×0.04）。

1米ドル＝156円で取引されているときなら、必要資金は6万2,400円だ。

前述のように、レバレッジ25倍をかけた取引になり、これを利用者がコントロールすることはできない。

一方、実効レバレッジは純資産の割合なので、利用者自身でコントロール可能だ。

たとえば、1米ドル＝156円のときに米ドル/円を1ロット取引すると、取引総額は156万円だ。

このとき、純資産額が同じ156万円なら、実効レバレッジは「1倍」になる。

純資産額が15万6,000円なら実効レバレッジは「10倍」、純資産額が必要資金と同じ6万2,400円なら実行バレバッジは「25倍（最大）」になる。

このように実効レバレッジは利用者自身がコントロールでき、実効レバレッジを抑えることで、FXにおける損失リスクを低減できる。

証拠金維持率を保ち損失リスクを回避する

実効レバレッジを抑えると、「証拠金維持率」を高く保てる。証拠金維持率とは、必要資金に対する純資産の割合だ。

たとえば1米ドル＝156円のときに米ドル/円を1ロット取引すると、必要資金は6万2,400円になる。

このとき、18万7,200円の純資産があれば証拠金維持率は300％になる（18万7,200円÷6万2,400円×100）。

なぜ証拠金維持率を高めに保つのかというと、ロスカット（強制的なポジション決済）の執行を避けるためだ。

みんなのFXでは、証拠金維持率が100％を下回ると、ロスカットが執行される。

ロスカットが執行されると、その時点で損失が確定する。

一時的に円の価値が下がっても、再度回復するのを待てば利益を出すこともできるが、ロスカットが執行されると円の価値回復を待てない。

証拠金維持率が100％を下回った時点で損失が確定してしまうためだ。

したがって、実効レバレッジを抑え、証拠金維持率を高めに保つことでロスカットの執行を回避し、腰を据えたFX取引が行えるようになる。

みんなのFXでの取引にレバレッジを活用する方法

続いて、みんなのFXの取引に実際にレバレッジを活用する方法を紹介する。

1. みんなのFXの取引はまず「実効レバレッジ」を決めよう

みんなのFXは常に、25倍のレバレッジを効かせて取引をする。

つまり、独自にレバレッジを設定した取引はできない。そこで意識してほしいのが「実効レバレッジ」だ。

前述のように実効レバレッジは、純資産（FX口座残高−評価損益）が取引総額に占める割合によって決まる。

実効レバレッジが低いほどロスカットの執行リスクが低いので、安定した取引が可能だ。

みんなのFXの公式サイトでは、実効レバレッジを3倍程度に抑えるよう推奨している。

「一般的には、実効レバレッジを3倍程度にとどめておけば、簡単には証拠金不足に追い込まれるおそれがないとされています。」

たとえば米ドル/円が150円で取引されている時点で0.1Lot（1,000通貨）を取引すると、取引総額は15万円になる。これに対し、純資産が5万円あれば実効レバレッジは3倍だ。

ただし、実効レバレッジを常に3倍と決めると、所有している資金によっては大きな取引ができない。

したがって、3〜10倍と実効レバレッジに幅を持たせ、状況に応じて大きな取引ができるようにしよう。

• 出典：みんなのFX「レバレッジとは？」

2. 実際の取引時は「証拠金維持率」を意識する

実効レバレッジを決めたら、次に「証拠金維持率」を意識しながら実際に取引していこう。

証拠金維持率（純資産÷最低必要資金×100）は一般的に、短期取引で300％以上、中長期取引で1000％以上だと安全だとされている。

実際に、2027年7月3日〜8月2日の米ドル/円相場で、証拠金維持率の重要性を見てみよう。

7月3日の相場で米ドル/円を0.1Lot（1,000通貨）買うと、最低必要資金は6,465円だ。

これに対し、証拠金維持率300％・1000％を保つのに必要な純資産は次の通りだ。

証拠金維持率	必要純資産	ロスカットライン
300％	1万9,395円	148.153円
1000％	6万4,650円	101.012円

ロスカットラインに着目してみよう。証拠金維持率300％で1ヶ月間取引を行うと、8月2日の相場変に耐えられず、ロスカットが執行されてしまう。

一方、証拠金維持率1000％なら相場が101円まで下がってもロスカットは執行されないので、腰を据えた取引ができる。

このように、証拠金維持率は取引期間や、為替ペアの相場変動に応じて決めるのが適切だ。

実際は300％・1000％の二者択一ではなく、取引を進めながら、自分にとっての最適解を見つけていこう。

3. デモ取引を通じてシミュレーション・検証しよう

FX取引における実効レバレッジや証拠金維持率を決定したら、みんなのFXが提供しているデモ取引を通じて、取引のシミュレーションと検証を行おう。

みんなのFXのデモ取引はメールアドレスの登録なしで利用でき、実際のツールと同じように取引できるのがメリットだ。

事前に決めた実効レバレッジと証拠金維持率をもとに取引数量を決めて、実際に取引してみよう。

取引したい通貨ペアにおいて、実効レバレッジ・証拠金維持率が実際の取引で機能するかどうかを検証し、本取引を前準備を行ってほしい。

4. デモ取引の振り返りをしよう

デモ取引を通じてシミュレーション・検証してみたら、取引の振り返りを行ってほしい。

具体的には次のポイントで取引を振り返ってみよう。

デモ取引の振り返りをしっかりと行うことで、よりリスクを抑えた取引が可能になる。

FX取引では「利益を出すこと」を考えるのも大切だが、「いかにリスクを抑えるか？」と考えるのも大切だ。

とはいえ証拠金維持率を高めるだけでは、ロスカットは執行されないが、必要資金が増大したり、損失が膨らんだりする。

したがって、実効レバレッジ・証拠金維持率の適正を見極め、自分なりの損切りラインをしっかりと設定した上で、本取引に臨んでほしい。

レバレッジなしでもみんなのFXで取引できるのか

最後に、みんなのFXではレバレッジなしでも取引できるのかどうかを解説する。まずは、レバレッジなしで取引するメリット・デメリットを整理しよう。

レバレッジなしで取引するメリット・デメリット

レバレッジなしで取引するメリットは、「自己資金以上の損失が生まれないこと」だ。

レバレッジなしで取引している場合、為替レートがどんなに下落しても自己資金以上の損失が生まれることはない。

100万円がゼロになることはあっても、マイナスに振り切れることはないのだ。

レバレッジをかけるのに比べてリスクが低いので、初心者はまずレバレッジをかけずに取引してみることをおすすめする。

一方デメリットは、大きな自己資金がないと少額取引になるため、利幅が広がらないことだ。

レバレッジをかける最大のメリットは利幅を広げられることにあるため、レバレッジなしはその分利幅が小さい。リスクは低いが、リターンも低いということだ。

みんなのFXはレバレッジなしでもOK？

みんなのFXはレバレッジなしでも取引できる。ただし、レバレッジ設定は「最大25倍で固定」となっているので、取引金額を自分で調整しなければいけない。

たとえば、1ドル＝156円の為替レートで米ドル/円を1,000通貨取引したい場合、15万6,000円の自己資金を用意すれば、実質的にレバレッジなしで取引できる。

マイナー通貨ペアなら1通貨あたり数円〜数十円で取引できるので、数千・数万円の自己資金で取引できるだろう。

ちなみに、レバレッジなしで取引できる金額については、みんなのFXの取引ツールで為替レートを確認しながら、自分で調整する必要がある。

想定外でレバレッジがかかってしまわないように、FX口座残高は余裕を持っておくといいだろう。

レバレッジなしの取引におけるリスク管理

レバレッジなしの取引においては、「ロスカット」が事実上発生しない。

ロスカットとは一定の証拠金維持率を下回った場合に、強制的に損切りが発生する制度のことだ。

ロスカット制度があることで、FXサービス側がトレーダーの大損を防いでくれる。

したがって、レバレッジなしの取引では次のような一般的なリスク管理を意識すればいい。

特に重要なのが「分散投資」だ。たとえば、高い成長率が見込める発展途上国の通貨ペアに投資をするのはいいが、自己資金の全てを投資すると大損する可能性もある。

そこで、英ポンド/米ドルなど安定性の高い通貨ペアにも投資し、リスクを分散することで大損を防げる。

ハイリスク・ハイリターンではなく、通貨ペアのバランスを見直すことで、ミドルリスク・ミドルリターンを狙うのが基本だと言える。

レバレッジを上手に使ってみんなのFXの利幅を増やそう

本記事では、みんなのFXのレバレッジや、レバレッジの基本について解説した。その内容を改めてまとめる。

みんなのFXは1,000通貨単位で取引できるFXサービスであり、レバレッジをかければ主要通貨ペアでも数千円から取引を始められる。

ただし、レバレッジを最大までかけるとリスクも大きくなるので注意しよう。

レバレッジの知識を正しく持ち、リスクを抑えながら現状できる限りのリターンを狙ってみて欲しい。

みんなのFXのレバレッジに関するQ＆A