- ジュニアNISAの名義について詳しく知りたい
- ジュニアNISAの始め方や投資の初期費用が分からない
- 将来の子どもの資産形成にどう貢献するか知りたい
子育て世代の人を中心に、注目を集めているジュニアNISA。
資産運用のひとつとして知られており、その特徴は子ども名義で始められることだ。
本記事では、ジュニアNISAを始めるメリットと実践方法を解説する。読み進めることで、ジュニアNISAに対しての疑問が解決するだろう。
何故「ジュニアNISA」を始めるべきなのか
前述のとおり、ジュニアNISAは子ども名義の口座で始めることになる。
ここでは、ジュニアNISAについての概要と、子ども名義で運用するメリットについて解説する。
ジュニアNISAとは何か
ジュニアNISAとは「未成年者少額投資非課税制度」のことをいう。金融庁が提唱するNISAのひとつで、その目的は子どもの未来に対する資産形成だ。
具体的には、子どもの名義で作ったNISA口座で投資運用を行い、その利益が非課税になる制度だ。投資で得た利益(譲渡益、分配金、配当金)にかかる「20.315%」の税金が免除される点は大きい。
だが、ジュニアNISAは通常のNISAに比べて、利用する人が少ない。
その要因には次のようなものがある。
- 年間の投資上限額は80万円
- 非課税期間は最長5年間
- 18歳までは引き出しが不可
非課税期間が5年と短く、また18歳になる前まで引き出しができない。そして、18歳になる前に解約をしてしまうと、それまでの利益分が課税の対象になる。この点が、利用者の伸び悩む要因になっている。
子ども名義で運用するジュニアNISAのメリット
子ども名義で口座を開設できるのが、ジュニアNISAの最大のメリットだ。つまり、家族内の非課税投資枠を増やせるというわけだ。
たとえば、子どもが2人いた場合、80万円✕2人で年間160万円分の非課税投資枠の運用が可能となる。
家族世帯単位で、より多くの金額を非課税で運用したい人はジュニアNISAのメリットを最大限に利用するべきだろう。
ジュニアNISAの長期投資による効果
長期投資により資産を形成していくなら、ジュニアNISAの活用がおすすめだ。なぜならば、非課税で運用できるメリットが大きいからだ。
ジュニアNISAは、子どもが18歳になるまで非課税で投資ができる。
たとえば、0歳の子どもにジュニアNISA口座を開設し、年間上限の80万円を投資したとする。その場合、18歳になる18年間にわたって非課税投資が可能となる。
「時間」と「税制」を最大限に活用できる投資と言えるだろう。
廃止されるジュニアNISAに関して
だが、ジュニアNISAは2023年末をもって廃止となる。
その代替になるのが「新NISA」だ。
ここでは、2023年に廃止されるジュニアNISA、そして、2024年から始まる新NISAについて詳しく解説する。
2023年で廃止のジュニアNISA
2023年末に廃止となるジュニアNISA。
既に開始しているジュニアNISAは、子どもが18歳になるまで非課税の投資運用を続けることができる。
では、制度廃止後(2024年以降)はどうなるのか。金融庁からの発表をもとにまとめると以下のようになる。
- 2024年以降は継続管理勘定に移管され、非課税での運用を継続できる
- 18歳になるまで保有可能(1月1日時点で18歳である年の前年12月31日まで)
- 保有商品の売却はいつでも可能
- 新規の買付は不可
2024年から始まる新NISAについて
2024年から始まる新NISAは、これまでのNISAの特性を継承しつつ、条件が「拡充」されている点がポイントになる。
新NISAとジュニアNISAの違いを以下にまとめる。
新NISA | ジュニアNISA | ||
投資枠 | 成長投資枠 | つみたて投資枠 | − |
運用できる期間 | 無期限 | 5年間 | |
年間の非課税上限額 | 240万円 | 120万円 | 80万円 |
生涯の非課税上限額 | 1,800万円(内、成長投資枠は1,200万円まで) | 400万円(最長5年間) |
1つ目のポイントは、運用できる期間が無期限になったことだ。これまでのジュニアNISAは運用できる期間が最長で5年間しかなかった。今まで投資期間がネックとなり、ジュニアNISAを敬遠していた人にとっては大きな変更点になる。
2つ目のポイントは、上限枠の拡充だ。新NISAでは、成長投資枠とつみたて投資枠を合わせて投資をすることが可能になる。つまり、年間の非課税上限額は双方を合算した360万円だ。
また生涯の非課税上限額も1,800万円まで可能となり、NISAの投資がさらにやりやすくなるだろう。
さらに、この上限額は、保有している株や投資信託を売却すると、また復活する。これまでのNISAには無い新たなポイントになるので覚えておこう。
新NISAの名義はどうなる
新NISAでは、18歳未満の子どもは口座を作ることができない。
だが、これまでのジュニアNISAは、そのまま子ども名義として残すことが可能である。子どもの名義として残したい場合は、18歳までジュニアNISAを運用し続けるのがいいだろう。
だが、2024年以降はジュニアNISAでの新規買付ができない。投資資金に余剰がある場合は、上限枠や期間が拡充された新NISAをおすすめする。
ジュニアNISA投資の初期費用とリスク管理
ジュニアNISAは投資初心者でも始めやすい設計になっている。
ここでは、初期費用とリスク管理について詳しく解説する。
最低投資額とその理由
ジュニアNISAは、子どもの長期的な資産形成を支援するための制度であり、その利点は少額から始められる点にある。
証券会社により異なるが、一般的に最低投資額は数千円から数万円程度とされている。この手頃な投資額は、投資を始める際の心理的なハードルを下げることを目的としている。
また、少額から始めることで、投資に対する理解を深め、経験を積み上げることが可能となる。この経験が、将来的により大きな投資を行う際の基礎になるだろう。
投資のリスクとその対策
投資という行為は、本質的にリスクを伴う。
特に、株式投資は市場の変動に左右され、投資額全体が減少する可能性もある。このリスクを適切に管理し、その上でリターンを追求することが重要だ。
投資のリスクを軽減する主要な手段としては、投資先の分散化が挙げられる。これは、一つの銘柄や業種が急落した場合でも、他の投資先のパフォーマンスによって全体の損失を抑制する戦略である。
投資初心者はまず、分散投資から始めてみよう。
投資経験者から初心者までが知るべきリスク管理
リスク管理は、投資の成功を左右する重要な要素である。
それは、自分自身のリスク許容度を理解し、その範囲内で投資を行うことから始まる。
リスク許容度が低い人は、安定したリターンを提供する債券などの保守的な投資を検討するべきである。一方、リスク許容度が高い人は、より高いリターンを追求できる株式などへの投資を検討できる。
また、投資は一度行ったら終わりではない。定期的にポートフォリオを見直し、市場環境の変化に応じて適切に調整することが求められる。
運用や投資に関するお悩み解決にIFAを活用する理由
ジュニアNISAが投資初心者に適した商品とはいえ、やはり不安はつきものだろう。
ここでは、悩みを解決する頼もしいパートナー「IFA」を紹介する。
IFAが提供するパーソナルな資産運用支援
IFA(Independent Financial Advisor)は、あなたのニーズに応じた金融アドバイスを提供するプロだ。
具体的な投資戦略の構築から運用の支援まで、あなたのリスク許容度や資産状況、投資目標を基に最適な解を導き出すだろう。
特定の金融商品への偏りなく、公正なアドバイスができるため、あなたの利益を最優先に考えられる点が強みだ。
IFAの活用でジュニアNISA運用の課題を解消
ジュニアNISAでの運用には、適切な商品選びやリスク管理、税制の理解といった多くの課題が伴う。これらを全て一人で行うのは困難である。
そこでIFAの出番だ。IFAは、投資の初心者でも安心して始められるように、専門的な知識と経験を基にサポートをする。適切なアドバイスを通じて、投資失敗のリスクを最小化できるだろう。
IFAによる一貫した資産運用の支援
IFAは、市況の変化を見極め、投資戦略をタイムリーに見直すアドバイスを提供できる。
資産運用は、一度設定すれば終わりというものではない。市場環境や個々のライフステージの変化に合わせて適切な調整が求められる。
IFAの支援を受けることで、あなたは安心して仕事やプライベートに専念することができるだろう。
また、IFAへの相談の際には、IFA検索プラットフォーム「資産運用ナビ」などを活用することで、効率よく自身に合ったアドバイザーが見つけられるだろう。
まとめ
本記事では、ジュニアNISAを活用した資産形成のメリットと、その手続き、リスク管理について解説した。また、2024年から新NISAが始まるため、その概要についても事前に知識を身につけておく必要がある。
このように、運用や資産に関する知識は複雑で、不安に思う方も多い。そのため、専門家にアドバイスを求めることも同時に検討すると良いだろう。本記事では、特にIFAについて紹介した。
IFAはジュニアNISAや新NISAに関わらず、運用や投資、金融に関するあらゆる疑問を解決してくれる。
IFAを活用することで、長期投資での資産形成や税制上のメリットを最大限に活かすための戦略が描けるはずだ。
「どこでIFAを見つければ良いかわからない」「どのIFAに相談したらいいのだろうか」などの疑問があれば、IFA検索プラットフォーム「資産運用ナビ」の活用をおすすめする。
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