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短期投資は資産運用におすすめなのか?短期投資を成功に繋げるポイントを解説

この記事で解決できるお悩み
  • 資産運用を短期で行うべきか知りたい
  • 短期間で運用を成功させたい
  • 短期と長期のどちらを優先して運用するべきか知りたい

新NISA制度のスタートなどもあり、資産運用に関心を抱く人が増え始めている。

そうしたなかで「短期で資産を増やしたい」と考える方も少なくない。

短期間で資産運用を成功させるためにはどういった運用を行うべきなのだろうか。

本記事では、短期で行う資産運用の特徴や成功させる秘訣、長期投資とのバランスについて解説していく。

資産運用の相談先であるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)についても紹介するので、ぜひ本記事を参考に資産運用を始めてみよう。

目次

資産運用は短期でするべきなのか

投資を行う期間によって資産運用は手法や特徴が異なっており、メリットやデメリットにも違いが生じる。

短期で行う資産運用はどういった特徴があるのかを把握しておくことが大切だ。

ここでは、短期投資の定義や特徴、メリット・デメリットを解説していく。

短期投資の定義と特徴

短期投資とは、相場の変動を利用して短期間で資産を増やす投資戦略のことを指す。

数日から数週間で取引を行う「スイングトレード」や1日の間で取引を完結させる「デイトレード」、数秒から数分程度で売買を繰り返す「スキャルピング」などの方法がある。

通常、投資を行う際は投資対象の業績や景気の動向などを分析し、将来性や安定性に期待して資金を投じる。

しかし短期投資はすぐに売買を行うため将来性はあまり関係がない。

市場における需要と供給のバランスなどを分析して資金を投じることが特徴だ。

投資とトレードについて、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。

投資とトレードについて、分かりやすく解説されている。

短期投資のメリット

短期投資のメリットとして以下の2点が挙げられる。

短期投資のメリット
  • 短期間で資産を増やせる可能性がある
  • 資金効率を高めた運用を実現できる

短期投資は、長くても数ヶ月程度で取引を完了させる手法であるため、短期間で成果を得やすいという特徴がある。

デイトレードであればその日のうちに利益が確定でき、短期間で効率良く資産を増やせる可能性があるのだ。

時間をかけずに成果を得たい方にとっては魅力的な投資手法と言えるだろう。

また、短期投資はすぐに売買を完了させるため、長期投資とは違って資金が拘束されない。

売却して得た資金をもとにすぐに次の有望な投資先に資金を回していけるため、資金効率を高めた運用を実現できる。

上手く運用できれば、短期的に効率良く資産を増やしていける手法が短期投資だ。

ただし魅力的な側面ばかりではないため、きちんとデメリットも理解しておこう。

少ない資金で大きな取引を行い、投資がうまくいけばリターンが大きくなるのを狙いたい場合には、レバレッジ投資という手法もあるので、チェックしてほしい。

短期投資のデメリット

短期投資のデメリットとして以下の3点が挙げられる。

  • 短期間で大きな損失を抱えるリスクがある
  • 時間と手間がかかる
  • 正確な予測が難しい

短期的に利益を得られる可能性があるということは、裏を返すと同じだけ損失を抱える危険性もあるということが言える。

急激な相場変動に対して判断が遅れてしまうと、一気に資産を減らしてしまう危険性があるため注意が必要だ。

また、短期投資は常に相場の動向をチェックし、取引のタイミングを見極めなければならない。

普段仕事をしている人にとってはなかなかハードルが高い手法と言えるだろう。

そして、投資対象の価格はあらゆる要素が絡み合って変動するため、正確な予測を行うことは容易ではない。

相場を長く経験してきたプロであっても予測を外すことが少なからずあるため、投資初心者にとっては短期投資で利益を出し続けることの難易度は非常に高いと言える。

短期投資を行う場合は、上記のような注意点があることも理解した上で実践しよう。

 短期投資で資産運用を成功するための秘訣

短期的な資産増加を期待できる一方、大きく損失を抱えるリスクもある短期投資だが、どのように運用すれば成功させられるのだろうか。

ここでは、短期間で運用を成功させる秘訣を紹介していく。

効果的な資産クラスの選択

まず、短期投資に向いている資産クラスを選択することが大切だ。資産クラスとは、「株式」や「債券」などの投資対象となる資産の種類・分類のことを指す。

短期的に利益を得るためには「価格変動が大きいこと」と「取引が盛んに行われていること」の2点が重要となる。

投資対象の資産クラスを選択する際には、両方を満たした投資先を探そう。例えば、債券は比較的値動きが小さいため、短期的な収益を目指す投資手法には向かない。

一方、株式は比較的価格が大きく変動し、価格差を狙った投資を行いやすい。短期投資で収益を狙うのであれば、債券よりも株式を選んだ方が良い成果を得られるだろう。

また、取引が少ない投資先を選んでしまうと、売りたいと思ったタイミングで買い手が付かずに売却できない恐れがある。

ある程度の取引量がある資産クラス・投資先を選定することが大切だ。

マーケットの分析

短期投資においては、チャートや指標等を分析してトレンド・パターンを把握し、今後の値動きを予測する「テクニカル分析」が重要となる。

必ずしもトレンド・パターンの通りになるとは限らないものの、過去の傾向から同じようなパターンになる可能性が高いと予測する。

テクニカル分析の手法には以下のようなものがある。

  • ローソク足
  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • MACD
  • トレンド分析

一見すると難しいように感じられるかもしれないが、近年は各証券会社が分析ツールを提供している。

個人投資家でもテクニカル分析を行いやすい環境が整っているため、勉強しながらマーケットの分析をして適切な売買タイミングを見極めよう。

利益確定・損切りの戦略設定

短期投資では「売却タイミングの見極め」が重要であり、難しいポイントでもある。

利益が出ているときに「もっと儲かるはず」と期待して売り時を逃したり、損失が出ているときに「そろそろ上がる」と考えているうちに傷が深くなってしまったりするケースが多いのだ。

このような失敗を防ぐためにも、事前に利益確定・損切りのルールを決めておくと良い。

「〇%の利益が出たら売却する」「損失が〇%に達したら損切りをする」といったルールを設定しておくと、感情に左右されずに売却を行える。

証券会社の取引ツールによっては、保有商品が設定した価格に到達したときに通知を受け取れる。

事前に通知設定を行っておけば、急激な価格変動があっても素早く利益確定・損切りを行えるだろう。

事前にルールを設定し、大きな損失を回避しながら利益を積み上げていこう。

短期と長期、どちらで資産運用するべきか

ここまで短期投資の特徴を解説してきたが、資産運用には長期で投資を行うスタイルも存在する。

短期と長期のどちらで運用すべきなのだろうか。

ここでは、長期投資のメリット・デメリットやそれぞれの投資手法に向いている人の特徴、短期・長期のバランスの取り方について解説していく。

長期投資のメリット・デメリット

長期投資のメリットとして以下の3点が挙げられる。

長期投資のメリット
  • リターンが安定しやすい
  • 手間や時間がかからない
  • 複利効果の恩恵を受けられる

長期にわたって運用を継続することで、値動きが平均化されてリターンが安定しやすい。

堅実な収益を得られることが長期投資の特徴だ。

投資に手間や時間がかからず、忙しい人でも始めやすいこともメリットとして挙げられる。

また、利益を元本に加えて再投資することで利益が利益を生む「複利効果」の恩恵を受けられる。

複利効果は運用期間が長くなるほど威力を発揮するため、長期投資の方が複利効果を有効に活用できる。

一方、以下のようなデメリットに注意が必要だ。

  • 不確実な将来を分析する必要がある
  • 利益を得られるまでに時間がかかる

長期投資は数年〜数十年というスパンで投資を行うため、不確実性の高い将来について見通しを立てなければならない。

経済情勢や企業業績などの将来性を見極めることが難しいという点は長期投資のデメリットだ。

また、短期投資のようにすぐに利益を確定させるわけではなく、成果を感じるまでに時間がかかってしまう。

基本的には売買を行わずに投資を継続していくため、つまらないと感じる方も多いだろう。

それぞれの投資手法に向いている人

短期投資は以下のような人に向いている。

短期投資に向いている人
  • 短期的に収益を積み上げていきたい人
  • チャート等の分析が好きな人
  • 売買を行う時間的余裕がある人

短期投資は、マーケットの取引時間に売買を行う時間的余裕がある人でないと難しい。

また、チャート分析を楽しいと感じたり、短期的に収益を目指したいと考えていたりする人は性格的に短期投資に向いていると言えるだろう。

一方、長期投資は以下のような人に向いている。

長期投資に向いている人
  • 安定したリターンを目指したい人
  • 本業が忙しくて時間的余裕がない人

長期投資は、基本的に買った商品を保有し続けるスタイルであるため、時間的に余裕がない人でも始めやすい。

仕事で忙しい人は長期投資の方が向いている。

また、短期投資に比べてリターンが安定しやすいため、堅実に運用したい人も長期投資を選ぶと良い。

自分自身の性格や生活スタイルなどと照らし合わせ、適切な投資手法を検討しよう。

短期投資と長期投資のバランスの取り方

短期投資と長期投資のそれぞれの特徴や向いている人のタイプを解説したが、必ずしもどちらか一方を選ぶ必要はない。

短期・長期の2つの時間軸で投資を行い、双方のメリットを得るという運用スタイルを実践しても良いだろう。

投資の世界には「コア・サテライト戦略」と呼ばれる投資戦略がある。

相対的にリスクが小さい手法で資産のコア(核)となる部分を運用し、サテライト(衛星)部分で高いリターンが狙える手法を活用するという戦略だ。

例えば、資産の7割をコア部分として長期投資で運用し、3割をサテライト部分として短期投資で運用するといった戦略が取れる。

コア部分は相対的にリスクが小さい投資信託などを長期保有し、サテライト部分は個別の株式などを売買してリターンを狙うと良いだろう。

もちろん「7:3」という比率である必要はなく、自身のリスク許容度や目標リターンに応じて調整しても良い。

短期投資と長期投資のバランスを取りながら、適切なポートフォリオで資産を運用していこう。

短期投資で資産運用を進めるなら誰に相談するべき?

ここまで短期投資や長期投資を活用した資産運用について解説してきたが、どういった戦略を取るにしても自分ひとりで最適解を導き出すことは容易ではない。

資産運用の専門家に相談し、助言をもらいながら運用を始めることをおすすめする。

ここでは、資産運用における専門家の重要性やおすすめの相談先「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」の役割などを解説していく。

資産運用における専門家の重要性

資産運用を始める際、自身の運用目的や資産状況を踏まえて、短期投資・長期投資の手法を選択したり、投資先を見極めたりしていく必要がある。

マーケットの分析や将来性の見極め、適切なポートフォリオの構築など、短期・長期のどちらの投資手法を選ぶにしてもハードルが高い内容が多い。

資産運用の専門家に相談を行うことで、あなたの運用目的や資産状況にマッチした投資戦略を提案してくれる。

具体的な投資先の選定はもちろんベストなポートフォリオも提案してもらえるため、安心して資産運用を始めることができるだろう。

大切な資金をリスク資産に投じる以上、プロである専門家の力は欠かせないと言える。

投資助言を専門としているアドバイザーに相談し、自分に合った運用プランをアドバイスしてもらおう。

IFAの役割とメリット

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、金融機関から独立した立場で顧客に投資助言を行う資産運用アドバイザーだ。

資産運用の相談先としておすすめの専門家である。

IFAに相談するメリットとして以下の2点が挙げられる。

IFAに相談するメリット
  • 中立な立場からの投資助言を受けられる
  • トータルでサポートを受けられる

IFAは業務提携先の金融機関の商品を提案・仲介する役割を担っているが、販売方針や営業ノルマなどを金融機関から指示されることはない。

中立な立場から自分にとってベストな商品を提案してくれるため、安心して資産運用を始めることができる。

また、IFAはライフプランに基づいた投資計画の作成や具体的な投資商品の提案・仲介、運用開始後の定期的なアフターフォローなどをトータルでサポートする。

原則として転勤や異動もないため、長期的に資産運用を支援してもらえるのだ。

中立な立場から長期的にベストな提案を受けられることがIFAに相談するメリットである。

資産運用での悩みや不安はIFAに相談してみてはいかがだろうか。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」

IFA検索サービス「資産運用ナビ」では、あなたにぴったりのIFAを無料で紹介するサービスを提供している。

希望条件をフォームに入力するだけで、あなたの資産状況や運用目的に適したIFAが紹介される仕組みだ。

各アドバイザーのプロフィールが公開されているため、紹介されたIFAの経歴や得意分野などをチェックした上で相談先を選べる。

相談したいIFAが見つかったら、そのまま面談を申し込むことも可能だ。

もちろん相談は全国どこでも対応しており、WEB・対面の両方に対応している。

自宅にいながらWEBで相談を行えるため、日頃仕事で忙しい方でもスケジュールを調整しやすいだろう。

また、初回面談は何人と行っても無料となっており、相性の良いIFAをじっくりと探すことができる。

信頼できる相談先をお探しであれば、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用して自分に合ったIFAを探してみよう。

短期投資の資産運用はIFAと一緒に進めよう

短期投資による資産運用は、運用効率を高めながら短期的に資産を増やせる可能性がある一方、一気に資産が減少するリスクがあったり、予測が難しかったりとデメリットもある。

マーケットの分析や利益確定・損切りルールの設定などを徹底し、短期投資を成功させよう。

また、資産運用に関しての疑問や不安については投資助言を行う専門家に相談することを推奨する。

特に、IFAは長期にわたって中立な立場からベストな助言を行うことが特徴の専門家であるため、相談先としておすすめだ。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」では、あなたにぴったりのIFAを無料で紹介するサービスを提供している。

ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用し、信頼できるIFAを探してみてはいかがだろうか。

短期の資産運用に関するQ&A

短期運用を成功させる一番のポイントは何ですか?

利益確定・損切りのルールをあらかじめ決めておくという点だ。

「もっと上がるかも」と考えているうちに売却するタイミングを逃してしまい、利益を得られなかったり、損失が拡大したりするケースがある。

事前にルールを設定しておき、大きな損失を回避しながら利益を積み上げていくことが短期投資を成功させる大きなポイントだ。

短期間で運用を行う場合の主なデメリットは何ですか?

短期間で運用を行うデメリットとして主に以下の3点が挙げられる。

  • 短期間で大きな損失を抱えるリスクがある
  • 時間と手間がかかる
  • 正確な予測が難しい

短期投資は売買タイミングの見極めが重要となるため、常に相場をチェックしておく必要がある。

仕事で忙しい人にはあまり向かない投資手法と言えるだろう。

また、正確な値動きの予測はプロでも難しいと言われており、失敗すると短期間で一気に資産を減らしてしまうリスクもある。

リスクを避けてなるべく堅実に運用したいのであれば、短期投資ではなく長期投資を実践する方が良いだろう。

短期運用に向いていない人はいますか?

短期投資は比較的リスクが大きく、手間や時間がかかってしまうことが特徴の手法である。

そのため、安定したリターンを目指したい人や本業が忙しくて時間的な余裕がない人は短期投資に向かない。

長期投資でじっくりとリターンを積み上げていく戦略を実践しよう。

短期投資で高い収益を得るための具体的な運用戦略はどのようなものがありますか?

短期投資には、本文で述べたように以下の三つの方法がある。

  • スイングトレード
    • 数日から数週間で行う取引
  • デイトレード
    • 1日の間で売買を完結させる取引
  • スキャルピング
    • 数秒から数分程度で売買を繰り返す取引

このなかで最も高い収益が期待できる取引方法は、上記①のスイングトレードだ。

上記②③では、取引のために終日拘束されるため、普段仕事を持っている投資家には困難だろう。

また昨今の株式取引では、注文総数の大部分がHFTに占められており、人が株取引を行う妨げになっている。※HFT:High Frequency Tradingの略であり、「高速取引」ともよばれる。取引手順などを組み込んだプログラムを使って、高速・高頻度で自動売買を繰り返す取引のこと。1秒間に1万回近くの株取引を行うこともできる。

HFTの出現により取引の速度や変動幅は大きくなり、これが投資家を著しく疲弊させ、冷静な判断での取引を難しくしている。

しかし数日から数週間の取引になるスイングトレードは、HFTの影響は受けにくく、取引のために拘束される時間も短くてすむ。

短期投資の損失を最小限に抑える方法は何ですか?

「価格が買値から××%以下になったら売却する」などの損切りルールを持ち、このルールを取引で徹底することだ。

例えば損切りの境界線を「買値から5%以下」とすれば、損失は5%以内に抑えられ、損失の拡大は防げる。

また他の取引で利益が得られていれば、損失を確定しておくことで損益通算が行えるため、節税効果もある。※損益通算:同じ年内での、投資にともなう利益と損失を相殺すること。相殺した結果、利益があれば、税金はその利益分だけにしかかからない。

人間は「それまでに費やした費用や労力、時間などを惜しんで簡単に損切りができない」というサンクコスト効果に陥りやすい。

だからこそ短期取引では、損切りできるか否かが、投資成績に大きく影響する。

テクニカル分析の基本的な方法と、これを短期投資に活かすコツを教えてください。

短期投資では、テクニカル分析のなかの「移動平均線」を用いれば、買い時が判断できる。

移動平均線とは、一定期間の価格の平均値をつないだ折れ線グラフであらわした線のことだ。

移動平均線のなかには、価格の下降が続いている状態をあらわす抵抗線(レジスタンスライン)がある。

価格の動きが抵抗線を越えた場合には、価格が上昇トレンドに入った可能性があるため、買い時と考えられる。

このことや前述した損切りを理解し、買い時と売り時を正しく判断することが、短期投資で利益を得るためのポイントだ。

短期投資をするならどの証券会社を選ぶべきですか?

短期投資を行うならば、SBI証券がおすすめだ。

短期投資では売買が頻繁になるため、証券会社の手数料もコストとして膨れ上がる恐れがある。

短期投資で利益を得ても、このコストが膨れ上がれば、利益を目減りさせてしまうだろう。

SBI証券では、国内株式の取引手数料、米国の金融商品の取引に必要な米ドルへの為替手数料がかからない。

この点では楽天証券でも同様な対応を行っているが、SBI証券では、米国ETFの買付手数料も無料だ。

米国株式の取引手数料も業界最低水準であることから、短期取引に伴う手数料を抑えるならば、SBI証券がおすすめだ。

短期投資と長期投資を組み合わせる際、資産配分はどのように決めれば良いですか?

本文で述べたサテライト・コア戦略の通りに、コア部分を長期投資、サテライト部分を短期投資と考えよう。

この二つの投資方針は、投資家自身の投資目的やリスク許容度によっても異なるが、年齢をもとに目安を作ることもできる。

A =[コア部分:長期投資]、B =[サテライト部分:短期投資]

A(%) =  [投資家の年齢] ÷ 100
B(%) =100% - A

30歳であれば、30%がコア部分(長期投資)、70%がサテライト部分(短期投資)となる。

年齢が若ければ、仮に短期投資により損失を作っても、定年までに時間があるため今後の収入で損失を取り返すこともできるだろう。

しかし高齢になればリスク許容度も下がるため、全資産のなかで、短期投資の割合は抑えた方が無難だ。

短期投資でよく見られる失敗例とその教訓とは何ですか?

損切りの重要性は前述したが、損切りを実行することは簡単ではない。

投資している金融商品の価格が損切りラインを超えても、損切りせずに「すぐに価格は上昇するだろう」と反発を待つことがある。

しかし価格がさらに下落すると、売りづらくなり、塩漬けを覚悟してしまう。

さらに価格が下落すると精神的に耐えきれなくなり、慌てて売却する「狼狽売り」をして、大きな損失を作ってしまうこともある。

このような事態に陥らないように「どのような場合でも、一旦定めた損切りルールは絶対に曲げてはならない」ことを徹底しよう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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