- 夫婦でどれくらいの貯金が必要か知りたい
- 貯金の効率的な方法を知りたい
- 投資を活用して資産を増やしたい
夫婦でいくら貯金があればいいのか、どうやって貯めていくべきかについて、説明しよう。
理想的な夫婦の貯金額とは?
貯金することで、経済面での心の安定や緊急時の備えに対応できるが、具体的に貯金にどう向き合っていけばいいのだろうか。
年齢別・ライフステージ別に見る適切な貯金額
単に夫婦といっても、夫婦のかたちはさまざまであり、年代やライフステージごとに貯蓄の考え方も変わってくるはずだ。
若いカップルや子育て中の夫婦は、子どもの教育資金のための貯金に焦点を当てる必要がある。
一方、高齢になりリタイア間近の夫婦の場合は、退職後の生活費をカバーするための貯金を意識しなければならない。
教育資金はいくら必要?
文科省では、幼稚園から高校卒業までにかかる学習費用の総額を調査して発表している。
これによると、高校卒業までにかかる費用は、すべて公立だった場合で574万円、すべて私立の場合は1,838万円となる。
さらに大学進学まで考えると、国立大学は4年間で243万円(入学金282,000円と1年間の学費535,800円から計算)、私立大学の場合は平均で469万円かかる。
幼稚園から大学まですべて公立だったとしても817万円、すべて私立だと2,307万円もの教育費となる。
一度にすべての金額が必要となるわけではないが、大学入学時だけは入学金と1年間の学費は必要となる。
そのため、幼稚園から高校までは、通常の家計の中からやりくりし、並行して大学分の費用400万円程度をそれまでに貯めていくことは必要だろう。
老後資金はいくら必要?
2019年に金融庁の金融審議会市場ワーキング・グループが老後の生活資金を試算して、公的年金以外に約2,000万円必要だと公表し、物議を醸したことがある。
各家庭ごとの退職金や年金額によっても変わってくるため、一概にどの夫婦も2,000万円不足すると決めつけることはできない。
ただ、定年退職である65歳時点で、2,000万円程度の老後資金を持っていることを目安に考えておきたい。
なお、老後を快適に過ごすため、貯蓄がどの程度必要となるか、簡易シミュレーションを提供しているサイトもあるので試してみてはいかがだろうか。
長期的な目標を持つ重要性
長期的な目標を持つことは、夫婦の貯金において重要な要素だ。子供の教育費や老後の資金、住宅購入資金など、大きな出費に備えるために具体的な目標を設定しよう。
目標を明確にすることで、貯金に対するモチベーションが高まる。
長期的な目標を持ち、貯金を積極的に行うことで、将来に向けた安定感や自由な選択肢を築くことができる。これにより、より豊かな人生を送ることができるはずだ。
貯金がもたらす安定した未来
予備費としての貯金があれば、緊急の出費や予期せぬ事態に備えることができる。これにより、経済的な不安やストレスを軽減し、心の安定や家族の幸福感を高めることにもつながるだろう。
また、貯金は夢や目標を実現するための資金源となる。
貯金を通じて将来の計画を具体化し、自分たちの理想の未来を実現する一歩を踏み出すことができるのだ。
夫婦で貯金を増やすための実践的な方法
夫婦で貯金を増やすためには、自分たちの状況に合わせたやり方を実践していかねばならない。
その具体的な方策のいくつかを説明しよう。
予算管理のコツとおすすめツール
収入と支出をバランスよく管理し、ムダな出費を抑えることは基本だ。
そのためにも、便利なスマホアプリを活用してはどうだろうか。おすすめは、「OsidOri」というアプリだ。夫婦で共有管理する口座をそれぞれのアプリでシェアして、内容をチェックすることができる。
また、教育資金や老後費用など目的別に、夫婦の共同貯金を簡単に始めることもできる。
この「OsidOri」は一例だが、アプリを使って口座情報の可視化や支出のトラッキングを行い、節約と貯蓄を効率的に実践することができるだろう。
二人で取り組む副業や節約術
夫婦で協力して副業に取り組むことや、節約術を実践することも貯金を増やすための有効な方法だ。
たとえば、物販などは手軽に取り組める副業の1つだろう。物販ビジネスの基本は、安く仕入れて高く売ること。
人気あるゲームや限定品などを安く購入して、利益を乗せてメルカリなどで売却できれば、手軽に稼ぐことができる。
また、固定費を削減するための節約術として、ガスや電気プランの変更、格安SIMへの切り替え、保険料や保障内容の見直しなどがあげられる。
毎月支払う固定費を少しでも削ることができれば、年間を通して大きな節約につながるだろう。
一人だとやる気が出なかったり飽きたりすることも、二人ならモチベーションを維持して続けられるかもしれない。
貯金目標を達成するための習慣
貯金目標を達成するためには、毎月一定額を継続的に貯めていくことが必要だ。
毎月、余った分を貯金するのでなく、給料から事前に決めた額を直ちに専用口座に自動で振り替えるようにしよう。
強制的に貯金できる仕組みづくりが大切だ。そのうえで、定期的に貯金の進捗を確認し、目標に向けて順調に貯めることができているか把握しておこう。
夫婦で資産運用を始めるには?
夫婦の資産を増やすためには、預貯金を投資に回すことも検討しておこう。
投資初心者でも始めやすい方法
毎月、定額を積み立てながら分散投資することができるつみたてNISAは、初心者でも失敗の少ない方法だ。
資産形成のための税制優遇制度であり、リスクの低い投資信託が投資対象となる。
預貯金と合わせて、活用することも検討してみよう。
夫婦で考えるリスク管理と資産配分
投資を行う際は、リスク管理と資産配分について夫婦間で考えるべきだ。
投資はある程度リスクが伴うものであり、お互いのリスク許容度や投資期間について十分に確認しておこう。
また、資産を預貯金とつみたてNISAなどの投資分とに分け、リスクを分散することの考慮も必要となる。
投資で得た利益をさらなる貯金につなげる方法
投資で得た利益を元本に組み込んで、再投資に回すというのが複利運用の考え方である。
複利で着実に増やしていくことも投資では有効だが、使途の決まっているお金であれば、いったん預貯金として銀行口座やゆうちょ口座に保管しておいたほうがいいこともある。
使い道と使う時期を十分に認識しながら、効率よくお金を使うことを意識しよう。
IFAに相談することで夫婦の資産形成が加速する!
夫婦でいくら貯金があればいいのか、どうやって貯めていくべきかを確認してきたが、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に的確なアドバイスを受けることも有意義だろう。
IFAとは何か
IFAは特定の金融機関には属さず、中立的な立場から資産運用全般についてのアドバイスを行う専門家である。
預貯金だけでなく、さまざまな金融商品の運用についての幅広い知識を持っており、適切なアドバイスを行ってくれるはずだ。
なぜIFAに相談するのか
IFAは、常に顧客視点であり、あなたのライフスタイルやリスク許容度に応じて、適切な資産運用に向けた提案をしてくれるだろう。
IFAが提供する夫婦の資産形成プラン
貯金を増やすだけでなく、投資の目標設定やリスク管理に対して、IFAというプロからのアドバイスを受けることで、より長期的な観点での資産形成のためのサービスを提供している。
まとめ
この記事では、ライフステージ別の夫婦の貯金額の目安から、貯金を増やすための方法を解説した。
とくに教育資金や老後資金は多くの資金を必要とするため、効率的な貯金方法と投資で資産を増やすことが重要である。
また、具体的な貯金額の考え方や投資による資産形成をIFAに相談することで、具体的なプランに落とし込むことができる。
「資産運用ナビ」を利用すれば、信頼できるIFAを見つけることができ、安心して資産運用の相談ができることだろう。