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現金はどれだけ保有するべきか?資産ポートフォリオ設計の鍵

40歳独身の貯金額と金融資産の保有額は? わたしのIFAコラム
この記事で解決できるお悩み
  • 投資と現金保有のバランスがわからない
  • 投資未経験でどのようにスタートすれば良いか分からない
  • 資産ポートフォリオの設計をプロに相談したい

資産ポートフォリオとは、金融商品をどのくらいの割合で保有しているかを表す言葉だ。

資産を100%とした場合、投資信託A40%・株式B20%・株式C10%・債券E10%・現金20%のようなかたちで表す。具体的な金融商品ごとに表現するのが特徴だ。

資産ポートフォリオと似た考えとして、アセットアロケーションがある。アセットアロケーションは、具体的な金融商品ではなく、株式や債券などの資産クラスで配分を表す。つまり、先ほどの例だと、投資信託40%・株式30%・債券10%・現金20%になるわけだ。

本記事では、資産ポートフォリオとアセットアロケーションにおける現金の果たす役割やポートフォリオへの組み入れ方について解説しよう。

資産ポートフォリオの設計に困った際に頼るべき存在であるIFAについても紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。

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目次

現金保有の重要性とは 

現金の重要性とは わたしのIFAコラム

資産運用において、現金を保有しておくことは非常に重要である。現金がないと、暴落時に保有する資産を売却する必要が出てくるからだ。ここでは、現金保有のメリットやデメリットを踏まえ、「どの程度の現金を保有するのが理想的なのか」について紹介しよう。

現金保有のメリットとデメリット 

本記事での現金とは、現預金のことを指す。自由に取り出せるお金という観点で考えてほしい。

現金保有のメリット

  • いつでも好きなタイミングで使用できる
  • 経済動向の影響を受けない
  • 銀行が資産を安全に保管してくれる
  • 銀行が倒産しても預金保険制度を適用できる

現預金を保有しておくことの最大のメリットは、資金を拘束されていないためいつでも好きなタイミングで使用できることだ。

また、株式や債券のように経済動向の影響を受けて金額が減少することはない。100万円預けると100万円は必ず返ってくる。

もし銀行が倒産したとしても、預金保険制度によって1人につき元本1,000万円とその利息分の銀行預金は守られるのだ。

一方、現金保有のデメリットは以下の通りである。

現金保有のデメリット

  • 災害や盗難に遭う可能性がある
  • 物価の上昇に対応できない
  • 資産が増えない

現金保有のデメリットは、インフレに対応できないことだ。現預金はリスクのない安全な資産であるため、額面金額が減少することはない。ただ、物価の上昇によって価値が目減りしてしまう。

1万円でハンバーガーを購入するケースを想定しよう。①ハンバーガー1個500円の世界②ハンバーガー1個1,000円の世界で比較してみる。

①の世界ではハンバーガーを20個購入できるのに対して、②の世界では10個しか購入できない。モノの価値が上昇したことによって、1万円の価値が目減りしているわけだ。

資産ポートフォリオにおける現金の位置づけ 

資産ポートフォリオにおける現預金は、完全に守りの資産である。リターンを期待できないがリスクもない。市場や投資家自身に何か不具合が発生した際に、現金は重要な役割を果たす。

投資で大きなリターンを狙う人のなかには、資産のすべてを投資に注いで取り返しのつかない結果を招いてしまう人もいる。

投資を長期間にわたって継続するために、資産ポートフォリオには必ず一定の現金を組み入れておく必要がある。

現金はどの程度保有するのが理想的なのか

資産運用をする際にどの程度の現金を保有するべきか、その答えは各世帯の収支状況や家族構成、ライフプランなどによって異なる。

そのため、一概に何%にすべきというものはない。

とはいえ、個人の状況ごとの判断方法がわからない人も多いだろう。そこで、金融商品と現金保有のバランスを取る方法を次の章で解説する。

投資と現金保有のバランスを取る方法 

投資と現金保有のバランスを取る方法  わたしのIFAコラム

ポートフォリオにおける現金の重要性について紹介してきた。ここからは、株式や債券などの金融商品と現預金のバランスを取る方法を解説しよう。

ライフステージに応じた現金と運用資産の考え方

一つの考え方として、「年齢と同じ割合だけポートフォリオに現金を組み入れる」というものがある。例えば30歳の人は、資産の30%を現預金で保有するわけだ。

ただ、これはあくまで一つの考え方に過ぎない。子どもがいるかどうか・持ち家があるか・公立の学校に行くかなど、世帯ごとの状況によって最適解は異なる。

まずは生活防衛資金を確保した上で、例えば資金に余裕があって大きな支出の予定がない人は、さらに運用資産を増やすことを検討しても良いだろう。

緊急資金としての現金保有の重要性 

資産運用に取り組む際、まず最初に考える必要があるポイントが緊急資金だ。突発的な出費に対応できる資金のことで、生活防衛資金とも呼ばれている。

生活防衛資金は、半年〜1年分ほどの生活費を確保しておきたい。急な病気や怪我で働けなくなったり、治療費が必要になったりする緊急事態に備えておく必要がある。

もし、生活防衛資金がないまま投資をしていると、金融商品を売却しなければならない。相場の下落局面と被ってしまった場合、資産が大きく目減りしてしまう可能性もある。

リスク許容度と現金保有率の関係性

ポートフォリオにどの程度の現金を保有しておくのか、これを決める際はリスク許容度も非常に重要な要素である。リスク許容度とは、「どれだけリスクを背負っても大丈夫か」を表す指標だ。

リスク許容度が高い人の特徴
  • 若い
  • 独身
  • 高収入

リスク許容度が高い人は、積極的にリスクを背負って投資しても問題ない。暴落したとしても、運用を継続することで大きなリターンを得られる可能性があるからだ。

一方で、リスク許容度の低い人は、なるべく多くの現金を手元に残しておくべきだ。残りの運用期間が短いと、暴落した相場のまま資産を取り崩す必要が出てくるからだ。

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資産ポートフォリオ設計における現金の役割 

資産ポートフォリオ設計における現金の役割  わたしのIFAコラム

どの程度の現金を残しておくべきなのか、おおよそが把握できたらポートフォリオを設計しよう。ここからは、ポートフォリオ作成の方法や作成後の調整方法について解説する。

現金の役割と投資先選び 

現預金はリスクのない守りの資産だ。生活防衛資金を確保できたら、投資先を選んで攻めの資産である金融商品を購入していこう。

ここでもリスク許容度を意識した商品選びが必要になる。同じ株式でも営業成績や保有する資産によってリスクとリターンは異なる。リスク許容度に合わせた商品選びを心掛けよう。

意識すべきなのが分散投資だ。投資先が集中していると、投資先の企業にトラブルが発生した際に大きなダメージを受けてしまうのだ。1銘柄から受ける影響をなるべく小さくするために、投資銘柄や資産クラスは分散させておこう。

投資初心者には、複数の銘柄を一度にまとめて購入できる投資信託がおすすめだ。

市場動向に応じたポートフォリオの調整 

好景気や不景気の波による市場動向によって、ポートフォリオ内の現金と金融商品の割合を調整することもあるだろう。

市場の状況に合わせて変えるとなると、景気が良いタイミングで金融商品を購入し、反対に景気が悪いタイミングでは新規買付をストップして現金を多く保有しようと考える人もいるかもしれない。

しかし、これは真逆の考えだ。

景気が良いタイミングではインターネットやSNSなどから良い声が聞こえてくるため、株式や債券を購入したくなるだろう。しかし、好景気の時に購入した金融商品は高値掴みの可能性がある。

投資で利益を出すオーソドックスな方法は、安い価格で株式を購入し、高い価格で株式を売却することだ。

つまり、まずは生活防衛資金を確保した上で、リスク許容度を考慮できているのであれば、下落相場で金融商品を買い増しするのも一つの選択肢だといえる。

リバランスと現金保有

ポートフォリオ内の資産は価格の変動によって、当初設定していたバランスから離れてしまうケースがある。新しく資産を購入したり、保有資産を売却したりして資産バランスを調整することを、リバランスと呼ぶ。

リスク許容度を超えたポートフォリオになっていないか、定期的にチェックしてリバランスすることを心がけよう。

とはいえ、リバランスするにあたって、資産を売却すべきか、はたまた新しく資産を購入すべきか迷う人もいるだろう。

リバランスの方法に迷ったら、お金の専門家であるIFAに相談してほしい。

プロによるポートフォリオ設計のサポート 

プロによるポートフォリオ設計のサポート  わたしのIFAコラム

IFAは、独立系ファイナンシャルアドバイザーの略だ。金融機関から独立したお金のプロフェッショナルのことを指す。ここでは、IFAが果たす役割やメリットについて解説しよう。

資産運用のプロフェッショナルによるコンサルティング 

IFAは資産運用プロフェッショナルだ。中立的な立場から顧客に合わせた投資プランを作成したり、ポートフォリオ設計をアドバイスするなど、資産運用の幅広い局面で顧客をサポートしている。

専門家によるポートフォリオ設計のメリット 

IFAにポートフォリオ設計を相談することも可能だ。IFAには異動や転勤がないため、長期間に渡ってサポートを受けられる。

資産配分の変更やリバランスに関する相談もしやすいため、ポートフォリオ設計を依頼するにあたって大きなメリットとなるだろう。

また、金融機関から独立した存在であるため、不要な商品をセールスされる心配もない。

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の役割

IFAの役割は、顧客の資産を最大化することだ。顧客のことを最優先に考え、それぞれに合わせてカスタマイズされた資産運用プランを提案している。

ポートフォリオ設計やリバランスの相談のほかにも、証券会社の選び方など初歩的な相談にも対応しているため、資産運用でつまづいたポイントがある人はぜひIFAに問い合わせてほしい。

IFAに一度相談してみたいと感じた方は、「わたしのIFA」を利用してみてはどうだろうか。専門的な知識と豊富な経験を持つIFAが信頼できるパートナーになり、効果的な投資方法や資産形成のサポートを行ってくれる。

まずは気軽な相談から始めてみよう。

まとめ

 まとめ わたしのIFAコラム

この記事では、現金保有の重要性、投資と現金保有のバランスの取り方、資産ポートフォリオ設計における現金の役割について解説してきた。自分自身に合った運用方法や理想のポートフォリオを把握したい方はIFAに相談すると良いだろう。

IFAの専門的な知見を活用することで、適切な資産ポートフォリオ設計が可能となる。 「わたしのIFA」では、あなたのライフステージやリスク許容度を把握することが可能だ。

自分自身に合った運用方法で効率良く運用を行いたい方は、以下のボタンから無料相談に申し込んでみてほしい。

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※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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