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投資だけで生活できるのか?資産運用のプロに学ぶスマートな生活設計

この記事で解決できるお悩み
  • 投資の利益だけで生活していくことはできるのか
  • 投資で稼いだお金だけで生活するにはどうしたらいいのか

最近投資を行う人が増えており、その中でも投資で得た利益だけで生活をする「FIRE」という方法が注目を集めている。

今回の記事では「実際のところ投資で得た利益だけで生活を行うことは可能か」という点を中心に、リアルな目線で解説していく。

目次

投資の利益で生活できるか

規定の就業時間だけでなく、残業・通勤時間を合わせると、私たちは相当な時間を労働にあてている。

その合計時間を見て「これだけの時間があれば、もっと楽しく過ごせるのに」と切ない気持ちになる人も多いはずだ。

では、そのような生活とは真逆の「投資による利益で生活していく方法(FIRE)」について、詳しく解説していこう。

生活にかかる金額

投資による利益だけで生活ができるかどうかについて深く知るには「現時点での生活費などの合計額」が重要なポイントになるだろう。

この点は、住む地域・家族構成・生活水準によって大きく変わってくるため、自分の生活費でイメージするといい。

参考として、独身が1ヶ月で使う金額は約16万円と言われている。つまり、株価が低い時期でも毎月この金額以上の利益を出し続けなければいけないのだ。

生活費を賄うのに必要な元手

実際に上記で紹介した金額を投資で得た利益だけでまかなう場合、どれだけの資産を投資に回せばいいのかについて気になるところだろう。以下に解説していくので参考にしてほしい。

(例)45歳からFIREをはじめたい独身男性 必要な生活費15万円、寿命は90歳と仮定

計算:15万円×12ヶ月×残り45年=8,100万円

以上のように、残り45年間で8640万円の生活費が必要となり、65歳〜90歳までは老齢基礎年金(厚生年金)を受給することができる。

仮に、年金の総額が約3700万円とすると、

計算:8,100万円(必要な生活費の総合計)ー3,700万円(年金受給額)=4,400万円(最低限のFIRE開始金額)

という計算になる。

「資産運用ナビ」内でさらに詳しい計算内容・夫婦の場合の金額と計算を紹介しているので、参考にリアルな金額を考えてみるといいだろう。

不可能ではないが難しい

具体的な数字を紹介したが、実際のところ一定以上の成果を投資で出し続けることは難しい。

予想もしていないタイミングで、リーマンショックや感染症のパンデミックなどが引き金となり、株価が暴落し利益につなげられなくなることもある。

生活に関わる問題のため、十分に考えてから決断するといいだろう。

投資での生活設計

投資で得た利益だけで生活をする場合、準備期間が必要になるため「早期退職」を目指してみてはいかがだろうか。

FIREにもいくつかの種類があり、以下に紹介していくので自分に合った方法を選ぼう。

投資によるリタイアメント計画

FIREを実現させるにはそれなりの時間が必要になるため、時間をかけて準備をしていく必要があるだろう。

「通常よりも早い退職」を目標として設定すると、理想的な生活を手に入れられる可能性が上がる。

そのため「今すぐ行動」するよりも、現実的な計画をしっかりと練った上で将来のために1歩1歩確実に歩んでいくといいだろう。

どのFIREを行うか決める

下記の「投資で得た利益をどう生活に組み込むか」で、どのようなFIREがあるのかを詳しく紹介しているので確認して欲しい。

保有資産や理想を叶えるまでの期間などから、どのFIREがベストか選ぶといいだろう。

目標金額を計算する

「4%ルール」を使って、リタイアするまでに資産をどのくらい準備すべきか把握する必要がある。

【4%ルールとは?】

元本の4%以内に生活費を抑えることで、資産の価値を下げずに暮らすことが可能になる仮定のこと。

米国で生まれた考え方のため、日本とのインフレ率に差があるので注意する必要がある。

現在の支出を減らす

目標金額を計算した際に、現在の生活水準を維持することが難しいかどうかがわかるだろう。

もし、現在の生活水準を維持できない場合は、支出を減らしていくか、ファットFIREとリーンFIRE以外の選択をするのもいいだろう。

借金・クレジットカードの請求額を0にする

借金をしている人は、FIREを目指す前に完済する必要があるだろう。また、クレジットカードで分割払いやリボ払いを選んでいる人は、請求金額をすべて支払うことが次の目標だ。

貯金を増やしていく

「早くFIREを達成したい!」と思い、過度な節約を続けるのはおすすめできない。なぜなら、限界を迎えて、途中で挫折する可能性があるためだ。

そのため、無理なくできる節約を続けていき、確実に貯金を行っていこう。

収入源を増やす

副業ができる企業が増えてきているため、副業をはじめるのもいいだろう。収入源が増えることで、無理な節約を行うよりも効率的に資産を確保できる。

スキマ時間で行えるものであれば、通勤時間などを利用できるため、少しでも早くFIREをスタートするために頑張るのも1つの選択だ。

貯めたお金を投資に回す

貯まったお金を効率的に増やすには、早い段階から投資をはじめておくといい。

そうすることで、お金を増やせるだけではなく、投資に慣れ、株価の値下がりなどに過剰に反応しなくなるだろう。

投資で得た利益をどう生活に組み込むか

投資で得た利益をどのように生活に組み込むかによって、FIREにもいくつかの種類がある。以下で解説するので一度確認してほしい。

ファットFIRE

生活費だけではなく、趣味などの贅沢品を買うための資金も投資の利益から得るのがファットFIREだ。理想的な暮らしができる反面、膨大な資産が必要になるため、ハードルが一番高いだろう。

リーンFIRE

早期退職を選び、投資で得た資金だけで生活をする方法だ。だが、リーンFIREは裕福な暮らしとは違い、節約をする必要がある。「贅沢できなくていいから、早く会社をやめて自由に過ごしたい。」という人におすすめである。

サイドFIRE

雇用されずにフリーランスなどとして働きながら、趣味などに使うお金を稼ぐという方法だ。投資で得た利益を生活費に使うため、比較的チャレンジしやすい傾向にある。

バリスタFIRE

労働時間が短めのパート・アルバイトの雇用形態で仕事を続け、残りの生活費は投資で得た利益で生活をする方法だ。労働時間が短いため、自由に過ごせる時間を確保することができる。

また、社会保険の加入条件を満たせるよう労働時間を決めることで、社会保険料の負担が半分に減るのでおすすめだ。

コーストFIRE

正社員やフルタイムなどの働き方を変えず、「先に老後の生活資金を貯める方法」を指す。

働いて得た収入から生活費をまかなうため、自由な時間が増える訳ではない。しかし、将来に対する不安が減るため、心に余裕が生まれ生きやすくなるだろう。

生活資金の確保と資産運用

上記を見ると「よし!じゃあ今すぐ投資をはじめよう!」と行動に起こしたくなるかもしれない。しかし、注意して欲しいのは「生活資金の確保」を最優先にするということだ。

「生活資金」というのは、会社が倒産するようなアクシデントや怪我などの緊急事態が起きたときに「生活を立て直すまでに必要なお金」のことをいう。

この生活資金を確保できていない状況で資産運用を始めてしまうのは危険なため、気をつけよう。

投資で生活するためのステップ

投資で得た利益で生活していくとなると、しっかりとした専門知識・多くの経験が必要になるだろう。なぜならば、リスクが常について回るためだ。

では、どのようなステップを踏んでいくといいかを紹介する。

投資に関する勉強

投資についての知識がないという人は、必ず投資について勉強する必要がある。

例えば、株式投資であれば「この銘柄はどのような特徴があるか?」という点を見るために、「株価収益率(PER)」「株価純資産倍率(PBR)」などの個別株価指数を使う。

この指数の存在や使い方・使う理由を理解していないと、A社とB社の銘柄を比べることができないはずだ。

このように「投資」という世界には専門的な知識が必要になるので、積極的に知識を身につけるようにしよう。

少ない元手でも投資を始めてみる

例えば投資信託であれば100円から投資をスタートすることが可能だ。

「100円からスタートしてもまともな利益は出ないでしょ?」と感じるかもしれない。確かに利益という点では、まともな成果につなげることは難しいだろう。

しかし、まずは投資自体に慣れることが重要である。そのための実践として、少しでも早く始めるといい。

早くから多くの経験を積む

上記の通り、少ない金額から投資をはじめることで投資経験を確実に積んでいくことができるので、初心者の人には少しでも早く投資をスタートさせることをお勧めする。

「少額の投資経験って、必要なの?」と思うかもしれないが、経験があるかないかで投資に対する感じ方に変化がでる。この感じ方というのは、意外と大切なポイントだ。

例えば、インデックス投資は長い期間続けていくことで成果を得ることができるが、株価が下がったときにリスクに対する不安な気持ちに負けてしまう(投資をやめる)と、損してしまうケースもある。

そのため、少額から投資をスタートさせ経験を積むことで「株価が下がってしまっても動揺しないメンタル」を得ることができるだろう。

このメンタルが身につけば、投資で理想の結果を得られる可能性が上がるはずだ。

投資の相談は誰にするべきか?

投資で得た利益で生活をすると、ありのままの自分でワクワクする毎日を過ごすことができるだろう。

しかし、収入源が投資だけとなれば、会社員として働くよりも金銭的な不安を感じるシーンが増える。

では、「不安+リスク」と上手く向き合うためにも、資産運用のプロフェッショナル「IFA」に相談してはいかがだろうか。

IFAが果たす役割とその重要性

IFAは資産運用のプロフェッショナルで、知識・経験の深さから最近では「投資を続ける上で必要なパートナー」として相談する人が増えてきた。

「理想の成果に近づけたい。」「投資を始めたいけど、専門知識がなくて不安。」「リスクが怖いからプロの意見が欲しい。」など、さまざまな相談者の悩みに寄り添って提案を行っている。

注目すべきポイントは、【独立系】のファイナンシャルアドバイザーであるということだ。

金融機関などから独立しており、販売者側のノルマ・販売方針などとは関係がないため【相談者にとって本当に利益につながるプラン】を提案することができる。

上記でも紹介した通り、「不安」という感情は投資を続けていく上で強敵となる。

しかし、IFAに相談することで不安と上手く付き合えるようになり、成果につなげやすい投資になるだろう。

また、転勤などの制度がなく、長期的なパートナーとして相談を続けていくことが可能なため、相続などについても相談が可能だ。

あなたに合ったIFAを見つけるためのポイント

各IFAごとに「特化している投資ジャンル」があり、自分が行っていきたいジャンルに特化したIFAと出会うことが非常に大切だろう。

金融商品の数は多く、投資信託であれば6000本以上もの種類があり、その中から相談者にとってベストな銘柄を選ぶことになる。そうなると、その投資ジャンルに特化したIFAに相談するのが理想的だ。

また、IFAによってサポート内容や手数料も変わってくるため、「どのようなサポートを受けることができるのか・手数料はいくらか」についてしっかり確認しておこう。

「資産運用ナビ」を活用するメリット

大切な資産が関わる問題だからこそ、信頼関係をしっかりと築くことが大切だ。

しかし、信頼関係を築けるIFAと出会うことは難しく、手間や時間がかかる傾向にある。

また、投資家の投資経験や投資意向によって、最適なIFAの選択肢も異なる。

そのため、自身の条件にあったIFAを見つけるには、「資産運用ナビ」などの検索プラットフォームの活用がおすすめである。

無料相談もできるので、長期的な資産形成のパートナーとなる、信頼できるIFAが見つかるはずだ。

未来の過ごし方をいいものに変えていくためにも、ぜひ相談してみてはいかがだろうか。

投資で生活を成り立たせたいならIFAに相談してみよう

この記事では投資だけで生活していけるのか、生活していくにはどうすればいいのかについて詳しく解説した。

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、投資戦略の策定やポートフォリオの構築、リスク管理など、投資による生活設計を行う上で重要なサポートを提供する。

「資産運用ナビ」を利用することで「あなたにベストなIFA」とつながることができ、安心して資産運用をスタートすることができるだろう。

「リスク+不安」と上手く付き合いながら、IFAとともに効率よく成果につなげ、理想的な生活を手に入れてはいかがだろうか。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
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