- 投資で後悔したくない
- 投資のリスクを正しく理解したい
- 投資を成功に導く戦略を知っておきたい
人生100年時代といわれる現在、「長生きのリスクに備えるためには資産運用が重要」といわれることが多くなった。
しかし、「投資のデメリットにどう対策すればよいのかわからない」という人も多いのではないだろうか。
投資にはさまざまなリスクがあり、投資対象や市場状況によっては損失を抱え失敗してしまうケースもある。
投資で後悔しないためには、勝率の高い投資戦略を策定する必要がある。
この記事では、投資におけるリスクや成功するための戦略について解説する。
また失敗事例を3つ解説するため、投資で後悔したくない方は参考にしてほしい。
後悔しないために知っておくべき投資のリスク
投資のリスクとは、リターンの振れ幅のことを指す。
要するに平均リターンからどの程度乖離するのかを示した数字だ。
リスクが高いとはリターンの変動幅が大きい、リスクが低いとはリターンの変動幅が小さいことを意味する。
投資における具体的なリスクには以下の4つがある。
- 価格変動リスク
- 為替変動リスク
- 信用リスク
- 流動性リスク
価格変動リスク
価格変動リスクとは、購入した金融商品の資産価値が変動することだ。
つまり価格が下落するリスクだけでなく、上昇するリスクも価格変動リスクに含まれる。
株式は相場が開いている間、価格が変動し続ける金融商品だ。
決算発表や政策の変更、経済指標の発表などがあると大きく価格が変動する場合も多い。
債券は金利動向によって価格が変動する。
金利が高くなれば価格が下落し、金利が低くなれば価格は高くなる。
為替変動リスク
変動リスクとは外貨建ての商品に投資した際、為替レートの変動によって円建ての評価額が変わることだ。
外国株や外国ETF、それらに投資する投資信託は基本的に円ではなく、ドルやユーロといった外貨で投資を行う。
「円→外貨」時の為替レートよりも「外貨→円」時の為替レートが円安に進行すれば、為替差益が生じる。
一方で円高が進行すると為替差損が生じる。
つまり外貨建ての評価額が一切変わらなかったとしても、為替レートの変動によって円建ての評価額が、変わってしまうリスクもある。
信用リスク
信用リスクとは、投資先の企業や発行体が破綻するリスクだ。
または利息が将来的に支払われるか確実ではないことも含む。
企業だけでなく、国債や地方債を発行する国や地方自治体にも信用リスクがある。
2006年には北海道夕張市が財政破綻している。
業績不振や財務状況が悪化すると信用リスクが高まり、評価額が下落する。
利息が支払われない、最悪の場合は投資元本を一切回収できなくなる。
流動性リスク
流動性リスクとは、売却したいときに保有している資産を売れないことだ。
金融商品によっては売買や流通量が少なく、すぐに買い手が見つからず売却できないケースもある。
最もわかりやすいのは不動産だ。
不動産は一物件あたりの価格が高く、株式や債券などの金融商品と比べて、市場参加者が少ない。
保有資産の大部分が不動産だと、お金が必要になったときに不動産を売却しようとしても、すぐに現金化できず、必要な金額を用意できなくなるケースが考えられる。
上場株式も誘導性リスクがある。
時価総額が少なかったり、人気や知名度が少なかったりする銘柄は購入・売却希望者が少なく、取引が成立しないこともある。
また上場企業の上場廃止が決定すると、今後市場での取引ができなくなるため、買い注文に比べて売り注文の比率が増え、取引が成立しないケースも考えられる。
投資で後悔した人の事例
投資で公開した方の事例を以下3つ解説する。
- 退職金の集中投資し、狼狽売り
- 上場廃止により株取引の引退
- 上場廃止で、300万円の損失
退職金の集中投資し、狼狽売り
はじめに価格変動リスクが顕在化した例を紹介する。
退職金で集中投資を行い、失敗した例を紹介する。
この方は退職金でおよそ2,000万円受け取った。
年金と退職金だけでは将来の老後資金が不安だったため、株式投資によって少しでも退職金を増やそうと考えた。
これまで株式を含めた投資経験がなかったため、どの銘柄を購入するべきかわからないといった状況だ。
そこでもともと知っていたある自動車株を2,000万円分購入した。
その自動車株は購入直後に不祥事が発覚し、株価が徐々に下落していった。
毎日株価が下落していくことに耐えられず、購入価格から10%マイナスになったところで狼狽売りをし最終的に、損失額200万円が確定した。
老後資金を増やすために始めた株式投資だったが、結局は大切な退職金を200万円も減らしてしまう結果となった。
上場廃止により株取引の引退
次に信用リスクが顕在化してしまった事例を紹介する。
この方はもともと上場廃止が噂されている銘柄を保有していた。
ただしこの方自身は、上場廃止するとは思っておらず、株価が上昇したタイミングでの売却を見込んでいた。
しかし実際には「上場廃止基準抵触見込みに関するお知らせ」がリリースされ、上場廃止が決定してしまった。
上記のリリースが出されてから株価は急落し、見込んでいた価格の1/10で売却している。
このことがきっかけで保有資産を8割減らしてしまい、株取引からの引退を決めた。
上場廃止が決定すると急落するため、投資資金の回収が難しくなる。
信用リスクの高い銘柄を購入するとしても、保有資産の何割までと決めておき、過度なリスクは取らないようにしたい。
上場廃止で、300万円の損失
最後に流動性リスクが顕在化してしまった例を紹介する。
この方はある銘柄を「2,000株×1,790円=3,580,000円分」保有していた。
購入後時間がたってから粉飾決算が発覚した。
すぐに売り注文を入れたが、なかなか成約せずその間に株価は下落していった。
最終的に株価29円のところで全株売却できた。
結果として300万円の損失になってしまった。
経営状況や財務状況がよく見える企業だったとしても、不正を行っている場合がある。
そのような銘柄を購入してしまい、その不正が明るみに出ると、短期間で株価が下落してしまう。
不正を見つけるのは非常に難しいが、少しでも怪しいと思った企業には投資しないように心がけよう。
※2,000株×29円=58,000円
投資で後悔したくない方必見!投資を成功させる戦略
投資を成功させる戦略について以下の3つを解説する。
- 少額で投資を始める
- 長期・分散・積立を基本として投資する
- 定期的にポートフォリオを見直してリバランスする
投資にはさまざまな戦略があり、メリット・デメリットが存在する。
中には投資初心者におすすめできない投資戦略もある。
これから紹介する投資戦略は、投資初心者にこそおすすめできるものだ。
どのような投資戦略が良いかわからない方は参考にしてほしい。
少額で投資を始める
まずは少額から投資を始めてみよう。
金融商品は値動きするため、投資に慣れていないと日々の価格変動に耐えられず狼狽売りしてしまう可能性が高まる。
金融商品の価格は%で動く。
そのため投資金額によっては、数十万円以上保有資産の価値が変動するケースも考えられる。
投資金額が1万円で1%値動きすると、変動する金額は100円だ。
投資金額が1億円になると1%の値動きであっても、100万円保有資産の価格が変動することになる。
投資金額や変動率が大きくなれば、保有資産に与える影響はさらに増える。
投資に慣れていない方が、毎日月収以上の価格変動に耐えられる可能性は非常に低い。
金融商品の価格変動に慣れるため、少額投資から始めよう。
長期・分散・積立を基本として投資する
どのような投資でもリスクはつきものだ。
投資のリスクを低減させるために有効なのが、長期・分散・積立を基本とした投資だ。
金融庁は、投資期間が長くなるほど価格変動リスクを抑えられるとの調査結果を発表している。
上記の調査では、国内外の株式と債券に50%ずつ投資し、運用期間が5年と20年のリターンのばらつきを調べている。
保有期間が5年だとリターンがマイナスになるケースもあったが、保有期間が20年になるとすべての期間でリターンがプラスだった。
あくまでも過去のデータであるため、未来のリターンを保証するものではない。
ただし、投資期間が長くなれば、価格変動リスクを小さくできるとはいえるだろう。
分散とはさまざまな金融商品に投資することだ。金融商品ごとに抱えている投資リスクは異なる。
複数の金融商品を組み合わせることで、資産全体のリスクを軽減できる。また積立投資もリスクを軽減させるのに有効だ。
積立投資では決まった商品を定期的に一定額ずつ買付る投資手法だ。
つまり現在の金融商品の価格を気にせずに買付る方法ともいえる。現在の商品が割高か割安かを気にせず買付るため、高値づかみを防止できる。
また為替リスクのある商品も、現在の為替レートを気にせず買付るため、極端に円高または円安のときに投資資金が集中することを防げる。
長期・分散・積立は、初心者でも簡単に実践でき、かつ極めてリスクを低減させるのに有効な方法だ。
どのような投資戦略がいいかわからない方は参考にしてほしい。
定期的にポートフォリオを見直してリバランスする
投資で成功するためには事前にポートフォリオを作ることが重要だ。
ポートフォリオとは保有資産の組み合わせのことで、具体的には下記のようなものを指す。
- 株式
- 50%
- 債券
- 40%
- 不動産
- 10%
投資先を1つに集中すると、その投資先の成績が悪いと大きな損失を被る。
そのような事態を避けるために複数の資産にあらかじめ分散することが重要だ。
ただし闇雲に分散すると、目標リターンに届かなかったり、過度なリスクを取りすぎてしまうケースもある。
適度なリスクとリターンで投資するためにポートフォリオを組む。
また一度組んだポートフォリオであっても定期的に見直しを実施し、リバランスすることが重要だ。
最適なポートフォリオは、そのときの状況によって異なる。
たとえば定年により収入が減れば、許容できるリスクが小さくなるため、ポートフォリオを安定性の高いものに変更する必要がある。
また投資を始めた当初はポートフォリオ通りの投資配分だったとしても、運用期間が長くなれば保有比率が変化する。
株式が好調であれば、株式の保有比率が上がり、その他の保有比率が下がるイメージだ。
変化した保有資産の割合をポートフォリオ通りに戻すことをリバランスという。
バランスを実施しないと、過度にリスクを取ってしまったり、リターンの出ない資産配分になってしまったりする。
そのような事態を避けるために、定期的にリバランスを実施する。
投資で後悔したくないなら誰に相談するべき?
株式投資は戦略を間違ってしまうと、多額の損失を被る恐れがある。
そのため投資初心者は。投資を始める前に専門家にアドバイスを求めよう。
ここでは、投資の相談は誰にすべきかについて以下の3つを解説する。
- 投資判断や資産管理における専門家の重要性
- IFAに相談するメリット
- IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法
投資判断や資産管理における専門家の重要性
投資初心者が、投資判断や資産管理を的確に行うことは非常に難しい。
特にどのような資産や銘柄を、いつ購入するかという判断は投資初心者が的確に判断することが困難だ。
投資の専門家であれば、あなたに的確な銘柄をアドバイスしてくれる。
また買い時についてもアドバイスをもらえるため、的確なタイミングで投資が行える。
またリスクを取りすぎないためには資産管理が非常に重要だ。
資産管理が的確にできていれば、リスクを取りすぎることがなくなり、比較的安全に投資が行える。
IFAに相談するメリット
投資の専門家には、金融機関の営業担当者やFP(ファイナンシャルプランナー)、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)などさまざまいる。
特におすすめなのがIFAだ。
IFAは金融機関に所属しておらず、中立的な立場からアドバイスを提供してくれる資産運用の専門家だから。
またIFAは複数の金融機関と提携しており、提案できる運用戦略や商品に制限はない。
基本的にIFAは証券会社や銀行などの金融機関出身者が多いため、金融知識に問題はない。
基本的に転勤がないため、相性の良い担当者と出会えると長期にわたって関係を築ける。
投資は長期で行うのが前提だ。
投資期間が長くなれば、リーマンショックやコロナショックなどの暴落に巻き込まれる可能性は十分にある。
そのような不安なときに、信頼できるアドバイザーが近くにいると冷静な投資行動ができる。
投資の専門家を探しているという方はIFAがおすすめだ。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法
IFAとの出会い方がわからない方も多いだろう。
おすすめの方法はIFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用することだ。
「資産運用ナビ」は年齢や金融資産、職業など簡単な情報を入力するだけで登録が完了する。
登録された情報をもとに、あなたと相性のいいIFAを紹介してくれる。
紹介されたIFAのプロフィールや得意分野は事前に確認できるため、ミスマッチが起こりにくい。
また相談は対面とWebどちらにも対応しているため、好きな方を選べる。
何度相談しても相談料はかからない。
費用が発生するタイミングは、IFAが提案した商品を購入するときのみだ。
一度専門家からアドバイスを受けたい方は下記のリンクから「資産運用ナビ」に登録してほしい。
後悔しない投資はIFAと実現しよう
この記事では投資におけるリスクや投資の失敗事例、投資を成功させるための戦略、投資の相談先について解説した。
投資におけるリスクは以下の4つだ。
- 価格変動リスク
- 為替変動リスク
- 信用リスク
- 流動性リスク
投資で上記のようなリスクを低減し、成功するためには個々人にあった投資戦略の策定が重要だ。
しかし投資初心者が、的確な投資戦略を作ることは難しい。
そのため投資初心者は専門家にアドバイスを求めるべきだ。
投資の専門家は豊富な知識と相談実績をもとに、適切な投資戦略を考えてくれる。
特にIFAは中立的な立場から新たに最適なアドバイスを長期にわたって提供してくれる。
IFAに相談したい方は下記のリンクから「資産運用ナビ」に登録し、相性の良い担当者と出会ってほしい。