- iDeCo運用の具体的な戦略が知りたい
- iDeCoの運用をプロに相談したい
- 少額からでもiDeCoを利用して資産形成をしたい
iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことで、要は老後に備えて、自分で資産を形成するための仕組みになる。
老後2000万円問題が出てきてから、特に自助努力については注目を集めているので、iDeCoに興味がある方も多いのではないだろうか。
そこで今回はiDeCoを活用した運用について説明する。わかりやすく説明をするので参考にしてほしい。
iDeCoとは何か
まずは、iDeCoについて概念やメリットを説明する。
「iDeCoとは何か」というところからわかりやすく説明をするので、参考にしてほしい。
iDeCoの基本的な概念
iDeCo(イデコ)は、「個人型確定拠出年金」の通称である。正式名称は「個人型確定拠出年金制度」であり、日本における自助努力型の年金制度の一つとなる。
主にサラリーマン、自営業者、パートタイマーなど、多くの労働者が利用することが可能だ。
始めるメリット
iDeCoには様々なメリットがあるが、主なメリットは4つだ。
- 利益に対して税金がかからない
- 掛金が全額所得控除の対象
- 採用されている商品性が非常に良い
- 受け取り時にも税制優遇がある
iDeCoで得た利益に対しては税金がかからない。通常投資信託や株式で運用した場合の利益については20.315%の税金がかかる。仮に1,000,000円の利益が出た場合、203,150円の税金がかかるのだ。
iDeCoであれば利益に対して非課税となるため、利益分をまるまる受け取れる。
また、iDeCoの掛金については、全額所得控除の対象となり、節税にもつながる。なお、掛金の上限額は職業によって異なる。下表でまとめておいたので参考にしてほしい。
加入資格 | 拠出限度額 | |
第1号被保険者・任意加入被保険者(自営業者など) | 月額6万8,000円(年額81万6,000円) | |
第2号被保険者 | 会社に企業年金の制度がない会社員 | 月額2万3,000円(年額27万6,000円) |
企業型の確定拠出年金のみに加入している会社員 | 月額2万円 | |
DBと企業型確定拠出年金に加入している会社員 | 月額1万2,000円 | |
DBのみに加入している会社員および公務員 | 月額1万2,000円(年額14万4,000円) | |
第3号被保険者(専業主婦(夫)) | 月額2万3,000円(年間27万6,000円) |
また、iDeCoで採用されている商品性は非常に良い。手数料も低く、運用実績が良いものを中心に選ばれているのが大きなメリットになるだろう。
さらに、実際にiDeCoで貯めたお金を受け取る際の税制も優遇されている。
特に一括で受け取る場合は税金が有利であるとされている退職所得が適用されるので非常におすすめだ。
iDeCoによる税制優遇のメカニズム
iDeCoは先ほど説明した通り、利益に対して税金がかからない。
また、掛金については、全額所得控除の対象になり、受け取る際の税金も優遇されている。
老後資金を貯めるのに最適な仕組みであるといえるのではないだろうか。
iDeCo運用の始め方
iDeCo運用の始め方について説明をする。
- iDeCo運用の開始手順
- iDeCo運用にあたって必要なこと
- 長期投資の力
わかりやすく説明をするので参考にしてほしい。
iDeCo運用の開始手順
iDeCoの申し込みについては全てインターネットで完結が可能だ。非常に簡単に申し込みができるのでぜひ調べてみて欲しい。
氏名や年齢などの必要情報を入力し、iDeCoのプランを選ぶことでiDeCoをスタートできる。免許証やマイナンバーカードなどの必要書類もオンラインで提出できるのが一般的だ。
注意点は申し込む金融機関によって手数料が異なることだ。比較サイトなどがあるのでそちらを参考に金融機関を選択するのが良いだろう。
iDeCo運用にあたって必要なこと
iDeCo運用にあたって必要なのは長期で運用できる資金のみをiDeCoに当てることだ。
なぜならiDeCoで運用したお金については原則60歳になるまで引き出しができないからだ。
長期間お金が拘束されることになるので、iDeCo運用にあたっては使う予定のない余裕資金で運用するのが原則になる。
長期投資の力
iDeCoは、必然的に長期間投資をすることになるので、長期投資の力を最大限に生かすことができる。
基本的には世界経済は長期では成長し続けているため、長期で世界に投資を行えば利益が出る可能性は極めて高い。しかし短期で考えてしまうと大きなマイナスになることもある。
長期で運用を行うiDeCoは、大きな利益を産みやすいのだ。ぜひ長期投資の力を実感してみて欲しい。
長期投資を行うことで複利の効果を享受できる。単利と複利の違いは以下の通りだ。
- 単利…最初に預け入れた元本に対して利息が計算される方法
- 複利…一定期間ごとに支払われる利息を元本に加え、これを新しい元本として利息が計算される方法
単利と複利は、期間が長くなれば長くなるほど大きな差になる。単利と複利のお金の増え方についてまとめたので参考にしてほしい。
金利 | 金利 | 金利 | ||||
1% | 3% | 5% | ||||
単利 | 複利 | 単利 | 複利 | 単利 | 複利 | |
初期投資 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 |
1年後 | 101 | 101 | 103 | 103 | 105 | 105 |
2年後 | 102 | 102 | 106 | 106 | 110 | 110 |
3年後 | 103 | 103 | 109 | 109 | 115 | 116 |
4年後 | 104 | 104 | 112 | 113 | 120 | 122 |
5年後 | 105 | 105 | 115 | 116 | 125 | 128 |
6年後 | 106 | 106 | 118 | 119 | 130 | 134 |
7年後 | 107 | 107 | 121 | 123 | 135 | 141 |
8年後 | 108 | 108 | 124 | 127 | 140 | 148 |
9年後 | 109 | 109 | 127 | 130 | 145 | 155 |
10年後 | 110 | 110 | 130 | 134 | 150 | 163 |
11年後 | 111 | 112 | 133 | 138 | 155 | 171 |
12年後 | 112 | 113 | 136 | 143 | 160 | 180 |
13年後 | 113 | 114 | 139 | 147 | 165 | 189 |
14年後 | 114 | 115 | 142 | 151 | 170 | 198 |
15年後 | 115 | 116 | 145 | 156 | 175 | 208 |
16年後 | 116 | 117 | 148 | 160 | 180 | 218 |
17年後 | 117 | 118 | 151 | 165 | 185 | 229 |
18年後 | 118 | 120 | 154 | 170 | 190 | 241 |
19年後 | 119 | 121 | 157 | 175 | 195 | 253 |
20年後 | 120 | 122 | 160 | 181 | 200 | 265 |
iDeCo運用の具体的な戦略とは?
iDeCoの運用の具体的な戦略とリスクやリターンの関係性について説明をする。
- リスク許容度の評価とポートフォリオ作成
- 資産クラスとそのリスク・リターン特性
- リバランスとその重要性
わかりやすく紹介をするので、参考にしてほしい。
リスク許容度の評価とポートフォリオ作成
まずは自分が許容できるリスクについてしっかり確認するようにしてほしい。
リスクをあまり取れないにもかかわらず、高いリスクの金融商品に投資をしてしまうと、後々大きな後悔をしてしまうことになるだろう。
ポートフォリオを作成する際は、リスク許容度については正確に把握する必要があるのだ。ポートフォリオとは資産配分のことで、リスク許容度に応じて資産配分は変わってくる。ポートフォリオを作成することで、今後の資産運用の方向性を決める事ができる。
例えば高いリスクを取れる若い人であれば株式の比率を高くしても良いだろう。一方、あまり高いリスクを取れない場合は比較的安定している債券を中心としたポートフォリオがおすすめだ。
資産クラスとそのリスク・リターン特性
株式や債券、不動産等資産クラスによってリスクとリターンは変わってくる。
一般的に株式については、リスクやリターンが大きく債券についてはリスク、リターンが低い。不動産に関しては配当が中心で値上がり益も狙える。リスクレベルとして株式→不動産→債券の順番になる。
安定的な運用を好むのであれば、債券中心のポートフォリオを組むのが良いだろう。また、利益を積極的に狙っていきたい場合は、株式中心のポートフォリオがおすすめだ。
リバランスとその重要性
iDeCoで思ったような利益を上げるためにはリバランスをしっかり行う必要がある。
なぜなら、リバランスを行わないと相場状況によって、当初のポートフォリオのバランスが崩れる可能性があるからだ。また、長い投資期間の中で、ライフステージの変化によって最適なバランスが変わることもあるだろう。
定期的に見直しをして常に適切なバランスを保つようにするのが良いだろう。
iDeCoの運用戦略はどこに相談するべきか
iDeCoを最大限活用するためには、ご自身にあった最適なポートフォリオを組む必要がある。
そこでおすすめなのが投資の専門家に相談することだ。
投資の専門家の中でもIFAを利用するのが良い。なぜならIFAは投資のプロフェッショナルで長期的な付き合いができるからだ。
- IFAと一緒に見つめる、自身のリスク許容度
- IFAが指導するポートフォリオ構築のポイント
- IFAによる運用戦略の見直しと調整
IFAに相談をするメリットについてわかりやすく説明をする。
IFAと一緒に見つめる、自身のリスク許容度
IFAとは独立系ファイナンシャルアドバイザーのことで投資の専門家だ。
証券会社や銀行などの金融機関に所属をしていないため、金融機関の意向に左右されることなく、顧客に寄り添った提案ができる存在として近年注目をされている。
定期的な見直し、アドバイスを受けられるのは大きなメリットになるだろう。
IFAが指導するポートフォリオ構築のポイント
IFAは資産運用のプロだ。ポートフォリオ構築についても適切なアドバイスを受けられる。なかなかご自身だけで適切なポートフォリオを組むのは難しい。
リスクレベルに合わせた適切なポートフォリオを組んでくれるのは大きなメリットになるだろう。
IFAによる運用戦略の見直しと調整
IFAに相談することは、運用戦略の見直しや調整についても大きな役に立つ。定期的な見直しを行うことによって、ご自身が望むリターンを得られるはずだ。
定期的な見直しをすることによってその時点でご自身にあった最適な運用が可能になる。
その際、IFAは大きな力になってくれるはずだ。信頼できるIFAを探すには全国各地の優秀なIFAが登録をしている「わたしのIFA」を利用するのが良いだろう。
まとめ
この記事では、iDeCoの基本的な概念、運用の始め方、具体的な戦略について解説した。少額投資から始めても、長期的な視点でリスクとリターンを理解し、適切に運用すれば、資産形成につながる。
iDeCoを最大限に活かすためにはIFAに相談するのがおすすめだ。IFAに相談することによって自身のリスク許容度や目標に応じたiDeCoの運用戦略を構築することができ、安心して投資を行うことが可能となる。
IFAは、一人ひとりの資産状況やライフスタイルに合わせた適切な投資方法や資産運用方法を提案してくれるので是非活用してみてはいかがだろうか。
信頼できるIFAを探すには全国各地の優秀なIFAが登録をしている「わたしのIFA」を利用するのが良いだろう。まずは「わたしのIFA」のページから60秒でIFAを探せる機能があるので活用してほしい。