- 年代別に資産運用でよくある失敗例とその原因を理解したい
- 資産運用の始め方と年代に応じた運用戦略を知りたい
- 資産運用のリスクを適切に管理したい
資産運用は年代によって異なる戦略が求められる。
この記事では、各年代でよくある資産運用の失敗例とその原因を分析し、成功に導く戦略を提案する。
また、資産運用におけるリスクの管理方法と、年代ごとに適切な運用方法を探求する。
この記事を通じて年齢に応じた賢い資産運用の方法を学び、実践してほしい。
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【20代・30代の資産運用】基本戦略と共通の落とし穴
近年はネット証券などの拡大もあり、20代・30代の若い世代でも手軽に投資を始められるようになっている。
インターネットやSNS等でもさまざまな投資情報が溢れかえっているため、資産運用を始めようと考えている方も多いだろう。
しかし、投資が身近になったことで起きる失敗も多く、基本戦略をしっかりと立てた上で運用を始めることが重要だ。
ここでは、若年層の投資で起こりやすい失敗や資産運用の始め方、基本戦略について解説する。具体的なポートフォリオも紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
若年層の投資で起こりやすい失敗
若年層の投資で起こりやすい失敗のパターンとしては以下の2つの点が挙げられる。
- インターネット・SNS等での情報を鵜呑みにして損をする
- 短期的なリターンを追求して失敗する
インターネットやSNSなどの便利なサービスにより、世の中のさまざまな情報を簡単に入手できるようになった。
投資についてもさまざまな情報が飛び交っており、「〇〇の株が伸びる」「暗号資産が上がる」など、投資を煽るような情報も少なくない。
そうした情報を鵜呑みにし、自分で調べることもなく投資をしてしまうと失敗する危険性が高い。
自分が許容できる損失を大きく上回るようなリスクがある投資先だったり、すでに価格が割高になってしまっていたりする可能性があるためだ。
インターネットをよく利用する若い世代だからこそ起こり得る失敗と言えるだろう。
また、短期的なリターンを追求して失敗するケースも多い。
暗号資産やFXなどは価格が大きく動きやすい特徴があるため、短期的に大きなリターンを狙いやすい。
しかし裏を返せば短期的に大きな損失を抱えるリスクもあるのだ。
短期的な投資はプロの投資家も多く参加しており、投資初心者がいきなりリターンを狙うことは容易ではない。
投資に慣れないうちはFXや暗号資産などのハイリスクな取引を避け、株式や投資信託などから運用を始めると失敗を避けられるだろう。
上記の2点は全世代に共通して起こり得るリスクだが、特に若い世代が注意しておくべきポイントとなる。
「SNSで投資に興味を持った」「FX・暗号資産で短期的に儲けたい」と考えている方は注意しておこう。
長期投資の利点
前述した通り、短期的なリターンを追求して失敗してしまうケースが若い世代で特に多い。
投資において大きな失敗を防ぐためにも、長期投資を前提とした運用スタイルがおすすめだ。
長期投資を行うことによるメリットとして、主に以下の3点が挙げられる。
- リターンが安定化しやすい
- コストを抑えた運用ができる
- 「複利効果」が高まる
株式や投資信託などの金融商品は、短期的には値動きによって大きな損失を抱える危険性がある。
しかし運用期間が長くなるほどリターンが安定化しやすく、大きな損失を抱える可能性も低くなる傾向がある。
大きく資産を減らさずに運用できる可能性が高まる点が長期投資のメリットのひとつだ。
また、短期的な投資法に比べてコストを抑えやすいという特徴もある。金融商品の購入・売却には手数料がかかる。
短期間で売買を繰り返すよりも、購入してから売却せずに保有し続ける方が、取引回数が少なく手数料を抑えることが可能だ。
さらに、長期投資の重要な利点として「複利効果」の威力についても把握しておくべきだろう。
複利効果とは、投資で得た利益を再び投資に回すことで、利益がさらなる利益を生んでいく仕組みのことだ。
複利効果は時間をかけるほど威力を増し、雪だるま式に資産が増えていく。
効率的にリターンを狙える運用方法となるためぜひ活用してほしい。
20代・30代の若い世代であれば運用期間を長く取れるため、上記3点はより大きなメリットとなる。
運用における失敗を避けるためにも、長期投資を前提とした資産運用のスタイルを確立しよう。
リスク管理のポイント
資産運用において「リスク」とは、リターンの振れ幅のことを指す。
リスクが大きくなるとリターンがプラスにもマイナスにも大きく振れるため、大きなリターンを期待できる反面、大きな損失を抱える危険性もある。
投資を行う際はリスクを適切に管理し、なるべくリスクを抑えながら効率的にリターンを得て行くことが重要だ。
リスク管理のポイントとしては以下の3点が挙げられる。
- 長期投資
- 積立投資
- 分散投資
先ほど解説した通り、長期投資は短期投資に比べてリターンが安定化しやすく、大きな損失を避けられる。
リスクを抑えて運用したいのであれば、まず長期目線での運用を心掛けよう。
積立投資とは、一定額を定期的に積み立てて投資していく運用手法のことだ。
一定の額で金融商品を買い続ける仕組みであるため「価格が高いときは少し買い、安いときは多く買う」という買い方ができる。
高値で買ってしまうリスクを防ぎつつ、平均の取得単価も抑えられるため、安定したリターンを狙いやすいことがメリットだ。
また、分散投資は投資先を複数に分散させる運用手法である。
投資先を分散させることで、仮に投資先の1つの価格が下落しても資産全体に与えるダメージを小さく抑えられる。
そしてほかの投資先が上昇していれば、損失をカバーすることも可能だ。
上記の3点を抑えておくだけでも、資産運用におけるリスクは大きく抑えられる。
投資の基本として「長期・積立・分散投資」を押さえておこう。
20代・30代におすすめのポートフォリオ
資産運用を始める際は、ポートフォリオを構築することも重要だ。
ポートフォリオとは、どの資産をどのくらいの割合で保有するかという資産配分のことを指す。
リスクを適切に管理しながら運用していくためにも、運用を始める前にポートフォリオを考えよう。
20代・30代におすすめのポートフォリオは「国内株式30%・先進国株式50%・新興国株式20%」だ。
比較的リスクが大きい株式のみに投資するポートフォリオだが、投資対象の地域を分散させることでリスクを低減している。
若い世代は運用期間が長く取れる分、多少リスクを取ってでも積極的にリターンを追求する運用手法をおすすめする。
資産の半分を安定した経済成長を見込める先進国、残りを自国の株式と高い成長性の期待が持てる新興国に分け、積極的にリターンを狙いに行くと良いだろう。
なお、国内株式や先進国株式などは必ずしも個別の株式銘柄を購入する必要はない。
国内や先進国、新興国を投資対象としたインデックスファンドも適宜活用すると良いだろう。
インデックスファンドとは、日経平均株価やS&P500という市場の動きを表す指標と連動するように運用される投資信託のことだ。
手数料が安い上に市場の平均リターンを取りに行けるため、長期運用におすすめの商品となっている。
上記の資産配分を意識した上で、国内株式・先進国株式・新興国株式の市場に連動するインデックスファンドに投資しよう。
40代・50代に最適な資産運用戦略
「老後2000万円問題」が話題になったことを受け、本格的に資産運用を始めようと検討している40代・50代の方は多いのではないだろうか。
若い世代に比べると収入が増え、余裕資金も増えているケースが多いため、少しずつ老後に向けた準備を始めることが大切だ。
一方、40代・50代は子どもの教育資金や住宅ローンの返済などで支出が多くなりやすい時期でもあるため、投資で大きな失敗は避けたいところだ。
ここでは、中年期の運用で注意すべきポイントや戦略について解説していく。
中年期の運用で注意すべきポイント
中年期の資産運用において注意しておきたいポイントとしては以下の2点が挙げられる。
- 使う予定がある資産は低リスクで運用する
- 過剰にリスクを取らない
40代以降の世代は、若い頃に比べてまとまった支出をするケースが増えてくる。
特に、子どもの大学進学費用などは数百万円の支出となる場合もある。
このような使う予定が決まっているお金については、低リスクな投資法を活用して運用するように注意しよう。
ハイリスクな投資法の場合、短期的に資産が大きく減ってしまう可能性がある。
子どもが大学に進学するタイミングでリターンがマイナスに大きく振れた場合、必要な資金が足りなくなってしまう危険性がある。
「必要額が足りない」という失敗を避けるためにも、使う予定が決まっているものについてはリスクが低い投資法で堅実に運用しよう。
また、40代〜50代は30代までと比べて相対的に運用期間が短くなってしまう。
リスクが大きい投資法を中心に運用してしまうと退職までに資産を減らしてしまう危険性があるため、過剰なリスクを避けるように注意しよう。
特に、若い頃から投資をしている場合、同じ感覚でリスクを取った運用を継続してしまうケースは少なくない。
しかし年齢を重ねるごとにリスクを抑える必要性が高まっていくため注意が必要だ。
40代・50代で資産運用を検討している方は上記2点に注意し、失敗を避けられるような戦略を検討していこう。
ポートフォリオの多様化とリバランスの重要性
40代以降の資産運用戦略のポイントとして、以下の2点を押さえておこう。
- ポートフォリオを多様化させる
- 定期的にリバランスを行う
20代・30代は株式中心のポートフォリオをおすすめしたが、40代・50代は多様な選択肢からより分散効果の高いポートフォリオをおすすめする。
先ほども解説した通り、年齢を重ねるごとにリスクを抑えていく必要性が高いためだ。
例えば、低リスクな金融商品として代表的な債券を組み込んだり、実物資産である金や不動産を投資信託などで組み入れたりすることで高いリスク低減効果が得られる。
株式に特化したポートフォリオではなく、多様な金融商品を組み込んでリスクを抑えたポートフォリオで運用しよう。
また、定期的なリバランスも重要なポイントとなる。
リバランスとは、崩れたポートフォリオをもとのバランスに戻す取り組みのことだ。
定期的にポートフォリオの状況をチェックし、資産の配分比率を調整していこう。
例えば、運用当初に「株式30%・債券30%・不動産30%・金10%」という比率で運用しているケースを考える。
株式市場の上昇によってポートフォリオが「株式45%・債券25%・不動産25%・金5%」という比率になると、資産全体が株式に偏ってしまう。
運用当初に想定していたよりも大きなリスクになってしまう可能性があるのだ。
上記のケースでは、株式を一部売却し、売却資金で債券や不動産、金を追加購入することで比率をもとに戻せる。
定期的に資産状況を見直し、最適なポートフォリオへとリバランスを行おう。
退職後の資産形成へのアプローチ
50代を過ぎて退職が見えてきた場合、退職後の資産形成に向けたアプローチも考える必要がある。
豊かなセカンドライフを楽しむためにも、退職前から少しずつ運用計画を立てていくことが大切だ。
退職後に向けた運用戦略を策定する際に重要となるポイントは以下の2点である。
- 公的年金や退職金の受給内容を把握する
- 退職後にやりたいことをイメージする
まず、退職後の生活を送る上で大きな資金源となる「公的年金」「退職金」の内容を把握しよう。
受給できる時期や金額をおおまかに把握し、どういったプランを立てるか考えることが大切だ。
公的年金については「ねんきんネット」を確認することで、現時点の年金見込額を把握できる。
退職金は、会社の就業規則や賃金規則などに記載されているケースがあるため、確認しておこう。
また、退職後に実現したいライフプランをイメージすることも重要だ。
「海外旅行に行きたい」「趣味にお金をかけたい」などのやりたいことをイメージし、いつまでにどのくらいの資金が必要なのか把握しよう。
必要な資金額や時期を把握できれば「退職後は生活費と合わせてどのくらいの資金が必要か」「公的年金・退職金を踏まえるとどのくらい足りないか」という点が明確になる。
退職に向けてどのくらいの資産を準備すべきかが分かり、具体的な戦略の策定にもつながるだろう。
将来必要となる支出と資金源となる公的年金・退職金の内容を正確に把握し、現時点でどのような戦略を取るべきか考えよう。
40代・50代におすすめのポートフォリオ
40代・50代で資産運用を行う際におすすめのポートフォリオとして以下の2つをおすすめする。
- パターン1:国内株式25%・外国株式25%・国内債券25%・外国債券25%
- パターン2:国内株式20%・外国株式20%・国内債券20%・外国債券20%・不動産10%・金10%
パターン1のポートフォリオは、日本の年金を管理・運用しているGPIFが採用しているものと同様の資産配分である。
値動きの相関性が低い株式と債券を組み合わせることでリスクを低減しつつ、安定したリターンを狙いに行く。
国内外の資産をバランス良く投資しているため、投資対象の地域を分散させることによるリスク低減効果も得られる組み合わせだ。
パターン2のポートフォリオは、パターン1に不動産と金を組み入れた資産配分となっている。
より多様な資産に投資することで、リスクを抑えた運用が実現できるだろう。
特に、金は「有事の金」とも言われており、世界的な有事が起きたときに価格が上昇する傾向がある。
株式や債券、不動産が暴落するような事態になったとき、資産を守れる可能性が高くなる。
不動産はREIT(不動産投資信託)、金は投資信託などで間接的に投資可能となっており、実物の資産を直接所有する必要はない。
40代・50代でリスクを抑えた運用をしたいと考えている場合は、不動産や金への投資も検討してみよう。
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60代以降の資産運用とリスク対策
60代になると、長年勤めた会社を退職して第二の人生を歩み始めるという方が多い。
労働の対価として退職金も受け取れるため、公的年金と合わせて資産運用プランを検討している方も多いのではないだろうか。
しかし、60代以降の資産運用特有の注意点を把握しておかないと失敗する危険性があり、退職後の人生設計が狂ってしまう可能性もある。
ここでは、高齢者の資産運用の注意点と戦略を策定する際に押さえたいポイントについて解説していく。
高齢者の資産運用の特性と注意点
60代以降の資産運用とそれ以前の資産運用では「資産を増やすか、守るか」という点が大きく異なる。
50代まではリスク・リターンの大きさに違いはあれど増やすことが主な目的となっていたが、60代以降は大切な資産を守っていくフェーズに入っていく。
現役世代の場合、運用で多少失敗して損失を抱えても、働いて得た収入で損失を取り返すチャンスがある。
しかし公的年金が主な収入源となる退職後は、運用で抱えた損失を取り戻すことは容易ではない。
なるべく資産を減らさないように運用するためにも、リスクを限りなく抑えた運用スタイルが重要となるのだ。
この違いを頭に入れた上で運用戦略を考えないと、退職後の資産運用に失敗する恐れがあるため注意しておこう。
また、老後の生活費が公的年金だけで不足する場合、どのように不足分を補うかという点を検討しなければならない。
資産を運用しながら取り崩したり、安定して収益を得られるインカムゲインを狙いに行ったりと、さまざまな方法で年金の不足額を補うことができる。
しかし、資産を取り崩していく運用法の場合は「資産が減っていくことに耐えられない」と考える人も多い。
投資先から安定したリターンを得られる方法を選び、公的年金とは違う収入源を確保する戦略がおすすめだ。
安定的な収入源の確保
安定的な収入源を確保できる運用手法として主に以下のようなものが挙げられる。
- 債券投資
- 高配当株式投資
- 毎月分配型投資信託
- 不動産投資
- REIT(不動産投資信託)
債券投資は、企業や国、地方自治体が資金調達のために発行する債券を購入して運用する手法だ。
運用期間中は定期的に利息を受け取ることができ、満期になれば元本が償還される。
投資対象地域にもよるが比較的安全性が高く、安定した利息収入を得られる点が魅力だ。
高配当株式投資は、配当金利回りが高い株式を購入して運用する手法だ。
財務状況が安定した大型株を中心に分散投資すれば、比較的リスクは小さく安定した配当金を得られる。
債券と組み合わせてリスクを抑えながら、安定的な収入源を確保すると良いだろう。
毎月分配型投資信託はプロに運用を任せる投資信託の一種で、収益等の一部が毎月支払われる方針の商品である。
元本の一部を取り崩して分配するケースもあるため、運用資産が減ってしまうリスクがあるが、分配金を重視したい人におすすめだ。
投資で資産を増やすことよりも、資産を守りながら安定した収入を得ることの重要性が高い退職後に向いている。
不動産投資は、土地や建物などの不動産を購入して運用する手法だ。
第三者に貸し出すことで安定した家賃収入を得られるため、退職後の投資先として魅力的である。
ただし運用の管理に手間やコストがかかり、まとまった資金が必要となるためハードルが高い。
実物の不動産を所有することが難しい場合、REIT(不動産投資信託)という方法もある。
REITは、不動産運用のプロに資金を預けて代わりに運用してもらう仕組みの商品だ。
間接的に不動産のオーナーとなり、安定した収益を得られる。少額から投資ができるのでハードルが低い点も大きな魅力だ。
退職後は上記のような運用手法を活用しつつ、安定した収益を得ることを視野に入れてみよう。
資産運用と相続計画の総合アプローチ
60代以降になってくると、自身が所有している財産をどのように相続していくかという計画も立てなければならない。
資産運用と相続計画を総合的に考え、運用プランを策定していこう。
まず、相続人となる家族とコミュニケーションを取ることが重要だ。
特に、運用している財産をどういった形で相続していくべきかという点は大切なポイントとなる。
例えば、株式や債券、不動産という形で資産を所有している場合、そのまま財産を引き継ぐか、現金化して引き継ぐかという点が問題となる。
「現金で相続する方が分割しやすい」という考えもあれば、「自分も投資をしているからそのまま引き継ぎたい」という考えもあるだろう。
こうした考えをきちんと擦り合わせて「どのように資産を引き継いでいくべきか」「現時点でどのような運用を行うべきか」という計画を立てていこう。
また、相続税対策についても考えておく必要がある。
残された家族の税負担をできるだけ軽減し、少しでも多くの財産を残していくために重要なポイントだ。
相続税対策の方法としては、生前贈与や生命保険への加入、不動産の活用などのさまざまな方法がある。
税理士などの専門家と相談しながら、資産運用と相続税対策の総合的なプランニングを行おう。
60代以降におすすめのポートフォリオ
60代以降のおすすめポートフォリオとして以下の2つをおすすめする。
- パターン1:国内債券40%・外国債券35%・国内株式15%・外国株式10%
- パターン2:国内債券25%・外国債券25%・高配当株式25%・REIT25%
パターン1は、国内外の株式と債券を中心に運用するポートフォリオとなっている。
資産の大半を債券で運用することにより安定したリターンを目指し、なるべく資産を減らさないような安全性の高い資産配分であることが特徴だ。
安定した収入源を作るというよりは、運用で資産を守りながら取り崩していきたいというスタイルになっている。
パターン2は、安定した収益を得られる債券・高配当株式・REITを活用した資産配分である。
安定した収入を得やすいポートフォリオとなっているため、公的年金の不足分をカバーできるだろう。
「資産を取り崩しながら運用することに抵抗がある」という方におすすめのポートフォリオだ。
自身の運用目的に合わせ、最適なポートフォリオを構築していこう。
資産運用の相談先はどこが良い?
ここまで年代別の資産運用の基本戦略や注意点などを解説してきたが、投資に慣れない初心者の方にとってはハードルが高い内容が多い。
自身のリスク許容度を把握したり、最適なポートフォリオを構築したりすることは難しいだろう。
そんな方は資産運用をサポートする専門家であるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談することをおすすめする。
ここでは、資産運用に関する専門的なアドバイスの必要性やIFAに相談するメリット、信頼できるアドバイザーの探し方について解説していく。
資産運用に関する専門的なアドバイスの必要性
資産運用に関して専門的なアドバイスを受けるべき理由には「個々で最適な運用戦略が異なる」という点が挙げられる。
普遍的に通用する運用戦略がなく、それぞれの事情に合わせて戦略を検討しなければならないのだ。
例えば、同じ20代でも独身か、既婚かによって資産運用のアプローチは変わってくる。
所有している資産額や年収、今後予定しているライフプランなどによって、最適なポートフォリオはそれぞれ異なる。
こうした状況で自分に合った運用戦略を策定することは非常に難しい。
インターネットや書籍で得た情報がそのまま自分に当てはまるとは限らないためだ。
場合によってはインターネット・SNSの情報で損をしてしまうリスクもあるだろう。
しかし資産運用の専門家に相談すれば、高度な専門知識と豊富な経験をもとにあなたの状況に合った最適なアドバイスをしてくれる。
リスク許容度や家族構成、資産状況や希望のライフプランなどを総合的に踏まえた運用プランの作成をサポートしてくれるだろう。
自分に合った最適な運用戦略を立てるためには専門家の力が必要不可欠だ。
資産運用を始めたいと考えている方は、ぜひ一度資産運用の専門家に相談することを検討してみよう。
IFAに相談するメリット
資産運用の専門家に相談を希望するのであれば、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)がおすすめだ。IFAとは、銀行や証券会社には所属せず、独立した立場から顧客の資産運用をサポートする専門家である。
運用プランの策定や具体的な金融商品の提案・仲介までを行うことが主な役割となっている。
IFAに相談するメリットとして以下の3点が挙げられる。
- 中立な立場からサポートしてもらえる
- 多様な運用手法を相談できる
- 長期的に信頼関係を築きやすい
IFAは、証券会社から業務委託契約を受けて金融商品の提案・仲介をしているが、販売方針やノルマなどが設定されることはない。
「ノルマをクリアするために止むを得ず提案する」ということがなく、中立な立場で本当に顧客に合った金融商品を提案してくれる点が大きな魅力だ。
また、IFAはそれぞれに専門領域があり、株式や債券、投資信託以外にも不動産やヘッジファンド、金、仕組債、プライベートエクイティなど、さまざまな金融商品に対応できる。
多様な選択肢の中から自身の運用戦略を策定できる点もメリットと言えるだろう。
そして、IFAには原則として転勤制度がないため、長期的に信頼関係を築きやすい。
自分が年齢を重ねてライフステージが変化し、運用戦略が変わっていくときもサポートしてもらえる。
長期的な信頼関係の中でさまざまなお金の相談に対応してもらえる点もメリットだ。
自身の資産運用を信頼して任せられるアドバイザーをお探しの方は、ぜひIFAに相談してみてはいかがだろうか。
「資産運用ナビ」の利用方法
信頼できるIFAを探したい方は「資産運用ナビ」の利用をおすすめする。
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また、IFAの相談は全国47都道府県どこでも対応しており、WEBや好きな場所で面談可能だ。
相談費用も一切不要で何回でも相談できるため、納得行くまでじっくりと運用戦略を検討できるだろう。
「信頼できるアドバイザーを探したい」「IFAに相談してみたい」とお考えの方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用して自分に合ったIFAを探してみよう。
まとめ
本記事では、各年代の資産運用でよくある失敗例や注意点、その回避策について解説してきた。
それぞれの年代に合わせた効果的な資産運用戦略やおすすめのポートフォリオなどを紹介したので、ぜひ参考にしてほしい。
なお、実際に資産運用を行う際には、自身のリスク許容度を把握して運用目的を明確にした上で、自分に合った投資先を選定する必要がある。
資産運用をサポートする専門家のIFAに相談し、最適な資産運用の戦略を立てていこう。
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