- 少額積立投資の効果的な始め方を知りたい
- 月3,000円の投資で期待できるリターンを具体的に知りたい
- 積立投資のリスク管理と賢い運用戦略について知りたい
資産運用を行うためには、ある程度の元本がなければメリットがないと考えている方も多いのではないだろうか。
しかし、少額からであっても、継続的に投資を行うことで運用成果は見込める。
そこで本記事では、月3,000円での積立投資を例に挙げ、少額・積立投資の基本から期待できるリターン、そして積立投資のリスク管理方法など、将来的なリターンを最大化するための戦略について解説する。
本記事を読めば、資産運用へのはじめの一歩が踏み出せるはずだ。
また、積立投資に限らず、資産運用の基本やメリットを知りたい方はこちらを参考にしてほしい。
毎月3,000円からの投資でも大丈夫?
毎月3,000円などの少額からコツコツ投資を続けるやり方でも、資産の成長は期待できるのだろうか。
まずは、少額・積立投資の基本原理とメリットを以下の3点から把握していこう。
- 少額・積立投資とは何か
- 複利の効果と投資期間の重要性
- いつから始めるべきか
それぞれ解説していく。
少額・積立投資とは何か
積立投資とは、毎月一定の金額で金融商品に投資し続ける手法をいう。
毎月3,000円などの積立はもちろん、100円などの少額から積み立てられるケースも多い。
少額から積立投資をしていくメリットとしては、主に以下の2つがある。
- 元本が少額であるため、マイナスになったとしても大きな痛手はない
- 無理なく続けられる
少額での投資はローリスク・ローリターンの傾向にある。
しかし、投資は損失を被るリスクを孕んでいるため、失敗が怖いと思う方もいるだろう。
ただ、少額から始める投資は元本が少なくローリスクであるため、仮に損失を被ったとしてもそこまで大きな痛手にはならない。
また、少額であれば、無理なく続けられる点も大きなメリットだ。
コツコツと長期間積立投資を行って、資産拡大を目指そう。
複利の効果と投資期間の重要性
積立投資を行うにあたって意識したいのが、「複利の効果」だ。
複利とは、運用で得た収益(利子)も含めて再投資をすることによって利子に対しても利子がつき、収益が雪だるま式に増えることをいう。
高額な投資を5年などの比較的短期間で運用した場合よりも、少額な投資を20年や30年など長期間投資した場合の方が、最終的な運用成果が大きくなる。
なお、具体的な運用シミュレーションについては後ほど解説する。
いつから始めるべきか
少額の積立投資は、複利の効果を最大限活かすべく長期にわたって運用する必要がある。
そのため、早く始めれば始めるほど、将来的な運用成果が大きくなるはずだ。
もちろん、積立金額は途中からでも変更可能である。
家計における無駄な出費を見直し、少額からでも投資を始めておくことがおすすめだ。
毎月3,000円の投資で期待できるリターン
毎月3,000円という少額からのスタートでも、運用次第で大きなリターンが期待できる。
ここでは、以下3点について解説していく。
- 月3,000円から始める投資の具体的な手法とリターン例
- 積立投資におすすめの商品や証券会社
- 積立投資に最適な金融商品の選び方
詳しく見ていこう。
月3,000円から始める投資の具体的な手法とリターン例
まず、月3,000円の積立投資で実践できる手法は「ドル・コスト平均法」だ。
ドル・コスト平均法とは、積立投資をする金融商品の価格が高いときは少なく、安いときは多く購入することで、購入単価が平準化されていく仕組みのことをいう。
購入時期をずらしていることで自然と分散投資が可能となり、例えば1月に購入した金融商品の価格が下がっても、3月に購入した金融商品の価格が上がれば自身の資産に対する損失は大きくならないということだ。
続いて、月3,000円の積立投資を続けた場合のリターン例を見ていこう。
例えば、年利5%で運用できた場合の運用成果は以下のとおりだ。
投資元本 | 運用収益 | 合計 | |
---|---|---|---|
10年 | 36万円 | 10.6万円 | 46.6万円 |
20年 | 72万円 | 51.3万円 | 123.3万円 |
30年 | 108万円 | 141.7万円 | 249.7万円 |
一方、2倍の金額である毎月6000円を上記の半分の期間で運用した場合はどうなるだろうか。
年利5%で運用できたと仮定すると、運用成果は以下のとおりになる。
投資元本 | 運用収益 | 合計 | |
---|---|---|---|
5年 | 36万円 | 4.8万円 | 40.8万円 |
10年 | 72万円 | 21.2万円 | 93.2万円 |
15年 | 108万円 | 52.4万円 | 160.4万円 |
このように、投資元本が同額であるならば、少額の積立投資であっても長期にわたって継続することで大きな運用成果を挙げられることがわかるだろう。
無理のない金額で積立投資を継続していくことが大切だ。
積立投資におすすめの商品や証券会社
積立投資におすすめの商品は「投資信託」だ。
投資信託とは、投資家より集められた資金を運用のプロが運用し、投資金額に応じた運用収益が受け取れるものをいう。
自身で運用する必要がないだけでなく、気軽に分散投資ができるため、人気が高い。
投資信託は商品数も多く、2023年10月末時点でのファンド本数は14,479本※だ。
商品によって特徴が異なるため、事前にしっかり調べた上で購入するようにしよう。
また、投資信託を購入するには、証券会社で口座を開設する必要がある。
数ある証券会社の中でも、おすすめなのが楽天証券やSBI証券といったネット専業の証券会社だ。
オンライン上で簡単に口座開設が可能なだけでなく、投資信託などの取扱商品数が豊富で、手数料も安い点がおすすめポイントとして挙げられる。
加えて、クレジットカード引き落としで積立投資が可能であったり、積立額などに応じてTポイントや楽天ポイントが貯められたりといった特徴もある。
投資をしながらポイントも貯められるという利点を活用するためにも、自身の経済圏にマッチした証券会社を選択するようにしよう。
積立投資に最適な金融商品の選び方
先述したとおり、積立投資に最適な金融商品は「投資信託」であるといえる。
しかし、投資信託は種類が多いため、どのように選べば良いか迷うこともあるだろう。
投資信託を選ぶ際には、以下のポイントを意識してほしい。
- 自身のリスク許容度にマッチしているか
- 投資コストは最小限か
投資信託は、運用方針が異なる数多くの商品が販売されている。
自分に合った投資信託を選ぶためにも、あらかじめ自身のリスク許容度を測っておかなければならない。
リスク許容度とは、運用によって生じた損失に対してどれほど許容できるのかを表すものである。
リスク許容度が低いのであれば、ローリスク・ローリターンで着実な資産形成を目標とすることがおすすめだ。
また、投資コストが最小限であるかも確認しておこう。投資コストには、投資信託などを購入する際に発生する「販売手数料」や「信託報酬」などがある。
投資信託は、自身の資産を運用のプロに「信じて託す」運用方法であることから、投資信託の保有額に応じて信託報酬を支払わなければならない。
信託報酬の金額が大きければ、運用収益が出たとしても手元に残る金額は減ってしまう。
投資信託を購入する際には、自身のリスク許容度に合い、なおかつ投資コストが抑えられる商品を選択するようにしよう。
毎月3,000円から始める投資の賢い戦略
ここでは、以下3点について解説していく。
- 積立投資におけるリスク
- 分散投資の重要性とその実践方法
- 定期的な見直しとリバランスの必要性
積立投資におけるリスク
積立投資におけるリスクとしては、主に以下の2つが挙げられる。
- 元本割れするケースがある
- 生活資金を取り崩してまで高額な積立金額に設定し、生活が立ち行かなくなる
積立投資を行うことで、金融商品の購入時期が分散されるため、リスクも分散される。
しかし、銀行などへの預金とは異なり、元本割れリスクがある点には注意しなければならない。
また、積立投資は毎月一定額を積み立てていく投資方法である。
そのため、積立金額を高額にしすぎてしまうと、生活が立ち行かなくなるリスクも考えられるだろう。
そうならないためにも、積立投資を始める際には毎月いくらまでなら投資できるのかをあらかじめ計算しておくことが重要だ。
投資はあくまでも生活費などを差し引いた後の「余剰資金」で行うという点は忘れないでほしい。
分散投資の重要性とその実践方法
投資の基本の一つとして挙げられるのが「分散投資」だ。
これは、一つの投資先に集中的に投資するのではなく、特徴の異なる金融商品を組み合わせて投資先を分散させることをいう。
なぜ分散投資が必要といわれているのかというと、分散投資をすることでリスク分散にも繋がるからだ。
例えば、1つの企業の株だけに投資するとしよう。その場合、その株の価値が下がってしまうと、自身の資産価値の下落に直結する。
しかし、1つの企業だけではなく複数社の株に投資したり、投資信託や債券など他の金融商品も組み合わせて投資することで価格変動リスクに対応可能となる。
そのため、複数の金融商品に投資することを心がけよう。
ただ、投資をしたことがない方にとっては、自身で投資する金融商品を選択して分散投資をするというのはハードルが高いかもしれない。その際には、投資信託の購入がおすすめだ。
投資信託には、リスク許容度に応じて数々の商品がラインナップされている。
自身のリスク許容度を把握した上で、それにマッチした商品を選択しよう。
定期的な見直しとリバランスの必要性
金融商品は、経済動向や国際情勢、各国中央銀行総裁などの要人発言といったさまざまな要因によって価格変動が起こる。
そのため、自身が積立投資を行っている金融商品の価格変動に関して、定期的にチェックしなければならない。
自身の投資している商品の価格はどのように変動しているのか、自身の目標とする運用成果との乖離はないのか。
これらを定期的に確認し、自身の運用目標と乖離しているのであればポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)に対するリバランスを検討しよう。
そうすることで、資産運用が成功へと近づくはずだ。
毎月3,000円から投資を始めるなら誰に相談するべき?
積立投資を始める際には「いくらから始めたらいい?」「どのような金融商品に投資すれば良いかわからない」など、疑問や不安が次々と浮かんでくることだろう。
そのような場合には、資産運用の専門家に相談するのも一つの手だ。
ここでは、専門家に運用相談をする必要性や資産運用アドバイザーであるIFAの役割とメリットについて解説する。
運用相談を専門家にする必要性
金融商品はあらゆる外的要因が組み合わさって価格が変動していく。
そのため、投資初心者にとっては難易度が高いのも事実だ。知識がないまま資産運用を始めると、短期的な価格変動に一喜一憂してしまうことも考えられる。
また、自身が下した判断に自信が持てないこともあるだろう。
そのような場合には、資産運用の専門家に相談することで、具体的な運用方針に関するアドバイスが受けられる。
資産運用に関する悩みや不安がある方は、専門家に相談することで自信を持って資産運用を始められるだろう。
IFAの役割とメリット
IFAは、独立系ファイナンシャルアドバイザーの略称だ。
IFAに相談するメリットとしては、以下の2つが挙げられる。
- 特定の金融機関には所属していないため、さまざまな金融機関の商品に関する幅広い提案が受けられる
- IFAは基本的に転勤がないため、長期間にわたって資産運用に関する相談が可能
銀行や証券会社などの金融機関に所属している営業担当者からの提案は、当たり前だが自社の商品が主となる。
それに対して、IFAはさまざまな金融機関と業務委託契約を結んでいることが多い。
そのため、IFAが扱う幅広い商品の中から、一人一人の状況に合わせた商品の提案が受けられるのは大きなメリットだ。
また、金融機関の営業担当者であれば転勤してしまうケースもあるだろう。
そうなると、新たな営業担当者と一から信頼関係を築き上げていかなければならない。
しかし、IFAであれば基本的に転勤がないため、長期的な相談が可能だ。
資産運用は長期にわたって行うことが基本とされている。
最初から最後まで同じ担当者にアドバイスをもらうことでより強固な信頼関係が築け、資産運用を成功に導く最高のパートナーとなってくれるはずだ。
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毎月3,000円からでも投資を始めてみよう
本記事では、月3,000円の積立投資を例に、少額・積立投資の基本から期待できるリターンおよび積立投資のリスク管理方法など、将来的なリターンを最大化するための戦略について解説した。
少額であっても、積立投資を長期間コツコツと続けることで複利の効果が期待できる。
実際に資産運用を始める際には、積立投資におけるリスクを理解することに加え、定期的なリバランスを行うことが重要だ。
今回紹介した運用法も参考にしながら、自分に合った運用法を探してほしい。
また、自分一人で資産運用を行うことに不安を感じたら、専門家への相談も検討しよう。
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