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3,000万円の退職金運用完全ガイド!効果的な運用戦略を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 3,000万円の退職金を効率的に運用する方法を知りたい
  • 退職金にかかる税金の仕組みと手取り額を把握したい
  • 退職金の運用で考慮すべきリスクとその対策法を理解したい

長年の労働の対価として受け取る退職金は、あなたの大切な資産である。

そのため、退職金の効率的な運用方法を知りたいと考える方は多いだろう。

そこで本記事では、退職金を3,000万円受け取ったと仮定し、退職金運用の基礎知識から効率的な運用戦略、リスク管理の方法までを詳しく解説する。

また、退職金運用におすすめの相談先についても紹介するので、あなたの運用戦略の参考として役立ててほしい。

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目次

3,000万円の退職金運用を始める前の基礎知識

退職金運用の基礎知識 わたしのIFA

退職金の運用を始める際、「なぜ退職金を運用すべきか」「どういったポイントを押さえて運用すると良いのか」という点を理解しておく必要がある。

ここでは、退職金運用の必要性や運用の基本的なポイント、退職金にかかる税金について解説していく。

退職金運用の必要性

退職金を運用する必要性としては以下の2点が挙げられる。

  • 長い老後生活に備える必要がある
  • 物価上昇の可能性がある

近年、日本では「人生100年時代」という言葉が用いられるようになっており、平均寿命が伸びている。

退職する時期にもよるが、退職後の生活が数十年続く。

その分生活費も多くなるため、退職金の運用で資産を増やし、長い老後生活に備える必要があるのだ。

また、物価が継続的に上昇するリスクにも備えなければならない。

今後インフレが続き、物価が上昇する状態が長く続くと、現金や預貯金の価値は相対的に目減りしていく。

退職金を運用し、物価上昇のリスクに備える必要があるのだ。

上記の2点を踏まえ、今後の退職金運用戦略を考えていこう。

退職金運用の基本的なポイント

退職金を運用する際、目的に応じてお金を3つに分けることが重要だ。

退職金を含めた自身の資産を以下の3つの分類で分けておこう。

  • 生活に必要なお金:普段の生活費や緊急用の医療費など
  • 今後使う予定があるお金:数年後の住宅の修繕費や海外旅行に行くための資金など
  • しばらく使う予定がないお金:上記の2つを差し引いた残りのお金

まず、生活に必要なお金については安全性が高い預貯金で確保しておこう。

半年から1年ほどの生活費を準備できれば安心だ。

今後使う予定があるお金は、使う時期に応じて運用方法を考えよう。

10年以上先に使う予定の場合は十分な運用期間があるため、多少リスクを取った運用方法を検討しても問題ない。

一方、2〜3年後に使う予定の場合、安全性が高い商品で堅実に運用すべきだ。また、しばらく使う予定がないお金は余剰資金と言える。

多少損失を抱えてもダメージがないため、積極的な運用でリターンを狙いに行くと良いだろう。

このようにお金を3つに分類することで、退職金の運用方法が明確になる。

まずはライフプランをイメージし、保有している資産を3つに分類してみよう。

退職金にかかる税金

退職金には所得税・住民税が課せられる。税金が引かれることで額面金額と手取り額が異なるため、運用プランを策定する前に手取り額を確認しておこう。

退職金の所得税は「(退職金額-退職所得控除)×1/2」で退職所得を算出し、一定の税率をかけると税額が求められる。退職所得控除額は勤続年数に応じて変化し、以下のような計算式で算出される。

  • 勤続年数20年以下:40万円×勤続年数(80万円に満たない場合は80万円)
  • 勤続年数20年以上:800万円+70万円×(勤続年数-20年)

例えば勤続年数35年、退職金が3,000万円の場合は「800万円+70万円×(35年-20年)=1850万円」となり、退職所得は「(3,000万円-1850万円)×1/2=575万円」となる。

退職所得が575万円の場合、所得税の税率は20%、控除額427,500円で計算される。

「575万円×20%-427,500円=722,500円」が所得税額だ。

また、住民税は税率10%であるため「575万円×10%=575,000円」が税額となる。

税額は合計で「722,500円+575,000円=1,297,500円」となり、退職金の手取り額は「3,000万円-1,297,500円=28,702,500円」となる。

退職金にかかる税金の仕組みを正しく理解し、手取り額を確認した上で運用プランを設計しよう。

退職金3,000万円の効率的な運用戦略を紹介

退職金3000万円の効率的な運用戦略を紹介 わたしのIFA

次に、具体的に退職金3,000万円を運用していく際の効果的な戦略を解説していく。

運用前に確認すべきポイントやおすすめのポートフォリオについて解説していくので、ぜひ参考にしてほしい。

リスク許容度・運用目的の明確化

資産運用を始める際、まずは自身のリスク許容度の把握と運用目的の明確化が重要となる。

どちらも具体的な投資先を選定する上で確認すべきポイントとなるため、運用戦略を策定する前にチェックしておこう。

リスク許容度とは、投資先の価格がマイナスに振れたときにどの程度の損失まで受け入れられるかという度合いのことである。

受け入れられる損失によって選べる投資先の選択肢も変わってくるため、具体的な運用をイメージした上で自身のリスク許容度を確認しよう。

また、「退職金を何のために運用するのか」という点を明確にしておくことも大切だ。

前述した通り、資産運用を行う際には「生活に必要なお金」「今後使う予定があるお金」「しばらく使う予定がないお金」に分ける必要がある。

この分類を深掘りし、より具体的な運用目的を明確にしていこう。

例えば今後使う予定があるお金の中でも、10年後の自宅のリフォーム資金と2年後の海外旅行に行く資金では性質が異なる。

リフォーム資金は10年間かけて運用できるため、積極的なリターンを追求できる。

一方、海外旅行資金は2年しか運用期間がないため、安全に運用しなければならない。

このように「いつまでにどのくらいの資金が必要なのか」をはっきりさせることで、具体的な戦略も明確になっていく。

運用目的の明確化とともに目標時期・リターンを設定し、運用戦略を立てていこう。

リスク・リターンのバランスを見極める

リスクとリターンのバランスを見極めることも退職金運用においては重要なポイントだ。

リターンは運用によって得られる利益、リスクはリターンの振れ幅の大きさのことを指す。

「リスクが大きい」と言われる投資法はリターンがプラスにもマイナスにも大きく振れるため、大きな利益を得られる可能性とともに大きな損失が発生する危険性も抱えている。

大きなリターンを狙おうとしてハイリスクな投資法を選択してしまうと、一気に資産を減らしてしまう危険が伴うということだ。

つまり、退職金を運用する際にはリスク・リターンのバランスを的確に見極めて最適なバランスで運用しなければならない。

過剰にリスクを取って大きな損失を抱える危険性があったり、リスクを抑え過ぎて目標リターンに到達しなかったりする可能性があるためだ。

自身のリスク許容度に加え、運用期間や目標リターンなどを総合的に踏まえて投資先を選定しなければならない。

自分1人でリスク・リターンのバランスを見極めることが難しいと感じる場合は、後ほど詳しく解説するIFAに相談することを検討しよう。

3,000万円の資金を運用するポートフォリオ

退職金運用を始めるときは、ポートフォリオの構築も重要なポイントとなる。

ポートフォリオとは投資する資産の組み合わせや比率のことを指し、資産全体のリスク・リターンのバランスを調整する大切な役割を担う。

退職金3,000万円を運用するポートフォリオとして、本記事では以下の3つの資産配分をおすすめする。

堅実運用型国内株式10%・外国株式10%・国内債券40%・外国債券40%
バランス型国内株式25%・外国株式25%・国内債券25%・外国債券25%
積極運用型国内株式35%・外国株式35%・国内債券15%・外国債券15%

基本となるのはバランス型のポートフォリオで、国内外の株式・債券を均等に保有する資産配分だ。

比較的リスクが大きい株式と比較的リスクが小さい債券をバランス良く組み合わせることで、ある程度リスクを抑えながらリターンも狙いに行けるバランスとなっている。

バランス型を基本としつつ、堅実に運用したい場合は債券の割合を増やし、積極的に運用したい場合は株式の比率を増やすと、それぞれの希望に合ったリスク・リターンのバランスとなる。

自身のリスク許容度や目標リターンに合わせて株式・債券の比率を調整し、最適なポートフォリオを構築しよう。

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3,000万円の退職金運用の注意点

退職金運用のリスク管理と対策 わたしのIFA

繰り返しになってしまうが、資産運用においては適切なリスク・リターンのバランスを見極めることが重要となる。

具体的にどのようにリスク管理をしていけば良いのだろうか。

ここでは、退職金運用において想定されるリスクやリスクを抑えるためのポイントについて解説していく。

退職金運用におけるリスク

退職金は大きな金額を支給されるケースが多いため運用金額も大きくなりやすく、少しの値動きでまとまった金額を失う可能性がある。

慎重にリスク管理をしていかなければならない。

例えば、3,000万円を運用するケースの場合は10%の下落で300万円の損失が発生する。

退職後の収入源が公的年金のみの場合、300万円の損失を取り返すのは容易ではない。なるべく資産を減らさないようなリスク管理が重要となるのだ。

リスク管理のポイントを押さえ、大切な退職金を守りながら運用しよう。

リスクを抑える運用戦略

リスクを抑えて運用するためのポイントは以下の3点だ。

  • 長期投資
  • 分散投資
  • 定期的なポートフォリオの見直し

資産運用は長期間にわたって運用を続けるとリターンが安定化しやすい傾向がある。

短期間でリターンを狙いに行くスタイルは避け、長い時間をかけてゆっくり資産を増やす心構えで運用を始めよう。

また、投資先を複数の資産に分ける「分散投資」も大切なポイントだ。

資産を分散させることで、投資先の1つが下落してもダメージは小さく抑えられる。

ほかの資産が利益を生んでいれば、カバーすることもできる。投資先を1つに集中させず、複数の投資先に分散させよう。

そして、定期的にポートフォリオを見直すことも重要だ。

例えばマーケットの変化によって株式の比率が増えてしまうと、資産全体のリスクが大きくなってしまう。

定期的にポートフォリオの状況をチェックし、リスク・リターンのバランスを当初の比率に戻していくことでリスクが過剰に大きくなることを避けられる。

「長期投資」「分散投資」「定期的なポートフォリオの見直し」を意識し、退職金運用のリスクを抑えていこう。

資産運用の専門家に相談する重要性

よりリスク低減効果を高め、安全な運用を検討したい方は資産運用の専門家に相談することを視野に入れてみよう。

豊富な知識や経験を持つ専門家からアドバイスをもらうことで、効果的にリスクを抑える方法を選択できるだろう。

もちろん、専門家はマーケットや自身のライフプランの変化に合わせてポートフォリオの見直しも対応してくれる。

継続的なリスク管理のサポートにより、安全な退職金運用の実現が可能だ。

「退職金を安全に運用したい」「効果的な運用戦略を知りたい」という方は、ぜひ資産運用の専門家に相談することを検討してみよう。

退職金運用を3,000万円で始めるなら誰に相談するべき?

退職金運用の相談先はどこが良い? わたしのIFA

退職金運用の相談先にはさまざまな選択肢が想定されるが、いったいどこに相談すれば良いのだろうか。

銀行や証券会社に所属するアドバイザーやFPなどの存在がいる中、近年注目を集めているIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)が相談先としておすすめだ。

ここでは、IFAの基本的な特徴や退職金運用におけるIFAのメリット、信頼できるアドバイザーの探し方について解説していく。

そもそもIFAとは

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、銀行や証券会社などの既存の金融機関から独立した立場で資産運用をサポートする専門家のことだ。

顧客の状況に合わせた運用戦略のアドバイスをしたり、具体的な金融商品の提案・仲介を行ったりすることがIFAの役割である。

銀行や証券会社とは違ってIFAは自社で金融商品を取り扱っておらず、証券会社等の金融機関と業務委託契約を結んでいる。

自社商品ではないため会社から販売方針の指示や営業ノルマの設定がなく、顧客に本当に合う商品を提案・仲介できる点がIFAの特徴だ。

米国ではすでにIFAが定着しており、医師や弁護士などのような社会的地位の高い職業となっている。

近年は日本でもIFAが増えているため、退職金運用の相談を検討してみよう。

退職金運用におけるIFAのメリット

退職金の運用を行う際にIFAに相談するメリットは以下の2点だ。

退職金運用におけるIFAのメリット
  • 高度な専門知識を有している
  • 多様な金融商品の選択肢を検討できる

IFAのほとんどは銀行や証券会社の出身者であり、金融業界に長く携わっているエキスパートである。

高度な専門知識と豊富な経験をもとに、個々のニーズに合わせた最適な運用戦略の提案を行う。

高いスキルを持つ専門家に安心して退職金の運用を任せられる点が大きなメリットだ。

また、IFAの中には株式や債券、投資信託といった一般的な投資先だけでなく、不動産やヘッジファンド、仕組債、プライベートエクイティなどを得意とするアドバイザーがいる。

まとまった退職金を運用していく上で、多様な選択肢から投資先を検討できる点も魅力と言えるだろう。

「信頼できる相談先を探している」「さまざまな選択肢の中から運用戦略を考えたい」という方はIFAへの相談がおすすめだ。

信頼できるIFAの探し方

日本で増加傾向にあるIFAだが、まだまだ定着しているとは言い難い状況となっている。

IFA自体の情報を得ることが難しく、自分に合うアドバイザーを見つけることも簡単ではない。

信頼できるIFAをお探しの方は「わたしのIFA」を活用してみてはいかがだろうか。

「わたしのIFA」は投資家とIFAをマッチングさせるサービスだ。

サービスの利用は簡単で、自身の年齢や相談したい内容、希望の面談方法などを入力するだけだ。

IFAを知り尽くした「わたしのIFA」があなたの資産状況や運用目的にマッチした最適なアドバイザーを抽出・紹介する。

IFAの相談は全国47都道府県どこでも対応でき、WEBや好きな場所で面談可能だ。

各地のアドバイザーがあなたの状況や考えを丁寧にヒアリングし、最適な運用方法を提案する。

相談費用は一切不要で「何から相談しよう」と悩んでいる方も安心して利用できる。

退職金運用について少しでも悩みを抱えているという方は、ぜひ気軽に「わたしのIFA」を活用して信頼できるアドバイザーを探してみてはいかがだろうか。

3,000万円の退職金運用に専門家の力を

まとめ わたしのIFA

退職金の運用を始める際は、まずは運用目的とリスク許容度を明確にし、自分に合った運用法を判断する必要がある。

そして運用におけるリスクを把握し、長期・分散投資と定期的な見直しの実践による効率的な運用を実現しよう。

また、リスク管理と効果的な運用戦略で資産拡大を目指すのであれば、専門家への相談がおすすめだ。

中でもIFAは高度な専門知識と豊富な経験から、あなたに最適な運用戦略をサポートしてくれるだろう。

「わたしのIFA」を活用して信頼できるアドバイザーを探し、効果的な退職金運用を実現させよう。

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3,000万円の退職金運用に関するQ&A

退職金の運用でおすすめの方法は何ですか?

以下の3つのポートフォリオをおすすめする。

  • 堅実運用型:国内株式10%・外国株式10%・国内債券40%・外国債券40%
  • バランス型:国内株式25%・外国株式25%・国内債券25%・外国債券25%
  • 積極運用型:国内株式35%・外国株式35%・国内債券15%・外国債券15%

自身のリスク許容度に合わせ、資産の配分比率を変更しよう。

退職金運用におけるリスクはどのように管理すればいいですか?

退職金運用では、少しの値動きでまとまった資産が減少する危険性がある。

長期・分散投資と定期的なポートフォリオの見直しによるリスク管理が重要だ。

保有資産の配分比率が変化していないか定期的に見直し、リスク・リターンのバランスを調整しよう。

退職金を受け取る際の手取り額はどのくらいになりますか?

勤続年数が35年で退職金が3,000万円の場合、退職所得控除額が「800万円+70万円×(35年-20年)=1850万円」となり「(3,000万円-1850万円)×1/2=575万円」が退職所得となる。

所得税は「575万円×20%-427,500円=722,500円」、住民税は「575万円×10%+5,000円=580,000円」となる。

およそ130万円が退職金から引かれ、約2870万円が手取り額となる。

ただし、勤続年数によって控除額が異なる点に注意が必要だ。

退職金の運用相談はどこにすればいいですか?

退職金の運用相談先はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)がおすすめ。

高度な専門知識と豊富な経験を有するアドバイザーがあなたに寄り添って最適な提案をしてくれる。

「わたしのIFA」を活用し、信頼できるIFAを探すと良いだろう。

※本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。投資家とIFA(資産アドバイザー)とのマッチングサイト「わたしのIFA」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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