1. ホーム
  2. 資産運用・資産管理
  3. ポートフォリオ管理の極意!資産運用を成功に導く戦略とは

ポートフォリオ管理の極意!資産運用を成功に導く戦略とは

この記事で解決できるお悩み
  • ポートフォリオ管理の基本を理解したい
  • 効果的なポートフォリオ戦略を学びたい
  • 資産運用におけるリスクを最小化する方法が知りたい

資産運用におけるポートフォリオとは、具体的な金融商品の組み合わせのことを指し、運用を始める際には、まずこれを作成することが重要なステップとなる。

また、運用を成功へと導くためには、ポートフォリオを正しく管理することが欠かせない。

ポートフォリオ管理は資産運用の核心であり、適切な戦略を採用することでリスクを分散し、収益を最大化することができるのだ。

そこでこの記事では、ポートフォリオ管理の基本から応用までを解説し、あなたの資産運用を成功に導くための戦略を提供する。

目次

適切なポートフォリオ管理のために!まずは基礎を理解しよう

適切なポートフォリオ管理のために!まずは基礎を理解しよう 資産運用ナビ

資産運用を始める前に、まずはポートフォリオの基礎を理解しよう。

ポートフォリオの基礎を理解することで、自分に合ったポートフォリオを策定することができるようになるだろう。

ポートフォリオとは

ポートフォリオとは、投資家が保有する複数の金融商品の組み合わせのこと。

運用を始める際には、まず自分に合ったポートフォリオを作成することが重要となる。

ポートフォリオの一番の狙いは、リスクを分散しリターンを最大化することだ。

株式や債券などの異なる資産クラスを組み合わせることで、特定の資産クラスの値下がりによる損失を抑えることができるだろう。

複数の資産クラスを組み合わせることで、相乗効果でリターンを向上させることも期待できる。

たとえば、株式と債券を組み合わせたポートフォリオでは、株式の値下がりで損失が出た場合でも、債券の値上がりで損失を抑えることができる。

また、株式と不動産を組み合わせたポートフォリオでは、両者の値動きの相関が低いため、両方の資産が同時に値下がりするリスクを抑えることもできるだろう。

適切に分散させたポートフォリオを保有することで、リスクを抑えつつ安定的なリターンを得ることが期待できる。

ポートフォリオは、投資において中心的な概念といえる。

ポートフォリオの構成要素

ポートフォリオの構成要素は、主に株式、債券、不動産、現預金の4つである。

株式

配当や株価上昇によるリターンが期待できる資産クラスである。

ただし、値動きが大きく、リスクも高いという特徴がある。

たとえば、株式の値上がりによって資産価値が大きく増加する一方で、業績悪化や不祥事などで株価が急落し資産価値が大きく減少することもある。

債券

企業や国が発行する借用証書であり、元本と利息の支払いが約束されている。

株式よりもリスクは低いが、リターンも低いという特徴がある。

不動産

土地や建物などの不動産資産であり、賃料収入や売却益によるリターンが期待できる。

ただし、不動産の購入には初期費用が大きくかかる。

また、不動産の売却には時間がかかるため、流動性が低いという特徴もある。

現預金

お金そのものであり、最も流動性が高い資産である。

ただし、リターンはほとんど期待できないだけでなく、定期預金であっても金利は非常に低く、現在では急激なインフレで物価のほうが高いため、現預金の価値は次第に下がる方向に向かっている。

なお、これらの資産クラスを日本国内と海外に分けたり、先進国や途上国に分けることもある。

資産運用におけるポートフォリオの重要性

ポートフォリオは、資産運用において最も重要な要素の1つである。

ポートフォリオを適切に構築・管理することで、リスクを分散し、リターンを最大化することができる。

具体的には、以下のメリットが期待できるだろう。

リスクの分散

前述したとおり、特定の資産クラスの損失を軽減することができる。

特定企業の株式に対する損失を、相関関係が低い不動産の値上がりでカバーできる可能性がある。

リターンの最大化

相乗効果でリターンを向上させることができる。

株式の値上がりによるリターンは、株式市場全体の成長や個々の企業の業績向上によってもたらされる。

一方、不動産の賃料収入は、不動産の需要と供給が影響するだろう。

そのため、リスクを分散しつつ、全体のリターンを向上させることが期待できる。

投資の効率化

複数の資産クラスを組み合わせることで、投資の効率化を図ることができる。

たとえば、株式と債券を組み合わせることで、株式の値上がりと債券の利息収入で投資資金を増やすことができ、複利効果により多くの資産を運用することができる。

効果的なポートフォリオの策定法

効果的なポートフォリオの策定法 資産運用ナビ

ポートフォリオを策定する際には、運用目的やリスク許容度を明確にすることが重要となる。

また、分散投資の重要性も理解しておきたい。

効果的なポートフォリオの策定法を理解することで、リスクを分散し、リターンを最大化することができる。

運用目的の明確化と投資期間の設定

ポートフォリオを策定する際には、まず運用目的を明確にすることが重要だ。

運用目的とは、資産運用を通じて何を達成したいのかということ。

例えば、以下のようなものが挙げられる。

  • 老後の生活資金を準備する
  • 子供の教育資金を準備する
  • 資産を増やして、より豊かな生活を送る

また、投資期間も重要な要素である。

投資期間が短い場合、リスクを抑えたポートフォリオを構築することが必要となる。

なぜなら、投資期間が短い場合、市場の急激な変動によって損失を被るリスクが高くなるからだ。

投資期間が短いのであれば、ポートフォリオは以下の観点で構築すべきだろう。

  • 株式の割合を減らし、債券の割合を増やす
  • 投資信託やETFなどの分散投資商品を活用する

一方、投資期間が長いと、リスクを取ってリターンを追求するポートフォリオを構築することも検討できる。

投資期間が長い場合、市場の短期的な変動の影響を受けにくくなるためだ。

具体的には、以下のようなものが挙げられる。

  • 株式の割合を増やす
  • 個別銘柄への投資も検討する

なお、運用目的と投資期間は密接に関係してくるのが一般的だ。

たとえば、老後資金の準備を目的としている場合は、現役を引退する65歳や70歳頃までを投資期間と考えるだろう。

資産運用を始めるのが、若ければ若いほど、投資期間は長くなるため、リスクを取ってリターンを追求することも検討できる。

一方、子供の教育資金を目的とした運用であれば、資金が必要な時期は子供が18歳になる頃と明確となり、投資期間はそれほど長くないかもしれない。

その際は、安定的なリターンを重視したポートフォリオを構築する必要があるだろう。

このように、運用目的と投資期間を明確にすることで、適切なポートフォリオを策定することができる。

ポートフォリオの比較について、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。

ポートフォリオの比較について、分かりやすく解説されている。

リスク許容度に基づく運用方針の決定

運用目的と投資期間を明確にした上で、次にリスク許容度に基づく運用方針を決定する。

リスク許容度とは、投資における損失の許容度を指す。

リスク許容度が高いということは、大きな損失を被る覚悟があるということで、株式などのリスクの高い資産に投資することができる。

一方、リスク許容度が低い人は、大きな損失を被ることを避けたいため、債券などのリスクの低い資産に投資すべきである。

リスク許容度は、以下の質問に答えることで、ある程度把握することができる。

  • 投資の損失が出たとして、どの程度の損失を許容できるか?
  • 投資の損失が出たとして、生活にどのような影響を与えるか?

リスク許容度を把握することで、適切なリスクのレベルを設定することができる。

リスク許容度に基づく運用方針を決定する際には、運用目的、投資期間も考慮したうえで、慎重に検討する必要があるだろう。

分散投資の重要性

ポートフォリオを策定する際には、分散投資の重要性を理解しておくことが重要である。

分散投資とは、複数の資産クラスに投資することで、リスクを分散する投資手法である。

具体的な分散投資には、以下のようなものが挙げられる。

 資産クラスの分散

資産クラスとは、株式、債券、不動産、現預金などの分類のことをいう。

異なる資産クラスに投資することで、資産全体の値動きを安定させることが可能となる。

 地域の分散

地域の分散とは、国内株式と海外株式、国内債券と米国債券といったように、地域に分散して投資することだ。

また、先進国、新興国などカントリーリスクの異なるものに投資することもある。

異なる地域の経済状況によって資産の値動きが異なるため、リスクを分散することができる。

 業種の分散

業種の分散とは、製造業、サービス業、金融業などの業種に分散して投資することをいう。

異なる業種の企業の業績によって資産の値動きが異なるため、リスクを分散することができる。

異なる資産は、それぞれに異なるリスクとリターンの特性を持っている。

分散投資を行うことで、国内株式の下落によって損失を被ったとしても、米国株式で損失を補うことができるかもしれない。

また、分散投資は、長期的な運用においても効果的となる。

市場は、短期的には上下動を繰り返しているが、長い目でみると上昇する傾向がある。

分散投資を行うことで、短期的な下落の影響を軽減し、長期的な上昇による利益を享受しやすくなる。

ポートフォリオの管理法

ポートフォリオの管理法 資産運用ナビ

ポートフォリオを策定した後は、定期的にポートフォリオを見直すことが重要となる。

また、リバランスを行うことで、ポートフォリオのリスク許容度を維持することができる。

ポートフォリオを定期的に見直すべき理由 

ポートフォリオの状況は、運用環境の変化や投資家のリスク許容度の変化などによって、適切でなくなる可能性がある。

そのため、定期的にポートフォリオの状況を見直し、必要に応じてポートフォリオの調整を行う必要がある。

たとえば、以下のタイミングで見直すといいだろう。

  • 運用目的やリスク許容度が変化したとき
  • 投資期間が短くなったとき
  • 市場環境が大きく変化したとき

リバランスの必要性

リバランスとは、ポートフォリオの構成比率を元に戻す投資手法である。

ポートフォリオを運用していると、各資産の価格変動によって、構成比率が変化することがある。

例えば最初は株式50%、債権50%でポートフォリオを組んでいたとしても、株式の値上がりで資産の割合が変化し、株式80%、債権20%となってしまうこともある。

そのため定期的に比率を確認し、投資対象資産の構成比率が目標から乖離した場合に、売買を行ってポートフォリオの比率を再び目標に近づけることをいう。

リバランスは、具体的には以下のようなことを行う。

  • 先の例のように、ある資産の値上がりでその資産の比率が高くなり過ぎた場合、その資産の一部を売却することで配分を元に戻す
  • 逆にある資産の値下がりで比率が低くなり過ぎた場合、その資産を買い増すことで配分を直す
  • 新たに資金が入った際に、元の配分に沿うように資金を割り当てる

このように、定期的に又は必要に応じて配分を見直し、目標に沿うよう調整する運用のことである。

分散投資のメリットを長期的に享受するためには、不可欠な運用プロセスといえるだろう。

リバランスの実践

リバランスは、以下のようなタイミングで実施するといいだろう。

  • 定期リバランス
    • 毎月や四半期、1年ごとなど、決まった期間ごとにリバランスを行う方法。運用がルーティン化しやすいメリットがある。
  • 節目リバランス
    • 目標比率からの乖離が一定の範囲を超えた時点でリバランスを発動する方法。資産の変動に合わせて柔軟に行うことができる。
  • 資金流入時リバランス
    • 新規資金の受入れ時に、その資金を目標比率に沿うように割り当てる。

ポートフォリオ全体の評価額に対して、各資産の評価額の割合で判断するのが一般的である。

リバランスでは、実際に売買を伴うことが多いため、売買コストや税金、市場の流動性も考慮して対応する必要がある。

運用目的や資産内容によって最適なリバランスのタイミングは異なるが、一般に1年に1回程度、見直しと必要に応じたリバランスを行うのがいいだろう。

ポートフォリオ管理は誰に相談するべき?

ポートフォリオ管理は誰に相談するべき? 資産運用ナビ

ポートフォリオ管理は、専門家に相談することも有効である。

専門家は、豊富な知識と経験に基づいて、あなたの状況に最適なポートフォリオの構築や管理をサポートしてくれる。

専門家への相談のメリット

ポートフォリオ管理に関する知識や経験が豊富な専門家に相談するとよいだろう。

専門家であれば、運用目的やリスク許容度に応じて、市場環境の変化に対応しつつ、ポートフォリオのパフォーマンス向上を目的としたアドバイスをしてくれるはずだ。

以下のような専門家に相談することを考えてみてもいいかもしれない。

  • 証券会社
  • 銀行
  • IFA(独立系金融アドバイザー)

証券会社や銀行、郵便局では、投資信託や国債などの金融商品を販売しているため、その商品に関する情報を得ることができる。

銀行では株式は取り扱っていないため、株式の相談は証券会社でしかできないので注意が必要だ。

また、IFAは、資産運用やポートフォリオ管理に関する全般的なアドバイスを受けることができる。

IFAの役割

資産運用に関する相談は、IFAに任せるのがおすすめだ。

IFAを上手に活用することで、効率的な資産運用が可能となる。

また、IFAは金融機関に所属しておらず、独立した立場の専門家だ。

そのため、特定の金融機関の商品やサービスを推奨するのではなく、顧客視点でのアドバイスを提供してくれるだろう。

さらに、資産運用に限らず、お金や財務全般の相談やアドバイスも受けることができる。

ポートフォリオ管理も含め、長期的なサポートが受けられるのも重要といえる。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用方法

自分に最適なIFAを見つけるために、「資産運用ナビ」という資産運用相談サービスを利用することができる。

資産運用ナビ」公式ウェブサイトから、希望条件を入力すると、全国のIFAの中から、あなたにぴったりな資産運用アドバイザーを見つけ出してくれる。

このサービスは、日本全国にいるIFAを対象としていて、料金はかからず何度でも相談することができる。

上手に「資産運用ナビ」を活用して、自分に最適なIFAを見つけ出し、効果的なポートフォリオ管理を進めてほしい。

ポートフォリオ管理はIFAに相談しよう

ポートフォリオ管理はIFAに相談しよう 資産運用ナビ

この記事では、ポートフォリオの基礎と効果的なポートフォリオの策定法について解説した。 

ポートフォリオを定期的に監視・見直しを行いリバランスすることで、資産を適切に運用していくことができることが理解できただろう。

ポートフォリオ管理や資産運用に関して、あなた自身ですべてを考えることができればいいか、多くの疑問や不安もでてくるに違いない。

そういう際は、専門家からアドバイスを受けることを推奨したい。

特にIFAは、中立的な立場からあなたに最適なアドバイスを長期にわたって提供してくれるはずだ。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用し、あなたに合ったIFAをみつけてほしい。

ポートフォリオの管理に関するQ&A

ポートフォリオ管理の初心者が最初にすべきことは?

ポートフォリオ管理の初心者が最初にすべきことは、自分の運用目的、投資期間、リスク許容度を明確にすることだ。

これらの要素を明確にすることで、自分に合ったポートフォリオを構築することができる。

ポートフォリオのリバランスはどのくらいの頻度で行うべき?

ポートフォリオのリバランスは、市場環境の変化や、自身のライフイベントの変化などによって、ポートフォリオのリスク許容度や運用目的が変わった場合に行う必要がある。

一般には、1年に1回程度、見直しと必要に応じたリバランスを行うのがいいだろう。

なお、ポートフォリオの構成比率が大きく変化した場合は、早めにリバランスを行うことを検討しよう。

ポートフォリオ管理で一般的に避けるべき過ちとは?

ポートフォリオ管理で一般的に避けるべき過ちは、以下のとおりだ。

  • 運用目的やリスク許容度を明確にしない
  • 分散投資をしない
  • リバランスを行わない

運用目的やリスク許容度を明確にせず、感情的な判断で投資を行うと、損失を被る可能性が高くなる。

また、分散投資をしないことで、リスクを過大に負うことにもなるだろう。

さらに、定期的なリバランスを行わないと、効率的な資産運用ができなくなり、利益を出せなくなるかもしれない。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
・本サイトに掲載される情報に関しては、最大限の注意を払っておりますが、金利、手数料、その他商品情報の完全な正確性や信頼性を保証するものではありません。
・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

目次