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退職金運用はいくらで始めるべき?運用額別の最適な戦略を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 金額別に退職金の最適な運用戦略を知りたい
  • 退職金運用のリスクを理解して失敗を避けたい
  • 退職金運用に関するおすすめの相談先を探している

退職金は適切な戦略によって運用することで、あなたのセカンドライフを支えるための貴重な資産となる。

この記事では、退職金の金額に応じた最適な運用方法を探るとともに、リスク管理や実際に始めるためのステップを解説する。

運用を始める前に知っておくべきポイントを網羅し、安心して退職金運用に踏み出すためのガイドとしてぜひ役立ててほしい。

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目次

いくらで始める?退職金運用の基本

いくらで始める?退職金運用の基本 資産運用ナビ

長年企業に勤めてきた対価として受け取る退職金をどのように活用すべきか検討している方も多いだろう。

安定した退職後生活を送るためには、貯蓄しているだけでなく投資を活用した運用を行うことが重要だ。

ここでは、退職金運用の重要性や考慮すべきリスク、初心者の方が運用を始める際のポイントについて解説していく。

具体的な運用戦略を立てる前に、まずは退職金運用の基本を押さえておこう。

退職金運用の重要性

退職金を運用すべき理由として主に以下の3点が挙げられる。

  • 公的年金の不足が問題視されている
  • 物価上昇のリスクがある
  • 平均寿命が伸びている

まず、最も大きな理由として「老後生活を支えるはずの公的年金が不足している」という点が挙げられる。

実際、日本では夫婦二人暮らしの高齢者は公的年金以外に2,000万円の資産が必要という「老後2,000万円問題」が大きな話題となった。

少子高齢化という深刻な社会問題を抱える日本において、公的年金制度の維持は難しい状況となっている。

公的年金のみで老後の生活費を賄うことが厳しいため、退職金を運用して不足分をカバーしていく必要があるのだ。

また、物価上昇による生活費の負担増大のリスクも想定しなければならない。

近年の物価上昇によって生活コストが上がっていることを実感している方も多いだろう。

もし今後も継続的に物価が上昇した場合、公的年金の不足分はどんどん大きくなってしまう。

実際、以前まで「老後2,000万円」と言われていたのが、近年は3,000万円という試算結果も出ている。

今後の物価上昇に備える意味でも、退職金は運用すべきと言えるだろう。

そして、平均寿命が伸びていることによる生活コストの増加も考慮しなければならない。

厚生労働省による「令和4年簡易生命表の概況」によると、令和4年時点における平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳だった。

平成2年時点では男性が75.92歳、女性が81.90歳だったため、約30年間で男女ともに5年以上平均寿命が伸びている。

平均寿命が伸びると当然生活にかかる負担も大きくなってしまう。

退職後の長い人生において経済面での不安を抱えないように退職金を運用していくことが大切だ。

退職金運用で考慮すべきリスクと対策

退職後の生活においては公的年金による収入と運用する退職金が大きな支えとなる。

そのため、退職金を運用する際は「資産を大きく減らさないこと」を意識した運用を行うことが大切だ。

資産を大きく増やそうとしてハイリスク・ハイリターンな手法に手を出してしまうと、失敗したときに大きな損失を抱えてしまう。

積極的にリターンを狙いに行くスタイルではなく、堅実に運用していくスタイルを心掛けよう。

堅実かつ安定した運用を実現するためのポイントとして以下の2点を押さえておくと良い。

  • 長期目線で運用を行う
  • 投資先を分散させる

まず、退職金を短期的に増やそうとする運用手法はおすすめしない。

短期間で大きなリターンを上げる手法はその分大きなリスクが伴うためだ。

中長期的な目線でじっくりと利益を積み上げていく運用手法をもとに、退職金の運用計画を立てていこう。

また、退職金を1つの投資先に集中させるのではなく、複数の資産に分散させて投資することをおすすめする。

分散投資を行うことで投資先1つあたりの投資額が小さくなるため、万が一投資先の1つが暴落したときのダメージも軽減できる。

さらにほかの投資先で利益が生じていれば、損失と相殺させることも可能だ。

なお、弊社が退職金を運用する投資家を対象に実施したアンケートでも、「一度運用に失敗してから、長期目線での投資を心がけるようになった」という声が多く寄せられていた。

このように退職金運用においては長期投資・分散投資の実践によってリスクを低減し、資産を大きく減らさないような運用が推奨される。

上記2点を押さえた上で退職金運用プランを策定していこう。

初心者が運用する際のポイント

これまで投資をしたことがない人からすると、いきなり退職金を運用することに高いハードルを感じる場合がある。

投資に慣れない初心者の方は以下の3つのポイントを押さえた運用をおすすめする。

初心者が運用する際のポイント
  • 投資信託を活用する
  • 低リスク資産を多めに組み込む
  • インカムゲインによる安定した収入を狙う

まず、退職金の投資先として投資信託の活用を検討してみると良いだろう。

投資信託とは、運用のプロが投資家から資金を集めて株式・債券等で運用を行い、投資額に応じて投資家に収益を分配する仕組みの金融商品だ。

投資信託は複数の株式・債券で運用を行うため、1つの投資信託を購入するだけで手軽に分散効果が得られる。

自分で投資先を選定したり、売買のタイミングを見極めたりする必要もないため、知識に自信がない方でも始めやすい。

初心者の方は積極的に投資信託を活用しよう。

また、資産を配分する際に低リスクな資産を多めに組み入れることもポイントとして押さえたい。

比較的安全性が高く、大きな損失を抱える危険性が低い資産の割合を増やすことで失敗したときのダメージを小さく抑えられるためだ。

一般的に債券は比較的リスクが小さく、安全性の高い資産と言われている。

投資信託の中でも債券の比率が大きい商品を選ぶなどして、低リスク資産の割合を増やしておこう。

そして、投資初心者の方にはインカムゲイン狙いの運用もおすすめだ。インカムゲインとは、資産を保有している間に得られる定期的な収益のことである。

株式における配当金、債券における利子、不動産における家賃収入などがインカムゲインに該当する。

前述した通り、現在の日本は公的年金だけで老後生活を送っていくことが難しい状況となっている。

しかしインカムゲインが得られれば公的年金の不足分をカバー可能だ。

資産を所有しているだけで収入が入ってくるため、初心者でも取り組みやすい投資法である。

投資初心者の方は上記3点を意識して退職金の運用を行おう。

退職金をいくら運用するかで最適な戦略は異なる

退職金をいくら運用するかで最適な戦略は異なる 資産運用ナビ

退職金の運用を行う際、重要となるのが「どの投資先・運用法を選ぶか」という点である。

退職後のライフプランや支給された退職金の金額によっても取るべき戦略が異なるため、自分が置かれている状況に合った戦略を考えていくことが大切だ。

ここでは、退職金運用に活用される資産クラスの特徴や金額別の運用戦略について解説していく。

退職金が「1,000万円前後のケース」「2,000万円〜3,000万円のケース」「退職金が5,000万円前後のケース」に分けて解説するので、自分が支給される予定の金額と照らし合わせて戦略を考えていこう。

退職金運用に活用される資産クラスの特徴

資産クラスとは、投資対象の資産の種類・分類のことを指す。

株式や債券、不動産などの分類によってそれぞれ特徴が異なっているため、各資産クラスの特徴について事前に把握しておくことが大切だ。

退職金運用におすすめの資産クラスの特徴は以下の表の通りである。

スクロールできます
株式企業が発行する株式を売買することでリターンを狙う
保有期間中に得られる配当金や売買差益によるリターンなどが主な収益となる
比較的リスクが大きく、大きなリターンが期待できる点が特徴
債券国や地方公共団体、企業が発行する債券の売買でリターンを狙う
保有期間中に得られる利子や売買差益によるリターンなどが主な収益となる
比較的安全性が高く、堅実なリターンを得られる点が特徴
不動産土地や建物を購入して賃貸し、安定した家賃収入を得る運用方法
売却時に価格が上昇していれば売却益を得ることもできる
ヘッジファンド富裕層向けに運用される投資ファンド
絶対的なリターンを追求しており、金融相場が下落していてもあらゆる手法を活用してリターンを狙う
金融資産が数千万円〜1億円以上が対象となる
(ゴールド)を購入して運用する投資手法金自体に価値があるため金融市場の影響を受けにくく、株価や債券価格が下落している局面で価格が上昇しやすい

前述した通り、退職金運用の際には投資先を複数に分散させることが重要となる。上記の資産クラスの特徴を理解し、複数の資産を組み合わせながら退職金を運用していこう。

退職金1,000万円前後の運用戦略

まず、退職金が1,000万円前後支給されるケースについて考える。

ある程度まとまった金額を得られるため効果的な運用は実現できるが、投資先を分散させ過ぎると思うようなリターンを得られない可能性がある。

ある程度投資先を絞りつつ、分散効果が高い投資先を選定していくことが重要だ。

具体的には株式と債券を組み合わせた運用戦略をおすすめする。

株式と債券は値動きの相関性が低く、一方が下落しているときにもう一方が上昇しやすい傾向があると言われている。

どちらかが損失を抱えていても、もう一方が利益を生んでいれば相殺可能だ。

また、前述した通り初心者の方は低リスク資産の比率を多めにすることをおすすめしている。

比較的安全性が高い債券を多めに組み込む資産配分で運用していくと良いだろう。

例えば「国内債券40%・外国債券30%・国内株式20%・外国株式10%」といった配分をおすすめする。

国内外の株式・債券に分散させることで海外資産の高い利回りの恩恵を受けつつ、リスクを低減させられる。

加えて資産全体の7割を債券が占めているため、大きな損失を抱える危険性は低い。

安全かつ堅実な運用を実現しながらリターンも得られるバランスとなっている。

支給される退職金が1,000万円前後である方は、上記の資産配分を参考にして運用戦略を立ててみよう。

退職金2,000万円〜3,000万円の運用戦略

公務員や大企業の会社員として長く勤めてきた場合、退職金が2,000万円〜3,000万円ほど支給されるケースも少なくない。

退職金2,000万円の運用戦略〜退職金3,000万円の運用戦略は、支給額が多い分だけ投資先の選択肢も増え、よりリスクを分散させる戦略が検討できる。

例えば、不動産や金などの実物資産への投資を検討してみると良いだろう。

いずれも資産そのものに価値を持っているため、金融市場の影響を受けにくい。

株式や債券が下落している局面で価格が上昇しやすいと言われており、リスクヘッジの手段としてもおすすめの投資先だ。

また、不動産については安定した家賃収入が得られるため、公的年金による不足分のカバーができるという役割もある。

ローンを組んで不動産物件を購入することに抵抗がある場合は、REIT(不動産投資信託)も検討しよう。

不動産運用のプロに資金を預けて代わりに運用してもらう仕組みの商品であるため、間接的に不動産投資を行える。

具体的な資産比率としては「国内債券25%・外国債券15%・国内株式10%・外国株式10%・REIT20%・金20%」といった配分がおすすめだ。

多様な投資先の活用によってリスクを低減しつつ、安定したリターンを期待できる。

株式・債券・REITによるリターンをベースにしつつ、金によるリスクヘッジも対応している。

安全な運用が求められる退職金運用において、かなり効果的にリスクを抑えられる戦略と言えるだろう。

退職金が2,000万円〜3,000万円程度であれば、上記のように多様な投資先を検討してみよう。

退職金5,000万円前後の運用戦略

金融・商社などの一部の大企業で長く勤めた会社員や企業の役員クラスの人であれば、退職金が5,000万円近くなるケースも考えられる。

退職金5,000万円前後を運用するのであれば、現物不動産への投資も視野に入れてみると良いだろう。

不動産投資は、金融機関から融資を受けて物件を購入するケースが多い。

しかし5,000万円という多額の資産が手元にある場合、そのうち半分を物件の購入費用に充てるだけでも物件購入の選択肢が生まれる。

ローンを組まなくても安定した家賃収入が得られるため、戦略のひとつとして検討してみることをおすすめする。

例えば「現物不動産50%・国内債券20%・外国債券10%・国内株式10%・外国債券10%」といった資産配分が選択肢に入る。

不動産からの家賃収入をベースとし、株式・債券で堅実に運用していくスタイルだ。

安定した収益を得ながらリスク分散も実現できる点が魅力となっている。

ただし、不動産運用に関しては物件の管理に手間やコストがかかったり、空室によって収益が低下するリスクがあったりする。

退職後の運用については不動産の相続についても考えなければならない。

退職金運用の選択肢として不動産運用を検討している場合は、一度資産運用の専門家に相談することをおすすめする。

また、退職金5,000万円に加えて退職までに準備してきた資産がそれなりの金額となっている場合、ヘッジファンドという選択肢もある。

運用のプロがあらゆる手法を用いて絶対収益を追求する仕組みとなっており、退職金運用の選択肢として魅力的だ。

ヘッジファンドも現物不動産投資と同様、資産運用の専門家に相談することをおすすめする。

事前に相談先の得意分野などをチェックし、不動産投資やヘッジファンドを得意としている専門家に相談してみると良いだろう。

退職金500万運用退職金4000万運用について、より詳しく知りたい方はチェックしてほしい。

退職金運用のおすすめの相談先

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いくらで退職金運用を始めるか決めるためのポイント

いくらで退職金運用を始めるか決めるためのポイント 資産運用ナビ

退職金の運用を始める際、以下の3つのポイントを押さえておくことが重要だ。

  • 退職金を運用する目的を明確にする
  • リスク許容度をもとに運用ルールを設定する
  • 余剰資金の範囲で行う

安心の老後生活を迎えるためには、上記3つのポイントを正しく理解して退職金を運用していくことが大切だ。

それぞれのポイントについて解説していくので、ぜひ運用の参考にしてみてほしい。

退職金を運用する目的を明確にする

具体的な運用戦略を立てる前に、まずは「退職金をなぜ運用するのか」という目的部分を明確にしておこう。

目的がはっきりしていると、いつまでに・どのくらいのリターンを得られれば良いのかという点も明確になる。

退職金運用の主な目的として以下のようなものが挙げられる。

  • 公的年金の不足分をカバーする
  • 住宅の修繕費用を準備する
  • 子どもの結婚や住宅購入の資金援助のために準備する
  • 老後の趣味を充実させるための資金を準備する

例えば、公的年金による不足分をカバーする目的で退職金を運用する場合、資産を大きく減らすリスクがある戦略は取れない。

退職金が大きく減ってしまったときに生活に支障をきたす可能性があるためだ。

一方、10年後に予定している住宅の修繕費用を準備する場合、多少リスクを取った運用も視野に入れられる。

なぜなら短期的な価格変動で多少の損失を抱えても、10年後に資産がプラスになっていれば問題ないためだ。

運用期間を長く取れる分、少し攻めた運用スタイルを検討できるだろう。

運用目的を明確にし、いつまでにどういった戦略を活用して資産を準備すべきか考えよう。

また、具体的な目標金額が明確になる点も運用目的を明確にする利点として挙げられる。

「退職金の運用でいくら準備すれば良いのか」が明確になれば、より現実的な資金計画が立てられる。

退職後の人生設計を立て、運用の目的を明確にイメージした上で具体的な退職金運用戦略を立てていこう。

リスク許容度をもとに運用ルールを設定する

退職金の運用を行う際には、自分自身のリスク許容度を把握した上で運用ルールを設定することも重要なポイントとなる。

リスク許容度とは、投資先の価格がマイナスに振れたときにどの程度の損失まで許容できるかという度合いのことを指す。

あらかじめリスク許容度を把握しておかないと、投資先の価値が大きく下落したときに予定していた計画が狂ってしまう恐れがある。

自分自身の性格や計画している運用プランにおいて、どの程度まで損失が出ても問題ないのかを明確にしておこう。

一般的にリスク許容度は以下の要素をもとに判断される。

  • 年齢
  • ライフプラン
  • 資産状況
  • 投資経験や性格

それぞれの要素を簡単に解説していく。

年齢

リスク許容度は基本的に年齢を重ねるごとに低くなっていく。

なぜなら高齢になるとその分運用にかけられる時間が短くなってしまい、損失を取り返すことが難しくなるためだ。

自分自身の年齢をもとにリスク許容度を判断しよう。

ライフプラン

今後どういったライフプランを予定しているかという点もリスク許容度に大きく影響する。

退職後に海外旅行に行ったり、住宅を建て直したりするなどの予定によって大きな支出がある場合、リスク許容度は低くなる。

資産状況

運用する退職金も含めた資産の状況や受給できる年金額によってもリスク許容度は異なる。

ある程度資産に余裕がある方がリスク許容度も高いと考えられる。

ただし、支出とのバランスもあるため、家計の状況を総合的に踏まえて判断することが重要だ。

投資経験や性格

これまでの投資経験や性格などもリスク許容度を判断する重要な要素のひとつだ。

ある程度損失が出ても気にしないという性格の人もいれば、少し損失を抱えるだけでもストレスを感じてしまう性格の人もいる。

自分自身の投資経験や性格を踏まえてリスク許容度を判断しよう。

上記4つの要素を踏まえて自分自身のリスク許容度を把握し、適切なリスク・リターンのバランスが実現できる投資先を見極めよう。

いくらでも運用していいわけではない!余剰資金の範囲で行う

投資を始める上で重要なポイントとして「余剰資金の範囲で行う」という点も挙げられる。

生活費や緊急用の資金は別で準備した上で、余った資金を投資に回そう。

生活費等を運用に回してしまうと、万が一投資先の価格が暴落したときに生活が成り立たなくなるリスクがある。

また、緊急で資金が必要になったときに、場合によっては思うようなタイミングで売却できない可能性もある。

こうしたリスクを防ぐためにも、生活費や緊急用の予備資金は準備しておくことが大切だ。

一般的な資産運用においては「生活費の3〜6ヶ月分程度」の資金を準備した上で、余剰資金を運用に回すべきと言われている。

しかし退職後の生活では公的年金による収入がメインとなり、現役世代よりも収入が少ないケースが多い。

「生活費の1年分程度」の資金を確保した上で、残りの退職金を運用に回していくと良いだろう。

退職金運用をいくらで始めるのか、迷ったら誰に相談するべき?

退職金運用をいくらで始めるのか、迷ったら誰に相談するべき? 資産運用ナビ

ここまで退職金運用の基本的な内容から金額別の戦略、確認すべきポイントなどを紹介してきたが、投資に慣れない初心者の方にとってはハードルが高い内容も多いだろう。

自分自身のリスク許容度を把握して投資先を見極めたり、資産クラスの特徴を把握して運用プランを策定したりといった内容については、専門家によるサポートを受けることをおすすめする。

ここでは、退職金運用における専門家の重要性や信頼できるアドバイザーの見分け方、アドバイザー検索サービス「退職金ナビ」の活用方法について解説していく。

ぜひこちらを参考にし、信頼できる相談先に退職金運用の悩みを相談してみよう。

退職金運用における専門家の重要性

退職金の運用において専門家が重要視される理由として主に以下の2点が挙げられる。

  • 投資詐欺などのリスクを回避できる
  • 自分に最適な戦略を提案してもらえる

まず、適切な専門家に相談を行うことで投資詐欺などの被害に遭うリスクを回避できる点がメリットのひとつだ。

きちんとした専門家に相談を行えば、透明性が高く信頼できる投資先を提案してもらえる。

一般的に、退職金の運用を検討している投資初心者の方は投資詐欺の被害に遭いやすいと言われている。

まとまった資金を持っていて「資産を寝かせておくのがもったいない」と考えている方が多いためだ。

自身の大切な退職金を守るためにも、信頼できる専門家を見極めて相談することが重要となる。

また、自分の状況に合った戦略を提案してもらえる点もメリットと言えるだろう。

前述の通り、年齢や資産状況、投資経験や性格などによってリスク許容度は異なり、取るべき戦略も変わってくる。

一般的におすすめされている運用戦略が必ずしも自分に合うとは限らない。

資産運用の専門家はさまざまな知識・経験を有しているため、個々の状況に合った最適な運用戦略を幅広い選択肢のなかから提案してくれる。

カスタマイズされたベストなプランをアドバイスしてもらえる点が専門家に相談すべき大きな理由だ。

退職金の運用を検討中の方は、ぜひ信頼できる専門家を探して相談してみよう。

信頼できるアドバイザーの見分け方

相談する専門家が「信頼できるか」「自分に合っているか」という点を見極めるためには、以下の2点を意識しておくと良い。

  • どのような経歴・実績があるのかを確かめておく
  • アドバイスしているメインの顧客層をチェックしておく

まず、アドバイザー本人の経歴や実績がどういったものか確かめることが大切だ。

信頼に値する経歴・実績を有しているのかをホームページ等で確認し、相談すべきか判断していこう。

例えば「〇〇証券で10年間リテール営業として活動」など、金融機関での職務経験がある場合、金融業界に長く携わっていることで幅広い知識を持っていることが期待できる。

また、定期的に更新が必要な専門資格などを有している場合、継続的に学習している可能性が高い。

アドバイザー本人の経歴や実績、保有資格などをチェックして信頼できるスキルを有しているか確かめておこう。

また、アドバイザーが抱える顧客の属性を確かめることも重要だ。なるべく自分と似たような資産状況の顧客を多く抱えるアドバイザーを選ぶべきだろう。

例えば、2,000万円の退職金をもとに運用を始めたい方が「金融資産1億円以上」の顧客を対象としているアドバイザーに相談しても、最適なアドバイスを得られる可能性は低い。

2,000万円前後の退職金の運用相談をしている同じような属性の顧客を抱えているアドバイザーの方が、自分の状況に合ったアドバイスを受けられるだろう。

相談先を見極める際には、アドバイザーの経歴・実績とメインの顧客属性を確かめておこう。

「退職金ナビ」の活用方法

信頼できるアドバイザーをお探しの方は「退職金ナビ」の活用をおすすめする。

退職金ナビとは、退職金の運用を検討中の方と資産運用アドバイザーをマッチングさせるサービスのことだ。

サービスの利用は簡単で、希望する条件をたった60秒入力するだけで最適なアドバイザーが自動で紹介される。

紹介されたアドバイザーのプロフィールをチェックした上で、気になるアドバイザーがいたらそのまま面談を申し込めることが特徴だ。

アドバイザーの紹介は、あなたの資産状況や運用目的、性格などを踏まえて診断を行っている。

経歴や実績、メインとしている顧客層などをチェックの上で面談を申し込めるため、信頼できるアドバイザーかどうかを見極められる点が大きな強みだ。

また、相談は全国47都道府県どこでも対応しており、面談場所もWEBや好きな場所を自由に選べる。

リラックスして相談できる場所を指定できるため、気軽に相談できる点も魅力となっている。

アドバイザーの紹介料やマッチング後の相談費用も一切かからず、何度でも相談可能だ。

「退職金の運用相談を検討している」という方は、ぜひこの機会に「退職金ナビ」を活用して信頼できるアドバイザーに相談してみてはいかがだろうか。

退職金は運用額別の戦略を実践しよう

退職金は運用額別の戦略を実践しよう 資産運用ナビ

退職金の運用には、慎重な戦略策定やリスク管理、自分に合った投資オプションの選択が重要となる。

まずは運用目的やリスク許容度を明確にした上で、余剰資金を活用した退職金運用を始めよう。

また、退職金運用に関する疑問や不安がある場合、専門家からアドバイスを受けることをおすすめする。

退職金ナビ」では、中立な立場であなたに最適なアドバイスを長期にわたって提供してくれるアドバイザーを無料で探せる。

ぜひこの機会に「退職金ナビ」を活用し、あなたに合った信頼できるアドバイザーを見つけよう。

いくらから退職金運用が可能かに関するQ&A

いくらから退職金運用が可能かに関するQ&A 資産運用ナビ

退職金が少ない場合でも運用は可能か?

数千万円といったまとまった退職金でなくても運用はできる。

ただし、投資先を分散させ過ぎると思うようなリターンが得られない可能性があるため、ある程度投資先を絞りながらリスクを抑える戦略を考える必要がある。

具体的には値動きの相関性が低い株式・債券を組み合わせた戦略がおすすめだ。

運用における税務上の考慮事項は何か?

株式や投資信託で運用を行う場合、NISAの活用を検討すると良い。

NISAは年間360万円・生涯1,800万円の枠内で投資した場合のリターンが非課税となる制度である。

本来であれば約20%の税金がかかる分が一切課税されないため、効率的な運用が実現できる。

退職金運用を専門家に相談するメリットは?

退職金の運用を専門家に相談するメリットとして以下の2点が挙げられる。

  • 投資詐欺などのリスクを回避できる
  • 自分に最適な戦略を提案してもらえる

特に自分にとって最適な運用戦略を立てることは容易ではなく、専門家の力が必要不可欠となる。

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退職金運用を成功させるためには、どのような市場分析が必要ですか?

退職金運用時に市場分析を行う場合、各種の経済指標をチェックしておくと良いだろう。金融市場に参加する投資家は経済指標の良し悪しをもとに売買を行うため、市場の動向にも大きく影響する。

確認しておきたい経済指標は主に以下の通りだ。

  • 日銀短観
  • GDP(国内総生産)
  • 消費者物価指数
  • 景気ウォッチャー調査
  • 鉱工業生産指数

上記の指標は定期的に発表されているため「この結果を受けて市場がどのように反応するか」などを分析していくと良いだろう。

退職金運用において、理想的な投資先の配分比率はどのように決定するべきですか?

自身のリスク許容度や運用目的に応じて配分比率を決定すると良い。

例えば積極的にリターンを追求する場合は株式の比率を増やし、堅実に運用したい場合は債券の比率を増やすといった資産配分がおすすめだ。

また、公的年金以外の収入源を得る目的で投資を行う場合、高配当株式やREIT(不動産投資信託)、現物不動産などが選択肢に入る。

リスク許容度と運用目的を明確に把握し、適切な資産配分を見つけ出そう。

退職金運用のためのポートフォリオ構築において、インカムゲインとキャピタルゲインのバランスをどのように取れば良いですか?

運用目的によって戦略は異なるが、退職金を運用する際にはインカムゲインを中心に狙っていくことを推奨する。

インカムゲインを狙った投資手法は価格が下落しにくい傾向にあり、安全な運用を実践できるためだ。

キャピタルゲインを狙った投資手法は資産が減少するリスクも大きくなる。

退職金を減らしてしまう恐れがあるため、資産の多くをインカムゲインを狙った投資先に資金を投じよう。

退職金運用において堅実なリターンを期待できる資産は何ですか?

債券や金などの資産は比較的値動きが小さく、大きな損失を抱える可能性が低い資産と言える。

堅実にリターンを狙いたい場合は債券・金を購入したり、間接的に投資できる投資信託を活用したりすると良いだろう。

退職金運用にヘッジファンドを活用することにデメリットはありますか?

ヘッジファンドは高い収益性の一方で流動性が低く、思うようなタイミングで換金できないリスクがある。

直近で使う予定がある資金の運用には向かないため注意が必要だ。

また、一般的な投資信託に比べると情報開示が少ない点もデメリットと言える。

投資を行う際にはファンドマネージャーの運用方針などをチェックし、自分の運用目的とマッチしているかどうかを確認しておこう。

どのような時にリバランスを行うべきですか?

リバランスとは資産を再配分し、適切な資産配分に調整する取り組みのことだ。

「自身を取り巻く生活環境が変わったとき」や「資産配分が運用当初から崩れたとき」などにリバランスを行うと良い。

例えば子どもが独立し、生活費の負担が小さくなった場合は運用資産のリスク水準を少し上げることを検討しても良いだろう。

リバランスを行い、株式などの比率を増やしてリスクを調整することをおすすめする。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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