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30代のための新NISAつみたて投資枠活用法!おすすめの投資戦略と商品を解説

この記事で解決できるお悩み
  • つみたて投資枠の基本と30代にとってのメリットを理解したい
  • 30代向けの効率的な新NISA運用戦略が知りたい
  • 30代からはじめるつみたて投資枠の運用におすすめな投資商品を具体的に知りたい 

新NISAを活用して資産運用をはじめたい」と考える方に30代に向け、新NSIAに関する基礎知識から投資戦略について解説する。

自分に合った投資手法の選び方や、新NISAの相談先まで紹介しているので、資産形成をスタートさせてみてはいかがだろうか。

目次

なぜ30代に新NISAつみたて投資枠がおすすめなのか

なぜ30代に新NISAつみたて投資枠がおすすめなのか 資産運用ナビ

新NISAのつみたて投資枠の基礎知識と30代のメリットについて解説するので、資産運用をはじめるか悩んでいる方は参考にしてほしい。

30代が知るべき新NISAつみたて投資枠の基本

新NISA制度は「少額投資非課税制度」のことを指し、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の投資枠を併用できる。

新NISAの「1,800万円から得た利益は非課税になる」というポイントは、新NISAの最大のメリットと言えるだろう。

スクロールできます
つみたて投資枠成長投資枠
対象年齢18歳以上
非課税保有期間無期限
非課税保有限度額1,800万(枠の再利用可能)
つみたて投資枠と成長投資枠の併用可能
※成長投資枠は1,200万円まで
年間投資枠120万/年240万/年
対象金融商品投資信託(長期積立・分散投資)上場株式・投資信託など
参照:金融庁「NISAとは? 」

30代における資産運用の意義

30代における資産運用の意義は、主に以下の通りである。

  • 積極的な運用が可能
  • 万が一に備えられる
  • 将来のために資産形成をする
  • 運用期間を確保できるので、複利効果を発揮しやすい
  • マイホーム購入・こどもの教育資金などに備えられる

30代は、結婚・・出産・住宅購入など沢山のライフイベントが発生すると予測される。

そのため、どのライフイベントが発生してもより多くの選択肢から望むものを選べるよう、資産形成を進めておくといいだろう。

30代がつみたて投資枠を利用するメリット

30代がつみたて投資枠を利用するメリットと活用方法を知り、効率的に資産形成を進めていこう。

30代がつみたて投資枠を利用するメリット
  • 最大1,800万円から得た利益が非課税の対象になる
  • 長期運用ができるので、時間を味方につけられる
  • 少額から投資が可能なため、状況に合わせて運用できる
  • 投資初心者でも最低限の知識があれば運用が可能

投資信託は、投資家から集めた資金で資産運用のプロが代理で運用するので、投資初心者でも運用ができる。

また、証券会社によっては、「毎月100円」から投資できるので、「投資に抵抗があってはじめる勇気が出ない…」と悩んでいる方でもチャレンジしやすいのもメリットだ。

他にも、長期運用はリスクを軽減させ、効率的に資産運用ができる方法のため、非常に大きなメリットである。

詳細は、下記「30代からはじめる投資で期待できるリターン」にて紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。

30代から始める新NISAのつみたて投資枠で投資手法を選ぶ方法

30代から始める新NISAのつみたて投資枠で投資手法を選ぶ方法 資産運用ナビ

「どの方法で運用をすればいいか分からない…」という方でも、3つのポイントを基準にすれば投資手法を選べる。

ここでは、選び方について解説していくのでぜひ参考にしてほしい。

30代からはじめる投資で期待できるリターン

新NISAで選べる投資信託は、金融商品の中でもリスクを軽減させられるポイントを押さえており、長期的に運用すれば嬉しい結果を手に入れられる。

では、どのようなポイントを押さえれば、リスクの軽減とリターンを期待できるのだろうか。

積立投資

積立投資は、一定金額分の商品を定期的に購入することを指し、購入するタイミングを分散させることでリスクを軽減できる。

また、最終的に購入単価が安くなる「ドルコスト平均法」の恩恵を受けられるのは、積立投資ならではのメリットである。

分散投資

分散投資とは、複数の金融商品に投資することで、一部の保有資産の価格が下落しても他の商品でカバーでき、リスクを分散させられる方法を指す。

つみたて投資枠で購入できる「投資信託」は、複数の商品を組み合わせたものなので、投資信託を購入するだけで分散投資が可能である。

長期投資

長期投資とは、時間をかけて運用することでリスクを軽減する方法を指す。「複利運用」の投資信託であれば、リターンがリターンを生み出してくれるのだ。

運用期間が長ければ長いほど、リスクの軽減と複利効果を発揮するので、運用期間を長く確保できる30代は恩恵を受けやすい。

※複利運用:リターンを元本に組み込んで運用を続ける方法

自動的なリバランス

投資信託は、投資家から集めた資産を資産運用のプロが代わりに運用しているので、投資家が実際に組み込む商品を選ぶ必要がない。

定期的に資産運用のプロが適切なリバランスを行ってくれるため、運用に手間がかからないのもメリットだ。

将来の生活を豊かにする

上記でも解説した通り、運用期間が長いほどリスクを軽減させながら複利効果を発揮できるので、老後の資金準備などの問題を解決できる。

「お金がない」という状態はストレスを感じ、その状態が長く続くと心と体の健康面に影響が出てしまい、自己肯定感が下がってしまうケースも多い。

そのため、30代から資産形成にチャレンジすれば、幸せな将来を過ごせる可能性が高くなるので、資産運用で得られる大きなリターンだと言える。

30代のライフステージ別に見る最適な投資手法

30代のライフステージ別に最適な投資手法を紹介するので、悩んでいる方は今後のために役立ててほしい。

なお、いつ新NISAを始めるかによって適切な運用法は変化する可能性が高い。

年代別の新NISAつみたて投資枠での運用戦略についてまとめた記事もあるので、比較してみるとより30代で重視するべきポイントが明確になるはずだ。

独身:アクティブ運用の投資信託

独身の方は自由に使えるお金が多いので、リターンを狙う積極的な資産運用をするのも1つの選択である。

アクティブ運用とは、ベンチマーク以上の運用結果を目指す運用方法を指し、ベンチマーク以上のリターンを期待できる。

下記で紹介する投資信託は、ベンチマークと連動する運用成果を目指す投資信託(パッシブ運用)なので、リスク許容度に合わせて商品を選んでみよう。

ベンチマークとは

ベンチマークとは、投資信託の運用結果の目安になる株価指数のことを指す

(例)日経225(日経平均株価)、TOPIX(東証株価指数)など

既婚(子どもなし):株式100%の投資信託

既婚(子どもなし)の方は、資産を効率的に増やせる株式100%の投資信託がおすすめだ。

国内株式100%の商品、外国株式100%の商品、全世界株式100%の商品などがある。

マイホーム購入・子どもが生まれた生活に備える・老後の資金準備などの投資目的が異なるため、目的に合った金融商品を選ぼう。

既婚(子どもあり):バランス型の投資信託

既婚(子どもあり)の方は、リターンよりもリスクが低い投資信託を選び、資産を守りながらコツコツ運用するのがおすすめだ。

そのため、株式や債券など複数の金融商品を組み合わせたバランス型の投資信託を選べば、安心して資産運用ができる。

今回紹介した投資信託は参考例のため、すべての方に最適な金融商品ではない。そのため、自分の投資目的やリスク許容度に合った商品を見つけることが重要だ。

下記「30代におすすめのポートフォリオ例」では、金融商品の組み合わせについて解説しているので、リスクとリターンのバランスを変えたい方は確認してほしい。

30代のつみたて投資枠におすすめの投資商品

30代向けの投資商品と選定時のポイントを解説するので、ポイントを押さえながら自分に合った金融商品を選ぼう。

運用方法はなにか

ベンチマーク以上のリターンを目指す「アクティブ運用」か、ベンチマークを目標とした「パッシブ運用」かによってリスクとリターンが異なる

手数料はどれくらい必要か

投資信託は、管理・運用費用である信託報酬が発生するため、どれくらいの手数料が必要か確認し、複数の投資信託を見比べるといいだろう

純資産残高はいくらか

純資産残高が多い投資信託は、人気が高い投資信託と考えられる。

純資産残高が少ない場合、繰上償還するケースもあるので確認しておこう

どのような金融商品が組み込まれているか

金融商品によってリスクとリターンが異なるため、自分が求める条件の商品が組み込まれた投資信託を選ぶ必要がある

以下では、30代におすすめの投資信託を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

eMAXISSlim米国株式(S&P500)

eMAXISSlim 米国株式(S&P500)は、信託報酬の安さからさまざまな投資家に人気の投資家である。

信託報酬は「0.09372%」と低く設定されており、業界最低水準を誇っている。また、世界GDPランキング1位の「アメリカ」の株式で構成されているため、リターンを期待できるのだ。

ベンチマークは世界中の投資家に注目されている「S&P500」というポイントも、この投資信託が人気のポイントだ。

証券会社によって異なるが、ネット証券会社であれば100円から運用できるので、金銭的に余裕がない方でもチャレンジできる投資信託である。

One ETF 日経225

One ETF 日経225は、分配金を受け取れる上場投資信託(ETF)のため、収入源を増やしたい方におすすめしたい投資信託だ。

日本の有名株式指数「日経平均株価(日経225)」に連動した結果を目指して運用されており、ソフトバンクグループの株式などが組み込まれている。

子育てにはお金がかかるため、「資産形成よりも今あるお金で収入を得たい」と考える方に適している。

30代におすすめしたい新NISAつみたて投資枠の運用法

30代におすすめしたい新NISAつみたて投資枠の運用法 資産運用ナビ

30代がつみたて投資枠で実践したい運用戦略について解説するので、新NISAをフル活用しよう。

目標に合わせた投資計画の立案と効率的な資産配分の方法

資産運用で理想的な結果を手にするためには、「投資計画の立案」と「効率的な資産配分」が重要になる。

では、どのように進めていけばいいのだろうか。

投資計画の立案

投資計画とは、運用目的・運用期間などから毎月投資すべき金額などを計算していく。

計画を考える際には、資産運用シミュレーションを活用するのがおすすめだ。

効率的な資産配分

現在の保有資産・年収などから、損失に耐えられるライン(リスク許容度)を明確にしていこう。

リスク許容度を明確にすれば、リターンを重視した商品やリスクが低い商品をかけ合わせてオリジナルの資産配分(ポートフォリオ)を作成できる。

投資枠超過時の対処法

新NISAは、年間投資額が最大360万円のため、最短5年で非課税保有限度額(1,800万円)を使い切れる計算になる。

新NISA口座の投資額が1,800万円を超えた場合、その資金は課税口座で運用され、得たリターンも非課税の対象ではなくなってしまうので注意しよう。

30代におすすめの新NISAつみたて投資枠の運用例

30代におすすめのポートフォリオ例を一部紹介するので、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。

独身向け:投資信託と株式

成長投資枠では株式を購入できるので、投資信託と株式を併用し、効率的に資産運用を進めるのもおすすめだ。

株式はリスクを背負う代わりにリターンを期待できるので、積極的に運用したい方に向いている。

複利運用の投資信託であっても、株式で配当金や株主優待を受けられるので、資産形成を楽しめるだろう。

子どもがいる方向け:異なる種類の投資信託を組み合わせる

子どもがいる場合、リスクの高い金融商品は避けたいと考える方が多いので、リスク分散できる投資信託がおすすめだ。

運用期間を確保できるため、リスクを軽減させた投資信託で固めすぎるのではなく、リターンを期待できる投資信託を組み合わせるのもいい選択である。

例えば、株式・債券・不動産などを組み合わせているバランス型の投資信託と、株式100%の投資信託を組み合わせれば、リスク許容度に合わせてポートフォリオを組める。

他にも、世界の非常事態にも強い「金」が組み込まれた投資信託や、分配金を受け取れる上場投資信託(ETF)などがあるので、投資計画に合わせて決めるといいだろう。

30代から新NISAつみたて投資枠で運用を始めるなら誰に相談するべき?

30代から新NISAつみたて投資枠で運用を始めるなら誰に相談するべき? 資産運用ナビ

新NISAを利用して資産運用をはじめる場合、「どの金融商品を選べばいいのかな…」などさまざまな悩みが生まれるだろう。

悩みを解決できる資産運用の専門家について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

つみたて投資枠の活用における専門家の重要性

新NISAのつみたて投資枠を活用する場合、不明点などがあれば資産運用の専門家に意見を求めることが重要だ。

なぜなら、新NISAと資産運用は専門知識が必要になる分野のため、深い専門知識と豊富な経験が必要になるためである。

正しい知識がなければ、リスクを軽減させることや効率的に運用することは難しく、臨機応変に対応できない。

間違った知識や思い込みから選択をしてしまうと、元本割れする可能性を高めてしまうので、積極的に専門家のサポートを受けることがおすすめだ。

IFAの役割と相談するメリット

IFAは、資産運用に特化したお金の専門家のため、資産運用から不動産・贈与・相続などのお金の悩みを解決できる。(サポート範囲はIFAによって異なる)

「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれる通り、金融機関から独立した立場にいるので、相談者にとってベストな金融商品を提案を受けられるなど寄り添ってもらえる。

また、転勤制度もないので、担当者が変わることなくサポートを受けられるのも大きなメリットである。

運用中に起きる問題に冷静に対処するためにも、IFAに相談できる環境を整えておくと安心して資産運用を続けられるだろう。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法と効果

「資産運用ナビ」は、最短60秒で「資産状況」「運用目的」「性格の相性」に合ったIFAを見つけられるのだ。

IFAを選ぶ際には、「豊富な知識と経験」「性格の相性のよさ」などの条件が合うIFAを見つけなければならない。

しかし、仕事や家事で忙しい方は探す時間を確保できず、資産運用をはじめるまで時間がかかってしまうだろう。

そのような悩みを最短ルートで解決する方法が、「資産運用ナビ」のIFA検索サービスである。

「資産運用ナビ」は、IFAの検索・面談・相談は無料でできるので、投資初心者でも気軽にチャレンジしやすく「将来のためにお金と向き合いたい」と考えている方におすすめだ。

また、まとまった資金を使った資産運用にも対応できるので、優秀なIFAが相談者の資産運用を全力でサポートしてくれる。

「資産運用ナビ」は、日本マーケティングリサーチ機構の2020年の調査で「IFA検索サイト No.1」を受賞しており、有名経済誌に掲載されるほどの知名度の高さもある。

そのため、以下のような特徴に当てはまる方は、ぜひ「資産運用ナビ」を活用してほしい。

  • 投資初心者に優しいIFAを探している
  • しっかりと向き合ってくれるIFAがいい
  • 自分に本当に合う金融商品が知りたい
  • 知名度も重視してIFAを選びたい
  • しつこい営業はされたくない
  • 知識と経験が豊富なIFAを探している など

資産運用の専門家の中でも優秀なIFAが揃った「資産運用ナビ」を活用し、よりよい生活を送るために資産運用をはじめよう。

30代から新NISAつみたて投資枠で運用を始めよう

30代から新NISAつみたて投資枠で運用を始めよう 資産運用ナビ

新NISAは最大1,800万円から得た利益が非課税になるので、運用結果をより多く受け取れる嬉しい制度だ。

30代がつみたて投資枠を利用するメリットは、長期運用ができる・少額投資が可能などが挙げられる。

自分に合った運用方法を見つけるためには、投資計画を立て、リスク許容度に合った資産配分を意識するといい。

個人によって年収・投資目的などの条件が異なるため、新NISAで不明点がある方は資産運用の専門家に相談することをおすすめする。

「資産運用ナビ」を活用すれば、優秀なIFAと最短60秒でマッチングできるので、ぜひ活用してほしい。

30代、新NISA、つみたて投資枠に関するQ&A

30代におすすめのつみたて投資枠の運用戦略を教えてください。

30代におすすめのつみたて投資枠の運用戦略は、以下の通りである。

  • 投資目的の明確化
  • 投資計画の立案
  • 効率的な資産配分
  • リスク許容度に合わせたポートフォリオ作成
  • ポートフォリオの定期的な見直しとリバランス

30代がつみたて投資枠を活用するメリットは何ですか?

30代がつみたて投資枠を活用するメリットは、以下の通りである。

  • 最大1,800万円が非課税の対象になる
  • 長期運用ができるので、時間を味方につけられる
  • 少額から投資信託が可能なため、状況に合わせて運用できる
  • 投資初心者でも最低限の専門知識があれば運用が可能

上記「30代がつみたて投資枠を利用するメリット」にて詳細を解説しているので、参考にしてみてはいかがだろうか。

新NISAの1,800万円の投資枠の最適な活用法は何ですか?

新NISAの1,800万円の投資枠の最適な活用方法は、以下の通りである。

  • 個人の状況に合わせた投資信託を選ぶ
  • リスクとリターンのバランスを整えるために、複数の投資信託を購入する
  • 成長投資枠を併用し、投資信託と株式で資産形成を進める
  • 成長投資枠を併用し、つみたて投資枠と同じ投資信託を多く購入する

上記「30代なら知っておきたい!投資手法の選び」では、最適な活用方法を丁寧に解説し、投資手法の選び方も紹介しているので確認してほしい

つみたて投資枠を利用する際、30代の投資家に適切な月額投資金額はどのくらいですか?

投資額が多ければ運用効果は大きくなるため、積立額は多ければ多いほど望ましい。

しかし30代は、結婚や出産、マイホーム購入などにともなう支出が増える時期でもある。

投資期間が短ければ、景気状況によっては運用益が得られない場合もあるので、それらのライフイベントに備えた貯金は別に行おう。

自分の収入から、これらの貯金や生活費を差し引いた余剰資金を、投資資金にあてるように考えるべきだ。

ただし余剰資金額(積立額)を、より多く捻出するために、生活費の内容を見直して無駄を削っていこう。

30代でつみたて投資枠での運用を始めた場合、退職時にどれくらいの資産が見込めるのでしょうか?

35歳から毎月2万円、年2回のボーナスから24万円を25年間積み立てたとする。

25年間の平均運用利回りを5%とした場合には、定年退職時(60歳)には35,361,878円(運用益:17,361,878円)となる。

つまり35歳から投資を始めても、定年退職時には、投資元本(累計1,800万円)の1.96倍になることが期待できる。

※出典:カシオ計算機株式会社「積立計算ボーナス併用」

30代の投資家が新NISAの積立投資で考慮すべき市場の変動や経済情勢にはどのようなものがありますか?

つみたて投資枠の運用で、市場の変動要因として、金利の動向には注視しよう。

金利が上がれば、貯金や国債の利子も上がる。

金融機関の利息も上がるため、事業資金の借り入れを控えた企業は企業活動が停滞し、結果的に株価も落ちる。

しかし金利が下がれば積立貯金や国債の利子も下がるが、借り入れがしやすくなった企業の活動は活発になり、株価も上昇する。

資産形成を始めるにあたり、最初は貯金や国債にすべきか、それとも投資にするかは金利動向をもとに判断すると良いだろう。

新NISA口座の開設と管理における注意点は何ですか?

新NISA口座を開設する際には、一人に1口座しか開設できないので注意しよう。

魅力的なサービスを提供している証券会社にNISA口座を移す場合には、現在利用中のNISA口座を閉鎖しなければならない。

また運用中には、当初定めていたポートフォリオの資産配分が崩れていることもあるので、資産状況を定期的に管理する必要もある。

例えば、つみたて投資枠と成長投資枠を併用して、「株式の投資信託」と「債券の投資信託」を40:60で運用を開始したとする。

しかし株式市場の好況により資産配分が60:40になっていたら、「債券の投資信託」を買い足して、元の配分に戻すべきだ。

「債券の投資信託」と比べて、リターンもリスクも高い「株式の投資信託」の割合が増えると、資産全体のリスクが上昇するからだ。

30代の投資家によくあるつみたて投資枠での投資失敗例とその回避策を教えてください。

市況が急落した途端、不安になって、資産をすべて現金化してしまわないように注意しよう。

その行動をとった多くの人たちは資産を損失し、後でその行動を後悔することが多い。

市場価格は、上下動を繰り返しながら右肩上がりに成長する世界経済と同様に、一旦急落しても時間をかけて回復し上昇する。

つみたて投資枠で購入できる金融商品は、投資信託だけであり、投資先が幅広く分散化されている。

つまり特定の市場自体に投資している事と同じであるため、市況の動向と同様に、価格が一旦急落しても回復し上昇する。

つみたて投資枠を利用するうえでは、価格動向に一喜一憂しないことだ。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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