- 投資家に向いている人の特徴が知りたい
- 自分が投資家に向いているかどうか判断したい
- 投資家として成功したい
この記事では、投資で成功する人の特徴、そして成功するためのポイントを解説する。
資産運用で着実に資産が増やせている投資家、一方で資産がうまく増やせていない人には、共通点がそれぞれある。
投資のデメリットと対処法について、より詳しく知りたい人はこの記事も参考にするといいだろう。
それらの傾向を紹介し、投資で成功率を上げる方法を解説する。
投資家に向いている人とは
「わたしには投資の才能がある」という自慢話を聞く一方で、「投資に向いていないのかしら」と嘆く声を耳にすることがある。
それらは、一時的な投資の成功談や失敗談を口にしているだけのようにも感じる。
しかし投資に成功し続けている人、うまく成果が出せていない人には、それぞれ共通点がある。
ここでは、投資に向いている人の行動傾向や性格、そして投資に失敗しがちな人の共通点を解説する。
投資家に向いている人の行動
これまで著者が出会った、成功している投資家の行動には、共通点がある。
- 気になった事があれば、すぐにググる
- 情報収集力が高い
- 外食に行っても注文に迷わない
- 判断力がある
- 使わなくなったものはバッサリ捨てる
- 決断力がある
- ショッピングで衝動買いはしない
- 商品は事前に調べたうえで購入する
上記①では、投資や経済にとどまらず、政治・国際情勢・社会問題・エンタメなど幅広く、気になったらすぐ調べる。
その投資家に「気になったら、すぐ調べるのはなぜか?」と尋ねたら、「投資につながる情報かもしれないからね」と笑って答えた。
だからこそ、情報がないときには④のように調べたうえで判断するのだろう。
また彼らは、はっきりとした価値観を持っており、上記②③のように判断に迷いがない。
以上のことから成功している投資家とは、好奇心が旺盛で、明確な価値観を持っている人のことだと考える。
投資家に向いている人の性格
次に性格面で、彼らの共通点を述べる。
- 物事に前向き
- 失敗しても、「次に活かせる経験が得られた」と前向きに考えられる
- 素直な性格
- 自分の考えに固執せず、誤っていれば修正し、良い意見は取り入れる
- 責任転嫁をしない
- 失敗しても「××のせいで失敗した」と責任を転嫁せず、自分の判断の誤りを改善しようとする
- 曖昧なことが嫌い
- わからないことがあれば、自分が納得いくまで考え続ける(または調べ続ける)
- 堅実な性格
- 身の丈以上の投資はせず、生活費以外の余剰資金で投資を行う
- 「仮説検証型」思考を持つ
- 自分で一旦仮説を作った後に、周囲の意見やネットの情報をもとに、仮説の合理性や妥当性を確認する
読者のなかで、ひとつでも当てはまる点はあっただろうか?
ひとつでも当てはまる人は、投資家の才能を持っている可能性がある。
それでも投資がうまくいっていないと感じる人は、投資の方法が誤っているだけかもしれない。
投資がうまくいかない人の共通点
一方で、著者が知る、投資で失敗を繰り返す人の共通点も解説する。
- 損をしたら、すぐに取り返そうと熱くなる人
- 冷静な判断を欠き、逆に損失を大きくしてしまう
- 一攫千金を狙っている人
- 投資をギャンブルと勘違いしている
- 安易に信用取引をする人
- 信用取引では自己資金以上の取引ができるが、損失した場合は、借金だけが残る恐れもある
- SNSなどで注目を浴びている銘柄ばかり買う人
- 注目されている銘柄は、すでに高値になっており、下降トレンドに入る直前のものも多い
- 周囲のすすめる銘柄ばかり買う人
- 自分で調べたうえで判断したわけではないため、失敗しても、判断の過ちが改善できない
- 一貫した判断基準を持っていない人
- 判断基準がなければ、失敗しても改善ができず、同じ過ちを繰り返す
判断基準例
- 〇〇円まで価格が下落したら損切りする
- 買ったことのない銘柄は、最初は**%購入して様子をみる、など
上記①②は、投資をギャンブル性の高いデイトレードのようなものと誤解しているケースが多い。
投資を正しく理解すれば、投資行動は改善されると思われる。
また上記③は、信用取引の危険性を十分に理解していない可能性がある。
信用取引の危険性を正しく理解できれば、安易に行わなくなるはずだ。
上記④⑤⑥では、自分のなかに判断基準を作ることが対策になる。
投資家として「どの運用スタイルが向いているか」を判断する方法
投資には、積極型から安定型まで、さまざまな投資のスタイルがある。
自分にあった投資のスタイルを見つけ、それを実践することが、成功への第一歩になるはずだ。
ここでは自分の適性にあった投資スタイルについて解説する。
自分の適性を理解するには、投資で損失があっても、どの程度受け入れられるかという自分の「リスク許容度」を知ることが重要だ。
そのリスク許容度をもとに、自分の投資スタイルを探す方法も紹介する。
自分のリスク許容度を把握する
リスク許容度は、主観的で定性的な指標であり、年齢や収入・投資経験などによっても変化する。
しかし現時点のリスク許容度を認識したうえで、投資スタイルを考えなければ、自分にあわない投資を行ってしまう恐れがある。
リスク許容度の高い人は、高収益だが損失の危険性もある「積極型投資スタイル」を考えても良いだろう。
一方で許容度の低い人は、収益性は低いが損失の可能性も少ない「安定型投資スタイル」が無難かもしれない。
全国銀行協会が提供する「あなたのリスク許容度診断テスト」で、調べてみることをおすすめする。
少額で投資を始めてみる
自分のリスク許容度がわかったら、実際に投資を行ってみよう。
ここでは、自分の投資スタイルを探すことが目的であるため、少額でさまざまな投資商品を買ってみることをおすすめする。
投資信託は100円から購入でき、米国の株式ならば1株から購入が可能だ。
日本の株式は、通常100株単位での売買となるが、1株から購入できる証券会社もある。
債券は少額での購入は難しいが、債券の投資信託であれば100円から購入できる。
また買い物時に得られるポイントを使って投資ができる証券会社もあるので、ポイントで試してみるのも一考だ。
※投資に使えるポイント:Vポイント・楽天ポイント・Dポイント・Pontaポイントなど
さまざまな投資手法を試してみる
投資にはさまざまな手法があるので、少額投資で、さまざまな投資手法を順次試してみよう。
ここでは投資手法の一部を紹介するが、いくつかを組み合わせて、自分の投資スタイルを作っても良い。
投資手法 | 概要 |
---|---|
モメンタム 投資法 | 株価の推移から判断し、株価上昇を続けている銘柄を狙う投資方法 |
パニック株 投資法 | 事故や不祥事などで一時的に急落した銘柄を購入し、その後の回復により、株価のリバウンドを期待する投資方法 |
高配当株投資法 | 高配当銘柄から、継続的に高配当が続く銘柄を選び、値上がり益や高い配当を狙う投資方法 |
優待株投資法 | 国内株式のなかには株主優待がある銘柄もあるので、値上がり益や配当以外に、魅力的な株主優待のある銘柄を狙う投資方法 |
割安株投資法 (バリュー株投資法) | 企業の業績や企業価値から比べて、株価が割安な銘柄を購入し、値上がりを待つ投資方法 |
成長株投資法 (グロース株投資法) | 業績が上昇している企業、需要が拡大しているサービスを提供する企業など将来性のある銘柄を購入し、株価の上昇を期待する投資方法 |
いろいろ試してみても、まだ「投資がうまくいかない」と感じる人もいるかもしれない。
それは投資で重要な点を見誤っているだけの場合もあるので、諦めてはいけない。
そのような人は、次の章で説明する投資で成功するためのポイントを実践してみよう。
投資で成功するためには
投資は、目的を明確にし、その目的を実現するための目標額や投資期間を設定することが重要だ。
その目標額を目標期間内に達成するために、マイルールを作り、投資経験を通じてブラッシュアップさせることも必要になる。
ここでは投資で成功する方法、つまり「最初に立てた投資目標を最終的に達成する」方法を解説する。
投資の目的を明確にし、投資期間と目標金額を設定する
最初に、投資の目的を明確にしておこう。
住宅購入のための頭金・子どもの進学や結婚式の準備費用・老後の備えなど、投資の目的は人さまざまだ。
次にその目標を実現するために、いつまでにどれだけの金額が必要かを見積もってみる。
見積もった結果が、投資期間であり、投資の目標額となる。
投資資金と利回りを考える
どの程度の金額が、収入から投資資金に回せるかを検討しよう。
生活費を削ってまで行う投資は長続きしないため、投資資金は余剰資金から考えるべきだ。
そして、この投資資金を使って、目標額に達するために必要な利回りも検討しなければならない。
例えば、老後の2,000万円問題に備えて、45歳から65歳までの20年間の投資を考えるとする。
20年間で老後資金2,000万円を得るためには、下記の投資資金と利回りが必要になる。
- 投資前提
- 投資額
- 月々積立額:3万円、ボーナス時積立額(年2回):20万円/回
- 投資結果
- 20,734,078円(原本15,200,000円、運用益5,534,078円)
- 投資条件
- 平均利回り:3%、投資期間:20年
※運用益:投資によって得られる利益額
※上記投資は、NISA(少額投資非課税制度)を用いて、運用益には課税されないものとする
なお投資において3%は、控えめな利回りであるため、投資額が捻出できない場合は利回りを多少高く設定しても良いだろう。
マイルールを作る
場当たり的な投資を防ぐため、自分だけの運用ルールや判断基準として「マイルール」を持つことをおすすめする。
マイルールは、自分の考えを軸にして作り、他人の意見や自分の投資経験をもとに、随時改善していく。
- 投資対象や銘柄は分散させて、その平均値を目標利回りとする
- 投資先の一部が下落しても、投資資産全体で利益を確保するため
- SNSなどで話題になっている銘柄は購入しない
- すでに高止まり状態になっている可能性があるため
- 米国株など海外の投資商品は、円高時(1ドル◎◎円以下)に購入し、円安時(1ドル××円以上)に売却する
- 為替差益・差損を考慮するため
- 投資資金以外に「投資準備金」を確保する
- 市況回復後の利益を狙い、一時的に市況が下落して安値になった銘柄の購入資金を確保するため
マイルールの中で定量化できることは、定量化しておく。
また各ルールの理由や目的も明確にしておき、より良い代替策があれば、年1回程度の頻度で内容を見直そう。
※例:「円高時」と曖昧な基準ではなく、「1ドル◎◎円以下」とするなど
最終的に目標を達成する
投資資金を確保するために、家計を見直して、無駄な支出を抑えることも投資には重要だ。
また収入が増えれば投資余力も増えるため、日々の仕事で成果を出して収入を増やすことも、投資には大切なことだ。
投資は目標達成のため自分の資産を使って資産を増やすことだが、投資を成功させるポイントは、日々の生活のなかにもある。
つまり投資の成功とは、日々の生活を通じて、最初に立てた投資目標を最終的に達成することだ。
投資の疑問や不安は相談は誰にするべき?
投資に向いていない人はいない。
しかし自分にあっていない投資スタイルを続けているために、投資がうまくいかない人は多いかもしれない。
自分にあう投資スタイルは、自分のリスク許容度を理解して、さまざまな試行錯誤を繰り返しながら作り上げていく。
そのとき専門的知識と投資経験が豊富な専門家が、客観的な助言をしてくれると心強いだろう。
ここでは、投資の専門家であるIFAと、自分に最適なIFAに出会うためのツール「資産運用ナビ」を紹介する。
投資における専門家の重要性
「岡目八目(おかめはちもく)」という、囲碁に由来した言葉がある。
岡目(傍らで見物する人)の方が、八手先まで見通せるという意味であり、第三者視点の重要性を説明する言葉だ。
この岡目に、さまざまな専門的知識と豊富な経験が備わっていたら、さらに頼もしい存在になるはずだ。
投資に関しても、専門家からの客観的視点での助言や提案があれば、投資の成功率は上がる。
また自分の投資スタイルを作り上げる際にも、貴重なアドバイスが得られるだろう。
IFAの役割とメリット
投資の専門家のなかでもIFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)は、頼りになる存在だ。
金融機関に所属していないため、企業の利益よりも相談相手の利益を最優先に考え、助言や提案をしてくれる。
また転勤や人事異動がないため、長年にわたりサポートを続けてくれる。
専門家が自分のリスク許容度をはかれば、より正確な自分の許容度がわかるだろう。
マイルールを作るうえでも、専門家の経験は、貴重な参考になるはずだ。
「資産運用ナビ」のメリット
IFAは全国各地にいるが、自分に最適なIFAに出会うことは、容易ではないと言われている。
IFAはそれぞれ専門分野を持っており、投資方針もさまざまなうえ、相談者との相性の問題もある。
無料で使えるIFA検索サービス「資産運用ナビ」は、簡単な質問に答えると、回答結果をもとに候補者を選び紹介してくれる。
候補者との面談も無料であるため、自分に最適なアドバイザーに巡りあえるまで、さまざまなIFAと話ができる。
「資産運用ナビ」は、投資を成功に導くIFAとの出会いを手伝ってくれる。
「資産運用ナビ」を使い、最適なIFAとともに投資をしよう
この記事では投資家に向いている人の特徴、向いていない人の傾向を解説し、投資に成功するポイントを説明した。
投資に成功するには、自分の適性を把握して、自分にあった投資スタイルを確立することが重要だ。
しかし自分にあった投資スタイルを確立するには、専門家のアドバイスも必要になる。
投資の専門家であるIFAは、中立的な立場から、投資に成功するための助言や提案を与えてくれる。
最適なIFAを紹介してくれる「資産運用ナビ」は、あなたの投資を成功に導いてくれるだろう。