老後の資産運用は失敗してしまうと、先々厳しい状況に追い込まれるのが現状である。
この記事では老後の資産運用に失敗するとどうなるのかについて、わかりやすく解説している。
また、具体的な失敗の原因や失敗を避けるための対策についても紹介している。
老後の資産運用で失敗するとどうなるか
老後の資産運用で失敗すると、どうなるのだろうか。具体的には老後の資産運用が失敗すると、次のようなことが起こるだろう。
- 老後資金が減る
- 借金を抱える
- 健康を損う
老後資金が減る
老後で資産運用を失敗すると従来の資産運用の失敗と比べて、老後資金の減少に直結することになる。
なぜなら、資産運用の失敗で生じた損失は、労働などの収入でカバーすることが難しいからだ。
老後を迎えた多くの方の収益源が年金だけであることを考えると、資産運用で生じた損失を補うだけの余裕はない。
ただでさえ、公的年金だけでは老後の生活費が不足するという現状があるのだ。したがって、資産運用が失敗したことで生じた損失は、これから先の老後資金が目減りしたことに直結するのである。
借金を抱える
また、失敗の程度によっては借金を抱える可能性がある。
というのも、資産運用には元本以上に取引を行えるレバレッジという仕組みがあるからだ。レバレッジを正しく使うことで、大きな利益を狙える。
しかしながら、失敗したときには元本を割り込み、借金を抱えるリスクがある。老後に借金を抱えた場合には返済することが難しいため老後破産に繋がってしまう恐れがあるだろう。
借金を抱えてしまうと、余裕のある老後が送れないことは明らかだ。
健康を損う
そして最後に、資産運用に失敗することで健康を損なう可能性があることについて、考える必要がある。
資産運用の失敗が健康を失うことに繋がるとは考えにくいことではあるが、大きな損失を被ったときの精神的な負担は大きいものだ。
まして借金を抱えてしまったときにはなおさらだろう。人によっては損失を出すことで精神疾患やうつ病を発症してしまう場合もある。
老後のメンタルヘルスに影響を及ぼすため、資産運用の失敗は、できる限り避けなくてはならない。
老後の資産運用が失敗する原因
老後の資産運用が失敗する原因にはどのようなものがあるだろうか。老後の資産運用が失敗する原因として代表的なものには、次のようなものがある。
- 過度なリスクを取る
- 他人がオススメする金融商品を買う
- 資産運用のルールを決めない
過度なリスクによる失敗
過度なリスクを取るとは、自身の許容できる範囲を超えた投資を行うことを指す。
例えば、資金管理におけるリスクが高い行動に、資産をひとつの銘柄や商品に投じたり、レバレッジ取引を活用して元本以上の取引を行うことなどが挙げられる。
このような行動は大きな損失を出す可能性を含んでおり、損切りが遅れることで資産運用が失敗する原因のひとつである。投資先のリスクの高さについても考えるべきだろう。
仮想通貨や新興企業の株式、先物取引をはじめとするデリバティブ商品は、値動きが激しいことで有名だ。
ご自身が20代、30代であれば時間も体力もあるため、値動きについていけるだろうが、老後の生活費がかかる資産運用で手掛ける商品ではないはずだ。
なぜなら、相場が急変することで想定以上の損失を被る恐れがあるからだ。
他人がオススメする金融商品を買うことによる失敗
また、他人がオススメする金融商品を買うことは資産運用の失敗につながる場合がある。
というのも、他人が勧めてくる商品は他人が儲かるのであって、投資家自身が儲かる商品とは限らないからだ。
例えば、証券会社や銀行の窓口で資産運用に関する相談をした場合、勧められる商品は手数料が割高に設定されているような、相談相手に何らかのメリットがある商品であるはずだ。
また、運用規模が大きくなると上手い投資案件を持ちかけられたものの、購入してみたら単なる詐欺であるというパターンも存在する。
もちろん、勧められた商品の中には投資家にメリットがある商品もないわけではないが、他人が勧めてきた商品については、自分自身で調べ直すなど資産に組み込む前に、よく確認しなければならない。
資産運用のルールを決めないことによる失敗
最後に資産運用のルールを決めないことが失敗する原因として挙げられる。
資産運用は一貫性のある取引について感情を排除して行うことで、安定した運用パフォーマンスを上げることに直結している。
したがって、一貫性のある取引を行うためには、資産運用を始める前にきちんとしたルールを決めなければならないということだ。
やみくもに流行りの銘柄に飛び付いたりするのではなく、きちんとした一定のルールに基づいて資産運用を行わなければ、長期的には失敗することが避けられないだろう。
老後の資産運用で失敗を避けるためには
老後の資産運用で失敗を避けるためには、いくつかの対策を講じる必要がある。次のような対策を取ることで、老後の資産運用の失敗を避けられる可能性が高まるだろう。
- 分散投資を心がける
- 金融商品の習得に努める
- 運用のマイルールを決める
分散投資を心がける
分散投資を心がけることで、資産運用のリスクを抑えられる。ここでいう分散とは、投資先を分散することに加えて、買い付けるタイミングを分散することを含んでいる。
投資先を分散することで、ひとつの銘柄や商品の値動きに左右されず、安定した運用を行えるのだ。
また、買い付けるタイミングを分散することで、高値づかみを避けられるため、運用パフォーマンスの向上に貢献する。
投資先を分散できる投資信託を少しずつ積み立てることで、リスクを抑えられるため、老後の資産運用の失敗を避けられるのである。
金融商品の習得に努める
さらに、自身にある程度の金融商品に関する知識があると、他人に勧められた商品について投資すべきか適切な判断ができる。
投資や資産運用に関する書籍や雑誌、またインターネットで気になることを調べるなど、できる限り金融商品に関する知識を深めることに努めよう。
投資詐欺や自身に有利な商品かどうか、瞬時に判断できるようになることで、商品選びによる資産運用の失敗を避けられるに違いない。
運用のマイルールを決める
運用のマイルールを決めることも大切だ。マイルールとは運用方針と言い換えることもできるが、感情を排除して一定のルールで運用することが、資産運用において大切であることを考えると、運用のマイルールをあらかじめ設定しておくことが失敗を避けることにつながる。
マイルールとして決めるべきことには、次のようなものがある。
マイルールの具体例
損切りの水準 | 買値から10%下落した時 |
---|---|
資産配分 | 株式:債券=50%:50% |
買い付けタイミング | 毎月最終営業日の寄付 |
金融商品の選び方 | 配当利回り4%以上の銘柄 |
上記のマイルールは単なる具体例である。投資方針によって設定すべきマイルールは異なるものの、買い付けや損切りを行うタイミング、資産配分の方針などはあらかじめ決めておくことで、老後の資産運用で失敗する確率を大きく減らせるだろう。
老後の資産運用に失敗する原因は3つ!しっかり対策しよう!
老後の資産運用に失敗することは、老後資金が減ることに直結する。今回解説した3つの失敗の原因を把握し、対策を講じることで、老後に必要なお金を失うことを避けよう。
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