- 老後に必要な資金やその内訳を知りたい
- 老後資金が2億円あれば問題ないか確認したい
- 2億円の老後資金をどのように作るか知りたい
老後資金が2億円あれば、老後は果たして安泰なのだろうか。
この記事では、老後資金として2億円あれば足りるのかについて、具体的な支出額などに焦点を当てて解説する。
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老後資金は2億円あれば十分足りる
老後に必要な生活費
結論から言えば、老後資金は2億円あれば十分足りる金額だろう。なぜなら、老後にかかる生活費は合計で約9,240万円から約15,120万円といわれているからだ。
生命保険文化センターの調査によれば、老後に必要な生活費は最低限必要な生活費で月平均約22万円、ゆとりある老後の生活費でも約36万円といわれている。
このデータを元に、65歳から公的年金の受給が開始されると仮定すると、100歳までの35年間に必要な費用はそれぞれ以下のようになる。
(最低限老後に必要な生活費)
月22万円×12ヶ月×35年間=9,240万円
(ゆとりある老後に必要な生活費)
月36万円×12ヶ月×35年間=15,120万円
生活費以外に考慮するべき老後資金
また、生活費の支出のほかに医療費や住宅の修繕費、介護費用なども考慮しておく必要があるだろう。それぞれの費用の目安は以下の通りである。
(医療費)
1,600万円×3割負担=480万円
65歳から100歳までにかかる医療費を足して、自己負担割合として3割を掛けて求めると480万円となる。約500万円が医療費としてかかると推測される。
(住宅の修繕費)
150万円×3.5=525万円
10年で150万円前後が目安となるため、約500万円の修繕費がかかると推測される。
(介護費用)
74万円+(8.3万円×61.1ヶ月)=581万円
介護用ベットや住宅を介護用に改造する一時的な費用に平均74万円、月々の費用が平均8.3万円、介護期間が平均61.1ヶ月として計算すると、約600万円近くの介護費用がかかると推測される。
このように、老後にかかる生活費以外の費用を合わせると、約1,600万円の支出が発生するのである。
もちろん、各自の状況に合わせて支出額は変動するが、老後にかかる費用は老後の生活水準に合わせて、約1億800万円〜約1億6,700万円の支出が発生するのである。
このことから、老後資金が2億円あればゆとりある老後の生活を選択したとしても、計算上は十分足りる金額であることが分かるだろう。
公的年金や保険などの収入を考慮すれば、ゆとりを持って老後の生活を送れるはずだ。
2億円の老後資金で暮らしぶりはどう変わるのか
老後資金として2億円の資産があると、暮らしぶりはどう変化するのだろうか。65歳で会社を定年退職して100歳までの35年間を、公的年金と金融資産2億円で生活したとする。
すると、公的年金と金融資産2億円を合わせた毎月の収入は、次のようになる。なお、ここでは夫婦ともに厚生年金の受給者であることを想定する。
老齢厚生年金の受給額は平均14万6,145円であることから、夫婦ふたり合わせて約30万円の年金受給額となる。また、金融資産2億円については切り崩していくことのみを想定している。すると、約76万円の収入が毎月入ってくることになる。
ゆとりのある老後を送るために必要な生活支出は、月平均約36万円であることを考えると、毎月40万円近くのお金が余る。したがって、旅行や趣味など夫婦で楽しむための資金により多くのお金を使えるのである。
もちろん、金融資産2億円を切り崩すことなく運用に回すことで、さらにお金が増える可能性も考えられる。老後資金が2億円あれば、かなり余裕のある老後生活を送れるだろう。
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2億円の老後資金の作り方
2億円の資産は当然のことながらある日突然作れるものではない。宝くじにでも当たれば、はなしは変わってくるが基本的には長期に渡って、資産運用を継続しなければ作れる金額ではない。
2億円の老後資金を目指す運用シミュレーション
金融資産3,000万円を保有している35歳の投資家を例にしよう。
公的年金の受給が開始される65歳まで、毎月10万円を積み立てながら年利6%で複利運用し続けると、税引後でも資産額は2億円に到達する計算だ。
また、運用開始の年齢が遅くなったとしても、毎月の積立額を増額することで2億円という水準は十分達成可能である。
現在の3,000万円の金融資産を保有している人が、老後資金として2億円を作るまでに必要な運用期間と利回りは、以下の通りである。
運用期間10年
毎月の積立額 | 運用パフォーマンス | 老後資金(税引後) |
---|---|---|
100万円 | 年利6% | 2億114万円 |
運用期間20年
毎月の積立額 | 運用パフォーマンス | 老後資金(税引後) |
---|---|---|
32万円 | 年利6% | 2億365万円 |
運用期間30年
毎月の積立額 | 運用パフォーマンス | 老後資金(税引後) |
---|---|---|
10万円 | 年利6% | 2億59万円 |
老後資金準備のための資産運用のコツ
カギはとにかく時間をかけて運用を継続することだ。
2億円などまとまった額を貯めるともなれば、資産運用に関する長期的な計画とルール作り、そして徹底した家計管理が求められるのだ。
まずは、現在の年齢を65歳から差し引いて、毎月の積立額を決めよう。毎月の積立額は日々の家計管理を行うことで見えてくるはずだ。
そして、積立額が決まったら2億円から逆算して利回りを求めよう。利回りは高ければ高いほど有利ではあるが、その分リスクも高くなる傾向にある。
そのため、分散投資を行なっている商品の中から、安定したパフォーマンスを上げている金融商品を選べば良いだろう。
運用商品が決まったら、あとは毎月決めた積立金額をもとに定期的な買い付けを行なっていけば良い。
長期的に一貫性のある資産運用を行うことで、2億円の老後資金が見えてくるはずだ。
まとめ
2億円の老後資金があれば、かなり余裕のある生活が送れるだろう。医療費や介護費などの支出を含んだとしても、十分まかなえる金額である。
このようにまとまった金額の老後資金を準備するためには、時間を味方につけた上で、ルールに基づいた資産運用を行うことが欠かせない。
本記事で解説した運用計画の策定方法をもとに、2億円の資産作りにぜひとも挑戦してみてほしい。
なお、「自分で考えるのは難しい」という人は、「わたしのIFA」に相談をしてはいかがだろうか。プロの視点から資産運用の疑問を解決し、納得した上で資産運用を行おう。
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