- お金の悩みを相談できる場所が知りたい
- お金の相談をする前に何を準備するべきか知りたい
- 有意義な相談にしたい
近年、投資商品の種類が増え、仕組みが複雑化している。
金融商品を把握し自分に最適な運用方法を見つけることや、保有している資産を見直すことは以前よりずっと難しくなってきた。
そこで、お金の悩みを誰かに相談したいが、どこが良いのか悩むことも多い。
この記事では、お金の悩みを相談する先について解説する。
各窓口の特徴や、相談前に準備しておきたいことをまとめている。
資産運用とは、今あるお金を増やすこと。
お金の不安や悩みを解消するには、自分に合った資産運用の相談先を選び、主体的に関わっていくことが大切だ。
「誰にどのように相談すべきか」という知識を身につけ、効果的な資産形成や家計の見直しをしていこう。
お金の相談ができる窓口を紹介
お金の相談先は、それぞれの違いを理解した上で、相談ニーズに合わせ選ぶことが重要だ。
ここでは、お金の相談窓口を3つ挙げ、特徴やメリット・デメリット、相談方法について解説する。
証券会社や銀行
証券会社や銀行には、資産運用のアドバイスを行う担当者が在籍している。
預貯金、投資信託、株式、債券、保険などの商品を、顧客のライフプランやリスク許容度に合わせて提案している。
全国に支店があり、直接対面で相談できる金融機関であれば、気軽に足を運びやすい。
規模が大きく、信頼性や安心感を得ながら、不安や悩みを打ち明けられるだろう。
一方デメリットは、各々で扱っている商品しか販売できず、選択肢が限られる。
同じ金融グループの商品を優先的に勧める可能性があり、完全な中立性は期待できない。
また、担当者の異動が頻繁なので、1人の担当者が長期的にアドバイザーを担うことは難しい。
引継ぎは行われるものの、異動のたびに状況把握や関係の構築が必要となる。
- なじみのある金融機関が安心という人
- ある程度選びたい商品が決まっている人
- 担当者が変わっても気にならない人
銀行や証券会社へ相談するには、窓口に直接相談する、各社が開催するセミナーや相談会に参加するといった方法がある。
FP(ファイナンシャル・プランナー)
FP(ファイナンシャル・プランナー)は、個人の資産形成を計画する専門家だ。
顧客一人ひとりの収入や資産状況、ライフプランなどを詳しく把握し、中立的な立場から最適なマネープランを提案している。
お金に関わることすべてが対応領域であり、分野は幅広い。
特に家計の見直し、住宅ローン、税制に関すること、相続や事業継承といった領域に強みを持っており、プロの力を借りて効率的な課題解決ができる。
個別最適な分析を行い、長期的な視点で資産形成の計画を立てていくため、気付かなかった問題点を可視化し、人生設計を明確にできるというメリットがある。
一方デメリットは、扱える業務に限りがある点だ。
FPは投資や保険について一般的な説明はできるものの、金融商品の販売は、証券外務員の資格を保有し、金融商品取引業者か金融商品仲介業者としての登録が必要だ。ファイナンシャルプランナーの資格だけでは投資商品の売買はできない。
FPに相談するには、金融機関に問い合わせるほか、日本FP協会のシステムで検索する方法がある。
- 家計の改善をして経済的負担を軽くしたい人
- 今後の生活設計や支出のやりくりを考えたい人
- ライフプランに漠然と不安がある人
IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)
IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)は、特定の金融機関に所属せず、中立的な立場から個人のニーズに合わせた資産運用のアドバイスを行う専門家だ。
ライフプラン設計に強みがあるFPに対し、IFAは資産形成に重きを置き、資産を守り増やすアドバイスを主軸としている。
金融商品の販売ができる「金融商品仲介業者」として登録しているので、専門的な助言に加え、商品の売買手続きまで行える。
IFAはアメリカなどの欧米で広まっており、医師や弁護士と同等のプロフェッショナルとして評価されている。
欧米諸国では医療や法律と同様に、個人の資産運用は高度な専門性が求められる分野だと認識され活用されているサービスだ。
しかし、IFAは国内においてまだ知名度が低く、信頼できる担当者を見つけるのが難しい。
得意領域や運用方針は担当者によってまちまちで、自分に合った人物を探さなければならない。
IFAに相談するには、IFA所属会社に直接問い合わせるほか、IFAを検索サービスを利用し依頼する方法がある。
- 資産を増やす相談がしたい人
- 最適な投資プランや運用手法を知りたい人
- 相談から商品の手続きまで一貫したサポートを求める人
お金の相談をする前の準備
お金の相談をする際は、相談者自身も、一定の準備をしておくことが重要だ。
具体的な方策が見つかり、実りある相談となるよう事前に取り組むべきことを確認していきたい。
余剰資金額・リスク許容度の把握と運用目的の明確化
まずは「余剰資金額の把握」が必要不可欠である。資産運用に回せる金額を正確に把握せずに、具体的なプランは立てられない。
現在の預金から生活費や緊急費用を差し引き、運用可能な金額を算出してほしい。
次に「リスク許容度を設定する。
資産運用はリスクをゼロにできず、自分がどの程度の損失まで許容できるかを判断する必要がある。
現在の収入や資産状況、年齢や家族構成をもとに自身のリスク許容度を見積もろう。
さらに「運用目的の明確化」も欠かせない。老後の生活資金をつくりたいのか、子供の教育資金を準備したいのか、目的によって運用のアプローチは変わってくる。
何のために運用をするのかを把握し、達成したい目標金額と運用可能期間を明らかにすることで、より効果的な運用手段が計画できる。
下準備としてこれらを洗い出せば、相談内容が明らかになり、依頼すべき相談先もより具体化するだろう。
担当者の経歴や専門領域の確認
お金の相談は、最適なアドバイザーを選ぶことが成功への第一歩となる。
経歴、専門領域、資格などをあらかじめ確認し、自分のニーズに合った適切な担当者を見つけたい。
まず、経歴を見ることで、担当者の実務経験の長さや運用実績が分かる。
長年の経験を有する担当者ほど、様々な市場環境を経験しており、そこから学んだノウハウが期待できるだろう。
次に専門領域の確認も欠かせない。お金の相談と一口に行っても、分野は、投資、保険、不動産、相続など多岐にわたる。
相談を受けるプロにも、得意・不得意がある。
担当者の得意とする分野と相談したい内容が合致しているのか確認し、質の高いアドバイスを受けられるようにしたい。
得意領域の判断方法の1つとして、担当者の保有資格を確認するのも良い。
例えば、証券アナリストや、宅建、税理士などの国家資格を保有していれば、一定の専門性が担保される。
質問リストの作成・料金体系の確認
相談の場で、疑問や要望を漏れなく伝えられるよう質問リストを用意しておくと安心だ。
相談時は、漠然とアドバイスを受けることは避け、主体的に関わって欲しい。
専門家に勧められた通りにするのではく、不明点や希望はしっかり伝えるといった相互のコミュニケーションができるよう準備しておこう。
また、相談に関わる料金について確認しておきたい。
事前に把握しておかないと、実際の運用時に思わぬ費用が発生しかねない。
手数料はわずかな金額であっても、積み重ねれば大きなコストとなる。
サポートを続けてもらう前に、以下の費用について尋ねておこう。
- 相談料はどの時点から発生するか
- 料金体系(相談時間や資産額によるのか)
- 別途成功報酬は必要か
- 購入時や売却時の手数料はどのくらいか
お金の相談をする際の3つの注意点
お金の相談先を選定するときは、相談者自身も積極的に確認や質問をして、慎重に判断しよう。
ここでは、最適な相談先を決めるにあたって意識すべきことを挙げる。
長期利用を前提に相談する
資産形成は、商品を購入して終わりではなく、その後も運用は続く。
ライフステージや相場に変化があったときに連絡を取り、都度アドバイスを受ける必要がある。
そのため、サポート期間について確認し、長く付き合える関係を構築できそうかを重視してほしい。
確認すべきポイントは、次の通りだ。
- 担当者の変更が頻繁にないか
- 担当者が長く業務に携わるつもりなのか
- 資産や今後のライフプランについて気軽に相談できそうか
担当者との相性を見極める
担当者のスキル面だけではなく、話し方や振る舞いに好感が持てるかも信頼関係を作るうえで大切だ。
担当者とは、円滑にコミュニケーションが取れ、悩みを打ち明けられるのが望ましい。
長い運用の中では、相場が大きく動き価格が乱高下する局面に見舞われることもある。
市場が荒れている時に気軽に頼ることができ、不安を打ち明けられる担当者でないと成果を好転させるチャンスを逃してしまうかもしれない。
また、担当者の運用方針と自身の投資ニーズがマッチしているかも重要だ。
担当者のなかにも、積極運用を得意とする者、安定を重視する者とさまざまなタイプがいる。
希望する運用と担当者の投資への考えが合っていなければ、提案された投資プランにズレが生じる。
できれば、正式に依頼する前に、投資に対する考え方を確認しておきたい。
複数の相談先を比較して自分に最適な場所を選ぶ
早期契約をうながす担当者もいるかもしれないが、相談先は複数検討し、決めるべきだ。
自分に合った相談先を見つけるために、聞いておきたい質問をまとめた。
初回相談時の確認事項として参考にしてほしい。
お金の相談先は、断るのが気まずいから、話を聞いてもらって申し訳ないからと妥協で選んではならない。
自分が納得いくまで、質問や確認をくり返し、的確に答え対応できる担当者を選ぶようにしたい。
お金の相談はどこにすべき?
お金について不安や悩みがある場合は、IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)に相談することを推奨する。
ここでは、IFAを活用する意義やメリット、探し方について解説する。
お金の相談先としてIFAが最適な理由
資産を着実に育てていくためには、長期視点の資産運用が必要だ。
相談も長くフレキシブルな対応ができることが望ましい。
金融機関の担当者は人事異動で変更となる可能性がある。
一方、IFAは異動や転勤がなく、一生涯にわたり顧客をサポートできる。
また、顧客の希望に合わせて、以下のような柔軟な相談ができる。
- 平日夜間や休日の相談
- 自宅や会社での相談
- 対面やリモートでの相談
このように、生活スタイルに合わせた対応が可能だ。
将来の資産形成を目指す人にとって、IFAの持続性の高い相談体制は大きな強みとなるだろう。
IFAの役割とメリット
IFAは単なる商品の紹介ではなく、個々に応じたコンサルティングを重視し、資産形成をサポートしている。
ポートフォリオの設計や、各種資産を組み合わせた運用プランの構築が得意であるため、商品の垣根を超えたオーダーメイドの提案が可能だ。
IFAは特定の金融機関に所属しておらず、ノルマや販売方針のしがらみがない。
そのため、顧客の希望や利益を最優先した公平中立な提案が期待できる。
さらにIFAによっては、外部の専門家とも連携可能だ。
ライフステージの変化とともに生じる悩みを都度相談でき、専門的なアドバイスが必要な場合は、税理士や司法書士、行政書士などを紹介している。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法と利用推奨
「資産運用ナビ」は、お金の相談をしたい人とIFAをマッチングする検索サービスである。
年代や地域、お金に関する悩みを入力するだけで、あなたに最適なアドバイザーが提案される。
プロフィールを元に希望するアドバイザーを自身で選び、気になった担当者へは、そのまま初回の相談依頼も可能だ。
IFAのプロフィールには、経歴や保有資格、得意領域などが掲載され、自分の相談ニーズにあった担当者を選定しやすい。
また、担当顧客の属性や保有資産、職業も公開されているため、自分と同じような顧客の相談実績があるかどうかも確認できる。
あなたの悩みの解決にマッチしたお金のプロ探しのツールとして、活用してみてはいかがだろうか。
お金の相談は生涯続く。生涯担当制のIFAに相談しよう
本記事では、お金の悩みを相談できる窓口や相談前に必要な準備を紹介した。
自分に最適な担当者選びに意識すべきことや、初回相談時に確認すべきポイントについても解説した。
資産運用に関する不安や悩みは、自力で解決しようとしなくても良い。
資産系のプロによる客観的なアドバイスを得て、冷静に検討することで最適解が見つかる。
ぜひとも、頼れる相談先を見つけ、資産を拡大させてほしい。
相談先としては、資産運用のプロフェッショナルであるIFAは、中立的な立場から的確なアドバイスを提供してくれる。
同じ担当者による継続的な管理や情報提供が叶うため、時間をかけた資産形成を検討している方には最適だ。
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