- GAFA投資がどんなものなのか知りたい
- GAFAに投資できるおすすめのファンドが知りたい
- GAFAに代わる新たな投資先が知りたい
世界的に大きな影響力を持つ巨大IT企業群「GAFA」への投資に興味を持っている方も多いだろう。
海外投資は魅力的な投資である一方で注意すべき点もあり、さらに近年ではビッグテック企業の勢力図が変わってきている。
ITセクターを取り巻く環境や投資のポイントを踏まえ、自身の運用戦略を立てることが大切だ。
本記事では、GAFA投資のメリット・デメリットや新たな企業群、おすすめのファンドについて解説を行う。
GAFA投資のメリット・デメリット
IT業界を世界規模でリードしてきた「GAFA」への投資にはどういったメリット・デメリットがあるのだろうか。
ここでは、GAFA投資の基本的な特徴やビッグテック企業の新たな企業群についての解説を行う。
GAFAの構成企業と経済的地位
そもそもGAFAとは「Google」「Amazon」「Facebook(現在のMeta)」「Apple」の4社で構成される巨大IT企業群のことを指す。
2010年代以降の米国経済、そしてIT業界を牽引してきた4つの企業の頭文字を取って「GAFA」と総称している。
GAFAの大きな特徴として、いずれの企業も「プラットフォーム」を構築してサービスを提供している点が挙げられる。
ECやSNSなどの利便性が高いプラットフォームを作り上げることで世界中の人々の生活基盤に根付き、大きな影響を与えているのだ。
世界的な影響力を持つことから企業規模も大きく、GAFAの4社はいずれも米国の時価総額ランキングで常に上位をキープしている。
得られた膨大な利益をさらなる事業投資に回し、高い経済的地位を確立していることがGAFAの大きな特徴である。
GAFA企業に投資するメリット・デメリット
GAFA企業に投資するメリットとして「世界経済をリードする企業の成長の恩恵を受けられる」という点が挙げられる。
GAFAはプラットフォーマーとして高い収益性を保ちつつ、新規事業への投資でさらなる拡大を続けており、今後の株価上昇にも期待できる。
世界有数の巨大IT企業の成長の恩恵を受けて自分の資産を増やせる可能性がある点は大きなメリットと言えるだろう。
一方、GAFA企業投資のデメリットとしては「規制による制限」や「成長の停滞」といったリスクが伴う点が挙げられる。
2010年代以降続いてきた成長性にブレーキがかかる懸念があるのだ。
GAFAはこれまでも市場寡占が問題視されており、国からさまざまな規制がかけられてきた。
今後も経済的地位の独占を防ぐための規制がかかっていくことが予測され、投資を行う上でのリスクと言えるだろう。
また、これまで高い成長性を維持してきたGAFAであるが、今後も同様の成長率をキープできるとは限らない。
成長にかげりが生じた場合、将来性を危険視した投資家が資金を引き上げ、株価が大幅に下落する可能性は十分にあるだろう。
高い成長性に期待できる反面、GAFAならではのリスクがあることを考慮しておこう。
新たな企業群について
近年、GAFAに取って代わって「MATANA」と呼ばれる企業群が勢力を伸ばしている。
「Microsoft」「Apple」「Tesla」「Alphabet(Google)」「NVIDIA」「Amazon」の6つの企業の総称を「MATANA」と呼んでいるのだ。
GAFAと比較すると、Facebook(現Meta)が除外され、新たにMicrosoft・Tesla・NVIDIAが仲間入りしている。
先ほどGAFA企業の成長停滞の懸念について述べたが、Facebookについては成長性・将来性が懸念されて注目の企業群から外されている。
MicrosoftについてはGAFAに加えて「GAFAM」と呼ばれるケースが以前からあり、注目を集めていた企業だ。
そこに、電気自動車で一躍注目を集めたTeslaとGPU(画像処理装置)で急速な成長を見せるNVIDIAが加わった。
今後のITセクターは「MATANA」が牽引していく可能性が高いと見られている。
GAFAなどのビッグテック企業への投資を成功させるには
GAFAやMATANAといったビッグテック企業はどのように投資を行えば良いのだろうか。
ここでは、ビッグテック企業への投資を成功させるためのポイントについて解説を行う。
ITセクターの市場分析と投資時期の検討
まず、ITセクターのマーケットがどういった動きをするのかという点を把握し、投資するタイミングを見極めよう。
景気局面を捉えながら投資戦略を検討していくことが重要だ。
投資においては「セクターローテーション」という考え方がある。
景気の局面が変化するごとに各局面で高い投資効果を期待できるセクターに投資を行うという戦略のことだ。
例えば景気が停滞局面になると、業績が景気に左右されにくい公共株や消費安定株などが人気を集めて株価が上昇しやすい。
一方で好景気の局面ではインフレ圧力によって素材株や工業株などに資金が集まる。
IT企業などのハイテク株は、景気の底から回復に向かう局面で上昇しやすいと言われている。
GAFAやMATANAといったビッグテック企業への投資は、景気が回復し始めたタイミングでの投資が向いていると言えるだろう。
もちろん、必ずしも景気循環とセクターごとの投資成果が一致するとは限らないが、過去の歴史を分析すると一定のパターンが見られることは間違いない。
景気動向などを分析し、投資タイミングを見極めよう。
米国の経済政策やイベントの確認
景気動向の把握においては、経済政策やイベントの確認が欠かせない。
米国における経済の動向を把握し、投資タイミングを見極める材料として活用しよう。
米国株に投資を行う上で特に注目すべきなのが「FOMC(連邦公開市場委員会)」である。
米国の金融政策を決定する会合であり、年に8回開催されている。
景況の判断や政策金利の方針などが発表され、世界の金融市場に大きな影響を与えるイベントだ。
FOMC前の市場予想と結果に大きく乖離があった場合、株式市場や為替相場が大きく変動する場合がある。
FOMCの際には必ずチェックを行い、経済や金融市場の動向を確認しておこう。
そのほかにも米国の景気状況などを示す経済指標は定期的に公表されている。
ビッグテック企業に投資を行う際は、経済政策や指標を公表するイベントなどをチェックしておこう。
長期・分散投資の実行
投資を成功させるためのポイントとして「長期・分散投資の実行」が挙げられる。
投資におけるリスクを軽減でき、大きな損失を抱える危険性を回避できる。
長期投資は、運用期間を長く設定して安定したリターンを狙いに行く運用手法だ。
長期的に投資を継続することでリターンが平均化され、短期的な価格変動の影響が軽減される。
分散投資は、投資先を複数に分けることでリスクが分散され、安定したリターンが実現できる運用手法だ。
万が一投資先のひとつが下落しても資産全体におけるダメージは小さく抑えられ、ほかの投資先の利益と相殺させることもできる。
ビッグテック企業への投資を行う際、短期間でリターンを得ようとしたり、特定の企業だけに集中投資をしたりするのではなく、長期目線でリスクを分散しながら投資することが重要だ。
複数の銘柄に分散できる投資信託などを活用し、長期保有でじっくりと資産を増加させていこう。
GAFAやMATANAに投資できるファンドを紹介
ここでは、GAFAやMATANAなどの巨大IT企業に投資を行えるファンド(投資信託)を紹介していく。
各商品の特徴を踏まえ、自分に適したファンドを選択して資産形成を行おう。
iFreeNEXT FANG+インデックス
「iFreeNEXT FANG+インデックス」は「NYSE FANG+指数」の動きに連動した成果を目指すファンドだ。
「 NYSE FANG+指数」は次世代テクノロジーをベースとして高い知名度を有する米国上場企業によって構成される指数である。
2024年3月時点では、MATANAに加えてFacebookやNetflixなどの米国10企業に均等投資が行われている。
米国のマーケットをリードしている企業群にまとめて投資を行えるため、高いリターンを期待できる点が特徴のファンドだ。
指数に連動するインデックス型のファンドであるため、比較的低コストで運用できることが大きな魅力となっている。
低コストでビッグテック企業の成長の恩恵を受けたいのであれば「iFreeNEXT FANG+インデックス」をおすすめする。
インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)
「インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)」は「NASDAQ100指数(税引後配当込み、円換算ベース)」の動きに連動した成果を目指すファンドだ。
「NASDAQ100指数」は、米国のナスダック市場に上場している企業のうち、金融業を除く時価総額上位100社の株式で構成される指数である。
ナスダック市場はハイテク株・IT株が多く上場しており、GAFAやMATANAが時価総額の上位を占めている。
本ファンドはGAFAやMATANA以外にも多くの銘柄にも分散できるため、比較的リスクを抑えた運用を行えることが特徴だ。
先ほどの「iFreeNEXT FANG+インデックス」よりも信託報酬が低く、低コストでの運用を実践できる。
低コスト・低リスクで成長企業に投資をしたいのであれば「インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)」への投資を検討しよう。
netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)
「netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)」は、テクノロジーの発展によって恩恵を受けられる米国企業の株式に投資を行うファンドだ。
継続的なテクノロジーによる収益が期待できる株式への投資を通じ、長期的な資産の成長を目指している。
2024年2月時点ではMicrosoftやAmazon、NVIDIAなどの収益性が高い企業が組み入れ上位銘柄となっている。
現時点ではGAFAやMATANAなどの企業群に投資を行っているが、今後新たな勢力図に変化していったとしても柔軟に投資先が変化していく点が特徴だ。
ファンドマネージャーが積極的にリターンを狙いに行く「アクティブファンド」であるため、上記2つのファンドに比べると手数料は高い。
しかし手数料を支払うだけの収益を期待できる商品である。
インターネットの勝ち組企業への投資で高いリターンを得られる本ファンドを検討してみよう。
GAFA投資の相談はどこにするべき?
GAFA投資を最適化したいのであれば、資産運用の専門家である「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」がおすすめだ。
ここでは、専門家に相談する重要性やIFAのメリット、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の特徴について解説していく。
GAFA投資に関する疑問や不安を専門家へ相談する重要性
GAFA投資について専門家に相談すべき理由として「最適化された商品・戦略の提案を受けられる」という点が挙げられる。
自分にベストなプランで投資を始められるため、効率的に資産形成を行えることがメリットだ。
先ほど解説したように、GAFA・MATANAといったビッグテック企業に投資できるファンドはひとつではない。
さまざまなファンドや投資法の選択肢があり、それぞれ特徴も異なっている。
資産運用の専門家に相談を行えば、運用目的や資産状況とマッチしたファンドや投資法の提案を受けられる。
豊富な経験や知識を有する専門家がITセクターや米国の経済動向を分析し、最適な投資タイミングの助言を受けることも可能だ。
GAFA投資を効率化するためにも、高いスキルを持つ専門家に相談してみよう。
IFAの役割とメリット
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、金融機関から独立した立場で顧客の資産運用をサポートする専門家のことだ。
ライフプランに基づいた投資計画の作成支援や具体的な投資商品の提案・仲介を通じ、顧客の資産運用を成功に導くことが主な役割である。
IFAに相談するメリットとして以下の2点が挙げられる。
- 中立な目線からの投資助言を得られる
- 長期的なサポートを受けられる
IFAは金融機関から独立した中立な立場を保っており、顧客に最適な商品の提案を行う。
手数料が高い商品などを無理に勧誘される心配がないため、安心して運用を任せられる点がメリットだ。
また、IFAには金融機関のような転勤・異動がないため、長期的にサポートを受けられる。
自分のことをよく知る担当者から長期的にアドバイスを受けられることが魅力となっている。
中立な目線から長期的に的確な助言を提供してもらえることがIFAに相談する大きなメリットだ。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」
「資産運用ナビ」では、あなたの希望にぴったりのIFAを無料で紹介するサービスを提供している。
たった60秒あなたの希望条件をフォームに入力するだけで、全国のデータベースから最適なIFAが紹介される仕組みとなっており、気軽にマッチングできることが特徴だ。
IFAの経歴や得意分野を事前にプロフィールでチェックできるため、自分との相性を把握した上で面談を申し込める。
本当に自分と合ったIFAを選べる点もサービスの特徴となっている。
IFAの紹介料・相談費用は無料となっており、金銭面での負担をかけずにプロのアドバイザーと相談可能だ。
信頼できるIFAを探したい方は「資産運用ナビ」の利用を検討してみてはいかがだろうか。
GAFA投資で成長性と大きなリターンを実感しよう
GAFA投資は高い成長性から大きなリターンを期待できる一方、市場寡占を防ぐための規制や成長性の停滞などが投資リスクとして懸念される。
本記事で紹介した投資のポイントを踏まえ、効果的な資産運用を実践しよう。
また、本記事ではGAFAやMATANAといったビッグテック企業に投資できるファンドを紹介したが、投資先の最適解は個人によって異なる。
IFAなどの専門家に相談を行い、最適な投資プランのアドバイスを受けると良いだろう。
「資産運用ナビ」では、無料で最適なIFAとマッチングできるサービスが提供されている。
ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を利用し、自分にぴったりのIFAを見つけよう。