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【退職金】60代の62.1%が後悔する!?資産形成の開始時期

この記事で解決できるお悩み

・60代の資産形成の特徴

・資産形成を始める時期ごとの満足度

定年を迎えた60代は「退職金を有効に使いたい」と考えている。

しかし実際のところ、資産形成の期間に満足している60代は、わずか37.9%しかいない。60代の62.1%は「これまで資産形成をしてこなかったこと」を悔いているのだ。

本記事では「資産形成の期間に満足している60代の特徴」や「現役時代の過ごし方で異なる退職金の使い道」について詳しく解説していく。

豊かな老後を過ごすために、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか?

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目次

60代の62.1%は「資産形成の開始時期」を後悔

「資産形成をもっと早くからはじめておけば…」と後悔する60代は多い。

【60代の資産形成】

・資産形成しなかったことを後悔:62.1%

・資産形成してきたことに満足:37.9%

資産形成に取り組むかどうかで「60代の老後生活」にどのような影響がでるのか、詳しく解説する。

60代の62.1%は資産形成しなかったことを後悔

出典:一般社団法人投資信託協会「60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査」(2022年3月)をもとに作成

一般社団法人投資信託協会の調査によると、62.1%の60代は「これまで資産形成に着手してこなかったこと」を悔いている

実際のところ、退職金がもらえる企業や、退職金の金額は昔と比べ減少傾向にある。

また、少子高齢化や物価高の影響により、公的年金だけで生活していくことは難しい。私的年金の場合、現役時代から自分で掛金を支払い、運用先を選択しておく必要がある。

60代が現役時代のときに見てきた「親世代の老後」と、今「自身が直面している老後」とでは経済状況や社会情勢が大きく異なるのだ。

資産形成の期間に満足している60代は37.9%

資産形成の期間に満足している60代は、わずか37.9%しかいない。

おそらく、預貯金のみの資産形成に取り組んできた60代は「資産形成しなかったことを後悔している」62.1%側に入っているのではないだろうか?なぜなら預貯金の金利は、ほとんどの金融機関で0.001%となっているからだ。

そのため仮に「3,000万円を預貯金」に預けたとしても、利息に対して税金が約20%引かれ「1年間でわずか240円」ほどしか増えない。

さらには、預貯金の金利が低いまま「光熱費や物価が上昇」し続けており、現金の価値が下がってしまっているのが今の日本の現状だ。

資産形成の開始時期に「満足している」60代の特徴

「資産形成の時間は十分だった」と答えた37.9%の60代は、これまでどのようなことを行ってきたのだろうか?

【資産形成に満足している60代の特徴】

・早くから資産形成をスタートした

・30代から資産形成をはじめた

資産形成の開始時期に「満足している」60代の特徴について詳しく解説していく。

早くから資産形成をスタートさせていた

現役時代からコツコツと資産形成に取り組んできた60代は、「資産形成の時間が十分だった」と満足している。

資産形成をはじめる時期が早いと、時間と複利効果を味方につけることができるからだ。

金利が高く景気が良かった数十年前であれば、まとまった資金を預貯金に預けておけば資産形成ができていた。

しかし、超低金利時代が長らく続いているため、普通預金に一括で資金を入れ込み、金利0.001%で資産を2倍に増やそうとすると「7万2000年」かかる計算になる。

資産形成の期間に満足している60代は、投資にかける時間によって得られる「複利効果」をうまく利用し、現役時代から着々と預貯金以外の投資にも取り組んできたのだ。

「30代からはじめた」60代は十分な資産形成ができた

資産形成は早くスタートさせるほど、複利効果が期待できる。

そのため、30代から資産形成に取り組んできた60代は「十分な資産形成ができた」と満足度が高い

複利とは、得た利子を元本に入れ込み「利子+元本」の金額に対して利子がつくものだ。元本だけに利子がつく単利よりも、複利の方が資産を増やすことが期待できる。

たとえば「年利3%で約42年間」積み立て投資を続けると、複利効果により「資産は2倍」になる。また、「年利4%で約31年と半年間」積み立て投資を継続すると、「資産は2倍」になる計算だ。

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「現役時代の過ごし方」で異なる退職金の使い道

60代になり「退職金」を受け取り、まとまった金額を手にしたとき、どのような使い方をするかはその人次第だ。

【60代の退職金の使い道】

・現役時代から投資:70.3%が投資に使う

・はじめての投資:9.5%が投資に使う

現役時代の過ごし方で異なる「退職金の使い道」について詳しく解説していく。

「現役時代から資産形成」の70.3%は退職金で投資

60代の退職金の使い道は、現役時代の資産形成への向き合い方で大きく異なる傾向にある。

以下の図は、退職金で投資をした60代以上の割合を示したものだ。

出典:金融庁「高齢社会における資産形成・管理」(令和元年5月22日)をもとに作成

金融庁によると、現役時代から資産形成をしている「60代の70.3%」は、退職金で投資をする傾向にある。

現役時代から資産形成をしてこなかった60代の場合、「退職金で投資」をしたのはわずか11.9%だった。

退職金で「はじめての投資」の60代は9.5%

以下の図は、60歳代以上の人が「はじめての投資」をしたきっかけが何だったのかを示したものだ。

出典:一般社団法人投資信託協会「60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査」(2022年3月)をもとに作成

一般社団法人投資信託協会の調査では、はじめての投資をした「きっかけが退職金」という60代は、わずか9.5%だった。

投資経験者は、退職金をもらう以前から資産形成に着手する傾向にある。

60代からはじめても遅くない「老後のための資産形成」

もし、あなたが「資産形成をしてこなかったことを後悔している60代」だとしても、諦めるにはまだ早い。

なぜなら、公益財団法人生命保険文化センターの調査では、65歳の平均余命は19年〜24年ほどだとされているからだ。日本人の平均寿命は伸びているので、今後平均余命がさらに長くなる可能性もある。

今から17年後の「2040年の日本人の平均寿命」は、今よりも2歳伸びると厚生労働省が予測しているのだ。退職金を有効活用したいと考えているのであれば、60代から「老後のための資産形成」をはじめてみてはいかがだろうか?

まとめ

60代以降の、老後生活の糧となる「退職金」。若いうちから投資に取り組んでいたら「時間」と「複利効果」を味方につけて、資産形成ができていたのに…と後悔する60代は62.1%もいる。

たとえば、退職金1,500万円を金利0.001%の預貯金に預けたとしても、利息から約20%の税金が引かれ1年間でわずか「120円」ほどしか増えない。

さらには預貯金の金利は低いまま、電気代や物価が上昇し続けているため、現金の価値が下がっているのが今の日本の現状だ。60代からの資産形成を預貯金だけに頼っていたら、物価上昇に追いつくことは難しい。

退職金の有効活用を検討しているのであれば、自分だけで投資判断をする前に、専門家の客観的な見解を参考にしてみてはいかがだろうか?

もし退職金で資産運用を始める際に投資先に迷ったり、退職金に関して相談したいことがあればぜひ「退職金ナを活用して、資産運用アドバイザーに相談をしてはいかがだろうか。プロの視点から資産運用の疑問を解決し、納得した上で資産運用を行おう。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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