60代の資産運用実態に関する調査

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本記事では、60代の資産運用実態に関する調査結果をご紹介いたします。

調査会社:アドバイザーナビ株式会社
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2025年8月18日 〜 2025年8月19日
調査母集団:50人
アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載

アンケートサマリー
現在資産運用を行っている60代は回答者全体の6割を超え、運用歴は10年以上と長く運用している人が最も多かった。
また、保有している金融資産の総額は「500~1,000万円未満」が回答者全体の2割を占め最も多く、毎月積立投資に回している金額については「5万円~10万円未満」という回答が最も多くみられた。
60代におすすめの資産運用として「投資信託」や「株式」が多く挙げられた。

目次

資産運用の実態について

まずは、60代の資産運用状況に関する調査結果を紹介する。

現在、資産運用を行っていますか?

はい:62.0%
いいえ:(一度も経験がない):22.0%
いいえ:(過去に経験がある):16.0%

「現在、資産運用を行っている」と回答した人は62.0%となり、「いいえ」と回答した人の中でも「過去に経験がある」と回答した人が16.0%で回答者の約6割が資産運用の経験があることがわかった。

なお、「一度も経験がない」という人は22.0%だった。

資産運用歴はどのくらいですか?

1位:10年以上
2位:5~10年
3位:3~5年

「10年以上」が35.9%と最も多く、「5~10年」(30.8%)「3~5年」(23.1%)と続いた。

また、「1年未満」と回答した人は僅か7.7%に留まった。

資産運用を始めたきっかけは何ですか?

1位:年金や貯蓄への不安
2位:友人・家族の影響
3位:退職金の受け取り

「年金や貯蓄への不安」と回答した人が53.8%で圧倒的に多かった。

そのほか、「友人・家族の影響」(23.1%)「退職金の受け取り」(12.8%)と続いた。

現在の主な運用目的は何ですか?

1位:資産を増やし、余裕のある生活を送りたいから
2位:老後の生活費を確保するため
2位:資産を減らさず維持・防衛するため
3位:相続や贈与のための資産形成・節税対策

「資産を増やし、余裕のある生活を送りたいから」が32.3%で最も多かったが、「老後の生活費を確保するため」「資産を減らさず維持・防衛するため」も同率で25.8%となり、多くの回答を集めた。

また、「相続や贈与のための資産形成・節税対策」という回答が3番目に多かったが、6.5%と少数だった。

アンケート回答者はいくら投資している?

次に、60代がいくら投資にお金を回しているのかを紹介する。

あなたが保有している金融資産の総額を教えてください。
(預貯金、株式、投資信託、保険などを含めたすべての金融資産を対象)

1位:500~1,000万円未満
2位:300~500万円未満、3,000万円以上、回答しない
3位:100万円未満、100~300万円未満、1,000~1,500万円未満、2,000~3,000万円未満

「500~1,000万円未満」が20.0%で最も多かった。

また、これに「300~500万円未満」と「3,000万円以上」が14.0%と同率で続いた。

毎月、積立投資に回している金額はどのくらいですか?

1位:投資はしていない
2位:5万円~10万円未満
3位:1万円未満

「投資はしていない」が29.0%で最も多く、次いで「5万円~10万円未満」(22.6%)、「1万円未満」(16.1%)と続いた。

また、「30万円以上」と回答した人は3.2%と僅かだった。

アンケート回答者のおすすめの資産運用は?

ここでは、60代がどんな商品に投資しているのかと、おすすめの運用方法についてのアンケート結果を紹介する。

現在、どのような金融商品を保有していますか?

1位:株式
2位:預貯金、投資信託
3位:外貨預金、円建て債券、ETF・REIT

「株式」が61.3%で最も多く、「預貯金」と「投資信託が58.1%と同率で続いた。

また、「外貨預金」や「円建て債券」、「ETF・REIT」も12.9%と一定数の回答があった。

投資商品を選ぶ際に最も重視する点は何ですか?

1位:安定性(リスク)
2位:収益性(期待リターン)
3位:手数料

「安定性(リスク)」が67.7%で圧倒的に多く、「収益性(期待リターン)」は16.1%と2割弱となった。

また、「手数料」も12.9%で3番目に多かった。

あなたが思う、同年代におすすめの投資先はどれですか?

1位:投資信託
2位:株式
3位:円建て債券

「投資信託」が45.2%で圧倒的に多く、「株式」が25.8%でこれに続いた。

また、「円建て債券」が12.9%と3番目に多かった。

なぜその投資先がおすすめなのか、その理由を教えてください。

男性 60代後半

投資信託」をおすすめ
投資信託で手数料の安いインデックスファンド何種類かを積み立て投資をすることで安定したポートフォリオをもつことができると思うから。

女性 60代前半

投資信託」をおすすめ
投資信託は投資のプロが運用してくれるので、専門知識がない投資の初心者でも安心して預けることができるから。

男性 60代前半

株式」をおすすめ
個別株については、含み益を生み出すことは厳しい時代はあったとしても配当は間違いないのが日本株。複利も目指せるし、安心。

男性 60代後半

株式」をおすすめ
株式は主に外食産業に投資していて、直接的な目的は優待券と配当金が主になります。勿論、株式の値上がり価値ももあります。

女性 60代後半

円建て債券」をおすすめ
株主優待制度を利用すると、株に関する知識があまりなくても、自分が楽しみながらベネフィットも得られると思う。

投資の失敗談について

最後に、60代の人が実際に経験した投資での失敗談を紹介する。

どのような失敗があるのか事前に把握し、同じ失敗を避けよう。

あなたが経験した投資の失敗とは、どのような状況でしたか?

1位:【損切りできず】「いつか価格はもどるはず」と期待して保有した結果、さらに損失が拡大した
2位:【狼狽売り】一時的な価格下落に慌ててしまい、冷静さを失って売却した
3位:【高値掴み】人気が出て価格が上がっているときに買い、その後の下落で大きな損失を出した

最も多かった回答は「【損切りできず】「いつか価格はもどるはず」と期待して保有した結果、さらに損失が拡大した」で、64.7%と6割以上を占めた。

また、「【狼狽売り】一時的な価格下落に慌ててしまい、冷静さを失って売却した」(41.2%)や「【高値掴み】人気が出て価格が上がっているときに買い、その後の下落で大きな損失を出した」(29.4%)という回答も多かった。

投資で失敗したときの状況について詳しく教えてください。

女性 60代後半

最初は順調に株価が上がっていたが、だんだん株価が下がっていき、まだ上がるかもしれないと思って様子見していると上がらなかった。

男性 60代前半

株価が急上昇していて人気ある銘柄だったのですが、急に売り注文が殺到して株価が大幅に下落しました。損切りのタイミングを逃してしまったので、大損して後悔しました。

男性 60代後半

FXで投資を行っていた。毎日利益が出て、半年で50万円くらいの利益が出た。ここで冷静になればよかったが玉数を増やして取引を続けた。その後負けが込み冷静さを失い、損切の設定を外してしまい逆に40万円の損失となった。

女性 60代前半

口コミなどを鵜呑みにして良く考えず、今が底値だと思って購入した個別株だが、読みが甘くどんどん下がっていくのに焦ってナンピンしてしまい平均取得額にも戻らず失敗しました。

アンケート回答者の詳細データ

回答者の性別

回答者の年齢

この記事を書いた人

資産運用メディア編集部は、初心者から上級者までが「将来に備える確かな運用判断」を得られるよう、公的統計や最新市場データに加え、自社アンケートを基に中立的な情報を発信しています。記事は資産運用アドバイザーと投資家を結ぶプラットフォーム「資産運用ナビ」を運営するアドバイザーナビ株式会社が監修。おすすめの資産運用やおすすめのIFAなど、読者が自身に最適な資産運用の相談先を見つけることができるよう、適切な情報発信に努めている。