銀行系カードローンの審査時間が一般的に長いと言われるが、楽天銀行のカードローンでは具体的にどれくらいかかるのだろうか。
本記事では、楽天銀行のカードローンに関する商品概要や審査基準、審査時間について詳しく解説する。
また、記事の後半では審査時間を短縮する方法についても紹介するので、「審査を早く終わらせたい」という方はぜひ参考にしてほしい。
楽天銀行のカードローン審査にかかる時間とは?
楽天銀行のカードローン審査結果は最短で当日中に通知されるが、公式Webサイトでは「最短当日〜2営業日のお時間をいただいております」と掲載されている。
一般的に、銀行系のカードローンでは融資までの期間が3日間もしくは1週間とされているが、楽天銀行の審査は平均的、もしくはスピーディーと言える。
審査に時間がかかってしまう場合の理由については、「カードローンの審査時間が長引く理由とは?」の項目で詳しく説明する。
楽天銀行のカードローンの審査基準
楽天銀行ではカードローン審査基準は明確にされていないが、申込条件として以下の条件を満たす必要がある。
- ①満年齢20歳以上62歳以下の方(※1)
- ②日本国内に居住している方(外国籍の方は、永住権または特別永住権をお持ちの方)
- ③お勤めの方で毎月安定した定期収入のある方、または、専業主婦の方
- ④楽天カード株式会社または三井住友カード株式会社の保証を受けることができる方 (※2)
※1 但し、パート・アルバイトの方、及び専業主婦の方は60歳以下
※2 楽天銀行が認めた場合は不要
審査は申込時に提供された情報、信用情報、収入証明書などをもとに行われる。
審査基準の詳細は公開されていないが、年収や勤続年数から安定した収入があるかどうかが重要だ。
また、過去に返済の延滞などがなければ審査に通りやすくなる。
楽天銀行のカードローンの利用の流れについて詳しく知りたい方はこちら。
楽天銀行のカードローンの金利
カードローンの金利は、一般的に借入限度額が高いほど低利率になる。
楽天銀行スーパーローンも同様で、下記のように借入限度額に応じて金利が決定される。
借入限度額 | 利率(年利) |
800万円 | 年1.9%~4.5% |
600万円以上800万円未満 | 年2.0%~7.8% |
500万円以上600万円未満 | 年2.5%~7.8% |
350万円以上500万円未満 | 年2.9%~8.9% |
300万円以上350万円未満 | 年2.9%~12.5% |
200万円以上300万円未満 | 年3.9%~14.5% |
100万円以上200万円未満 | 年6.6%~14.5% |
10万円以上100万円未満 | 年14.5% |
ただし、楽天銀行スーパーローンの利率は「変動金利」になる。
よって、金融情勢などが変化すれば上記の金利も見直される可能性があるのだ。
金利が低いカードローンの大きなメリットは、利息が低額になるため返済総額が抑えられる点だ。
また、他社よりも金利が低いカードローンには「他社ローンの見直し」という使い道もある。
借り換えについては、本記事の「低金利でローンの見直しにおすすめ」でも触れている。
他社でも複数の借入がある方や、現在契約中のカードローンは金利が高いと感じている方は、そちらも参考にして欲しい。
楽天銀行のカードローンの審査で行われる手続き
楽天銀行のカードローンに申込を行うと、どのような手順で審査が行われるのだろうか。
ここからは、審査の流れと審査で確認する内容について解説する。
「どのような審査を行うのか」や「申込前にどのような準備が必要か」について不安を抱えている方は、以下の解説を参考にしてほしい。
申込情報のスコアリング
申込手続きでは、氏名・住所地・年収・勤続年数といった情報を専用フォームに入力していく。
楽天IDを持っている方は個人情報の入力が一部省略できる。
提供された情報はスコアリング(点数化)によって評価され、総合スコアが楽天が定める基準点数以上であれば、合格となる。
信用情報の確認
信用情報とは、ローン・クレジットカードなどに関する情報のことだ。
こうした情報は信用情報機関で管理保管されている。
信用情報機関とは、法令に基づき個人の信用情報を収集し、ローン審査などで必要とされる情報を事業者に提供する機関である。
申込者の返済能力・経済状況の判断材料として、カードローンの審査では下記のような情報を信用情報の中から照会する。
- 契約履歴
- 延滞・債務整理の有無
現在の借入残高と在籍確認
申込者が申告した勤務先に、実際に本人が在籍しているか確認することを在籍確認という。
在籍確認の手段は、勤務先への電話連絡が多い。
在籍確認に関しては「入力された情報・提出書類を確認したうえで、必要な場合のみ電話での在籍確認を行う」というカードローンもある。
しかし、楽天銀行のカードローンでは電話による在籍確認が必ず行われる。
在籍確認の電話内容は、氏名・契約内容などの確認となる。
プライバシーを守るため、簡単な内容しか聞かれないのでその点は安心して欲しい。
楽天銀行のカードローンの審査時間が長引く理由とは?
楽天銀行のカードローンでは、申込から審査結果の通知までの時間を「最短で当日」としているが、平均して2~3日かかることが一般的だ。
さらに、それ以上の時間がかかることもある。
なぜ楽天銀行のカードローンの審査は長引くのだろうか。
多くのカードローンに共通する理由として、以下の3点が挙げられる。
- 審査が混み合っている
- 在籍確認が取れない
- 申込内容に不備がある
この中で「審査の混み合い」については対策が難しいが、混み合っている可能性が高い時間を避けて申込はできる。
また、「在籍確認」と「申込内容の不備」については、申込者側で気をつけることができるのだ。
これから紹介する方法も参考にして、対策してみよう。
楽天銀行でのカードローン審査をスムーズにするためには?
カードローンの審査期間は一般的に決まっているが、申込のタイミングや手続き方法に注意することで、審査時間を短縮できることがある。
ここからは、楽天銀行のカードローン審査をスムーズに進めるための6つのポイントを紹介しよう。
必要書類は事前に専用アプリで提出する
申込にあたっては本人確認書類などの提出が必要となる。
必要書類を送付する際には、専用アプリ「楽天銀行」がおすすめだ。
アプリを利用すれば、提出は数分ほどで完了する。
提出をスムーズに進めるためには、事前に必要書類を確認しておくことも重要だ。
確認の際は、申込条件や利用端末、選択する書類などによって、必要な書類の種類や枚数が異なることに注意しよう。
在籍確認は必ず行えるようにしておく
在籍確認では勤務先に電話連絡が来るため、かかってきた電話に対応できるよう準備をしておく必要がある。
たとえば、在籍確認での失敗として「電話がかかってきたが不在で対応できなかった」「不審な電話と思われ、勤務先が取り次ぎを拒否した」といったパターンが考えられる。
このような場合、即審査落ちとはならないものの、在籍確認に時間がかかってしまう。
そのため、事前に在籍確認の日時を確認しておこう。
また、電話対応をする方に「○○は席を外しています」など在籍を確認できる返答を依頼しておくことも有効だ。
楽天銀行からの電話にいつでも出られるようにしておく
審査中に入力事項・提出書類について確認が必要となれば、本人に電話連絡が入ることもある。
審査確認の電話にいつでも出られるよう準備することも、審査をスムーズに進めるポイントの1つだ。
そのため、審査期間中は電話がかかってくる可能性を考慮して、可能な限り電話に出やすい環境をつくっておくと良い。
土日に申込をしない
楽天銀行のカードローンは曜日に関わらず申込めるが、審査自体は平日にしか行われない。
つまり、土日祝日に申込んだ場合は、休みが明けてから審査開始となる。
そのため、審査に時間をかけたくない方は土日の申込を避けよう。
また、木曜日・金曜日・月曜日の申込も審査結果の通知までに時間を要する可能性がある。
木曜日・金曜日を避けるべき理由は、楽天銀行のカードローン公式Webサイトで審査にかかる時間について「 最短当日〜2営業日」としているからだ。
もし木曜日に申込をして2営業日かかった場合、続きの審査は土日を挟んだ月曜日に再開となる。
こうなると、最低でも3日間審査結果を待つこととなる。
また、月曜日は金・土・日で溜まった申込を順次審査している。
つまり、月曜に申込を行っても、すぐに審査は開始されず結果の通知は遅くなる可能性が高い。
そのため「審査結果の待ち時間を短くしたい」方は、休日・休日前・混雑する休日明けを避けよう。
具体的には、火曜日・水曜日に申込むことをおすすめする。
申込者の多い時間帯を避ける
カードローンの多くは「安定した収入がある方」を申込対象としている。
つまり、申込んでいるのは仕事をしている方ということになる。
もちろん、様々な時間帯の仕事はあるが、昼休み・終業後など「少しまとまった時間を取れる」時間に申込が集中する傾向がある。
そのため、昼の12時~13時台・18時以降は避け、朝方や午前中に申込を行えば申込から審査開始までを短くできる。
記入事項を間違えないようにする
申込の際は、氏名・住所地・勤務先・年収などの情報を入力する。
このときに「自分のことだから大体分かるだろう」と確認せずに入力することはおすすめできない。
もし記入された内容と事実に相違があれば、審査を行う側では情報を評価するだけでなく確認・修正が必要となるからだ。
こうした場合、確認作業により審査にかかる時間が延びてしまう。
また、確認のため申込者に電話がくることもあり、対応できなければさらに結果通知は遅くなる。
こうした手間を減らすために、最初の時点で正確な情報を入力することをおすすめする。
金利 (実質年率) | 年1.9%~年14.5% |
---|---|
審査時間 | 最短当日 |
融資速度 | 最短翌日 |
無利息期間 | ー |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | ・満20歳以上62歳以下の方 ・日本国内に居住している方(外国籍の方は永住権もしくは特別永住権の取得が必要) ・お勤めの方で毎月安定した収入がある方(または専業主婦の方) ・楽天カード株式会社または三井住友カード株式会社の保証を受けることができる方 ※専業主婦やパート・アルバイトの方は60歳以下の方に限定 ※楽天銀行が認めた場合は不要 |
担保・保証人 | 不要 |
楽天銀行のカードローンの特徴
それでは、楽天銀行スーパーローンの特徴について詳しく見ていこう。
楽天銀行ならではの特徴や、楽天銀行スーパーローンの利用方法についても解説する。
楽天会員ランクに応じた審査優遇
楽天が提供しているサービスを利用することで「楽天ポイント」が貯まる。
楽天銀行スーパーローンも例外ではない。
さらに、このポイントの獲得回数・点数に応じて5段階の会員ランクがある。
楽天銀行スーパーローンでは、楽天会員ランクに応じて審査を優遇している。※一部例外あり
具体的な優遇内容は明らかにされていないが、楽天関連のサービスを利用する頻度が高い人は、審査に通過しやすくなる傾向にある。
ローンの見直しにおすすめ
楽天銀行スーパーローンの金利は年1.9%~14.5%であり、借入の見直しにおすすめだ。
自分が消費者金融などで返済を続けている時は、比較してみるのもいいだろう。
ただし、前述の通り、カードローンの利率は借入限度額によって異なる。
希望する限度額よりも低い金額で契約した場合、利率が上がる可能性もあるのだ。
つまり、元の契約よりも利率が上がることも考えられますので、注意が必要である。
つまり、場合によっては「元の契約よりも利率が増えてしまう可能性もある」ということだ。
この点には十分注意していただきたい。
借り換えにあたっては、返済シミュレーターなどを利用して利率ごとの総返済額を計算しよう。
計画的に借り換え先・希望限度額を決めることをおすすめする。
入会金・年会費が無料
一般的なカードローンと同じく、楽天銀行スーパーローンは入会金・年会費が無料となっている。
そのため、利用していない期間はお金がかからない。
この特徴を生かして「急な出費に備えてあらかじめ契約しておく」「一旦完済したが解約せずに必要時利用する」使い方も可能だ。
利用限度額は最大800万円
楽天銀行スーパーローンの希望限度額は、利用目的に合わせて10万円~800万円のあいだで選択することができる。
限度額が高いほうが金利は下がるので、実際に使用する金額よりも希望額を高めに出しておきたい方もいるはずだ。
ただし、収入などを審査した結果により、希望よりも低い金額での契約となる場合もあることは知っておこう。
1,000円単位での借入が可能
借入は1万円単位としているカードローンが多い。
そんな中で、楽天銀行スーパーローンでは「1万円以上であれば1,000円単位での借入が可能」となっている。
そのため「2万円までは要らないけれど1万3,000円必要」といった細かい借入にも便利に使える。
なお、返済についてはインターネットバンキングでの臨時返済に限り「1円単位での返済」が可能となっている。
この1円単位での返済は「端数を返済したいのに1万円単位でしか返済できない」といった悩みの解決策となる。
楽天銀行のカードローンの借入方法
ここまでの解説で、楽天銀行スーパーローンの審査・商品概要について理解できたと思う。
実際に利用する際、借入方法の種類について気になる方もいるかもしれない。
ここからは、借入方法ごとにかかる金額や手順がどのように異なるのか、詳しく見ていこう。
メンバーズデスクからの借入方法
「メンバーズデスク」は楽天銀行スーパーローンの契約者専用サイトだ。
メンバーズデスクで融資申込をすると、借入金が登録口座に振り込まれ、この時の手数料は一切かからない。
さらに、楽天銀行を登録口座にすれば即時振込が可能だ。
ただし、申込はすれば即時振り込まれるが、メンバーズデスクのメンテナンス時間帯(23:50~0:10)とサイトメンテナンス時間はログイン自体ができなくなる。
そのため、実質的に即時振り込みは不可となっているのだ。
そのため、メンバーズデスクのメンテナンス時間であるとサイトメンテナンス時間帯は実質即時振込不可だ。
提携ATMからの借入方法
提携ATMでは、ローンカードを挿入して暗証番号・借入希望額などを入力し現金を受け取ることができる。
楽天銀行のカードローンの提携ATMは、全国に10万台以上設置されている。
そのなかで、借入手数料無料のATMは下記の通りだ。
- セブン銀行
- ローソン銀行
- イーネット
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- PatSat
- イオン銀行
- 北都銀行
- 栃木銀行
- 愛知銀行
- 名古屋銀行
- 高知銀行
- 富山銀行
- 大光銀行
- きらぼし銀行
上記以外の借入手数料有料のATMを利用した場合、1万円以下の借入手数料は110円で、1万円を超える借入では220円となっている。
なお、時間外手数料に関してはいずれの提携ATMでも無料となっている。
深夜でも、時間外手数料を気にせず借入できるのはうれしいポイントではないだろうか。
電話からの借入方法
楽天銀行カードセンターの「カードローンご案内専用ダイヤル」では、電話での借入申込も受け付けている。
相談・問い合わせについては窓口対応時間が決まっているが、借入の申込であれば24時間受付可能となっている。
フリーダイヤルなので、もちろん通話料は無料だ。
楽天銀行のカードローンの審査に落ちた場合の対処法とは?
楽天銀行スーパーローンの審査を受けたが、残念ながら通過できなかった方もいるだろう。
このような場合に対処法はあるのだろうか?
審査に通らなかった後の対処法としては、下記の2つが挙げられる。
- 他社のカードローンに申込を行う
- 楽天銀行スーパーローンに再申込を行う
一般的に、カードローンの審査が厳しいのは「消費者金融系よりも銀行系」であり、「審査時間が短いより長いほう」とされる。
この指標で考えれば、他社に申込むなら「審査時間が短いことを売りにしている消費者金融」が狙い目と言える。
一方、楽天銀行スーパーローンに再申込を行う場合は下記の2点に注意する必要がある。
- 前回の申込から半年以上経過しているか
- 問題となった項目を改善できたか
信用情報の保存期間は、情報の内容によって決められている。
その中で、カードローンの申込情報が保管されるのは6カ月間だ。
つまり、6カ月が経過して「以前も申込をしました」という履歴が消えてから申込を行ったほうが審査には有利となる。
また、同じ基準で審査を行っている他のカードローンに申込む場合、前回と同じ条件ではもちろん審査に通過できない。
そのため、問題点を改善してから臨むことをおすすめする。
たとえば、希望上限額を減らす・転職や退職をせず勤続期間を延ばす・他社のローンを完済して解約するといった対策が考えられる。
楽天銀行のカードローンの審査はポイントを押さえてスムーズに
楽天銀行のカードローンの審査は最短即日で完了する。
この審査期間は銀行系カードローンとしては短いが、消費者金融と比較すると長く感じるかもしれない。
しかし、ネット銀行系ならではの金利の低さ・楽天ポイントとの連携など魅力は多い。
そのため、不備がないように注意し、審査が混雑していると予想される時間帯を避けるなど、審査をスムーズに進めるためのポイントを押さえよう。
ぜひ、楽天銀行スーパーローンを有効活用してほしい。