- クレジットカードの申込条件について知りたい
- 審査なしで発行できるクレジットカードはあるのか
- 申込条件を満たせない場合はどうすればいいのか
クレジットカードを発行するためには、審査に通過する以前に申込条件を満たさなければいけない。
たとえば、「満20歳以上」と申込条件を定めているクレジットカードに対し、18歳・19歳の人は成人だとしても申し込めない。
したがってクレジットカードに申し込む際は、自分が申込条件を満たしているかどうかを確認することから始めよう。
本記事では、クレジットカードのカテゴリごとに申込条件の傾向や、審査の難易度について解説するので、作成時にぜひ参考にしてほしい。
クレジットカードの申込条件は発行会社によって違う
クレジットカードの申込条件は発行会社によって違う。
「これ」という決まった申込条件はないため、発行したいクレジットカードがあれば各社のホームページなどから申込条件を確認しよう。
ここでは、クレジットカードのカテゴリを銀行系・信販系・流通系・消費者金融系の4つにわけて、申込条件の傾向や審査の難易度を解説する。
銀行系クレジットカードの申込条件
銀行系クレジットカードとは都市銀行(メガバンク)、地方銀行、または信託銀行が発行しているクレジットカードだ。
都市銀行4社 | 売上高の高い地方銀行※1 | 金融庁が定める信託銀行※2 |
---|---|---|
三井住友銀行 三菱東京UFJ銀行 みずほ銀行 りそな銀行 | ふくおかフィナンシャルグループ めぶきフィナンシャルグループ コンコルディア・フィナンシャルグループ しずおかフィナンシャルグループ 千葉銀行 九州フィナンシャルグループ | 三井住友信託銀行 三菱UFJ信託銀行 みずほ信託銀行 野村信託銀行 オリックス銀行 他8行 |
※出典2:銀行免許一覧(都市銀行・信託銀行・その他)|金融庁
一般的に、銀行系クレジットカードの審査難易度は平均よりも高いと言われている。
銀行系クレジットカードは信頼性とセキュリティ性が高いため、審査も厳しめに設定されているのだ。
申込条件としては「満20歳以上で安定した収入があること」と定めているクレジットカードが多い。
ちなみに、下記のネット銀行から発行されるクレジットカードも銀行系クレジットカードに分類される。
- イオン銀行
- セブン銀行
- 楽天銀行
- 住信SBIネット銀行
ただし審査難易度は比較的低く、申込条件も「満18歳以上で電話連絡が可能なこと」と定めているクレジットカードが多い。
そのため、立ち位置的には「流通系クレジットカード」とあまり変わらない。
信販系クレジットカードの申込条件
信販系クレジットカードは信販会社が発行するクレジットカードだ。
信販会社とは、クレジットカード発行や各種ローンなど、さまざまな信用サービスを提供する会社を指す。
代表的な信販会社は以下のとおりだ。
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ
- 株式会社ジェーシービー
- 株式会社ジャックス
- ライフカード株式会社
- 株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)
- 株式会社クレディセゾン
アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、株式会社JCBの3社は国際カードブランドを運営する会社であると同時に、自らがクレジットカードを発行しているため信販会社に分類される。
ちなみに、VisaやMastercardはプロパーカード(独自発行のクレジットカード)がない。
信販系クレジットカードの審査難易度は、発行するクレジットカードによって大きく違う。
たとえばアメリカン・エキスプレスやダイナースクラブといった世界的に見てステータス性の高いクレジットカードは、銀行系クレジットカード以上に審査難易度が高い。
信販系クレジットカードの申込条件は、満18歳・20歳以上といった年齢条件に加えて、「本人または配偶者に安定継続した収入があること」と設定されているケースが多い。
満18歳または20歳以上であっても学生は申し込めない場合も多いため、申込条件は事前にチェックしておこう。
流通系クレジットカードの申込条件
流通系クレジットカードは小売企業が発行するクレジットカードだ。
たとえば以下のようなクレジットカードが分類される。
- イオンカード
- エポスカード
- セブンカード・プラス
- 楽天カード
これらのクレジットカードの審査難易度はある程度低いとされており、学生や主婦(主夫)など安定継続した収入がない人でも審査に通るケースが多い。
クレヒス(信用情報)に傷がなければ、現在無職の人でも審査に通ることがある。
申込条件は「満18歳以上で電話連絡が可能なこと(高校生を除く)」としているケースが多い。
たとえばイオングループが発行している50種以上のクレジットカードのほとんどは、申込条件が「18歳以上(高校生不可)」と定められているため気軽に審査申込できる。
そのため下記に該当する人の場合は、イオンカードなど流通系クレジットカードの申し込みを検討してみよう。
- 学生または主婦(主夫)
- 安定継続した収入がない
- 無職だがクレヒスに傷がない
対象のイオンモール専門店で
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消費者金融系クレジットカードの申込条件
消費者金融系クレジットカードは消費者金融が発行しているクレジットカードだ。
以下のクレジットカードはそれぞれ、大手消費者金融が発行している。
- アコムACマスターカード
- プロミスVisaカード
- ライフカード
- Tカードプラス(SMBCモビットnext)
消費者金融系クレジットカードは審査難易度が最も低いと言われている。
ただし、申込条件はクレジットカードごとに違うため注意してほしい。
たとえばライフカードの申込条件は「日本在住の満18歳以上で電話連絡が可能なこと」と定めている。
一方、アコムACマスターカードの申込条件は「満20歳以上で安定した収入と返済能力を有すること」と定めている。
審査難易度が低いからといって、申込条件まで低く設定されているわけではないので、事前にしっかりと確認しておこう。
審査なしでクレジットカードは発行できるのか?
結論から言って、すべてのクレジットカードには審査がある。
そのため審査なしで発行できるクレジットカードは存在しない。
では、クレジットカードの審査では何が行われるのか、審査のチェック項目と流れを整理してみよう。
クレジットカード審査のチェック項目
クレジットカード審査でチェックされる項目は大きく2つある。審査申込者の本人属性とクレヒス(信用情報)だ。
本人属性
本人属性とは審査申込者の年齢、職業、勤務先、年収など「クレジットカードの返済能力があるかどうか」をチェックするための項目だ。
一般的には勤続年数が長く、年収が高いほど審査に通過しやすい。
ただし、無職・年収ゼロだからといって審査に通らないわけではない。
その場合は配偶者や両親など家族を扶養している人の勤続年数や年収などが、審査の対象になるケースが多い。
流通系クレジットカードは学生や主婦(主夫)でも審査に通過するケースが多いため、審査申込者本人の年収がなくてもクレジットカード発行を諦める必要はない。
クレヒス(信用情報)
本人属性が審査基準を満たしていても、クレジットカードが必ずしも発行されるわけではない。
次に重要なチェック項目がクレヒス(信用情報)だ。
クレヒス(信用情報)とは、過去のクレジットカードやローンの申込・借入・返済に関する情報を指す。
申込・借入・返済といった情報は、信用情報機関と呼ばれる団体によって管理され、金融業界全体で共有されている。
つまり自分が過去に行ったクレジットカードやローンへの申込・借入・返済の情報は、一定期間記録されているのだ。
そのためクレジットカードや借入を短期間で何度も申し込みしていたり、現在の借入金額が大きかったり、返済を滞った経験があったりすると、クレヒス(信用情報)に傷が付いてしまう可能性がある。
クレヒス(信用情報)に傷が付いている状態ではクレジットカードの審査に通らない可能性も高いため、注意が必要だ。
クレジットカード審査の流れ
クレジットカード審査は大半の発行会社が同じように進行する。
一般的な流れは次の通りだ。
- Webサイトなどから申し込む
- 審査申込に必要な情報を入力する
- 発行会社による審査が行われる
- 審査結果がメールなどで届く
- クレジットカードが発行され自宅に届く
審査結果が出るまでの期間はクレジットカードによって異なる。
最短5分で審査結果が出ることもあれば、1週間ほどかかることもある。
審査申込からクレジットカードが発行されるまでどれくらいの期間がかかるかは、発行したいクレジットカードの公式サイトで確認しよう。
クレジットカードの申込条件を満たせない時の対処法
発行したいクレジットカードはあるが、申込条件を満たせない人もいるだろう。
そんな時の対処法を紹介しておくので、参考にしてほしい。
申込条件を満たせるクレジットカードを選ぶ
申込条件を満たせないからといって、クレジットカードの発行そのものを諦めてしまう人も多い。
しかし、発行したクレジットカードとほとんど同じサービス内容で、申込条件を満たせるクレジットカードも存在する。
たとえば、三井住友銀行が発行している「Oliveフレキシブルペイ(ゴールド)」は、クレジット機能とキャッシュカード機能、さらにデビット機能も付帯した利便性の高いクレジットカードだ。
しかしクレジット機能を付帯する場合の申込条件は「日本在住の満20歳以上」なので、18歳・19歳の人は申し込みできない。
一方で、イオンフィナンシャルサービス株式会社が発行している「イオンカードセレクト」は、同じようにクレジット機能とキャッシュカード機能が付帯しており、申込条件は「18歳以上(高校生不可)」だ。
これなら18歳・19歳の人でも申込条件を満たせる。さらに、「イオンカードセレクト」は年間50万円以上のクレジット利用で、ゴールドカードに無料招待される。
これなら「Oliveフレキシブルペイ(ゴールド)」と同じようなサービス内容でありながら、申込条件を満たすことが可能だ。
滞納金を返済してクレヒス(信用情報)の回復に努める
過去にクレジットカードやローンの返済金を滞納しており、それが現在も続いている場合は滞納金をすぐに返済しよう。
たとえば滞納金が数千円であっても、返済していない状態が続けばクレヒス(信用情報)は傷ついたままになる。
滞納金がすぐに返済できる金額なら、返済後にクレジットカードを申し込むと審査に通過する可能性が高くなる。
ただし、クレヒス(信用情報)に一度傷が付くと、滞納金を返済してもすぐに信用が回復するわけではない。
一般的には、返済滞納が2〜3ヶ月以上続くとクレヒスに傷が付き、延滞解消から5年間は事故情報が消えないとされている。
滞納金を返済しても銀行系・信販系のクレジットカードは審査通過が厳しいので、流通系・消費者金融系のクレジットカードを検討しよう。
デビットカード・プリペイドカードの発行を検討する
クレジットカードの申込条件を満たせない人は、デビットカードまたはプリペイドカードの発行も検討してみてほしい。
デビットカードとは決済すると同時に、銀行口座から支払い代金が引き落とされるカードのことだ。
欧米諸国では一般的な決済方法であり、日本ではここ数年で少しずつ浸透している。
デビットカードのメリットは、VisaやMastercardといった加盟店で決済が行えることだ。
また、クレジットカードと同じようにポイントが還元されるカードもある。
一方、プリペイドカードは必要金額を事前にチャージし、VisaやMastercardなどの加盟店で利用できるカードのことだ。
チャージ金額に応じた金額が残高に加算されるなど、ポイントプログラムのようなサービスもある。
デビットカードとプリペイドカードは現金をやり取りするサービスなので、基本的に審査がない。
対象の銀行口座を持っているだけ発行できる。また、カードによっては小学生・中学生・高校生でも発行可能だ。
クレジットカードを作成する際には申し込み条件を確認してから作成しよう!
クレジットカードのカテゴリごとに申込条件の傾向や、審査の難易度、さらに申込条件を満たせない場合の対処法を解説した。
クレジットカードは日本国内だけでも1,000種類以上あると言われており、それぞれに申込条件や審査基準が定められている。
基本的には満18歳であればクレジットカードを持つことは可能だ。クレジットカードを持ちたい人は、発行したいクレジットカードのホームページをまずは確認してみよう。
また、各クレジットカードは新規入会キャンペーンを行っている。
入会・利用の条件を達成するだけで数千〜10,000円相当のポイント還元・キャッシュバックなどを得られる。
お得な機会を逃さず、入会・利用の条件を達成して特典をもらおう。