- リボ払いの基本的な仕組みと特徴を理解したい
- 三井住友カード(NL)でのリボ払い利用方法を知りたい
- リボ払いを利用する際の注意点と賢い使い方を知りたい
「三井住友カード(NL)のリボ払いの仕組みを知りたい」「三井住友カード(NL)でリボ払いを選択する際の注意点を把握しておきたい」と考えている方がいるのではないだろうか。
支払い金額を一定にして家計を管理しやすくなるリボ払いだが、使い方を誤ると返済額が膨れ上がってしまう恐れがある。
そこで本記事では、三井住友カード(NL)で利用できるリボ払いの仕組みやメリット、デメリットを解説しよう。
三井住友カード(NL)でリボ払いを利用する方法や使う際の注意点も説明しているので、ぜひ確認してほしい。
三井住友カード(NL)におけるリボ払いの仕組み
リボ払いはリボルビング払いの略称で、主に以下の方法がある。
- 定額方式
- 残高スライド方式
ここではそれぞれの方式について解説しよう。
また、分割払いとの違いにも言及しているので、参考にしてほしい。
定額方式
定額方式は、元金と手数料を合わせた毎月の支払い金額がほとんど一定になる方式だ。
返済当初は手数料が高くて返済額が大きいが、支払い回数を重ねるにつれて手数料が安くなって返済額が減少する。
例えば2024年3月に30万円分の買い物をリボ払いで行い、月の設定金額を5万円にしたケースをシミュレーションしてみよう。
支払い回数 | 支払い月 | 支払い金額 | 内手数料 |
---|---|---|---|
1回 | 2024年4月 | 50,000円 | 0円 |
2回 | 2024年5月 | 53,606円 | 3,606円 |
3回 | 2024年6月 | 53,094円 | 3,094円 |
4回 | 2024年7月 | 52,377円 | 2,377円 |
5回 | 2024年8月 | 51,803円 | 1,803円 |
6回 | 2024年9月 | 51,168円 | 1,168円 |
7回 | 2024年10月 | 532円 | 532円 |
これはあくまでシミュレーション結果なので、実際の支払い金額は条件によって異なる可能性がある点に注意しよう。
残高スライド方式
残高スライド方式は、支払い残高に応じて毎月の支払い金額が増減する方式だ。
「支払い残高が10万円未満の場合は支払い金額が1万円、支払い残高が10万円~20万円未満の場合は支払い金額が2万円、20万円以上からは10万円ごとに支払い金額が1万円増加」というようにクレジットカード会社ごとに条件が設定されている。
2024年3月に30万円分の買い物をリボ払いで行い、先ほどの条件で残高スライド方式を選択した場合をシミュレーションしてみよう。
支払い回数 | 支払い月 | 支払い金額 | 内手数料 | 内支払い元金 | 支払い後の残高 |
---|---|---|---|---|---|
1回 | 2024年4月 | 22,049円 | 2,049円 | 20,000円 | 180,000円 |
2回 | 2024年5月 | 22,286円 | 2,286円 | 20,000円 | 160,000円 |
3回 | 2024年6月 | 21,967円 | 1,967円 | 20,000円 | 140,000円 |
4回 | 2024年7月 | 21,778円 | 1,778円 | 20,000円 | 120,000円 |
5回 | 2024年8月 | 21,524円 | 1,524円 | 20,000円 | 100,000円 |
6回 | 2024年9月 | 11,229円 | 1,229円 | 10,000円 | 90,000円 |
7回 | 2024年10月 | 11,143円 | 1,143円 | 10,000円 | 80,000円 |
8回 | 2024年11月 | 10,983円 | 983円 | 10,000円 | 70,000円 |
9回 | 2024年12月 | 10,889円 | 889円 | 10,000円 | 60,000円 |
10回 | 2025年1月 | 10,764円 | 764円 | 10,000円 | 50,000円 |
11回 | 2025年2月 | 10,575円 | 575円 | 10,000円 | 40,000円 |
12回 | 2025年3月 | 10,509円 | 509円 | 10,000円 | 30,000円 |
13回 | 2025年4月 | 10,369円 | 369円 | 10,000円 | 20,000円 |
14回 | 2025年5月 | 10,254円 | 254円 | 10,000円 | 10,000円 |
15回 | 2025年6月 | 10,123円 | 123円 | 10,000円 | 0円 |
これはあくまでシミュレーション結果なので、実際の支払い金額は条件によって異なる可能性がある点に注意しよう。
分割払いとの違い
リボ払いと混同されやすいのが分割払いだが、それぞれの特徴は異なっている。
リボ払いは月々の支払い金額を固定するのに対して、分割払いは買い物ごとに支払い回数を設定する支払い方法だ。
つまり、月々の返済金額を固定できるのがリボ払い、完済月を確定できるのが分割払いになる。
ただ、どちらも利用手数料がかかるという点は共通している。
実質年率で10%以上の手数料がかかるクレジットカード会社が多いため、どちらも計画的に利用する必要がある。
三井住友カード(NL)におけるリボ払いのメリットデメリット
ここではリボ払いのメリットとデメリットを解説しよう。
リボ払いを効果的に活用してショッピングを楽しみたい方は、ぜひ確認してほしい。
リボ払いのメリット
リボ払いのメリットは以下の通りだ。
- 毎月の返済額を固定できる
- 一時的な資金不足に対応できる
- 資金に余裕が出てきたら繰り上げ返済や一括返済もできる
リボ払いでは定額方式と残高スライド方式ともに毎月の返済金額を固定できるため、家計を管理しやすいというメリットがある。
定額方式の場合は利用額にかかわらず毎月の返済額を設定可能だ。
残高スライド方式でも残高に応じて返済額が決定するため、事前に支払い金額を計算できる。
また、リボ払いを選択することによって返済時期を遅らせることができ、一時的に資金が足りない場合に活用することで支払いが楽になる。
そして資金に余裕が出てきたら繰り上げ返済や一括返済にも対応しているため、手数料の上乗せを防げるのだ。
リボ払いのデメリット
リボ払いのデメリットは以下の通りだ。
- 手数料が発生する
- 元金がなかなか減らない恐れがある
リボ払いでは手数料が発生するため、返済総額が大きくなりやすい。
基本的に手数料が10%を超えており、すぐに利息が膨らんでしまうのだ。
参考までに複数のクレジットカード会社が設定しているリボ払いの手数料を比較してみよう。
クレジットカード会社 | 実質年率 |
---|---|
JCB | 15% |
楽天カード | 15% |
エポスカード | 15% |
イオンカード | 15% |
また、リボ払いは返済金額のうち利息が占める割合が大きいと、元金がなかなか減らない。
そのため、返済しているにもかかわらず利用総額が減少しないケースがある。
例えば5万円を利用して最低金額の5,000円を定額方式で毎月支払う場合、返済にどのくらいの期間がかかるか確認してみよう。
支払い回数 | 支払い金額 | 内手数料 |
---|---|---|
1回 | 5,000円 | 0円 |
2回 | 5,606円 | 606円 |
3回 | 5,563円 | 563円 |
4回 | 5,483円 | 483円 |
5回 | 5,434円 | 434円 |
6回 | 5,370円 | 370円 |
7回 | 5,229円 | 299円 |
8回 | 5,247円 | 247円 |
9回 | 5,176円 | 176円 |
10回 | 5,116円 | 116円 |
11回 | 55円 | 55円 |
5万円の場合でも返済に約1年かかり、毎月手数料が上乗せされてしまう。
利用額が大きいと返済金額の半分以上を手数料が占めるケースもあるため、リボ払いは必ず計画的に利用するようにしよう。
三井住友カード(NL)でのリボ払いの利用方法は?
三井住友カード(NL)でリボ払いを利用したい場合、以下の方法が考えられる。
- マイ・ペイすリボ
- あとからリボ
ここではそれぞれの利用方法を詳しく解説しよう。
また、マイ・ペイすリボの取り消し方法も説明しているので、気になる方はぜひ確認してほしい。
マイ・ペイすリボ
マイ・ペイすリボとは、事前に設定した月々の支払い金額を上回った場合に自動でリボ払いになる設定方法だ。
5,000円から支払い金額を決められ、収入や支出に合わせて自由に変更できる。
また、リボ払い手数料を支払う月限定だが、Vポイントの還元率が0.5%アップする特典も用意されている。
マイ・ペイすリボの設定方法と利用方法は以下の通りだ。
- Vpassアプリにログインして「マイ・ペイすリボのお申し込み」を選択する
- 月々の返済金額などを画面の指示に従って入力する
- 1回払いで決済する
- マイ・ペイすリボの設定金額にリボ払い手数料を加算して支払う
マイ・ペイすリボの設定金額を30,000円に設定している方が月に50,000円の支払いをクレジットカードで行った場合、20,000円が翌月以降に繰り越されて手数料と元金を支払うことになる。
もし利用金額が設定金額を上回らない場合は、1回払いになってリボ払い手数料は発生しない。
設定金額は5,000円から1万円単位で設定可能だ。
あとからリボ
あとからリボはショッピングの後にリボ払いに変更する支払い方法だ。
クレジットカードの利用額が大きくなった場合に活用すると、返済金額を少なくすることができる。
あとからリボはVpassアプリで設定できるので、ログインして変更可能だ。
アプリ内の「お支払い額変更」をタップすると、あとからリボに変えられる。
「お支払い額変更」の隣に申し込み期限が記載されているので、利用したい場合は遅れないようにしよう。
マイ・ペイすリボの取り消し方法
マイ・ペイすリボを取り消したい場合は、Vpassから手続き可能だ。
「マイ・ペイすリボ」取り消しのお手続きのページから、画面の指示に従って操作しよう。
取り消しは即時反映されず、通常は1週間程度を要する。
変更完了の通知書の発送をもって、取り消しが適用されることが確定する。
ただし、以下のような場合は手続きができない点に注意してほしい。
- 切替え前や再発行前のカードの場合(切替え後や再発行後のカードにて手続きしてください。)
- すでにご解約済カードの場合(お手続きは不要です。)
- リボ払いご利用枠がないカードの場合(お手続きは不要です。)
- リボ専用カードの場合(マイ・ペイすリボではないため、お手続きできません。)
- お支払い口座の設定がない場合(お支払い口座の設定後に再度手続きしてください。)
- RevoStyleなどマイ・ペイすリボ専用カードの場合(マイ・ペイすリボの取り消しはできません。)(※1)
また、マイ・ペイすリボの取り消し前に利用していたリボ払いの残高は継続されるため、完済したい場合は別の手続きが必要だ。
リボ払いの残高を臨時で支払いたい場合は、口座引き落とし・口座振り込み・ATMの支払いから好きな方法を選択できる。
それぞれの支払い方法を表にまとめているので、ぜひ確認してほしい。
支払い方法 | 手順 |
---|---|
口座引き落とし | 1. Vpassの「お支払い額変更」を選択する 2. 画面の指示に従って情報を入力する(※)金融機関ごとに申し込み期限が違うため確認必須 |
口座振り込み | 1. 手続きページに遷移する 2. 支払い希望金額と支払い希望日を指定する 3. 振込口座を確認する 4. 自身で設定した支払い日に指定された口座へ振り込む(※)振り込み手数料は顧客負担 |
ATM支払い | 1. ATMにクレジットカードを挿入して暗証番号を入力する 2. 返済情報を入力して振り込み金額を入金する 3. クレジットカードと利用明細を受け取って支払いが完了する |
三井住友カード(NL)におけるリボ払いを利用する際の注意点と賢い使い方
リボ払いを利用する際の注意点は以下の通りだ。
- 手数料や支払い方式を確認する
- 限度額を確認する
- なるべく早めに完済する
リボ払いでは手数料が少なくとも10%以上になり、元本以上に返済総額は膨らんでしまう。
そのため、返済金額を把握するために必ず手数料を確認しておく必要がある。
また、定額方式なのか残高スライド方式なのかによっても支払い総額は変動する。必ず手数料や支払い方式を確認するようにしよう。
また、リボ払いにも限度額が設定されており、それ以上の金額は1回払いになる。
もしリボ払いの返済額以上の支払いが難しいなら、特に限度額には注意してほしい。
延滞情報が記録される恐れがあり、最悪の場合しばらくの間はクレジットカードやローンの利用ができないリスクがともなうからだ。
そしてリボ払いは利用残高に対して手数料がかかるため、返済期間が長くなればなるほど返済総額は大きくなる。
利息を押さえて返済総額を少なくしたいのであれば、なるべく早めに完済することが鉄則だ。
支払い残高を確認しながら、資金に余裕ができたら一括返済や増額返済を検討しよう。
リボ払いが利用できる三井住友カード(NL)を上手に活用しよう!
三井住友カード(NL)で利用できるリボ払いの仕組みやメリット、デメリットについて解説してきた。
リボ払いには定額方式と残高スライド方式があるが、三井住友カード(NL)で選択できるのは定額方式だ。
月々の支払い金額を固定できるため、家計を管理しやすいというメリットがある。
リボ払いのその他のメリットは以下の通りだ。
- 一時的な資金不足に対応できる
- 資金に余裕が出てきたら繰り上げ返済や一括返済もできる
支払いが苦しい場合に柔軟に対応できるというのが大きなメリットである。
ただし、以下のようなデメリットもある。
- 手数料が発生する
- 元金がなかなか減らない恐れがある
月々の返済総額が少ない場合は支払い金額の大半が利息で消えてしまい、元金がまったく減らない可能性があるのだ。
手数料や支払い方式、限度額を事前に確認して、返済に困らないようにしよう。
また、なるべく返済期間を短くするために、資金に余裕が出たら増額返済や一括返済をすることをおすすめしている。