- 生命保険に入ってすぐに死亡した場合、保険金は出るのか知りたい。
- 突然の死亡に備えて生命保険に入るべきかどうかわからない。
- 高齢者や持病がある方でも加入可能な保険を知りたい。
生命保険加入後すぐに万が一のことがあった際に保険金は支払われるのだろうか。
本記事では、加入後すぐに万が一のことがあった場合の支払いの有無や自分は生命保険に加入する必要があるのかどうか、高齢者や持病がある方でも加入可能な生命保険の紹介など、生命保険について徹底解説していく。
これから生命保険への加入を検討している方や既に加入している方でプランを見直したい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてほしい。
保険加入後すぐに死亡してしまった場合の保険金の対処法
生命保険の加入後にすぐに死亡してしまった場合、あまりにも出来過ぎた話で、保険金が支払われるか心配ではないだろうか。
加入後すぐであれば、保険料もほとんど支払う必要がないため、気になる人も多いだろう。
ここでは、生命保険の加入後すぐに死亡してしまった場合の取り扱いについて解説する。
加入後すぐに万が一のことがあった場合はどうなる?
基本的には、加入後すぐに万一のことがあっても保険金は支払われる。
しかし、保険の種類や免責内容によっては保険金が支払われないケースもある。保険を検討する際に、保険金が支払われるルールを必ず確認しなければならない。
加入後すぐに保険事故が起こった場合に支払われないケースには、次のようなものがある。
- 商品の種類に応じた免責事項がある
- 保険会社の審査結果で、部位不担保がつく
②のケースは、個々に判断されるため、ここでは①を中心に解説する。
なお、部位不担保とは、特定の部位や疾病については保障の対象外・減額となることで、保険期間中ずっと適用されるのが一般的である。
支払われる保険金
死亡保険では死亡保険金や高度障害保険金、医療保険では入院給付金や手術給付金、個人年金保険では年金保険金などが支払われる。保険と保険金との関係は次のとおりである。
保険の種類 | 支払われるおもな保険金 |
・終身保険 ・低解約返戻金型終身保険定期保険 ・収入保障保険 | ・死亡保険金 ・高度障害保険金 |
・医療保険 ・がん保険 | ・入院給付金(一時金) ・手術給付金(一時金) ・先進医療給付金 ・通院給付金 ・放射線治療給付金 |
就業不能保険 | ・就業不能給付金 ・復帰支援金 |
・学資保険 ・こども保険 | ・学資保険金(満期保険金) ・死亡保険金 ・高度障害保険金 |
養老保険 | ・満期保険金 ・死亡保険金 ・高度障害保険金 |
保険会社や特約の有無によって支払われる保険金は異なるが、おおむね上記のような保険金が支払われる。
保険金の種類や被保険者、保険の種類によっては、加入後すぐに支払われないこともある。
保険金が支払われない事例
加入後すぐに万一のできごとがあっても、保険金が支払われないケースはある。次のようなケースが考えられる。
・がん保険 | 加入後、90日(3ヶ月)以内にがんと診断され、入院給付金や手術給付金、診断一時金が支払われないケース。 一般的ながん保険には、90日(3ヶ月)の免責期間が設けられている。 |
・引受基準緩和型終身保険 ・医療保険 | 加入後、1年以内に死亡した場合や治療を受けた場合に、保険金額や入院給付金額が半減されるケース。 引受基準緩和型は、健康に不安がある人でも申し込める保険で、商品によっては、支払削減期間が設定されている。 |
・無選択型終身保険 ・医療保険 | 加入後、2年以内に病気でなくなった場合に、経過月数分の保険料相当額が保険金として支払われるケース。2年以内に治療を受けた場合に、入院給付金額が半減されるケース。 無選択型は引受基準緩和型よりも申し込みしやすいため、加入後すぐの保障は削減される。 |
ここでは適正に契約が締結された場合を前提に保険金が支払われない例を紹介した。
上記のほか、告知内容を偽った場合なども保険金が支払われないことがある。
加入後すぐ死亡するリスクも踏まえて!生命保険の種類と必要性
生命保険の種類と種類ごとの必要性について解説する。
どうすれば自分にとって必要な保険がわかり、自分に合った保険を選べるか参考にしていただきたい。
生命保険の種類と料金
生命保険にはさまざまな種類があるが、保障内容と保険料とのバランスを考える必要がある。
生命保険に加入後すぐに亡くなる可能性はゼロではない。
そのため、引受基準緩和型や無選択型ではなく、一般的な死亡保険から検討するのがよい。
健康上の理由から死亡保険に加入できないことがある。その場合は引受基準緩和型を検討する。
保険料は一般的な死亡保険よりも割高になり、前述のとおり加入後しばらくは保険金が制限される。
引受基準緩和型でも難しい場合は無選択型となる。
引受基準緩和型や無選択型を希望する場合は、制限があっても加入する必要があるか、保険料に見合うだけの保障内容になっているかについて確認しなければならない。
高齢者や持病があっても加入可能な生命保険
引受基準緩和型や無選択型は、持病があっても申し込み可能な生命保険である。死亡保険や医療保険などに引受基準緩和型や無選択型がある。
告知内容が決まっており、医師の診査は不要で、告知事項すべてに「いいえ」となれば、申し込み可能である。
保険の種類によっては契約年齢が決まっており、高齢者が加入できない場合もあるが、一般的には年齢範囲は幅広い。
高齢者の場合、年齢よりも健康上の理由で加入が困難となる可能性はある。
近年では、加入しやすい保険は増えており、健康不安があっても、保険を探してみるとよい。
自分は生命保険に加入する必要があるのかどうか
生命保険に加入する必要があるかどうかの検討も必要である。
加入の必要性の判断は難しいかもしれないが、資金計画を立てることで判断材料が増える。
保険は将来のリスクに対する備えである。そのため、現在の収支だけでなく、将来の収支を確認しなければならない。
将来の死亡リスクに備えたい場合は、貯蓄性のある低解約返戻金型終身保険か掛け捨ての収入保障保険が選択肢となる。
若いときの死亡リスクは低いため不要と考えるか、老後の生活資金の準備もかねて低解約返戻金型終身保険に加入するか、保険料をできるだけおさえられる収入保障保険が合っているか、資金計画を立てると見えてくる。
将来が不安であっても、今も生活しなければならないため、貯蓄性のある保険ばかり加入してしまうと、保険料の負担は大きくなる。
今現在生活できることを大前提とし、余裕があれば、将来のために保険を活用するとよいだろう。
自分に適した保険選びを行うために
自分に合った保険を選ぶためには、ある程度のコツが必要である。
保険の商品性が難しいため、なかなか自分に合った商品に気づかないかもしれない。
ここでは、どうすれば自分に適した保険を見つけられるか、そのポイントについてまとめる。
ライフスタイルや収入を確認する
資金計画を立てるためには、自身のライフスタイルを再確認する必要がある。
どのような人生をこれから送りたいか、続けていきたい趣味はあるか、キャリアプランを考えているかなど、ライフスタイルは資金計画に影響する。
資金計画を立てる際には、将来の収支の流れも確認しなければならないため、保険選びの役に立つ。
保険が必要かどうか、必要なら無理のない範囲内で保険料を設定し、保険選びをするとよい。
保険でカバーできないリスクや不足する場合には、貯蓄や資産運用で対応する。
保険に加入する目的を明確にする
保険に加入する目的を明確にしておくと、保険選びは楽になる。
将来のリスクに対して、貯蓄や資産運用のみで対応するのか、一部を保険でカバーするのか、目的が明確であれば継続しやすくなる。
多くの保険は、将来見直しが必要となる。
ライフステージが変化すると、必要な保険の種類も変化するため、その時々のライフステージに合った保険を選ばなければならない。
状況によっては、これまで加入していた保険が不要となり、新しい保険が必要となることもあるだろう。
その際にも、加入目的が明確であれば、見直すタイミングを逃さず検討することができる。
多くの商品を比較検討する
どのような商品が自分に合っているかは、商品を比較してみないとわからない場合がある。
また同じような商品であっても保険会社によって保険料は異なるため、できるだけ割安な商品を希望する場合は特に、商品の比較は必須となる。
また多くの商品を比較検討することで、保険の商品性についての理解が深まる。
同じような商品であっても、細かい商品性に違いがあることに気づけば、その保険の良さがわかってくる。
商品を比較して解説しているサイトもあるが、自分で調べると理解しやすい。
保険を選ぶ際には、なるべく多くの商品を比較検討し、最初から選択肢を絞らないようにしよう。
生命保険に加入してすぐ死亡した場合でも基本的には保険金が支払われる
自分に万が一があった時のことを考えると、家族のためにもしっかりと準備をしておきたい。
本記事では、生命保険に加入した直後に万が一のことがあった場合の保険金支払いの有無について解説した。
また、生命保険の種類や、生命保険への加入が必要なのかどうかなどの基礎情報も解説した。
死亡保険に加入後すぐに万が一のことが合った場合に保険金が支払われない場合もあるため、保険契約の際には自身が加入を検討している保険の契約内容をしっかりと把握しておく必要がある。
また、保険期間や保険料など、生命保険の加入時には理解しておくべき事項が多くある。
さらに、加入の際には多くの商品を比較検討する必要があるため、保険のプロに相談することをおすすめする。
「生命保険ナビ」では全国の保険のプロから自分に最適な担当者を見つけることが可能だ。
自分に合った担当社を見つけることが、自分に最適な保険を見つける第一歩となるだろう。
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