- 3歳からでも学資保険に入れるのか知りたい
- 3歳で学資保険に加入する際の注意点がわからない
- 3歳から加入できる学資保険の中でおすすめの商品を知りたい
子どもがいる家庭であれば、将来の教育資金を学資保険で貯めたいと考える人も多いだろう。
ただ、一部の学資保険は3歳までを加入対象としている。
そのため、3歳で学資保険に加入するのは遅いのかと不安に思う人もいるだろう。
そこで本記事では、学資保険に3歳から加入するメリットとデメリット、3歳で学資保険へ加入する際の注意点を解説する。
また、最後におすすめの学資保険についても紹介するので、子供が3歳からでも学資保険を利用すべきか悩んでいるという人には、ぜひ参考にしてほしい。
学資保険には3歳からでも加入できるのか
将来の教育資金を準備するために加入する「学資保険」だが、子どもが3歳になってからでも加入することはできるのだろうか。
また、3歳からの加入でも教育資金の準備は間に合うのだろうか。
ここでは、学資保険の種類と年齢制限、3歳から学資保険に加入するメリットとデメリットをそれぞれご紹介する。
学資保険の種類と年齢制限について
学資保険は大きく分けて「貯蓄重視型」と「保障重視型」の2種類がある。
いずれも教育資金を準備するという点では共通しているが、返戻率や保障内容に違いがあるため特徴を把握しておこう。
貯蓄重視型は、できるだけ多くの教育資金を準備することを目的としたタイプだ。
払い込んだ保険料の総額よりも受け取れる保険金額の方が高く、返戻率が高い商品が多い。
保障重視型は、万が一の医療保障や死亡保障などを受けられるタイプだ。
子どもがケガや病気で入院・手術となったり、死亡したりした時の保障が得られるが、その分保険料が高い。払い込んだ保険料総額よりも受け取れる保険金額の方が低くなるケースが多くなっている。
どちらのタイプの商品を選ぶとしても年齢制限が設けられている。
ただし「0歳〜7歳」「0歳〜9歳」「11歳まで」などの制限であることが多く、3歳で加入できない商品はほとんどない。
現時点で子どもが3歳であれば、まずほとんどの学資保険には加入できると考えて良いだろう。
しかし子どもが生まれてすぐに加入する場合に比べるとデメリットもあるため、確認しておくことが大切だ。
3歳から学資保険に入ることのデメリット
3歳から学資保険に加入するデメリットとしては主に以下の2点が挙げられる。
- 保障期間が短くなる
- 月々の保険料が高くなる
前述の通り、学資保険には保障を上乗せできるタイプの商品も用意されている。
3歳から加入する場合、子どもが生まれてすぐに加入する場合に比べて単純計算で3年分保障期間が短くなる点がデメリットだ。
学資保険で利用できる保障内容には以下のようなものがある。
- 契約者に万が一のことがあった場合に以降の保険料の払込が免除される
- 契約者に万が一のことがあった場合に子どもに年金形式で保険金が支給される
- 子どもがケガや病気で入院・手術となった場合に給付金が受け取れる
- 子どもが万が一死亡した場合に給付金が受け取れる
上記の保障を受けられる期間が短くなってしまう点はデメリットと言えるだろう。
また、3歳から加入する場合は保険料の払込期間が短くなる分、月々の保険料負担が大きくなる。
毎月の経済的な負担が大きくなる点もデメリットのひとつだ。
例えば、ソニー生命の「学資金準備スクエア」の保険料シミュレーションを活用し、加入年齢が0歳(契約者30歳)の場合と3歳(契約者33歳)の場合の保険料を比較してみよう。
基本的な条件を以下のように揃え、保険料を試算してみる。
- 保険金総額:200万円
- 保険料払込方法:月払
- 保険期間:18歳満期
- 保険料払込期間:10歳まで
- 計算基準日:2023年11月1日
加入年齢が0歳の場合、月払保険料は「15,700円」となった。
一方で加入年齢が3歳の場合、月払保険料は「23,540円」となり、毎月8,000円近くの差が生まれていることが分かる。
このように、毎月支払う保険料が高くなってしまう点もデメリットとして理解しておこう。
3歳から学資保険に入ることのメリット
一方、3歳から学資保険に加入するメリットとして以下のような点が挙げられる。
- 生活費の見通しが立てやすい
- 子育てに少し余裕が出てきたタイミングでじっくり選べる
子どもが生まれてすぐの頃は、どのくらいの生活費がかかるか予測できないというケースが多い。
想像以上にお金がかかってしまい、「もう少し保険料を抑えておけば良かった」などと後悔するパターンもある。
しかし3歳まで子育てをしていれば、ある程度生活費の見通しが立っているだろう。
「保険料をどのくらい負担できるか」「保険金がいくら必要か」などの予測を立てやすい点は3歳から加入するメリットだ。
また、妊娠中や出産直後は体調が優れなかったり、慣れない子育てで忙しかったりと、学資保険のことを考える余裕がないケースは多い。
子どもが3歳になり、少し気持ちに余裕が出てきていれば、じっくり保険商品を選べる。
学資保険を検討中の方の中には、保険のプロに相談しようと考えている方も多いだろう。
子どもが赤ちゃんのときにはなかなか相談に行けなくても、3歳になって少し落ち着いてきたから行けるというパターンもある。
こういったメリットを踏まえると、3歳からの学資保険加入は遅くない。
加入を検討中であれば、ぜひ自分に合った商品を探してみてはいかがだろうか。
このように、「いつ学資保険に加入するか」によって保険のメリットや適切な活用法は変化する可能性が高い。
以下の記事では年代別のおすすめの学資保険についてもまとめているので、年代ごとのポイントを押さえる際にはぜひ活用してほしい。
3歳で学資保険に入る際の注意点
3歳から学資保険に加入しても遅くはないが、以下の3点は注意しておく必要がある。
- 親の年齢が学資保険の加入に影響することを考慮する
- 返戻率が高い学資保険の商品を選ぶ
- 学資保険の祝金・保険金が支払われるタイミングを確認する
計画的に教育資金を準備していくためにも、上記の3点をしっかりと押さえておこう。
親の年齢が学資保険の加入に影響することを考慮する
学資保険の加入には、子どもの年齢だけでなく親の年齢も影響する。
なぜなら、学資保険が契約者の死亡保障という側面を備えているためだ。
ほとんどの学資保険では、契約者である親・保護者が万が一死亡または高度障害状態となった場合、以降の保険料払込が免除される仕組みとなっている。
この保障は保障重視型の商品だけでなく、貯蓄重視型でもほとんどの商品で受けられる。
そして契約者の年齢が高くなるとその分死亡のリスクは高まり、支払う保険料が高くなってしまう。
子どもが3歳になってから加入しても遅いということはないが、自分が年齢を3歳重ねることにはリスクが伴うということだ。
また、契約者である親・保護者が持病を抱えていたり、年齢が55〜60歳以上だったりすると、そもそも加入できない可能性もある。
選べる商品の選択肢が減ってしまい、希望の商品に加入できない場合も考えられる。
月々の保険料負担を抑えたり、豊富な選択肢から希望の商品を選んだりするためにも、契約者である親・保護者の年齢ができるだけ若いうちに学資保険への加入手続きを進めておこう。
返戻率が高い学資保険の商品を選ぶ
学資保険を選ぶ際、なるべく返戻率が高い商品を選ぶことも大切なポイントだ。
返戻率とは、支払った保険料総額に対してどのくらい祝金・満期保険金を受け取れるかという割合のことである。
同じ保険料を支払う場合、返戻率が高い商品の方が受け取れる保険金額が多くなる。
一般的に学資保険の返戻率は、早く加入する方が高くなりやすい。
つまり3歳から加入している時点で、生まれてすぐ加入した場合に比べると返戻率が低くなってしまう。
なるべく返戻率が高い商品を探し、効率的に教育資金を準備することが大切だ。
また、同じ保険商品でも、保険料の払込期間が短くなると返戻率は高くなる。
商品ごとに設定できる「10歳払済」「15歳払済」などの払込期間を短くすることで、受け取れる保険金額を増やすことができる。
ただし保険料払込期間を短くすると、月々の保険料負担が大きくなってしまう。
家計にかかる負担も大きくなるため、無理なく支払える範囲の払込期間を選択しよう。
学資保険の祝金・保険金が支払われるタイミングを確認する
学資保険では、祝金や満期保険金を受け取るタイミングを自由に設定できる。
いつ受け取るかも重要なポイントとなるため、保険選びの際にはよく確認しておこう。
一般的に祝金は、小学校・中学校・高校・大学などに進学するタイミングで支給されることが多い。
定期的に保険金を受け取れる点は魅力だが、途中で受給する回数が多いとトータルの返戻率が下がってしまう点に注意が必要だ。
また、満期保険金は「18歳満期」「20歳満期」「22歳満期」などから選ぶことができる。
満期が遅い方が返戻率は高くなるものの、一般的にまとまった費用がかかるのは大学進学のタイミングだ。
18歳満期(早生まれなら17歳満期)に設定し、大学の受験費用や入学費用、初年度の授業料などを準備しておくのが良いだろう。
しかし子どもの大学院進学なども視野に入れている場合、18歳で祝金、22歳で満期保険金を受け取れるようなプランにしておく方が良いケースもある。
想定している子どもの進路に合わせ、祝金・保険金を受け取るタイミングを設定しよう。
3歳から入るおすすめの学資保険とは
3歳から加入する学資保険として、以下の3つの商品がおすすめだ。
- ソニー生命 学資金準備スクエア
- 明治安田生命 つみたて学資
- 住友生命 スミセイのこどもすくすく保険
それぞれの商品の特徴を簡単に解説していくので、ぜひ自分に合った商品を見つけ出してほしい。
【ソニー生命】学資金準備スクエア
おすすめの商品1つ目は、ソニー生命の「学資金準備スクエア」だ。
貯蓄性を重視した商品となっており、進学学資金・満期学資金を効率良く準備できる商品となっている。
「学資金準備スクエア」の主な特長は以下の3点だ。
- 返戻率108.7%を実現(2023年9月1日時点、契約条件によっては下回る場合あり)
- ライフプランナーに相談可能
- 契約後も一生涯サポート
「学資金準備スクエア」は、108.7%という高い返戻率を実現している商品だ。
契約条件によって下回る場合はあるものの、高い返戻率で教育資金を効率良く準備できる点は大きな魅力となっている。
また、ソニー生命のライフプランナーに保険相談をできる点も大きな特長である。
保険・金融のプロが希望するライフプランをヒアリングし、授業料や入学金などの必要な教育資金を算出した上で適切な保険金額を提案してくれる。
契約後も定期的にサポートを受けることができ、一生涯にわたってアドバイスをしてもらえる点が大きな魅力だ。
「プロのサポートを受けて保険プランを設計したい」という方は、ソニー生命の「学資金準備スクエア」をおすすめする。
【明治安田生命】つみたて学資
おすすめの商品2つ目は、明治安田生命の「つみたて学資」だ。
大学でかかる教育費に備え、保険金を合計4回受け取れることが特徴の商品である。
「つみたて学資」の主な特長は以下の3点だ。
- 受取率109.0%を実現(2022年10月1日時点、契約条件によっては下回る可能性あり)
- 保険料払込が最長でも15歳までで終了する
- 24時間妊娠育児相談サービスを利用できる
「つみたて学資」は、受取率109.0%という高いリターンを実現している。
もちろん契約条件によって下回る場合があるが、高い受取率の実績がある点は魅力と言えるだろう。
また、保険料払込期間はもっとも長いプランでも15歳で完了する。
高校から大学にかけてのお金がかかる時期に保険料を負担せずに済む点も魅力のひとつだ。
そして、契約者限定で利用できる妊娠育児相談サービスも特長として挙げられる。
経験豊富な看護師・保健師などの専門家が、妊娠や子どもの突然の病気などについての相談に24時間対応してくれる。
「保険料を早めに払い終えたい」「妊娠・育児についての不安をプロに相談したい」という方は、明治安田生命の「つみたて学資」がおすすめだ。
【住友生命】スミセイのこどもすくすく保険
おすすめの商品3つ目は、住友生命の「スミセイのこどもすくすく保険」だ。
保障を充実させながら教育資金を準備できる点が特徴の商品である。
「スミセイのこどもすくすく保険」の主な特長は以下の3点だ。
- 小学校・中学校・高校・大学に進学するタイミングで祝金を受け取れる
- 子どもが万が一死亡した際は死亡給付金を受け取れる
- 特約で保障を手厚くできる
「スミセイのこどもすくすく保険」は、小学校・中学校・高校・大学に進学するタイミングでそれぞれ祝金が支給される。
進学のタイミングでかかる費用を計画的に準備できる点がメリットとして挙げられる。
また、保険期間中に子どもが死亡した場合は死亡給付金が支給される点も本商品の特長だ。
貯蓄性が高い学資保険で子どもの死亡保障が付いているケースは少ないため、万が一に備えたい方にとって非常に魅力的と言えるだろう。
そして「こども総合医療特約」「こども入院保障充実特約(09)」などの特約によって、保障を手厚くできる点も魅力である。入院・手術などの保障を手厚く備えながら教育資金を準備できる。
「万が一の保障を手厚く備えたい」「定期的に祝金を受け取りたい」という方は、「スミセイのこどもすくすく保険」がおすすめだ。
3歳からでも入れるおすすめの学資保険を検討しよう
本記事では学資保険に3歳から加入するメリットとデメリット、3歳で学資保険へ加入する際の注意点を解説した。
また、おすすめの学資保険についても紹介した。
多くの学資保険は加入条件を「0歳〜7歳」「0歳〜9歳」「11歳まで」などに設定しており、3歳であっても問題なく加入できる。
そのため、決して遅いタイミングではない。ただ、保障期間が短くなることや返戻率が下がることなど注意すべき点は存在する。
また、親の年齢が高すぎると保険に加入できない場合もあるため、加入条件の確認も必要となる。
そのため、本記事を読んだだけではどの学資保険に入るべきか分からない、という人は保険のプロに相談することも検討しよう。
家庭ごとにアドバイスをもらうことで、どの学資保険に入るべきか的確に判断することができるはずだ。
また、保険のプロは数多く存在し、その中から最適な担当を見つけることは難しいだろう。
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