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生命保険の失効とは?デメリットと対処法を徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • 生命保険の失効について知りたい
  • 失効した生命保険を再開する方法が知りたい
  • 生命保険が失効した場合の対処法を知りたい

本記事では、生命保険の失効が起こり得るケースや、失効してしまった際の対処法を詳しく解説する。

生命保険の失効とは、生命保険が被保険者を保障していない状態のことをいう。

一旦、保険が失効してしまうと、万一の場合にも生命保険からの保障が受けられなくなる。

そのようなことにならないように、どのような場合に生命保険は失効してしまうのかを、正確に理解しておく必要がある。

生命保険の失効によって損をすることがないように、失効とその対処法について理解を深めてほしい。

目次

デメリットあり!生命保険が失効するケース

生命保険が失効するケース 生命保険ナビ

「生命保険の失効」とは、保険料が保険会社に払い込まれなかったために、保険会社が保障を無効にすることをいう。

保険の失効中は保障が無効な状態であるため、保険会社は保険金・給付金(一時金)・年金などを支払わない。

つまり失効中に病気になっても医療費の保障もなく、亡くなっても遺族は死亡保険金を受け取れない。

このような事態にならないように、ここでは「生命保険が失効になるまでのプロセス」を解説する。

また「失効」と同じく、保険の保障がなくなってしまう「生命保険の解約」についても説明する。

生命保険の失効とは

保険料の払い込みを忘れてもすぐに失効されることはなく、以下のプロセスを経た結果、最終的に保険会社は生命保険を失効させる。

第一段階:保険料が期日までに払い込まれていない。

第二段階:払込猶予期間中にも保険料が払い込まれない。

第三段階:自動振替貸付制度が無効になる。

第四段階:生命保険の失効。

このなかで第二段階の払込猶予期間中に保険料を払い込み、保険会社に連絡し、入金確認が取れれば問題はなくなる。

払込猶予期間は、以下のように払込方法によって異なる。

スクロールできます
払込方法猶予期間
月払い払込期月(保険料を払い込む月)の翌月初日から末日まで払込期月:10/1~10/31
猶予期間:11/1~11/30
半年払い半年ごとの払込期月の翌月初日から翌々月の月単位契約応当日まで契約日:⅘
払込期月:10/1~10/31
猶予期間:11/1~12/5
年払い毎年の払込期月の翌月初日から翌々月の月単位契約応当日まで契約日:⅘
払込期月:4/1~4/30
猶予期間:5/1~6/5
※月単位契約応当日:保険契約をした年月日と同じ、別年月の日

この期間中も保障は有効だが、被保険者(契約対象者)が亡くなった場合の死亡保険金は、未払い分の保険料を差し引いた金額になる。

生命保険が失効するケース

この払込猶予期間が経過し、まだ保険料が振り込まれていなくても、自動振替貸付制度が有効であれば失効にはならない。

自動振替貸付制度とは、解約返戻金を担保に保険会社が自動的に保険料を立て替えてくれる制度だ。

この制度は自動的に適用されるので手続きは不要だが、生命保険会社が定める利息をつけて返済しなければならない。

ただし、以下の場合では自動振替貸付制度が無効となり、生命保険は失効となるので注意しよう。

自動振替貸付制度が無効になる場合
  • 保険の契約時に「自動振替貸付は希望しない」と申し出た場合
  • 契約している生命保険が、担保となる解約返戻金がない「掛け捨て型保険」の場合
  • 解約返戻金のある「貯蓄型保険」だが、契約して年数が浅いため、保険料を立て替えできるほど解約返戻金が貯まっていない場合
  • 自動振替貸付制度の利用可能枠がなくなっている場合:
    • 「契約者貸付制度」などの利用により、すでに利用可能枠がなくなっている場合
    • 未払いの保険料とその利息の累積額により、利用可能枠がなくなっている場合

 ※契約者貸付制度:保険契約者が、解約返戻金を担保に、保険会社から貸し付けを受けられる制度。貸付金の利用目的に制限はない。

なお生命保険の失効前ならば、未払い分の保険料はいつでも払い込める。

生命保険の失効と解約の違い

生命保険の「失効」と混同されやすい言葉に、「解約」というものがある。

失効は加入者の不手際が原因で保険会社が保障を停止することだが、解約は保険契約者が自分の意思で保険契約を解消することだ。

保険を解約すれば、保険契約者は解約返戻金が受け取れるが、保険の復活はできない。

いま保険の見直しを考えているのであれば、早く解約して新たな保険に切り替えた方がよい。

時間が経てば経つほど、保険会社からの立替金と利息で解約返戻金が目減りしていく。

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失効中のデメリットと対処法 生命保険ナビ

生命保険が失効中の間は、無保険状態が続いているため、一刻も早くこの状態から脱しなければならない。

このときの選択肢は、失効中の生命保険を復活させるか、生命保険を解約し新たな保険に加入するかのいずれかだ。

ここでは生命保険を復活させる場合に、その要領を解説する。

生命保険を復活させるにはいくつかの条件があり、その条件をクリアできなければ「保険解約」に舵を切るしかない。

このため、生命保険の復活方法や復活させるための条件、さらには失効中の注意点を正確に理解しておく必要がある。

失効した生命保険は復活できるのか

失効した生命保険を復活させる手続きは簡単だ。

生命保険が失効されると、保険会社から「失効のお知らせ」が届くが、この中に生命保険の「復活の手順」が記載されている。

その手順に従い必要書類に記入し、保険会社へ送れば手続きは完了する。

手元に「失効のお知らせ」が見当たらなかったら、保険会社や保険代理店に連絡し、保険復活の手続きについて問い合わせてみよう。

保険会社がその書類をもとに審査し、問題がなければ復活できるが、場合によっては復活を拒否される場合もある。

失効した生命保険を復活させる条件

生命保険を復活させるためには、以下の三つの条件があり、これらをすべてクリアできなければならない。

  • 失効してから所定の期間内であること。一般的に3年以内とする保険会社が多い。
  • 延滞した保険料と、延滞分の利息を合わせて、保険会社に一括で支払うこと。
  • 改めて告知書に告知事項を記入して、保険会社に提出し、保険会社の審査に通過すること。

上記③の結果によっては復活拒否や、一部の保障内容を変更すれば契約可能などの回答が、保険会社からくる場合がある。

また保険商品や特約によっては、復活した後でも、一定期間の免責がある(一定期間保障がされない)場合もある。

上記三つの条件は、復活するための一般的な条件であるため、保険会社によっては条件が異なる場合もある。

このため詳細は、「復活の手順」に記載されている内容を確認するか、保険会社や保険代理店に確認した方がよいだろう。

生命保険失効中の注意点

生命保険が失効している間は無保険状態であるため、ケガや病気になっても、また亡くなっても保険会社からの保障は一切ない。

仮に病気になったときに保険が失効中であることに気づき、そこで入金しても保障はされない。

生命保険が不要なほど、例えば億単位の資産があればよいが、そうでなければ生命保険が保障してくれる状態にしておくべきだ。

損害を被るのが自分だけであればよいが、自分が亡くなった場合、死亡保険金を受け取れない遺族の生活は困窮する恐れがある。

今失効中の保険は誰のための保険か、改めて考えてほしい。

生命保険の解約と失効はどちらがデメリットは少ないのか

生命保険の解約と失効はどちらが良いのか 生命保険ナビ

先述したように生命保険の失効が続く状態は、リスクに対する保障がまったくないので、避けなければならない。

また、生命保険の解約も「新たな保険の加入」とセットで考えなければ、自主的に無保険状態を作るだけの愚かな行為だ。

前章では、保険の失効状態を脱するための方法として、生命保険の復活について述べてきた。

ここでは、新たな保険に加入するため現在の保険を解約すること、つまり保険の見直しについて解説する。

さらに保険の判断に迷ったときに、保険のプロへ相談するメリットについても述べていく。

生命保険を解約する際に検討すべきポイント

生命保険を解約する際には、新たに加入する保険を事前に決めておく必要がある。

希望する保険の審査に通らなかった場合に備えて、できれば第三候補まで決めておいた方がよいだろう。

ただし、生命保険を解約するうえでは、以下の注意点を十分理解したうえで行ってほしい。

生命保険を解約する際の注意点
  • 一度解約した生命保険は元には戻らない(失効は復活可能)
  • 新たな保険に加入する場合は、被保険者の契約年齢が上がった分だけ保険料も高くなる
  • 健康状態によっては、新たに保険契約ができないこともある
  • 口頭での申し出や、保険料の払い込みを中止しただけでは、保険は解約されていない
    • 所定の書類に記入し、保険会社が受け取った段階で、保険の解約は完了する
    • インターネットでの手続きであれば、手続き完了した日に保険は解約される

保険料が月払いの場合では、 1ヶ月の払込猶予期間をうまく使うと、保険を切り替える月での保険料の二重払いが避けられる。

その月は保険料の払い込みを一時的に控え、新たな保険の加入完了を待ち、加入できなくとも月末までに入金すれば保障は継続する。

生命保険の見直し方

生命保険を見直す際には、以下に述べた6項目のポイントを、事前に考えておく必要がある。

Why:保険の加入目的・理由は?
例:ライフステージに保障内容を合わせるため、経済的理由…など

Who:誰のための保険か?
例:自分のため、配偶者のため、子どものため…など

What:どの保険商品に切り替えるのか?
切り替えようとしている保険商品は、上記①②が実現できることが前提

When:いつ保険を切り替えるのか?
例:契約年齢が上がる前、いますぐ…など

How much:保険料はいくらか?
家計の状況と照らし合わせて、長期的に続けられる保険料であることが前提

Where:どこで保険商品を購入するか?
例:保険会社の営業から、保険代理店から、インターネットで…など

これらのことは、自分一人で考えるのではなく、家族と相談しながら考えていくことをおすすめする。

さらに友人・知人、同世代の親戚などの中に、保険を見直した人がいれば、話を聞いてみるのもいいだろう。

さまざまな人の意見を聞くことで、広い視点を持って保険の見直しを考えられるようになるはずだ。

保険のプロに相談しよう

さまざまな人の意見を聞く際には、保険のプロにも意見を聞くとよいだろう。

保険のプロは、膨大な保険商品の知識と、保険相談を受けて対応した数多くの経験を持っている。

あなたと似たケースの相談を受け、アドバイスをし、現在もフォローを続けている保険のプロもいるかもしれない。

これらの情報や経験を持った専門家からの提案は、必ずあなたの保険選びに役立つものになるはずだ。

生命保険が失効した際のデメリットを理解して自分に最適な保険を選ぼう

生命保険が失効しそうになったら“生命保険ナビ”へ 生命保険ナビ

本記事では、生命保険が失効するまでのプロセスや、失効してしまった際の対処法までを詳しく解説した。

生命保険が失効しても、所定の条件を満たせば、保険の復活はできる。

失効や解約にはリスクもあるため、保険の目的などを明確にし、必要な保障内容と保険料とのバランスが取れた最適な保険を見つけたい。

保険の選択や失効手続きに疑問や不安があれば、保険のプロに相談すればよいが、保険のプロは全国に数多くいる。

マッチングサイト「生命保険ナビ」は、自分の条件に合った、最適な保険のプロを簡単に見つけられる。

無料で使えるので、ぜひ利用してほしい。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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