- メディケア生命が販売する医療保険を詳しく知りたい
- メディケア生命の医療保険の口コミや評判が知りたい
- メディケア生命の医療保険がおすすめな人のタイプが知りたい
メディケア生命は、主に医療保険を取り扱う住友生命グループの100%子会社である。
申し込みが可能な商品ラインナップは6種類であり、その中の5つが医療リスクに特化している。
会社の設立は2009年と、保険会社の中ではかなり若い存在であり、同社に関する情報は多くはない。
知名度の低さと情報の少なさにより、保険選びに躊躇される方もいらっしゃるだろう。
そこで本記事では、メディケア生命の会社概要や保険商品の詳細、さらにはユーザーの口コミや評判についても詳しく解説する。
最後には「おすすめな人」についての考察も加えたので、自身にとって最適な保険選びの参考にしてほしい。
メディケア生命の医療保険とは
まずは、メディケア生命の会社概要と特徴、および販売する医療保険の概要を確認しよう。
メディケア生命保険の会社概要と特徴
以下は、メディケア生命保険の会社概要である。
会社名 | メディケア生命保険株式会社(Medicare Life Insurance Co., Ltd.) |
---|---|
所在地 | 〒135-0033 東京都江東区深川1-11-12 住友生命清澄パークビル |
設立日 | 2009年10月1日 |
資本金 | 1,600億円(内資本準備金800億円) |
株主 | 住友生命保険相互会社 100% |
代表者 | 取締役社長 野村 洋一 |
メディケア生命は住友生命の完全子会社として2009年に設立された。
同社の豊富な経験とノウハウを活かし「時代の変化にフィットする保険会社」を目指している。
また、顧客が未来に抱く不安に対応することを目標に掲げている。
特に重要な目標と掲げるのは、「医療や老後の生活に関する不安を軽減すること」である。このために同社が重視するのが「顧客」の存在だ。プランの設計からサポートまで、顧客のフィードバックを商品やサービスの改善に活用するとしている。
メディケア生命の経営と決算
メディケア生命の主要な経営指標は、以下のとおりである。
項目 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|---|---|
保有契約年換算保険料 | 38,189 | 41,501 | 55,183 | 71,386 | 85,481 |
新契約年換算保険料 | 6,331 | 5,336 | 16,502 | 19,698 | 18,412 |
保有契約高 | 1,298,561 | 1,315,203 | 1,370,153 | 1,391,487 | 1,387,691 |
基礎利益 | 11,537 | 7,513 | 19,850 | 29,591 | 30,153 |
経常損失 (△) | 11,720 | 7,644 | 20,500 | 30,366 | 44,598 |
当期純損失 (△) | 8,909 | 5,813 | 15,283 | 22,630 | 33,126 |
責任準備金残高 | 176,240 | 196,857 | 222,843 | 257,992 | 300,062 |
総資產 | 211,805 | 224,591 | 259,227 | 289,792 | 340,478 |
ソルベンシー・マージン比率 | 2815.80% | 2350.40% | 2298.50% | 1672.20% | 2078.20% |
資本金 (資本準備金を含む) | 80,000 | 80,000 | 120,000 | 160,000 | 160,000 |
有価証券残高 | 184,902 | 195,489 | 214,567 | 238,902 | 241,188 |
保有契約年換算保険料は、2018年度の38,189から2022年度の85,481百万円へと着実に増加している。
一方で、新契約年換算保険料は、2021年度と2022年度には若干の減少が見られるものの、基本的には、顧客ベースの拡大や既存顧客からの収入増加による成長傾向は継続している。
責任準備金および総資産は着実に成長しており、より強固な財務基盤を築きつつあることがわかる。
一方で、経常損失および当期純損失は増加している。
これは、保険金等の支払いのほか、顧客へのサービス向上やリスク管理の強化を反映しているものと考えられる。
メディケア生命の5種類の医療保険
メディケア生命の医療保険の特徴は、「シンプルかつわかりやすい」ことにある。
商品の構造を単純明快にすることで、顧客が自分のニーズに最適な保険を簡単に選べる設計だ。
以下は、メディケア生命で申し込める郵送・インターネット申込対応商品である。
保険種類 | 商品名 | |
---|---|---|
医療保険 | 新メディフィットA | がんを含む生活習慣病からケガまで総合的にサポートする |
医療保険 | メディフィットRe | 持病があるなど、健康に不安があっても入りやすい医療保険 |
薬剤治療保険 | メディフィットEX | がんを含む3疾病と、9疾病の薬剤治療を保障する。入院なしでも所定の薬剤治療を保障し、短期・長期どちらにも備えられる |
医療保険 | 新メディフィットPlus | 特定8疾病・特定3疾病に該当したときに一時金。保険料は一生あがらず、保障は一生涯 |
がん治療保険 | メディフィットがん保険 | 保険料が一生涯上がらず、要件を満たす治療を受けたときに給付金を受け取れるがん保険 |
メディケア生命の主な3つの医療保険
ここでは、メディケア生命の医療保険のうち、「新メディフィットA」、「メディフィットEX」、「メディフィットRe」について説明する。
※以下は、2023年11月調査の情報である。保障の内容や給付の条件等は変更されることがあるので、最新の情報は保険会社に確認されたい。
終身医療保険「新メディフィットA」
「新メディフィットA」は、病気やケガをトータルサポートする医療終身保険(無解約返戻金型)である。
商品は、主契約(病気・ケガによる入院・手術・放射線治療、病気による骨髄移植、骨髄幹細胞の採取手術)にオプション(特約)を追加できる仕組みだ。
特徴としては、保険料が一生涯変わらない点、そして保障内容のカスタマイズが可能で特約が豊富な点が挙げられる。また、他商品同様に保険料は割安に設定されている。
メディケア生命の平均月払保険料は、男性20代(2,521円)から80代(6,339円)、女性20代(2,773円)から80代(5,179円)の範囲で公表されている。
また、主契約で選ばれているのは、終身払い(86.7%)、入院給付日額5,000円(73.1%)、給付限度60日(69.8%)で、男女ともに先進医療特約を付加の選択が最も多い。
薬剤治療特化医療保険 「メディフィットEX」
「新メディフィットEX」は、薬剤治療への保障にフォーカスした薬剤治療保険(無解約返戻金型)である。
商品は、主契約(3疾病+9疾病による薬剤治療)にオプション(特約)を追加できる仕組みだ。
3疾病は「がん(上皮内がん含む)、心疾患、脳血管疾患」、9疾病は「動脈・静脈疾患、腎疾患、肝疾患、膵〈すい〉疾患、糖尿病、脂質異常症」である。
入院していない場合でも、所定の薬剤治療が保障され、短期および長期の薬剤治療にも対応する。
対象となる疾患の治療動向に細やかに対応した保障内容となっている点が注目である。
平均月払保険料は、男性30代で3,422円、40代で3,078円、50代で2,666円で、60代だと6,397円と大幅に上昇する。
一方女性は30代1,535円、40代2,187円、50代3,805円である。
主契約で選ばれているのは、終身払い(91.8%)、給付限度60回型(53.4%)、抗がん剤治療給付金額5万円(74.0%)である。また、この商品は他の商品と合わせて申し込まれる傾向が高い(75.0%、同時申し込みで最も多いのは新メディフィットA)。
基準緩和型医療保険 「メディフィットRe」
「新メディフィットRe」は、持病がある人でも入りやすい限定告知型医療終身保険(無解約返戻金型)である。
商品は、主契約(病気・ケガによる入院・手術・放射線治療、病気による骨髄移植)にオプション(特約)を追加できる仕組みだ。
最大のメリットは、告知が3つに限定されているため持病や既往歴のある方でも利用しやすい点である。
また、支払削減期間がなく、初年度から給付金・保険金が支払われることも利点である。
新メディフィットAとは、以下の点が異なる。
- 主契約と特約で選べる保障が少ない
- 保険料が割高
契約者の年齢でもっとも多いのは60代(28.6%)で、50代(19.4%)が続く。平均月払保険料は、60代男性で6,586円、女性で6,065円である。
主契約で選ばれているのは、終身払い(95.4%)、入院給付日額5,000円(49.6%)、給付限度60日(89.4%)で、男女ともに限定告知型先進医療特約を付加率は89.3%にのぼる。
メディケア生命の医療保険が「おすすめな人」とは
ここでは、メディケア生命に寄せられた口コミを確認し、それらから導き出される「おすすめの人」について考察する。
メディケア生命の医療保険への口コミをチェック!
ここでは、メディケア生命に寄せられている口コミを、カテゴリごとに紹介する
総評として、保険内容、保険料、保障の内容に満足しているとの声が多い。
一方で、顧客対応については「対面での相談ができない」「保険料請求の仕方がわかりづらい」などの口コミがある。
メディケア生命の良い点
- 加入手続きが早く終わり、保険開始も早かった
- 告知事項が少なく、手続きが簡単である
- 保険料が比較的低い。以前の保険と保障内容があまり変わらないのに、月々の保険料が安くなった
- 問い合わせへの電話対応が迅速で丁寧
メディケア生命の気になる点
- 請求の際に診断書が必要で、自己負担である
- 請求の方法がどこに記載されているかわかりづらい
- 保障の選択肢が多いため、どれを選んだらよいかわからない
- 担当者がわからないし、アフターフォローがない
メディケア生命の医療保険のメリット・デメリット
ここでは、メディケア生命の医療保険についてのメリットとデメリットを整理する。
メディケア生命の医療保険のメリット
良い点に数えられる特徴は、以下のとおりである。
- 会社に信頼性がある
- 住友生命の子会社であり、高い格付け(R&Iで「AA-」)を維持している(出典:格付投資情報センター )
- コストパフォーマンス
- 保障内容と保険料のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れる。また、医療保険の必要性に対して、治療動向に合わせた適切なプランを提供している
- 商品付帯サービスの充実
- オンライン診療curon(クロン)の無料利用、セカンドオピニオンサービス、受診手配・紹介サービスなどが利用可能。オンライン診療、24時間健康相談など、顧客に対するサポートが充実している。
メディケア生命の医療保険のデメリット
メディケア生命の医療保険で注意すべき点には、以下のようなものがある。
- 商品数が少ない
- 商品の数が少ないことから、さまざまな商品を比較して検討したい人には物足りないことがある
- 会社担当者による対面サービスがない
- 会社とのやりとりはネットか電話を通じて行われることが多く、対面のやりとりを求める人には不安な点もあるかもしれない
- 顧客対応に不安な点がある
- 口コミで、「請求の方法がわかりづらい」などの声が一定数あった。
メディケア生命の医療保険がおすすめな人
メディケア生命の医療保険は、商品数を抑え、加入手続きはインターネット、もしくは郵送で行う形式を多く取り入れている。
このアプローチにより、商品設計から販売までのコスト削減を実現し、それを保障の充実と保険料の安さに反映させているのである。
しかし、その結果として他社と比較して管理や顧客対応に見劣りする側面があるかもしれない。
よって、契約者には、ある程度「自分で行動する」姿勢が求められるように感じる。
これらの点を考慮すると、以下のような人には、メディケア生命の医療保険をおすすめできる。
- 少ない保険料で必要な保障を得たいと考えている人
- 自分で理解して保険契約をしたい人
- 自分に必要な保障内容をカスタマイズしたい人
- 提供される保障や特約が合っていると判断できる人
上記では「自分で」「自分に」と記述しているが、これは、メディケア生命の担当者や、保険の相談窓口、販売代理店の担当者、その他の「保険のプロ」を知識や経験を借りることも含まれる。
さまざまな情報を入手し、保険のプロの力を借りて自己判断ができるなら、検討に値するだろう。
メディケア生命の検討も保険のプロと共に!
本記事では、メディケア生命の医療保険について、会社の概要から商品に至るまでを詳しく解説した。
さらに口コミなどから見える評価をもとに、メディケア生命の医療保険が「おすすめな人」についても考察した。
メディケア生命の医療保険は、販売される保険種類が限定されているものの、保障内容のカスタマイズができるというメリットもある。
一方で、この保険の利点を最大限に利用するためには、提供されている情報をしっかり理解し、これが自分に合っているか判断することが必要だ。
この判断を行う上では、保険のプロへの相談が大きな力を発揮する。
あなたが賢明な選択をできるかは、優秀なアドバイザーの存在にかかっていると言っても過言ではない。
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