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【ドル建て保険】選び方完全ガイド!人気商品のランキングも紹介

この記事で解決できるお悩み
  • ドル建て保険の種類や特徴が知りたい
  • どのようにドル建て保険を選べば良いのか知りたい
  • ドル建て保険のおすすめ商品が知りたい

資産形成の選択肢として注目される外貨建て保険商品。

その中でもドル建て保険は、安定した成長を遂げるアメリカ経済を背景にした魅力的なリターンで特に人気を集めている。

しかし、ドル建て保険の特徴やリスクを理解し、多くの選択肢の中から自分に適した商品を見つけるのは困難なことである。

そこでこの記事では、ドル建て保険の種類や特徴などの基本的情報から、選び方のポイントやおすすめ商品までを詳しく解説する。

ドル建て保険選びの参考となるよう、具体的かつ実用的な情報を提供するよう心がけた。

ぜひ最後までご一読いただき、良い保険選びの参考にして欲しい。

目次

ドル建て保険の特徴

ドル建て保険の特徴 生命保険ナビ

ここでは、ドル建て保険とはどういう保険商品か、どんな種類があるのかを整理する。

そのうえで、メリットやデメリットを説明し、その特徴を明らかにする。

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ドル建て保険とは

ドル建て保険は外貨建て保険の一つである。

外貨建て保険とは、保険料の支払いや保険金、解約返戻金の受け取りが外貨建てで行われる保険商品である。

米ドル建てやユーロ建てが一般的だが、最近ではオーストラリアドルで運用される保険商品も登場している。

ドル建て保険の仕組み

ドル建て保険は、運用と支払いが米ドルで行われる保険である。

契約者は、保険料を米ドルで支払うか、もしくは円をドルに換算して支払う。

保険料は主に米国の金融市場で運用される。運用結果は経済状況や市場環境に左右され、保険金や解約返戻金が変動する。

また、保険金等を受け取る時点の為替レートによって保険金等の額が変動する。

たとえば、契約時に保険金額が10万ドルの場合、受取時の為替レートが1ドル=100円なら日本円の受取額は1000万円となり、1ドル=90円なら受取額は900万円となる。

ドル建て保険の種類

外貨建て保険も円建ての保険商品と同様、豊富な種類がある。

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種類内容
ドル建て終身保険被保険者の死亡や高度障害の際に死亡保険金を支払う(保障は一生涯)
解約返戻金が設定されていることから「貯蓄機能」も備えており、老後や子どもの教育などの資金ニーズにも対応する。

一時払い終身保険は、契約開始時に一括で保険料を支払い形態の保険である。
長期間の資産運用が期待でき、相続対策としての利用も考えられる。
ドル建て個人年金保険ドル建て個人年金保険には、円建てと同様に「確定年金」、「有期年金」、「終身年金」がある。契約者から支払われた保険料を米ドルで運用する保険である。
運用益が得られる可能性があるため、将来の収入源として、また公的年金の補完として利用されることが一般的である。
ドル建て養老保険円建て養老保険と同様に、定期的に保険料を支払い、特定の時点で保険金(または解約返戻金)を受け取る構造である。契約から支払い、運用、受け取りに至るまでの全てが米ドルで行われる。
将来的な資産形成や相続計画の一環として利用される保険商品である。

ドル建て保険が注目される背景

ドル建て保険が特に注目されるようになったのは、マイナス金利政策が始まった2016年以降のことだ。

この政策により国内の預金金利が大幅に低下し、結果として海外金融商品に注目が集まった。

特に、政治的・経済的な安定性が高いアメリカへの信頼度は高く、金利差による運用益の可能性と、リスクヘッジを考慮しつつ資産を増やす手段として、ドル建て商品が魅力的な選択肢となったのである。

このように、ドル建て保険は保険としての基本機能を持ちながら、資産運用の手段としても二重のメリットを有する商品だと言える。

これらの特徴により、現在も日本の投資家からの人気が維持されている。

ドル建て保険のメリットとデメリット

円建て保険と比べた場合の、ドル建て保険のメリットとデメリットには、以下のようなものがある。

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メリットデメリット
為替変動による追加収益の可能性為替変動による元本割れのリスク
高い予定利率(保険会社が保険商品に対して予定している投資利益率)
→満期保険金、年金、解約返戻金等の「将来受け取る金額」が多くなる可能性がある
→予定利率が高い場合、保険料が安く設定される傾向にあるため、コスト効率が高くなる可能性がある
費用・手数料によりコスト効率が悪くなる可能性
→通常の保険契約でかかる費用の他に、為替手数料が必要。取引回数が多くなると、手数料が積み重なり、受取金額を圧縮する可能性がある
ヘッジとして機能する
→為替ヘッジ: 円安時には、ドル建て資産を円に換算した場合の価値が上昇するため、為替レートの変動によるリスクを軽減する効果がある
→インフレヘッジ: ドル建て保険は通常、円建て保険よりも高い金利で運用されるため、インフレリスクに対して有効なヘッジ手段となり得る。高金利のドル建て保険はインフレによる資産価値の減少を相殺する可能性があるからだ。
契約内容が複雑
→外貨での運用が関わるため、契約内容が複雑になりがち
→中途解約時の条件が多く、複雑であることも多いため、選択肢が限定されることがある

ドル建て保険の選び方

ドル建て保険の選び方 生命保険ナビ

ドル建て保険を選ぶ際は、その商品の特性を十分に理解し、自身の加入目的と合致するかどうかを考慮することが重要である。

ドル建て保険を選ぶステップ

ドル建て保険を選択するためのステップは以下の通りだ。

STEP
自分のニーズと目標を明確にする

ドル建て保険への加入を検討する際は、最初に自身のニーズを明確にすることが大切である。

これには、現在の財務状況の再評価や長期的な貯蓄目標、具体的な財務目標の設定が含まれる。

これにより、自身のニーズと不安が特定され、適切な保険商品を選択する基準を得ることができる。

STEP
市場と商品に関する情報収集

次に、自身のニーズに基づいてドル建て保険商品を比較検討しよう。

商品の特徴やメリット、デメリットの比較、細かい契約条件や手数料にも注意を払うこと。

この際、市場動向に関する知識についても可能な限り獲得しておきたい。

これらは保険商品のパフォーマンスに直接影響を与えるため、基本的な点のみでも理解をしておくことが大切だ。

STEP
リスクとコストの評価

ドル建て保険を選ぶ際、リスクとコストの評価も欠かすことができない。

為替リスクについては、自分でシミュレーションするか、保険の専門家に試算してもらおう。

また、為替手数料やその他の経費についても調査し、これらのコストを把握しておくことが大切だ。

STEP
リスクとリターンのバランスを評価

確認したリスク・コストと、リターンが見合っているかを検討しよう。

パンフレットやWebで提示されているリターンを評価し、それが支払うコスト(契約条件や費用)と比較して魅力的かどうかを判断するのだ。

可能であれば、市場変動を考慮したシナリオをもとにリスクとリターンを評価しておきたい。この際にはぜひ専門家の力を活用して欲しい。

STEP
意思決定と契約の確定

ニーズに最適な保険商品を選択し、契約条件を慎重に確認した後、契約を締結しよう。

特に、解約条件や解約時のコストについては細かく確認することが重要である。

ドル建て保険を選択する際のポイント

ドル建て保険を選択する際、以下のポイントを考慮する必要がある。

ポイント1 リスクを理解する

ドル建て保険を選ぶ際は、為替リスク、金利変動、市場の変化などのリスクを理解することが重要である。

また、商品特性や解約条件の理解は、予期せぬコストやリスクを避けるのに役立つ。

ポイント2 関連費用の理解と比較

ドル建て保険を選ぶ際には、関連費用の理解も重要だ。

保険料の一部は、以下のような費用に充てられることを認識しておこう。

  • 保障機能維持のための費用
  • 保険会社の運営経費
  • 処理手数料
  • 外貨運用費
  • 為替手数料
  • 銀行手数料

これらの費用は保険会社や契約内容によって異なるため、他社商品と比較して過度に高くないか確認することが大切である。

ポイント3 長期投資の重要性を理解する

ドル建て保険で利益を生み出すには、長期的な視点が必要だ。

初期の手数料等の支払いを考慮すると、実質的には元本割れの状態から運用がスタートすることになるからだ。

長期的には為替リスクが相殺される可能性もあるため、長期的な視点で市場の変動を見極めることが重要である。

ポイント4「最低保証利率」を理解する 

ドル建て保険の選定において、「最低保証利率」の理解は重要である。

これは、ドル建て保険における積立部分(保険料から関連費用を差し引いた後の金額)に適用される最低運用利率のことだ。

「最低保証利率がどの程度の運用成果をもたらすか」を評価する際は、最低保証利率だけで評価するのでなく、積立部分の金額(すなわち関連費用が他の保険会社と比較して高すぎないか)を見る必要がある。

ポイント5 ドルコスト平均の考え方を理解する

ドル建て保険では、支払い方法を検討するうえで「ドルコスト平均法」の考え方を理解しておくことも重要である。

月払い方式では、毎月一定額の保険料を支払うことで、為替レートの変動リスクを軽減できる(ドルコスト平均法に相当する)

一般的に、保険料は一括で支払うと安くなるが、為替リスクを軽減することができるという点では、月払いの方がお得になるかもしれない。

専門家のアドバイスを求める重要性

生命保険協会によれば、外貨建て保険・年金に係る苦情件数は、2014年度の992件から2020年度の1,866件へと大きく増加している。

外貨建て保険は構造が複雑で、多くのリスクを含んでいる。十分な理解がないまま契約すると、ニーズを満たせなかったり、資産を減少させるおそれがあるのだ。

ドル建て保険の選択に際しては、保険の専門家の助言を活用することを強くおすすめする。

保険の設計だけでなく、金融市場の動向に関しても十分に理解できるまで質問して欲しい。

このことは、適切な保険商品の選択に役立つだけでなく、ご自身の資産を守る上でも重要である。

人気のドル建て保険ランキングを紹介

人気のドル建て保険ランキングを紹介 生命保険ナビ

ここでは、オリコン顧客満足度調査「最新2023年 外貨建て保険ランキング」の上位3商品をご紹介する。

1 メットライフ生命『USドル建終身保険ドルスマート S』

メットライフ生命の『USドル建終身保険ドルスマート S』は、USドルで資産運用を行う死亡保険である。

死亡保障で万が一に備えつつ、ドルでの運用により教育資金や老後資金の準備にも対応している。

積立利率は年2.5%を最低保証。毎月見直されるため、米国経済の状況を反映した運用結果が期待できる。

保険にかかる金銭の支払や受取は米ドルが基本だが、特約を付加することで円に変更も可能だ。

また、低解約返戻金プランを選択することで保険料を抑えることもできる。

2 オリックス生命『米ドル建て終身保険キャンドル』

オリックス生命の『米ドル建終身保険キャンドル』では、死亡や高度障害に対する保障が一生涯続くとともに、解約時には解約払戻金が利用できる。

米ドル運用による金利の優位性を活かし、保険料は低めに抑えられている。

また、告知事項が2つに絞られており、これらに「いいえ」であれば、申し込み可能という点も魅力である。

3 マニュライフ生命『こだわり個人年金(外貨建)』

マニュライフ生命の「個人年金保険(外貨建)」は、老後の生活資金確保を目的とした個人年金保険である。

積立金は主に米ドルまたは豪ドルで運用され、年金や死亡給付金の受取は原則として外貨で行われる(特約の付加により円での払込みや受取も可能)

積立利率は年1.5%を最低保証し、契約後の内容変更も柔軟に対応してもらえる。

また、介護に備えたい方向けの「パワー・カレンシー(介護保障タイプ)」という終身年金プランも用意されている。

資産形成の強い味方「ドル建て保険」は保険のプロと共に

資産形成の強い味方「ドル建て保険」は保険のプロと共に 生命保険ナビ

この記事では、ドル建て保険の基本情報や特徴を整理するとともに、保険選びのポイントを詳しく解説した。

ドル建て保険を含む外貨建て保険は、その構造が複雑であり、検討すべき点が多い。

しっかり理解し、納得したうえで契約するには、知識も時間も必要だ。

そのため、外貨建て保険の選定に際しては、保険のプロに相談することを強くおすすめする。

保険商品や市場環境に精通した専門家と話し合う中で、個々のニーズや商品に対する期待、さらには自身のリスクに対する姿勢がより明確になるだろう。

信頼できる保険の専門家を選ぶときは、ぜひ『生命保険ナビ』を活用して欲しい。

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きっとより良い保険選びに役立つはずだ。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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