- チューリッヒ生命のがん保険の特徴が知りたい
- チューリッヒ生命のがん保険の告知内容が知りたい
- チューリッヒ生命のがん保険に加入する際の注意点が知りたい
スイスに拠点を持つチューリッヒ生命は、創業から150年以上の歴史を誇る伝統ある保険会社である。
死亡保険や就業不能保険をはじめ、様々な種類の保険を取り扱っているが、中でもがん保険の「終身ガン治療保険プレミアムZ」は人気商品のひとつだ。
保障内容のカスタマイズが簡単に出来るなど、メリットは多い。
ただ、保険に加入する際には健康状態の告知が必要なため、加入を検討している方の中には詳しい告知内容について知りたい方も多いだろう。
そこで本記事では、具体的な商品を取り上げながら、チューリッヒ生命のがん保険の特徴や告知内容の詳細、そして加入時に注意すべき点を解説する。
チューリッヒ生命のがん保険への加入を検討しているという方には、ぜひ参考にしてほしい。
加入に必要な告知内容を知る前に!チューリッヒ生命のがん保険の特徴
「チューリッヒ生命について詳しく知らない」「どんながん保険があるか知りたい」という人もいるだろう。
ここでは、チューリッヒ生命の概要や取り扱っているがん保険の特徴を紹介する。
ほかの保険会社で取り扱っている商品との比較も実施しているので、ぜひチェックしてほしい。
チューリッヒ生命の概要
チューリッヒ生命(チューリッヒ生命保険株式会社) | |
---|---|
本社所在地 | 東京都中野区中野4丁目10番2号中野セントラルパークサウス 16階 |
ソルベンシー・マージン比率 | 1,089.2%(2023年3月末現在) |
保険契約件数 | 133万件突破(2023年3月末現在) |
2022年度お客さま満足度 | 92% |
保険金・給付金の支払いに 要した平均日数 | 3.88営業日 |
経営理念 | ・誠実であること・社員のために・お客さまのために・社会のために |
お客さまへの5つのお約束 | 1.私たちは常に、お客さまを第一に考え、頼れる存在でいます。 2.お客さま一人ひとりの立場や状況を理解し、親身になって寄り添います。 3.お客さまのニーズをしっかり受け止め、的確に対応します。 4.お客さまの期待を上回る価値の提供を目指します。 5.お客さまのご満足・ご安心が、スタッフのやりがいと喜びです。 |
チューリッヒ生命は「誠実であること」を経営理念として掲げており、顧客本位の営業に注力している保険会社だ。
真摯な姿勢が評価され、2022年度の顧客アンケートではお客さま満足度92%を記録している。
2013年には18万件だった保有契約件数も、2023年には133万件を突破し、右肩上がりに成長を続けている。
終身ガン治療保険プレミアムZの特徴
チューリッヒ生命では、「終身ガン治療保険プレミアムZ」というがん保険を取り扱っている。
終身ガン治療保険プレミアムZの最も一般的なプランの料金は以下のとおりだ。
基本プラン | 30歳 | 40歳 | 50歳 |
---|---|---|---|
男性 | 1,090円 | 1,570円 | 2,460円 |
女性 | 1,180円 | 1,535円 | 1,910円 |
年齢が上がると保険料も高くなるが、一度加入すると一生涯にわたって同じ料金が適用される。
そのため、若い時に加入した方が、月々の保険料負担を抑えることができる。
終身ガン治療保険プレミアムZの特徴は以下のとおりだ。
- 保険料は一生涯上がらない
- 標準治療である3つの治療を保障してくれる
- 通院治療の保障も充実している
- オプションを活用するとニーズに合わせてカスタマイズできる
抗がん剤治療・手術・放射線治療が保障範囲だ。
抗がん剤治療給付金は1ヶ月につき10万円〜30万円から選択可能。
手術給付金と放射線治療給付金は、1回につき10万円〜60万円から選べる。
どちらも同じ金額を設定しなければならない点に注意が必要だ。
また、がん治療は通院が増えてきているため、通院の場合も保障にも注力している。
通院給付金は通院1日につき、30,000円/25,000円/20,000円/15,000円/10,000円/5,000円から選択可能だ。
そのほか先進医療も保障対象になったり、がんと診断されたことによるストレス疾病に備えられたりするオプションもあり、ニーズに合わせて保障内容を組み合わせることができる。
他社のがん保険との比較
商品名 | 終身ガン治療保険プレミアムZ (チューリッヒ生命) | Believe (オリックス生命) | ダブルエール (ライフネット生命) |
---|---|---|---|
保障対象 | ・悪性新生物 ・上皮内新生物 | ・悪性新生物 ・上皮内新生物 | ・悪性新生物 ・上皮内新生物 |
保障内容 | ・抗がん剤治療給付金 ・自由診療抗がん剤治療給付金 ・がん手術給付金 ・がん放射線治療給付金 ・がん通院給付金 | ・がん初回診断一時金 ・がん治療給付金 ・がん入院給付金 ・がん手術給付金 ・がん退院一時金 ・がん通院給付金 | ・がん初回診断一時金 ・がん治療給付金 ・がん入院給付金 ・がん手術給付金 ・がん通院給付金 |
保障期間 | 終身 | 終身 | 終身 |
30歳男性の 保険料 | 月々1,090円 | 月々3,515円 | 月々2,341円 |
保険料払込期間 | 終身払 | 終身払or60歳払済 | 終身 |
貯蓄性 | 無 | 無 | 無 |
診断された後の 保険料払込 | 免除 | 不慮の事故により約款所定の身体障害の状態、または病気・ケガにより約款所定の高度障害状態に該当した場合は不要 | 免除 |
先進医療 | 先進医療給付金:オプションで通算2,000万円まで保障 | 先進医療給付金:通算2,000万円限度 先進医療一時金:1回の療養につき50万円限度 | 先進医療給付金:2,000万円まで保障 |
オプション | 多い | 少ない | 少ない |
チューリッヒ生命の終身ガン治療保険プレミアムZは、ほかの保険と比較してもとにかく保険料が安い。
月々の保険料負担を1,000円以上も抑えられるため、年間では1万円以上安くなる。
がんと診断された後は保険料の払込は免除になり、継続して入院給付金や通院給付金を受け取ることができる。
また、チューリッヒ生命はオプションが他社商品よりも多い。自分好みの保障内容にしたい場合は、非常に合っている。
オプションで先進医療もカバーできるため、抗がん剤治療や放射線治療のような一般的な治療法以外を希望する人は加入しておこう。
基本プランでは診断一時金がないのも特徴だ。診断一時金のある商品は多いが、チューリッヒ生命のおすすめプランにも含まれていない。
ただ、診断一時金が必要な場合はオプション加入で受け取ることができる。
オプションで保障内容を変更できるのが、チューリッヒ生命の終身ガン治療保険プレミアムZの魅力だ。
チューリッヒ生命のがん保険の告知内容とは
ここからは、がん保険の告知内容を紹介する。告知とは、健康状態や既往歴等を生命保険会社に伝えることだ。
偽りの情報を書いて保険に加入すると、保険金が支払われない可能性がある。
がん保険に加入する際の一般的な告知項目
がん保険に加入する際、告知の質問内容は基本的によく似ている。
ここでは、オリックス生命のがん保険「Believe(ビリーブ)」の告知書の内容を紹介しよう。
質問内容は大きく分けて3つだ。
質問内容 | 病名・検査名 |
---|---|
今までに、がんまたは上皮内新生物にかかったことがありますか。 | がん、上皮内新生物に含まれるものの例:癌・白血病・肉腫・骨髄腫・リンパ腫・カルチノイド・GIST・真性赤血球増加症・骨髄異形成症候群(MDS)・本態性血小板血症・パジェット病・ボーエン病・上皮内がん・高度異形成など |
最近3か月以内に、下記の別表1の病気または病状で、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけたことがありますか。 | ポリープ・しゅよう・消化器の病気・腎臓の病気・呼吸器の病気・その他 |
過去2年以内に、健康診断・人間ドックをうけて、下記の別表2の検査結果の異常(要再検査・要精密検査・要治療)を指摘されたことがありますか。※再検査・精密検査の結果、異常がなく、診療完了となった場合は「指摘なし」に「○」をしてください。 | 胸部レントゲン検査・上部消化管レントゲン検査(または内視鏡検査)・腹部超音波検査・便潜血検査・マンモグラフィ検査・乳房超音波検査・肝炎ウイルス検査(HBs抗原・HCV抗体)・CT検査・MRI検査・PET検査・子宮がん検査・乳がん検診・しゅようマーカー(CEA・AFP・CA19-9・PSA等) |
どれかの項目に「はい」が該当すると、Believe(ビリーブ)には加入できない。
ただし、虚偽で「いいえ」と申告すると、がんと診断されても保険金は受け取れないので、必ず正直に記載しよう。
告知に必要な書類
告知に必要な書類は「告知書」だ。紙での提出を求められる場合もあれば、インターネットで簡単に提出できるケースもある。
後は運転免許証や本人確認書類などの「本人確認書類」、口座振替を希望する場合は金融機関の口座番号がわかる通帳やキャッシュカード、クレジットカード払いを希望する場合はクレジットカードが必要だ。
また、保険会社や告知書の内容によっては健康診断書の提出を求められる場合もある。
それ以外の書類提出を求められるケースは少ないため、必要以上に身構えなくて良いだろう。
告知なしでも入れる緩和型保険
「いいえ」に該当した時点で加入できないがん保険が多いが、すべての商品がそういうわけではない。
健康状態が悪い人でも入れるように、引受基準緩和型がん保険が用意されている。
引受基準緩和型がん保険とは、通常のがん保険よりも告知項目が少なく、加入しやすいがん保険だ。
ただ、保険料が割高になったり、保障期間に制限があったりするため、加入時に注意しておく必要がある。
告知内容を押さえたら!チューリッヒ生命のがん保険に加入する際の注意点
チューリッヒ生命のがん保険に加入する際の注意点は以下のとおりだ。
- 不てん補期間や免責期間に注意する
- 特約の付加範囲をじっくり考える
- 診断給付金の支払い回数と条件に気をつける
それぞれについて詳しく説明しよう。
不てん補期間や免責期間に注意する
がん保険は90日間や3ヶ月の不てん補期間や免責期間を設定している商品が多い。
不てん補期間や免責期間とは、期間内にがんと診断されても保障を受けられない期間だ。
つまり、加入から保障が開始されるまでに一定のラグが生まれる。
加入後すぐは保障が適用されないため、がん保険を検討している際はなるべく早めに加入しよう。
特約の付加範囲をじっくり考える
再診断された場合も診断給付金を受け取れたり、先進医療にも対応したりする特約が用意されているがん保険が多いが、付加範囲はじっくり考える必要がある。
保障範囲が広いと安心できるが、毎月の保険料負担が重くなってしまうからだ。
保険料が高くて家計を圧迫してしまうと元も子もない。どんな内容が必要なのか検討したうえで、オプションは設定しよう。
診断給付金の支払い回数と条件に気をつける
がんは一度治っても再発する可能性のある病気だ。診断給付金が支払われることの多いがん保険だが、支払い回数は商品によってさまざまだ。
「初回のみ」「無制限」のように回数が異なるため、支払い回数は必ずチェックしておこう。
基本プランは「初回のみ」でも、再発に備えるオプションに加入することも可能だ。
また、受取条件にも注意が必要である。悪性新生物のみが対象の場合もあれば、上皮内新生物も保障してもらえる場合もあるからだ。
確認していないと万が一の場合に保険金を受け取れない可能性がある。
診断給付金の支払い回数と条件には十分気をつけよう。
チューリッヒ生命のがん保険に加入する際の告知内容には注意が必要!
本記事では、具体的な商品を取り上げながら、チューリッヒ生命のがん保険の特徴や告知内容の詳細、そして加入時に注意すべき点を解説した。
チューリッヒ生命のがん保険は、安価な保険料で保障のカスタマイズを自由に行えるのが特徴だ。
また、がん保険に加入するためには健康状態や既往歴を告知し、審査に通る必要がある。
告知漏れや嘘の告知をすると、がん保険へ加入できなくなったり、保険金が支払われなくなる可能性がある。
加入前の準備を怠らないようにしよう。
これ以外にも、免責期間の確認や特約の有無など、チューリッヒ生命のがん保険に加入する際にはいくつかの注意点がある。
もし、保障内容の選択や細かな手続きを一人で進めるのが不安だという方がいれば、保険のプロに相談することも検討しよう。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、保険加入までのプロセスも安心して進めることができるはずだ。
また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
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