- 生命保険の手数料について詳しく知りたい
- 生命保険を選ぶ際にどのように選べばいいかわからない
- 手数料は本当に安いほうがいいのかわからない
生命保険に加入する際、保険料以外にどのような費用が必要なのか。
その一つが生命保険の手数料だ。
保険の加入時に、保障内容や保険金などについては様々な商品を比較検討するだろうが、手数料については正しく理解できているだろうか。
この記事では、生命保険の手数料について分かりやすく解説している。
また、手数料は本当に安いほうがいいのか、保険を選ぶ際にどのように選べばいいかなどの疑問に答えていく。
保険契約の際に負担する可能性のある手数料を把握し、納得の上で契約するための知識として得ていただきたい。
生命保険の手数料とは何か
生命保険に手数料がかかっていることを知らない人もいるだろう。
しかし、生命保険会社が運営していくためには、手数料は必要だ。
ここでは、生命保険でかかる手数料の種類や手数料が発生する仕組みを紹介する。
実際の保険会社を例に手数料を解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。
生命保険の手数料
生命保険の保険料は、「純保険料」と「付加保険料」から成る。
純保険料は、保険金や給付金として使用されている。付加保険料は保険会社が事業を存続するために必要なお金だ。
純保険料は契約者に還元されるのに対して、付加保険料は契約者には還元されない。
参考までにソニー生命が公表している各種手数料を整理してみよう。
支払時期 | 手数料 | 手数料内訳 | 支払方法 | 支払先 |
---|---|---|---|---|
加入者である期間 | 501円/月 | 105円/月 | 毎月の掛金から控除 | 国民年金基金連合 |
330円/月 | 毎月の掛金から控除 | ソニー生命 | ||
66円/月 | 毎月の掛金から控除 | 事務委託先金融機関 | ||
運用指図者である期間 | 396円/月 | 330円/月 | 個人別管理資産から控除 | ソニー生命 |
66円/月 | 個人別管理資産から控除 | 事務委託先金融機関 |
生命保険の手数料が発生する仕組み
契約者が支払った保険料をすべて保険金や給付金として使用していると、保険会社には利益が残らず、事業を存続できない。
多くの人の万が一に備えるお金を集めることで、保険会社は手数料という形で利益を得ているわけだ。
契約時や運用期間中など、契約者はさまざまなタイミングで手数料を支払っている。
ただ、保険料と同じだったり、運用資金から控除されていたりするため、手数料を支払っている感覚はあまりしないだろう。
手数料の種類
生命保険で必要になる手数料は以下のとおりだ。
- 代理店手数料:保険代理店で保険を契約した際にかかる手数料
- 振込手数料:保険料の振込によって発生する手数料
- 運用管理手数料:資産運用の管理にともなう手数料
- 為替手数料:外貨建て保険の加入したり、保険金を受け取ったりする際にかかる手数料
生命保険の手数料と言われて最もイメージされるのは、代理店手数料だろう。
保険を契約する際、店頭型の代理店を経由する人も多い。仲介業者が入っているため、契約者は代理店に手数料を支払う必要がある。
振込手数料がかかるケースもある。振込手数料は契約者が払う場合もあれば、代理店や保険会社が負担してくれることもあるため、加入前に確認しておこう。
また、外貨建て保険の場合は為替手数料もかかる。
外貨建て保険とは、保険料を外貨で運用する保険だ。
外貨の運用で出た利益よりも為替手数料が大きいと元本割れする可能性がある点に注意が必要である。
手数料は安い方が良い?生命保険の手数料を抑える方法とは
「手数料が安い保険は危ないのか」「手数料を安くする方法を知りたい」という人も多いだろう。
結論、手数料が安いからと言って、サービスの質が劣るということは基本的にない。
ここでは、手数料を抑える方法や保険契約時のポイントを紹介する。
手数料を抑える方法
生命保険の手数料は保険料と一体となっており、具体的な金額を確認できないケースも多い。
つまり、「生命保険の手数料を抑える=保険料を安くする」というイメージを持つと良いだろう。
保険料を安くする方法は以下のとおりだ。
- 保険会社で直接契約する
- 月払いではなく年払いを選択する
- 割引制度を活用する
代理店を経由すると追加で手数料が必要になってしまう。
手数料を削減したいなら、代理店ではなく保険会社のサイトや店頭で契約すると良い。
インターネットで加入できる保険も増えており、手数料を抑えながら商品を選びやすいだろう。
保険の払い込み方法によっても保険料の削減が可能だ。
保険料を毎月支払う月払いではなく、1年分をまとめて支払う年払いにすると保険料は安くなる。
まとまったお金を用意するのが難しい場合は、半年払いもあるので検討してみてほしい。
また、保険商品によっては割引制度が用意されている。非喫煙者や健康な人にのみ適用される割引制度があるのだ。
非喫煙者の定義や健康基準は保険会社によって異なるため、チェックしておこう。
手数料だけを見て契約するのはNG
手数料だけを見て保険商品を選ぶのはやめよう。
手数料の安さに気を取られて、必要な保障内容をカバーできていないと元も子もない。
手数料も大事な要素ではあるが、保険金の受取条件や保険金額なども必ずチェックしておこう。
また、保険期間や払込期間も確認すべきだ。月々の保険料が高くても払込期間が短く、払い込む保険料のトータルが少ないケースもある。
目の前の保険料や手数料にとらわれ過ぎないように注意してほしい。
自分に合った保険会社を選ぶ
保険会社は多く存在しており、それぞれが独自の商品を販売している。
必要な保障内容や申し込み方法などによって、保険会社との相性の良さもある。
パソコンやスマートフォンでのみ加入できる保険会社は手数料が安いケースが多い一方で、担当者と直接会話できるケースがない場合も多い。
話を聞きながら契約した人は、インターネットでの加入に不安を感じるだろう。
逆に店頭だと内容が整理できず、担当者の意見を鵜呑みにしてしまうことへの不安を抱えている人もいるかもしれない。
そのような人には自分のペースで進められるオンライン加入が合っているだろう。
保険会社は顧客のために考えてサービスを提供しているため、どこの保険会社が良いかは人によって異なる。
何社か話を聞いてみて、自分に合うと思った保険会社を選択すると良いだろう。
手数料だけじゃない!生命保険を選ぶ際の重要なポイント
「保険選びに困っている」「いきなり商品を見たけど、どの商品が自分に合っているかわからない」という人も多いだろう。
保険を選ぶ際のポイントは以下のとおりだ。
- 生命保険に加入する目的を明確にする
- 手数料が安い商品を選ぶ
- 保険金や保険料が自分に合っているかを確認する
それぞれ解説しているので、保険選びの際はぜひ参考にしてほしい。
生命保険に加入する目的を明確にする
保険に加入する際は、必ず「なぜ保険が必要なのか」を明確にしておこう。
加入する目的が曖昧なままだと、自分に合った保険を選ぶのが難しいからだ。
これからのライフプランや必要な保障内容が不明確なままだと、バリエーション豊かな商品から相性の良い保険を決めきれない。
結果的に商品の大半をチェックすることになり、膨大な手間と時間がかかってしまう。
しかも、商品を絞り切れていない分、適切な保険を見落としてしまうかもしれない。
加入目的が曖昧なまま保険を選ぶのは、ゴールのないマラソンを走るようなものだ。
最終的な目標がわからず、選んだ後も「ほかに良い商品があったかもしれない」と後悔する可能性もある。
保険選びを始める前にこれからのライフプランを整理し、加入目的を確認しておこう。
手数料が安い商品を選ぶ
「手数料が高い=サービスの質が高い」というわけではない。
ほとんど同じ保障内容でも、保険会社によって手数料が大きく違うケースもある。
必要な保障内容を満たしているのであれば、なるべく手数料が安い商品を選ぼう。
手数料が高い商品は保険会社にとって利益率が高いため、強くおすすめされる可能性もある。
ほかの保険会社の商品と保障内容や保険料を比較しながら、保険選びを進めてほしい。
保険金や保険料が自分に合っているかを確認する
最終的に保険を決定する際は、保険金と保険料のバランスが非常に重要だ。
受け取る保険金を大きくしすぎて保険料が高くなりすぎると、継続して加入することが難しいからだ。
保険選びに時間をかけて加入しても重たい保険料負担が原因になって解約してしまっては元も子もない。
一般的に保障内容が手厚くなると保険料は高くなる。
万が一の場合にいくらあれば十分なのか把握し、毎月の保険料負担が重くなりすぎないように設定しよう。
生命保険の保険料相場やこれを抑えるポイントについては以下の記事でもまとめているので、保険選びの際にはぜひ参考にしてほしい。
ただ、「自分に合った保険の選び方がわからない」「どのくらいの保障が必要なのかイメージできない」という人もいるかもしれない。
そんな時は保険のプロに相談するのも良いだろう。豊富な経験と知識から、顧客の目的やライフプランに合わせてカスタマイズされた保険商品を提案してくれる。
加入後の手続きのサポートや見直しに関するアドバイスも提供してくれるため、非常に心強い味方となってくれるだろう。
しかし、そもそも保険のプロの選び方がわからない人もいるかもしれない。
保険のプロ選びは「生命保険ナビ」の活用がおすすめだ。入力した条件を参考に相性の良いアドバイザーを紹介してくれる。
生命保険の手数料は保険料と一体!保険料を安くして手数料を抑えよう
この記事では、生命保険の手数料について分かりやすく解説した。
また、手数料は本当に安いほうがいいのか、保険を選ぶ際にどのように選べばいいかなどの疑問に答えた。
手数料は契約の際に必要であり、保険会社自体の維持やサービスの供給に対する費用だ。
しかし、保険商品の選択や契約方法によっては手数料を抑えることも可能になる。
ただし、その際には保険加入の目的を明確にして、自分に必要な保障や保険期間を把握しておくことが必要だ。
このように、保険はライフステージや状況に合った最適な商品を選択する必要があるため、専門的な知識が必要になるだろう。
そのため、具体的な手数料の金額や保険商品の詳細については、保険のプロへの相談がおすすめだ。
専門知識を持つプロによる具体的なアドバイスは、保険選びを迷っている方々にとって大きな助けとなるだろう。
しかし、どの保険のプロに相談すれば良いか選ぶのが難しい時がある。
そんな時は、全国の保険のプロの中からあなたの条件や意向に合った担当者が選べるサービス「生命保険ナビ」を利用することをおすすめする。
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