- ファミリーで用意しておくべき医療費の金額がわからない
- ファミリー向けの医療保険の特徴を具体的に知りたい
- 自分の家族に適した医療保険を見つけるポイントが知りたい
家族の将来を守るために医療保険への加入を検討している方は多いだろう。
ただ、多種多様な医療保険の中から、自分の家族に必要なものを選び取るのは簡単なことではない。
一体どのような点に注目すべきなのだろうか。
そこで本記事では、準備すべき医療費の額や、ファミリー向けの医療保険の特徴を年代ごとに解説する。
また、記事後半では自分の家族に適した医療保険の選び方についても解説する。
家族のためにどの医療保険へ入るべきか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてほしい。
ファミリーで用意すべき医療費の金額とは
病気や怪我が家族の生活に与える影響は非常に大きい。独身時代と比較しても、医療保険に加入して備える必要性は高いと言える。
では、具体的にどれくらいの医療費を用意できれば家族を守れるのだろうか。
そこで本章では、ファミリーが抱える健康上のリスクや準備すべき医療費の額、実際に支払っている保険料の平均額について解説する。
ファミリーが抱える健康上のリスク
まず、家族に起こりうる健康上のリスクについて考えてみよう。家族構成として、世帯主である夫、妻、子の3人世帯を想定する。
この家庭が抱える健康リスクには、以下のようなものがある。
- 夫の入院による生活費の不足
- 働き手である夫が大病にかかれば、健康な時と比較して得られる収入が減少する。また、入院することになれば入院費や手術代が必要になり、生活費が足りなくなる可能性も出てくる。
高額療養費制度などの公的医療保険制度はあるものの、普段から備えをしておかなければ万が一の際に困る時も出てくるだろう。
- 働き手である夫が大病にかかれば、健康な時と比較して得られる収入が減少する。また、入院することになれば入院費や手術代が必要になり、生活費が足りなくなる可能性も出てくる。
- 女性特有の疾患による医療費の増加
- 子宮頸がんなど女性特有の疾患は、年代を問わず発症する恐れがある。特に年齢を重ねればさらにそのリスクは高まる。また、将来妊娠することがあれば出産の準備費用なども必要となる。このように、女性特有の健康リスクに備えて準備すべき費用は、高額になりやすい。
- 医療費の増加に伴う子どもの教育資金の不足
- 夫の入院や妻の出産などのライフイベントが重なれば、子どもに対する教育費が十分に用意できなくなる場合がある。また、教育費は国の制度を利用することで抑えることができるため、優先度が下がってしまいがちだ。健康に関する費用を用意できていないと、子どもにとって必要な費用を削らざるを得なくなってしまうことがあるだろう。
上記を見れば、医療費が増えることで家族全体に影響が出ることが分かるだろう。
健康リスクに備えることは、家族の将来を守るために非常に重要なのである。
ファミリーで用意すべき医療費の額
家族の健康リスクについて理解しても、具体的にどれくらいの金額を用意すればいいのかわからない、という人もいるだろう。
これだけ用意すれば100%安心であるということはないが、生涯にかかる医療費の平均から金額を推測することは可能だ。
令和2年度に厚生労働省が実施した調査では、男女を合計した生涯医療費の平均額は2,700万円であった。
その内、60歳までに必要なのが932万円、20歳までに必要なのが259万円となっている。
上記結果から、夫婦と子ども1人の3人世帯で、夫の定年が60歳の場合に必要な医療費を算出すると、932万円×2人+259万円×1人=2,123万円を夫が退職するまでに用意すべきと考えられる。
2,000万円を超える費用が必要なことに驚いた方もいるのではないだろうか。
これだけ高額な費用を準備するには、貯金や公的医療保険制度だけでは心許ない場合も多い。
そのため、民間の医療保険に加入しておくことが重要になってくるのである。
- 参考:厚生労働省「生涯医療費」
世帯ごとの保険料平均額
医療保険を利用するには、毎月の保険料を支払う必要がある。
一体どれくらいの保険料を払うのが適切なのか、気になる人は多いのではないだろうか。
生命保険文化センターの調査によれば、年間に支払っている世帯ごとの保険料平均額は37.1万円であった。
これを月額にすると、約3.1万円となる。ただ、この保険料には医療保険以外の生命保険や個人年金保険のものも含まれている。
さらに、払込保険料の分布で見ると12万円未満と回答した世帯が最も多く、19.3%となっている。
これらの事実から、医療保険単体としては、保険料を1万円未満に設定している世帯が多いことが予想できる。
ファミリーにおすすめの医療保険を紹介
前章までの説明で、家族のために医療保険に加入する大切さが分かったという人も多いだろう。
入る医療保険を選ぶ際には、年代ごとに抑えておきたいポイントがある。
そこで本章では、夫婦の年代ごとにおすすめのファミリー向け医療保険について具体的に紹介する。
【20代向け】楽天生命「スーパー医療保険 戻るんです」
まず紹介するのは、20代夫婦におすすめしたい楽天生命の「スーパー医療保険 戻るんです」だ。
使わなかった分の保険料が戻ってくる医療保険となっており、早い段階で入っておけば保険料が無駄にならない。そのため、若い夫婦におすすめのものとなっている。
20代は夫婦共に稼ぎが少なく、保険料を払うのが勿体無いと加入するのを躊躇う場合も多いだろう。
「スーパー医療保険 戻るんです」では、加入時の年齢に合わせて特定のタイミングで払った保険料が全て戻ってくる。
保険金をもらっていれば支払った保険料との差額を、もらっていなければ保険料全額を取り戻すことができるのだ。
途中で解約さえしなければ保険料を無駄にせず医療保障が付けられるため、家族の生活を守りたい人におすすめの商品と言えるだろう。
また、楽天ポイントが加算される点も楽天ユーザーにとっては嬉しい点になっている。
【30代向け】チューリッヒ生命「終身医療保険 プレミアムZ」
次に、30代夫婦におすすめしたいのがチューリッヒ生命の「終身医療保険 プレミアムZ」となる。
安い保険料で充実した医療保障を得られるため、子どもがいる夫婦には特におすすめだ。
30代では、子どもの誕生や住宅ローンの契約など重大なライフイベントを迎える人が多い。
それに伴って高額な費用が必要となり、医療保険にかける費用を減らしたいという家庭もまた多いはずだ。
そんな要望を叶えてくれるのが「終身医療保険 プレミアムZ」になる。
35歳男性であれば月額1,134円・35歳女性であれば1,104円で利用できる保険であり、日帰り入院にも適用可能だ。
初期プランから1,000種類以上の手術に対応していて、保障内容も自由に変更可能となっている。
子どもの教育費を増やしたいが、医療保障も充実させたいという家族の希望を叶えられるおすすめの保険となっている。
【40代向け】くふう少額短期保険「医療保険 私のあんしん」
最後に40代夫婦に向けて紹介するのが、くふう少額短期保険の「医療保険 私のあんしん」である。
保険料を抑えつつ必要な保障も備えており、年齢を重ねた夫婦にぴったりの保険と言える。
40代になると、夫婦の健康リスクの上昇や子どもの成長によって医療保険の保障内容を見直す必要が出てくる。
「医療保険 私のあんしん」は40代でも2,000円未満の保険料で入院費用を補ってくれるため、乗り換え先としてもおすすめだ。
例えば45歳男性であれば月額1,975円で、入院給付金以外にも手術給付金やがん診断給付金などの様々な保険金を利用できる。
公式サイトでは、47日間の入院で26万円が支給されて家族の生活保障に役立ったという男性の事例が掲載されている。
家族全体で保険の見直しをする際は、選択肢の一つとして考えてもいいのではないだろうか。
このように、「どんな人が医療保険に加入するのか」によって最適な保険商品は変わる。
属性別におすすめの医療保険についてまとめた記事もあるので、比較していただくとより理解が深まるはずだ。
家族に適した医療保険の選び方
ここまでの解説で、年代ごとに選ぶべき医療保険も異なることが理解できたと思う。
ただ、家族によっても必要な医療保険は違ってくる。
がんへの保障を厚くしたいと考える家庭もあれば、とにかく保険料を抑えることを第一にしている家庭もあるだろう。
一体どういった点に注目すれば、家族に最適な医療保険を選ぶことができるのだろうか。
そこで最後の章では、自分の家族に適した医療保険を選ぶポイントについて解説する。
家族のライフプランを考える
最初に、家族全体のライフプランを考えておくことを推奨する。
20代〜30代の若い夫婦や子どもがいる家族にとっては特に重要だ。
例えば、老後の医療費が心配なのであれば、終身型の医療保険に早い段階で加入しておくべきである。
終身型であれば、生涯にわたって同額の保険料で医療保険が利用できる。
高齢になってから加入するよりも、結果的に保険料を抑えることが可能になるのだ。
また、家族の誰かが転職を予定していれば、途中で医療保険を見直す必要が出てくる。
家族の収入が変化することで、適切な保険料の金額が変化するからだ。
転職先の福利厚生制度が充実していれば、医療保険の保障内容は賄いきれない部分を重視すべきと言える。
上記のように、将来家族が経験するライフイベントに合わせて求められる医療保険も変化する。
医療保険で重視すべき点がどこなのか、事前に考えておくと良いだろう。
入院給付金の日額や支払限度日数を確認しておく
ライフプランを考えたら、実際に入ろうとしている医療保険の入院給付金日額や支払限度日数を確認しておこう。
そうすれば、家族にどれだけの費用を保障できるかを計算することができる。
支払限度日数とは、病気で入院した時に最大何日間入院給付金が支払われるのかを示したものだ。
ただし、一定期間内に同じ病気で複数回入退院をした場合には一回の入院として取り扱われることもある。
契約内容を事前に確認しておく必要があるだろう。
前述したチューリッヒ生命に40歳男性が加入した時の場合を考えてみよう。
月額1,339円の保険料を支払えば、入院給付金の日額を5,000円・支払限度日数を60日で設定することができる。
この男性が骨折により50日間入院した場合、合計で25万円の入院給付金が支払われる。
さらに、手術をした場合は1回につき5万円の手術給付金が出るため、30万円程の保険金を家族に保障することができると言える。
加入する医療保険の給付金額が十分かどうか、先に考えておく必要があるのである。
保障内容の見直しがしやすい医療保険を選ぶ
どの医療保険に入るか決めきれない時は、保障内容の見直しがしやすいかどうか、という観点で検討してみよう。
人生は何が起きるかわからないため、計画していた通りに進まない場合も多い。
家族のトラブルなど予定外の出費によって、保険の見直しを迫られることもあるだろう。
その際に見直ししやすい医療保険に加入していれば、スムーズに行動することができる。
保障内容が見直しやすい、ということを具体的に言えば保障内容がシンプルなことと掛け捨て型の保険であることが挙げられる。
掛け捨て型とは、支払った保険料が戻ってこないものである。その分、保険料が安く、見直しもしやすい。
上記を満たす医療保険にオリックス生命「CURE Next」がある。
入院・手術・先進医療給付金といった基本的な保険金が備わっており、特約で診断や通院などの給付金も付加できる。
さらに、保険料も40歳男性で月額1,830円と格安価格となっていて、見直しもしやすいだろう。
家族の生活事情が変わることを見越して、見直しがしやすい医療保険を選んでおこう。
将来の自分や家族を助けてくれるはずだ。
まとめ
本記事では、ファミリー向けの医療保険や、自分の家族に適した保険の選び方について解説した。
家族が抱える健康リスクには収入の減少など様々なものがあり、3人家族であれば2,000万円以上もの医療費を用意しておく必要がある。
そのため、保険料を少しでも抑えながら医療保険を選んでいくことが必須となる。
また、年代や家族のライフプランによっても医療保険に必要な保障内容は変化する。
さらに医療保険は各保険会社から多種多様な商品が販売されているため、その中から一つを選ぶのは容易なことではないだろう。
もし少しでも保険選びに不安を感じた場合は、専門家に相談することをおすすめする。
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